ブルー・ボッサ簡単アドリブ法?

あ、単なる一つのアイデア
んですが。

 

この前、「ヨイトマケの唄」の話をし
たときに、この曲は基本メジャー・ペ
ンタトニック・スケールで出来ている
なんてことを書いたんですが。

 

ペンタ(トニック・スケール)といえ
ばですね……

 

ブルー・ボッサ(Blue Bossa)とい
う、セッションでよく演奏される曲
あるんですが▼▼▼

 

基本16小節というシンプルさセッシ
ョン向きで、哀愁のあるメロディ
サノバのグルーヴにのっていて人気
んだと思うんですけど。

 

この曲途中で部分転調するんで、アド
リブソロを弾く時なんかにそこで
ケールを切替えるのが難しいんだよね
ー、なんて話がこの前出ていたんです
よね。

 

こんな感じのコード進行になっている
んですが▼▼▼

頭の8小節(と最後の4小節)はCマ
イナーのキーなんですが、9小節目か
らの4小節が Dbメジャーという半音
上のキーになるというね。しかもマイ
ナー→メジャーという切替えもある
いうことで。

 

そこが躓きやすいところではあるんで
すが。

 

これをなるべく頭のリソース(?)を
使わない方向ソロに集中するには
うしたらいいかと考えたんですね。

 

で、

 

頭の8小節と終わりの4小節はCマイ
ナー・キーなのでここはCのマイナー
・ペンタで弾けるわけです。で、Cの
マイナー・ペンタは Ebメジャー・ペ
ンタと同じ(構成音)ですよね。

 

で、問題の転調する4小節なんですが
ここは Dbメジャー・キーですが、こ
ここは Ebマイナー・ペンタで乗切る
こともできるんですよ。そもそも、こ
部分の最初のコードは Ebm7 だし。

 

確認してみればわかるんですが、 Db
メジャーのスケールの中に Ebマイナ
ー・ペンタの構成音全てが含まれてい
んですよね。

 

なので、まず Eb メジャー・ペンタと
Eb マイナー・ペンタの行ったり来た
りで乗切るところから始めたら、どう
か? と思ったわけです。

 

特にロック小僧系の方にはお勧めでか
もしれない、と。

 

馴れてきたら、そこに色々音を足して
行くこともできますしね。

 

ま、あくまで一つのアイデアですけど
ね(くどい)。

 

て、ことで。

 

それでは、また ( ̄▽ ̄)

 

ヨイトマケと農場の密かな関係?

レビから流れてきた「ヨイトマケの唄」を聴いて、私が何を思ったか、という話でした。

 

とくに集中して聴いていたわけではな
かったんですが、聴きなじみのある曲
だったんで耳についたんでしょうね。
で、ふと、頭に浮んだのが、この曲だ
ったんですよ▼▼▼

 

はい、“Old MacDonald Had a Farm”
というアメリカの童謡(民謡)ですが、
日本でもよく聴きますよね。「イー・
アイ・イー・アイ・オー」というとこ
ろをみんな覚えていると思うんですが、
邦題「ゆかいな牧場」だそうです。

 

で、

 

「ヨイトマケの唄」の実際のヨイトマ
ケが「引用」されている部分ではなく
て、主人公のストーリーが語られる部
の出だしのところ。「今も聞こえる、
ヨイトマケの〜」ってところですが。

 

それが、この童謡の冒頭部分

 

ほぼ同じじゃね?

 

と思ったわけです。スローに歌ってま
すけどね、ヨイトマケの方は。

 

この「ヨイトマケの唄」は、美輪明宏
さんの作詞・作曲ということになって
いるようですが、この「ゆかいな牧場」
の冒頭部分に影響を受けているでは?
と思ったりしたということなんですが。

 

まあ、どうなんでしょうね。この2つ
の曲メジャー・ペンタトニック・ス
ケールを基本につくられてますんで、
似やすい、というのはあるとは思うん
ですけどね。

 

一方で、この2つの曲が似ているとい
うのは、なんか、

 

ほほえましい

 

と思ったりもしておりますが……

 

という、最近の「気づき」(笑)につ
いてのお話でございました。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

若者と句点とトニックと?

近の若者は「句点(文章の
終わりのマルのことですね)が怖
いらしい、という話がありまして。

 

色々と話題になってるようですが、
文末にある句点威圧的に感じ、
「(相手が)怒っているのではないか
解釈してしまう、のだそうです。

 

「マルハラ」なんて言葉もうまれてい
るそうで。

 

メールに馴れた年長者チャット中心
若者違い、なんていうもありま
すね。

 

この話を聞いたとき、さすがに
えそうなんだと思いましたが。まあそ
言われてみると、気持ちはわからな
くもない、などとも思ったりもしまし
たね。

 

英語で、言いたいこと言い切り調
「はい、おしまい」って感じで、最後
“Period.” (ピリオド)というのに
似た印象をうけるのかなあとか思った
りね。

 

