今日のお話は特にジャズなどで
使用されるHmp5↓というスケール
にまつわるお話です。
え、なんて読むかわからない?
この名前はですね、ハーモニック・マ
イナー・(スケール・)パーフェクト
・フィフス・ビロウと読みます(と、
いわれてます)。英語で書くとですね
Harmonic Minor (Scale) Perfect 5th
Below となります。「完全5度下のハ
ーモニック・マイナー・スケール」と
いう意味ですね。単純にHP5と書かれ
たりもします。
スケールの解説をするのが、今回の主
旨ではない(ないのかい)ので、詳し
い説明はしませんが、G7→C(あるい
はCm)という流れがあるとき、G7の
ところで完全5度下(この場合C)の
ハーモニック・マイナー・スケールを
想定して弾くとハマるよ、というよう
なことをまあ言っているんだと思って
ください。
冒頭にも書きましたが、ジャズなどで
はわりと使われるスケールです。もち
ろん日本でも外国でも。
なんですが、
じつはこの長ったらしい呼び方は英語
圏ではほとんど、というか全く使われ
ていないようなんですね。
なので、たぶん英語スピーカーのミュ
ージシャンに「ハハハーモニック・マ
マイナー・パパパーフェクト・フィフ
ス・ビビビロウ」なんて感じで舌をか
みそうになって必死に伝えても伝わら
ない、てことが起こる……らしいんで
すよ。「えいちぴーふぁいぶ」なんて
なおさらでしょうね。
まあ、この名前自体がかなり説明的な
ので、カンのいいミュージシャンは、
「あ、こういうことかな」という風に
脳内変換してくれるかもしれないです
けどね。※
でさて、じゃあ英語では普通なんてい
うのか、というとどうも一番よく使わ
れる名称は、
フリジアン・ドミナント
……というものです。
これも説明しだすと長くなるので詳し
いことに興味のある方はお調べいただ
ければと思うんですが、フリジアンと
いうスケールがありまして、そのフリ
ジアンの3度の音が半音上がっている
スケールということなんですね。
図をみていただければ、意味合いはお
分かりいただけるのではと思います。
あと、ミクソリディアン・フラット2
・フラット6という呼び名もあるらし
いです。ミクソリディアンの2度と音
と6度の音がフラットしてる、という
意味ですね。私はこれが一番分かりや
すいんじゃないか、と密かに思ったり
もしていますが、たぶん広まらないで
しょうね。
まあ、音楽の世界じゃなくてもありが
ちといえばそうなんですが、英語なん
だから伝わるだろうと思ってるとあに
はからんや、なんてこともあるので、
気をつけましょう、ということで。
こんなスケール使わない、ペンタ命と
いうロケンロールな方には必要のない
情報でしょうけれども。
※The 5th mode of Harmonic Scale
という言い方はあるようです。ハーモ
ニック・マイナー・スケールの5番目
のモードという意味ですね。え? 何
のことだ? ……すみません。忘れて
ください。
て、ことで。
では、また。( ̄▽ ̄)