いまさらこんなことを言うのも
なんなんですが、言葉というのは
難しいもので。
たとえば「猛犬注意」なんていうサイ
ンが家の前に出ていたとすると、表面
上の意味は「猛犬がいるから気をつけ
てね」ということではありますが。
別の意味としては「気安く中に入るん
じゃねえよ」とか「泥棒に入ろうなん
てことを考えんなよ」という警告でも
あるわけですね。
前に誰かが書いていて、私の好きな例
としては、空地があってそこに「売地
にあらず」というサインが出てたそう
でして。まあ、普通に読めばそのとお
り、土地の持ち主は売る気がないとい
うことですが。
でも、それは「高けりゃ売るよ」とい
う意味だったりもするわけです。その
サインの下に持ち主の電話番号とかが
書いてあれば絶対に。
ま、そんな風に、その言葉の本当の意
味を、特にやりとりをする中で理解す
るというのは難しいことだったりしま
すよね。
セッションとかやっていても、ソロを
弾いてる人が音量上げたり、細かく音
を詰込んだり、同じフレーズを何度も
繰り返したり、音域をオクターブ上に
上げたりとかしたとき、単純に、
ああ、この人はそう弾きたいんだな
と思うだけではその人の意図というの
は伝わっていないわけで、
みんなで盛り上がりたいんだな
と理解して反応しないといけないわけ
ですが。
でも、そうやって考えてみると、これ
はこれでなかなか高度な要求とも思え
るわけですね。
そんな、日常の言葉にしても音楽にし
ても、なかなかコミュニケーションと
いうのは難しい。というしごく当たり
前といえば当たり前のことを考えまし
たとさ。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)