で、

 

音楽で、この「マル」に相当するもの
といえば、フレーズの最後が「ドレミ」
の「ド」の音で落ち着く、なんてこと
かと思うわけですね。で、その後ろの
コードはトニック(キーCならCメジ
ャー・コード)なわけです。

 

そういうのは「落ち着きが良すぎて、
なんかいやだ」とか「怖い(?)」
「ハラスメントだ」とか思う人が増
えると、それはそれで面白いかな、と
思ったりもするんですが。

 

3度(ミ)とか5度(ソ)とか、2度
(レ)とか6度(ラ)とか色々ばらば
らになったりして。

 

でも、ま、実はそういうの今でも結構
あるんですけどね。これとか(これは
6度にいってますね)▼▼▼

 

音楽なんてそうやって色々試行錯誤し
て豊かになってきたわけでしょうしね。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

時には跳んでみる?(メロディーも人生も?)

ール・ポータという人の書
いたスタンダード・ナンバーで
 “I Love You” というのがありま
す。▼▼▼

 

すごくどストレートなタイトですよ
ね。歌詞の方も「春がまたやって来て
/鳥たちも再び翼を広げ」とかそんな
わりと陳腐な感じのフレーズが入って
たりするんですが。

 

これ、実はコール・ポーターが友人
こういうタイトルこんな歌詞を使
って素晴らしい曲を作ってみろ、とい
挑戦を受けて、それで書いた曲なん
だそうです。つまりポーターらしいヒ
ネリのないタイトルや歌詞で良い曲を
かけるか? というわけでして。

 

結局この曲はミュージカルの中で使わ
れて、その後ビング・クロスビーが歌
ってヒットし、スタンダードナンバー
になるわけなんですね。つまりポータ
ーの勝ちだったわけです。

 

「素晴らしいメロディーは凡庸な歌詞
を凌駕する」とかポーターはいってた
らしいですが。

 

でね、

 

ポーターの言うようにこの曲はメロデ
ィーに特徴がありまして。曲の冒頭
そのまさに I Love You という歌詞に
あわせて、上の C から下の Db に跳ぶ
というところがあるんです(ちなみに
よく演奏されるキーFでの場合です)。

 

つまり、長7度下跳び降りている
ですね。この冒頭部分につけられた
ード(サブドミナント・マイナー系)
とともに意表をつく出だしとなってま
して、この冒頭部分によってこの曲の
印象はほぼ決まっているといっても過
言ではないかも(まあ中間部の転調と
か他にもなくはないですが)。

 

曲を作る時、流れるような綺麗に音の
つながったメロディーを生み出したい
と思うことも多いですが、印象に残る
メロディラインが生まれるのは、音の
跳躍が挟まれたときだったりします。

 

つまりスケール上のとなり(たとえば
メジャースケールだったらド→レとか
ソ→ラとかですね)やすぐ近くの音
動いていくのではなく、ちょっと遠い
音へと跳ぶ動きが生まれた時ですね。

 

もちろん年がら年中跳びまわっていて
も落ち着かないので、バランスではあ
るのですけども。

 

人間も、人生でときには日常に流され
ずに「跳ぶ」ことが求められることが
あるのと一緒かな? なんて思ったり
して……あまり関係ないか。ま、でも
そんなことをちょっと考えた、と。

 

※原文は:It’s spring again / And 
birds on the wing again

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

チャーチ・モードと赤い帽子の共通点?

の前、フランス語の「上手
・下手(かみて・しもて)」の
を書きましたが。

 

そういえば、全く関係ないんですが、
フランスの歴史に関係するを読んで
いたら、

 

フリジア帽

 

という物について書かれていたんです
ね。

 

フリジア帽というのは、赤い三角帽
して、サンタクロースが被ってる帽子
に似てます。古代ローマでは解放され
た奴隷が自由になった証に被るものだ
ったそうで、そのため、サン・キュロ
ットと呼ばれるフランス革命の中心と
なった人々象徴ともなったそうで。

 


▲こういうやつです

フランスでは今でも革命精神を伝える
と考えられていて、今度のパリ・オ
リンピックやパラリンピックマスコ
ットはこのフリジア帽をモチーフにし
ているんだそうです。

 

で、

 

まあ、そんなフランスの革命史にまつ
わる帽子なわけですが、この「フリジ
ア帽」という名前を聞いて、これって
ジャズとかで使われる

 

フリジアン

 

というモード(音階)と関係があるん
じゃないか、と思ったわけです。

 

そしたら、やっぱりどうもそのようで、
いわゆる教会旋法(チャーチ・モード)
と呼ばれる音階の1つであるフリジア
ン・モード古代ギリシャの音階の名
前から来ているようで、その名前は
リュギア(フリギア)という地名から
きているということだそうで。

 

そして、この帽子もフリュギア地方に
起源があるようなんですね。

 

