明るい表通りは日本のジャズを盛り上げたか?

2021年度後半のNHKの朝の連
続ドマは『カム・カム・エヴリ
ィ』なわけですが、その中
あるジャズの曲が重要な役割を
たしています。

 

On the Sunny Side of the Street
という曲で、日本語のタイトルは『明
るい表通りで』といいますね。

 

この曲、ドラマの中ではルイ・アーム
ストロングの歌ったバージョンがとり
上げられていますが、ジャズのスタン
ダードナンバーとして有名な曲で、も
ともとは1930年に書かれたミュージ
カルの劇中歌だということです。

 

題名の通り明るい希望に満ちた曲では
あるのですが、この曲の書かれたのは
アメリカのいわゆる大恐慌時代のまっ
ただ中で、「1セントもなくたって、
ロックフェラーのようにリッチになれ
る」なんて歌詞シビアな現実と裏腹
だったんだな、とか感じるわけですが。

 

その曲がこの連続ドラマの中では終戦
後の日本ジャズのトランペッターの
コンテストで吹かれたり、主人公の名
前の由来になったりと、物語のモチー
フを形作る役割を担っているわけです
ね。

 

で、

 

そんなドラマを観ながら、とくにジャ
ズマン達がそれを演奏するのを聴きな
がら、なにか日本のジャズシーンとこ
の曲の結びつきを語る上で、他にエピ
ソードを読んだような、そんな記憶
うっすら蘇ってきたんですね。

なにかというと、山下洋輔という有名
なジャズピアニストの人のエッセイ
ったんですよ。

 

彼が始めてジャズをピアノで弾いた
は、彼の兄がやっていた学生バンド
ピアノを助っ人で弾かされた時なので
すが、その時の曲がまさにこの曲なの
でした。

 

「テンポを食わなかったぞ。こいつは
バンドマンにするといい」
 終わってからギターの人が冗談にい
ったこの言葉が強烈な催眠効果を及ぼ
し、あどけない中学生をして、その後
一路、ジャズに狂わせた。書き忘れた
が初めて弾いた曲というのは “Sunny
Side of the Street” である。
(「三秒考えて音の世界へ」山下洋輔
新潮文庫版から)

 

そんな話を読み返してみると、ドラマ
の話はもちろんフィクションなわけで
すが、この曲が日本のジャズ界後に
もりあげる1つのきっかけとなったの
は確かだよなあ、と思ったりするので
はありました。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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