昔、地上波のテレビ放送という
のはアナログでしたが、今はデジ
タルになっていますよね。
昔といっても、地上波がデジタルへの
完全移行が終了したのが2011年(震災
被災地域を除く)でしたが、地デジの
放送じたいは 2003年から始まってい
ました。
なので、もう20年以上経つわけです
ね。
で、
昔のアナログ放送時代の画像を録画し
たものを、YouTube などで今見ると、
気がつくのは、もちろん画質の差もあ
るわけですが、もう一つ
画角の問題
というのがあります。画角というのは
画面(スクリーン)の縦横比のことで
すね。
アナログ時代のテレビの画角というの
は 4:3(1.33:1)でしたが、今のデジ
タル放送では16:9(1.78:1)なんです
よね(長い方がもちろん横です)。
感覚的にいうと、昔のテレビは今より
正方形に近くて、逆に今のテレビは昔
より横長なわけですね。
なので移行前後の映像が混在すると色
々問題(?)が起るわけでして。デジ
タル放送で昔の映像を流すと、画面の
両端が黒くなっていたりとか、逆に昔
のテレビに新しい映像を流すと、上下
に黒い部分が出たりとか。
今でも 1980年代とかのテレビ映像を
現行のテレビで放送する時はそんなこ
とが起きているわけです。テレビ局も
そのまま黒い部分を流すんじゃなくて、
色をつけたりとか、あまり気にならな
いような工夫をしてますけど。
そしたら、最近、それを逆手にとって
というか、昔のテレビの画角の CM
が流れてるのを見たんですよ。あくま
で(おそらく)昔の雰囲気を出す手法
としてなんですけど▼▼▼
なんか、昭和的というか、20世紀的
というか、そんな感じしますよね。ま
あ「ナレーション下條アトム」という
テロップなんかも、(もちろんナレー
ションそのものも)かなり貢献してま
すが。
昭和レトロとか、平成レトロとか、そ
んなトレンドがあって、音楽にもある
わけですが。音楽の場合だと当時の音
を再現するにはああして、こうしてと
か色々工夫するんだと思うんですが。
テレビには、「画角」という一発でら
しさを表現する手があるなあ、と、改
めて思いました。まあ、ある種オール
ド・メディアの反則技的ではあります
けどね。
そんなある日のテレビ視聴ではありま
した。
追記:画角の問題は、映画の世界を考
え出すともっと複雑多岐に渡るのです
が、それについては、たとえばこちら
の記事(とそこで紹介されている動画)
などをご覧ください。「Perfect Days」
が 4:3 の画角だというのはこれ読んで
初めて気がつきました▼▼▼
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)