まあ、現代のフリジアン・モードと古
代ギリシャのフリギア音階はどうも
じとはいえないようですが(古代のフ
リギア音階は今で言うドリアン・モー
に近いのだとか。知らんけど)、と
もかくも名前の由来は同じ地方の地名
らしいです。

 

て、まあそんな話なわけですが、もう
一つちょっと意外に思ったのは、この
フリュギアという地方は、実は今でい
うトルコの中部あたりにあったという
ことなんですね。

 

チャーチ・モードって元々は古代ギリ
シャから来ているなんていうことを聞
いていたので、フリュギアというのも
今のギリシャのどこかだろうと漠然と
思っていたのですが、まあ、考えてみ
れば、古代ギリシャの範囲というのは、
今とはだいぶ違っていたのですよねえ。

 

アレクサンダー大王征服した土地と
いうのは広大だったわけですし。

 

とまあ、フリジアという言葉から、
音階古代史近代史と、様々に
思いが(?)乱れ飛んだことがありま
した、と。そんなお話でございました。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

あの「リック」で出来た曲?

「リック」という音楽業
界用語についていたことがあ
りまして。

 

そこでは、なぜ「舐める」という意
味の単語「ソロの中などで使われる
定番的な短めのフレーズ」という意味
になるのか、なんて話だったんですが。

 

そういえば、リックといえばこれとい
う、英語だと The Lick定冠詞付き
よばれるフレーズがありまして。起源
よくわかりませんが、世の中に広め
たのはやはりジャズの演奏だろうと考
えられているようです。こんなものな
んですが▼▼▼

 

このフレーズジャズを中心にクラシ
ックを含めたいろんな演奏聞こえて
くるということで、こんな動画が作ら
れていたりするんですね▼▼▼

 

いかがですか、こうやって見せられる
本当にいろんな人が弾いてますね。

 

アメリカベーシスト音楽関連のユ
ーチューバーとして有名なアダム・ニ
ーリーという人は、そのチャンネル
特に初期の頃、このリックをよくネタ
にしていました。

 

あるとき、彼は、連続5時間このリッ
クをベースで弾き続けるという配信
したりして、話題になったりもしまし
た。そのあたりから、このリックはい
わゆる「ミーム」化してしまいまして。
そういえばどこかで聴いたという方も
多いかと思うんですが。

 

も、実はその配信をネタにこんな
を書いたこともありました(笑)▼▼▼

 

で、

 

この前、そういえばこんな曲があった
のを思い出したんですよね。ャカ
という1980年代に人気のあった
リスのフュージョン・バンドなん
ですが▼▼▼

 

どうですか? アドリブのソロの中で
こっそり(?)使うっていうのではな
くて、曲の構成の中にしっかり組みこ
まれているんですねえ。

 

ことほど左様にこのフレーズははびこ
っているのです。

 

さあ、これだけこの「リック」を聴い
てしまったあなたは、次にソロを弾く
ようなことがあればこのフレーズを弾
かずにはいられない気がしませんか?
遠慮はいりませんよ……

 

て、ことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

 

音楽を「語る」ことと演奏と

楽を「語る」人というの
沢山いますよね。批評家とか評
論家という人たちとかがいたり
とかですね。

 

批評家でなくても、誰でも語ることが
できるのが音楽ですよね。好き嫌い
毛が生えたような形でも自由に語れる
わけで。それが良いことでもあるし、
色々ケンカのタネにもなったりする
けですが。

 

一方でなかなかお目にかかれないのが、
音楽を演奏する立場の人が、自分の演
奏する曲の内容や意味わかりやすく
解説するような文章とか講義とかです
ね。入り込んじゃって、唯我独尊的な
話だと聞いてる方はつらいしね。

 

もちろん、音大とかいけば、専門の先
が専門的に詳しく解説する講義とか
はあるのでしょうが(行ったことない
から知らないけど)、専門家じゃない
人にもわかりやすくて意味のある説明
ということになると、なかなか出会う
は難しかったりします。

 

ボストンフィルハーモニー管弦楽団
音楽監督である、指揮者のベンジャミ
ン・ザンダーが行った TED での講演
なんていうのは、そういう珍しい例な
のかもしれません。(英語の講演です
が人間が翻訳した日本語字幕がありま
す)▼▼▼

 

ショパンのピアノ曲を例に、音楽理論
的にも裏打ちのある解説をしているの
ですが、決して難しい理論的な用語
駆使するわけでもなく(「偽終止」と
いう言葉は使っていますが)、でも
楽を演奏する人にとっても聴くだけの
にとっても意味のある話になってい
ますよね。

 

で、

思ったのですが、別に人に聞かせるわ
けでなくても、こういう曲の分析がで
きたとしたら、自分が演奏するときに
もかなり有効な気がしてきませんか?

 

専門のクラシックの演奏家の人などは
たぶんやっていることなんでしょうが、
クラシックじゃなくても、どんなジャ
ンルでも。趣味で演奏するような立場
でもね。

 

ライブのMCなんかでこんな話できた
らスゴイでしょうけどねえ。ザンダー
ほどの説得力のある話にはならないと
しても、ちょっとまねしてみたくなり
ません? 無理か。これもある種の
ではありますな。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

人生も音楽も〇〇〇〇が見つかると楽になる?

事とか勉強とか、人生で
なくちゃいけないことってのは
るわけですが。

 

慣れないうちは、色々苦労するわけで
すけど、慣れてくる「あれ」見え
てくるんですよね。つまり、

 

パターン

 

なんですが。

 

大抵のことって、そんなに多くのパタ
ーンがあるわけでもなく、いくつかの
パターン対応できるようになると、
それなりに熟練した感じとかも出てく
るわけで。

 

そうやってパターンつかめてくると、
仕事やら勉強の大変さがだいぶ減りま
よね。人間長くやってると、そんな
ことの繰り返しかもしれません。

 

で、

 

音楽なんかでもおんなじことが言える
のではと思うわけで。リズムにしても
コードにしても、スケールにしても、
パターンわかってくると、その分
が楽になるので、他のいろんなこと
処理できるようになるわけですね。

ソロを弾くときに、コード進行がこの
パターンだから、こんなスケールのパ
ターンが使えるとか。これをいちいち
その度に探っていたら曲は終わってし
まいまよね。

 

音楽理論必要かどうか、なんていう
議論の話を前にも書きましたけど、必
要であるとすれば、そうした「パター
ン」を効率よくつかむ助けになる、と
いう意味で役に立つからでは、なんて
いうふうに思うわけでございます。

 

逆にいえば、そういうパターンを見出
せないような理論的トピックを追って
も、あまり演奏の役にはたたないよう
な……。まあ知的好奇心が満たしたい
という欲求があれば止めないですけど
ね。

 

もちろん人間どこかでパターンから逸
脱することもときに必要になったりも
するわけですが、それはまた別ので。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

アウトサイドなあいつ? インサイドな俺?

あ、あいつ突拍子もない
ことを言い出すことが多いのは
よくわかる。新しく俺の上司と
なった新任の部長は言った。

 

多いなんてもんじゃないですよ。毎回
必ずなんですから。俺は言った。

 

今度の部長は、内部からの昇格で、俺
も昔から良く知っている先輩社員なの
で、わりと気軽に話ができる。今日は
新しい体制になって最初の個人面談
のだ。

 

クライアント頼んでもいないこと
で、やりますとか言っちゃうんですよ。
それを社内に持ち帰って、現場説得
てやってもらう俺の身にもなってくだ
さいよ。俺は続けた。

 

そこはまあ、そうかもしれないが、お
かげで、お前とあいつのチームはクラ
イアントからの評価は高いじゃないか。
新部長は言った。

 

なので会社としてもそれを今すぐ変え
ますというのは、なかなか言えない
だよ。

 

結局、そうなるのか。俺はため息をつ
いた。

 

僕は思うんだが、あいつとお前の関係
アウトサイドとインサイドの関係
良く似てるんだよ。部長は変なことを
言い出した。

 

へ? 野球の話か何かですか?

 

違う違う。音楽でさ、曲のスケール
意識的に外した音を使うことをア
とかアウトサイドとかいうじゃない
か。スケールに収まっていればインサ
イド。お前もジャムセッションとかや
るから知ってるだろう?

 

え、ああ、そっちのアウトサイドです
か。俺は居心地が悪くなるのを感じな
がら言った。この部長も音楽をやると
は知らなかった。

 

そう、アウトサイドがアウトサイドで
いられるのは、インサイドがしっかり
感じられるからだろう。つまり外した
を使ってもインサイドに戻ってくる
ことで、クールなサウンドになるわけ
だからさ。アウトサイドだけじゃただ
の外れた音になってしまうだろ?

 

お前がインサイドでちゃんと落ち着か
せてくれるからクールなチームでクラ
イアントの評価も高いというわけじゃ
ないか。まあ、お前の評価については
もう少し本部長とも話してみるからさ
……

 

新部長は、そういって話を続けたが、
俺の耳にはもはや入ってこなかった。
だいたいその「クールなチーム」ての
はなんなんだ。

 

があの同僚と別れて仕事をすること
今年もなさそうだ……。それにして
もなんでこの会社の管理職は、たとえ
話を音楽でばっかりするんだ? それ
管理職になる要件なのか?

 

俺は、管理職登用試験楽器を演奏
部長候補たち、という奇妙な絵柄
思い浮べながら、新部長の話が終わる
のを待っていた。

 

このお話はフィクションですので、
現実の会社の人事体制、新部長、個人
面談、音楽の趣味とは無関係です。お
そらく。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

「あの音」は色々役に立つ?

ルーノートという言葉があ
ります。そんな名前のニューヨ
ーク生まれのライブハウスやレ
ードレーベルもありますが、
もともとは音楽用語です。

 

その名前からも感じられますが、ブル
ーズという音楽ジャンルで使われる
徴的な音で、メジャー・スケールの音
のうち3度、5度、7度(Cメジャー
だとすると、ミ・ソ・シ)の音を半音
下げた音になります。正確に言うと半
音じゃない、とかいう議論もあります
がここでは立ち入りません。

 

というわけで、「ブルーズという音楽
を特徴づける音」なわけですが、じゃ
あブルーズでしか使われないのかとい
うと、そういうわけではありません。
いまや、ポピュラー音楽のほとんどす
ベてのジャンルでブルーノートは使わ
れています。

 

あなたは気がついていないかもしれま
せんが、ブルーノートはあなたの背後
で今もうごめいているのです。ほらほ
ら……

 

え? わからない?

 

そうですか……。では実例で感じてい
ただきましょう。

 

星野源「恋」という曲がありますね。
2016年のテレビ・ドラマ『逃げるは
だが役に立つ』(逃げ恥)のエンデ
ングテーマでしたが、ドラマが今も
人気なのと同様に、ずっと人気の曲で
すよね。

 

ドラマ自体が人気で、ガッキーがかわ
いいだの石田ゆり子がキレイだの、そ
んなことも話題でしたが、エンディン
グのこの曲がヒット。それに合わせた
「恋ダンス」も動画で拡散し、当人も
主演して好感度アップと、笑いが止ま
らない状態でしたね、星野源(とTBS
笑)。再放送されても人気だったりし
てますし、あげくのはてには、主役の
2人が現実に結婚するというね……

 

それはともかく。

 

この「恋」という曲、キーはAなんで
すが、楽曲の構成上、極端な転調があ
ある訳でもなく、Aメジャー・スケー
ルから外れた音も使われていないです。
が、1ヶ所だけサビの一番最後「夫
婦をこえてゆけ―」「こ」のところ
スケール上の C♯ではなくて半音下
Cナチュラルになっているのですね。

この Cナチュラルこそ、なにを隠そう
(隠してないけど)メジャー・スケー
ルの3度の音がフラットしたブルーノ
ートなんですね。別にフラットしなく
てもメロディーが成り立たないわけじ
ゃないですが、フラットすることで
妙なファンキーさが加わった味付け
なされているのです。

 

ね? ブルーノートはそっとあなたに
忍びよっているのです。ほら……

 

て、ことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
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しければ
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つわる
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コンディミというスケールについての地味なお話

前、英語のようで実は英語で
はない音楽用語のことを書いた
ですが。

 

たまたま、この前ディミニッシュのコ
ードやスケールの話を聞いている時に
思い出したんですけど、通称

 

コンディミ

 

と呼ばれるスケールがあるんですね。

 

これ、コンビネーション・オヴ・ディ
ミニッシュ・スケール、とかいわ
れているんですが、実はこれ、全くの
和製英のようでして。

 

そもそも、英語的に正確にいえば、

 

ディミニッシュト(diminished)

 

でなくてはならず、そのうえ何でそれ
「コンビネーション」なんて言葉が
ついたんだか、調べてみようとしたん
ですが、ちゃんとした解説はみつかり
ませんでした。

 

いわゆるコンディミ・スケールの音
見てみると、たとえばCのコンディミ
・スケールは、Cディミニッシュ(ト)
のコードDb ディミニッシュ(ト)
コード構成音の組み合わせ(コンビ
ネーション)になっているので、そう
言うんじゃないのか、というはあり
ましたけどね。

 

でも、

 

普通のディミニッシュト・スケール
たとえばCのディミニッシュト・スケ
ールCディミニッシュト・コード
Dディミニッシュト・コードの構成音
組み合わせなんですよね。

 

半音上か全音上かの違いだけで、どち
らもコンビネーションだと言えるわけ
なんですよね。なので、上の説はあま
説得力ないと思うんですが。

 

まあ、とにかく区別をつけなきゃいけ
ないので、こう言う呼び方で区別する
ように何となくなった、というのが
そらく事情のような気はします

 

本当の問題はこの区別頭でわかった
ところで、それでこのスケールが使え
るようになるか、というとそうはまず
ならない、ということかもしれません
けどね(笑)

 

ちなみに英語ではじゃあなんて言う
のかというと、普通のディミニッシュ
ト・スケールは Whole-Half Dimini-
shed Scale(全音・半音スケール)、
コンディミの方は Half-Whole Dimi-
nished Scale(半音・全音スケール)
とか言うようです。音の並び方に注目
してるんですね。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

予測の力? ペンタの力?

ょっと面白い動画に出会ったので、そのご紹介なんですが。

 

十数年前のものなんですけどね。

 

World Science Festival(ワールド
・サイエンス・フェスティバル)とい
科学のイベントでの映像のようです。
▼▼▼

 

そのイベントの中のパネル・ディスカ
ッションの一部のようなんですが。
経科学に関するセッションのようです
が、どうも音楽がテーマのようでして、
あのボビー・マクファーリンゲスト
として参加しています。

 

テーマ音楽に対する人間の反応とい
うものは基本的に世界共通なものか?
固有の文化的に規定されているものな
のか? といったことのようです。

 

で、そのマクファーリン観客をまき
こんである実験(?)をやっているの
がこの映像なんですが。

 

マクファーリンがまず、舞台上のある
位置に立って、こがだよと声で示し
ます。その次に彼は一歩上手(向かっ
て右)に移動して、今度はそこが
と示します。

 

そして、その2ヶ所行ったり来たり
するのに観客も合わせて歌うのですが
ある時点で彼がレの位置のさらに右
移動すると、観客はを歌うんですね。

 

別に誰からも指定されたわけではない
のに。

 

そして、さらにマクファーリンステ
ージ上を移動すると、それに合わせて
観客は歌うんです。

 

ペンタトニック・スケールで。つまり
ドレミソラですね。

 

マクファーリンによれば、どこでこれ
をやっても、観客は同じように追随し
てくるのだそうです。

 

この実験が音楽は脳に先天的に刻み込
まれたものである、という証拠になる
とは簡単には言えないと思います。と
はいうものの、ペンタトニック・スケ
ールの力というものを再認識させられ
る実験ではありますね。

 

皆さんは、どんなご感想をお持ちにな
りますか?

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

カタカナのようなフレーズ??

前、「文体」のことを書い
たあるネットの記事を読んだの
ですが。

 

文体ってつまり、文章スタイルとか
形式とかそういうことですね。で、そ
記事のテーマカタカナだったんで
すね。

 

カタカナ言葉を嫌う人、おられるとは
思いますけどね。でもこの記事はカタ
カナを上手くつかうことで、強調した
いことが目に飛込んできやすくなる
という趣旨でした。

 

その記事では、俵万智さん短歌での
カタカナの使い方の上手さを例に出し
ていました。

 

カタカナをうまく忍び込ませることで
ポイントを視覚的に強調している、と
いう論旨でした。残念ながら、もう見
られなくなってるみたいで、リンクが
貼れないんですが。

 

で、

 

これを読んだ時、なぜか私はポリリズ
とかアウトフレーズのことを思い
だしたんですね。

 

曲の基本的なリズムの上に別のリズム
(拍子)のフレーズをのせるポリリズ
ミックなフレーズや、曲の調性とは
る調のフレーズを乗せて弾いたりする
いわゆるアウトなフレーズってありま
すよね。

こういったフレーズは、結局、地の文
じゃなかった音の流れを意識的に妨げ
ることで聴いている人の耳に飛込みや
すくなって注意を惹きつける、それが
カッコ良く聞こえる(感じ方には個人
あります)。そんな働きをするわけ
ですが、ちょっと似たものを感じた
いうわけでした。

 

カタカナの使い方同様、そういったフ
レーズも上手く使えると、ソロが映え
んですよね(くどいですが、感じ方
には個人差があります)。

 

て、ことで。

 

それではまた ( ̄▽ ̄)

 

アドリブ・ソロを導いてくれるもの

ドリブ・ソロをセッション
などで弾
こうとするとき、ここ
はこのコード
進行だから、こう
するとこの音が使え
て、とかそ
んな事考えませんか?

 

あるいは、ここはこのスケールが使え
て、ここからこっちのスケール、とか。
まあ初心者を卒業すると普通によくあ
ることだと思いますが。

 

そんな知識が別にいけないとか、役に
立たないとかそういうことではないん
ですけどね。知識はあるにこしたこと
はないし、もちろん役にも立つと思い
ます。

 

問題は、そうした知識を知ってしまう
と、とかくそっちにばかり意識が行っ
てしまいやすいってことなんですね。
そうすると、当人としては、一生懸命
に曲を分析(解体?)して、知ってる
ことを詰め込んでるんですが、いて
る側にしてみればそんなの知ったこっ
ちゃないので、なんか面白くない、
んてことが起きたりします。

 

えーと、ま、個人的な経験もふまえて
おります。やらかしがちなんですわ、
これ。とくにジャズなんか演奏すると
かいうことになると。

で、そんなソロを弾く時に、案外忘れ
てしまいがちなのが、「その曲のメロ
ディーなんですよ。考えてみればア
ドリブなんだとはいえ、その「曲」を
弾いている以上、その曲のメロディー
をソロを弾く上で完全に忘れ去るべき
ではないのでは、と思うんですが。

 

練習の時はあえて忘れてというのもあ
りかもしれませんけどね。あと、全く
別の曲のようにしてやろう、という
確な意図があるなら、また話は変わっ
てきますけど。

 

違った意見もあろうかとは思いますが、
最近ちょっとバラードの曲を弾いてい
たときに、あらためて感じたのではあ
りました。迷った時は曲のメロディ
に寄り添ってみてはいかがでしょう。

 

あと、曲のメロディーが頭で鳴ってる
と、ロストしにくい、という別の面の
効用もありますね(笑)

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

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カタカナ感染症?

の件につきましては、現在
私どものスタッフが鋭意進めて
おりますが、なにせテレワーク
のために状況確認に若干のご
猶予をいただきたく……

 

例の感染症流行し始めてまだ日も浅
い頃。俺同僚は、クライアントとの
TV会中だった。今日も同僚は家から
参加している。俺は、得意からの質問
の答えを持ち合わせていないため、苦
しいい訳をしていた。

 

テレワークか在宅勤務か知りませんけ
ど、今はいつでも連絡取れる時代でし
ょう。スピード感がなさすぎません?

 

クライアントの担当者嫌味っぽく言
った。

 

申し訳ありません。ただ、東京ロッ
クダウンの可能性もあるとか知事が言
ったとか、オーバーシュートの危険が
あるとか色々ありまして。クラスター
を生み出さないようにも注意しないと
いけませんので……

 

俺はしどろもどろになってきた。

 

ロックダウンって何ですか?オーバー
シュート?クラスター?

 

あ、すみません。こいつバカなんで、
すぐカタカナ用語使いたがるんです。
ロックダウンというのは都市を封鎖
るとかそんなことです。オーバーシュ
ート爆発的な感染拡大のことですね。
クラスター感染者の集団みたいなこ
とです。

 

同僚が口をはさんだ。おまえはどっち
の味方なんだと思いながら俺は聞いて
いた。

 

いずれにせよ、そういうことに注意を
払いつつ進めなければならないので、
若干のご猶予をよろしくお願いいたし
ます。

 

同僚はそんなことを言って、クライア
ントをなだめ、話を終わらせた。

 

まったく、もうちょっと考えて言葉を
口にしたらどうだ。難しい専門用語
カタカナ言葉振り回すな。

 

TV会議からクライアントが退出した
のを確認して、同僚は俺に言った。

 

しかたないだろう、色々情報が流れて
くるから処理し切れんよ。

 

俺は投げやりになって言った。

 

まったくおまえのフォローでこっちは
なおさら大変……

 

そこで同僚のスマホが鳴った。

 

はい、おう。どうした。こんどのライ
ブの曲?それがどうした?え?

音楽仲間からのようだ。

 

……いやだからそこはリディアンドミ
ナントはおかしいだろ。ハーモニック
マイナーパーフェクトフィフスビロウ
だろたとえば。え?そうじゃなくてそ
こはリズミックモジュレーションで拍
子を切替えてだな。何だって?いった
い何回説明したらわかるんだ。そこは
アッパーストラクチャートライアド
………

 

人に言うことと自分の行動がこれだけ
違う奴もめずらしい……俺は呆れて同
僚の話す姿を眺めていた。

 

このお話はフィクションですので、
現実のTV会議やクライアントの担当
者やライブの打合せとは無関係です。

 

て、ことで。

 

それでは、また( ̄▽ ̄)

 

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半音違いのあいつと俺と?

あ、きみがあいつのことで
労してるところがあるのはわかる。

 

部長がいう。半期に一度の会社での
成果レビュー面談の場でのことだ。
いつ、というのは例の同僚のことだ。

 

苦労してるところがある、っていうの
ずいぶん控えめな言い方だと思いま
すね。

 

俺は皮肉交じりに言った。だいたいこ
の部長はあの気難しくて横暴な同僚
甘い、といつも俺は思う。

 

まあ、そう言うな。私はきみたち2人
は半音の関係だといつも思ってるんだ。
近いがゆえにぶつかるが、必要な関係
なんだよ。

 

部長は妙なことを言い出した。半音
関係? なんですそれ? 俺は尋ねた。

 

つまりさ、君も音楽やってるからわか
るだろう。たいていのスケールはとな
り同士が全音で並んでるところと半音
で並んでるところがあるだろ。ほら、
Cのメジャースケールでいうとミとフ
とそそれからシとドのところが半音
だろ?

 

部長は突然、ミニキーボードを取り出
して俺に見せた。そういえばこの人は
社内バンドキーボード担当なんだっ
た。俺は思い出した。

 

でさ、この半音で並んでる音っていう
のは近いから一緒に鳴らすとぶつかる
んだけど、でもそこにスケールとして
の特徴もあるわけなんだよな。ファ
音は扱いに注意がいるけど、ミの音に
向かう落ち着くわけだよたとえば。

 

で、君たち2人はこのミとファみたい
なもんでさ、ぶつかるんだけど、どっ
ちかが欠けるとチームとしての特徴が
出ないという感じ? わかる?

 

はあ。と俺は言った。軽い人だとは思
っていたが、今日はいつにも増して軽
い。

 

だから、わがチームとしては、2人の
どっちが欠けてしまっても組織として
の力が出ないと思うわけさ。だから2
人にはこれからもうまくやっていって
もらいたいわけ。隣り合わせでね。

 

俺は、自分と同僚キーボード上の半
音で隣り合ったキーとして並んだとこ
を想像してみた。いつも隣同士
生離れずぶつかりあいながら、酷使さ
れている……いやだ! そんな風に
つとセットでばかり見られる会社人
なんていやだ!

 

次第に怒りが込み上げてきた。全身に
汗が噴き出るのを感じた。

 

……ところで肩を揺さぶられて目が覚
めた。

 

どうした。食後の昼寝か? そんな
かいて、さてはさっきの面談で部長に
絞られたんだろう?

 

目の前には同僚がいた。周りを見渡す
とそこは社員食堂だった。午後から出
なので同道する同僚と昼食を摂りに
来ていたのだった。

 

そろそろ出ないと新幹線に乗り遅れる
ぞ。同僚は言った。またお前と出張か。
いい加減勘弁してほしいもんだ。

 

勘弁してほしいのはこっちだ。俺は思
いながら立ち上がった。部長の言葉
頭の中で響いている。俺は絶望的な気
分になりながら食堂の出口に向かった。

 

※このお話はフィクションです。現実
の会社、同僚、上司との成果面談など
とは関係ありません。きっと。

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

雑談ができればアドリブできる?

ドリブでソロを弾くなんて
ことを言
うと、なんだかとても
大変なことをし
ていると感じる
人もいらっしゃるようなので
が。

 

頭の中で、曲の構造を把握して、コー
ド進行に合わせてスケールを選んで、
そのスケールの音をつなぎ合わせてそ
の場でメロディーを作るとか、ね。そ
れを瞬時にやるという、曲芸みたいな
ことをしてるように思ったりして。

 

まあ、アドリブでのソロにはそんな側
面も全くない訳ではない、というか、
もちろんすごいソロもあるわけですが。
とはいえ、ですよ、そんなことが出来
ないとアドリブでソロをしちゃいけな
いのかというと、そんなことはない
けですよ。

 

で、

 

いつもそれでドとレの2音からアドリ
ブできます、敷居低いんです、とか言
ってるので、同じことを繰り返しても
しかたないでしょうから、少し別の視
点から書いてみますね。

 

問題は、素晴らしい音(のつながり)
を生み出せるかではなくて

 

「なんでもない」音をあえて出せるか

 

ということなんではないか、と思うん
ですよ。

 

つまり、人間って特にソロを弾こう
んてときは、自分の出す音がそれなり
意味がないといけないんじゃないか
とか、音楽的に優れたフレーズを弾か
なきゃとか思いがちですが。

 

言い方を変えると、大勢の前でプレゼ
ンするような気持ちで音を出そうとし
がちかな、と思うんですが。でも、実
はそれよりも、ちょっとした雑談とか
世間話レベルで気軽にちょっと音を出
せる方が「話ははずむ」んじゃないの、
ってことでして。

で、それに対してまわりから反応があ
ればそれに返したりとか、自分で自分
の出した「なんでもない」音にさらに
反応してみるとか、そんなことを繰り
返しているとソロになったりするわけ
です。

 

こういう雑談英語ではスモールトー
というらしいですが、そういうスモ
ールトーク的に音を気楽に出して、そ
れをきっかけに広げていくという発想
をまず持つことが大切なんじゃないか
と思ったのではありました。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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泣いたギタリストの赤鬼(続き)

前回の続きです)
鬼の立てた計略に従って、
鬼と赤鬼は山の麓の街のジャズフ
ェスにエントリーしました。

 

鬼をジャズフェスに参加させるかで、
地元では賛否両論ありましたが、フェ
スの主催者「頭の角のあるなしで参
加者を差別はしない」という原則を貫
いたことで、参加できることになりま
した。ダイバーシティは大切ですね。

 

そして、フェスの当日、赤鬼は青鬼と
一緒に会場に入りました。もちろんヘ
ッドライナー的な扱いではないので、
午後の早い時間ではありましたが、
がジャズを演奏するという物珍しさ
惹かれて客の入りは悪くありません
した。

 

まず青鬼ステージに上がります。

 

青鬼ルーピングマシンを使いながら
複雑に音を重ね合わせ不協和音を詰
め込んだ演奏を始めました。通常のコ
ード進行ではなく、非機能的な和声の
オンパレードでその上妙なスケール
使ったため、そういう音楽を聴きなれ
ない観客目を白黒させました。

 

「なんだこれは」
「こんなもの音楽じゃない」
「うわあああ、助けてくれ」

 

そんなが聞こえる中、阿鼻叫喚にな
一歩手前で青鬼は演奏を終えました。

 

青鬼は楽屋に戻ってくると赤鬼にいい
ました。「さあ、早く行くんだ」

 

青鬼に背中を押されるようにして、
ステージに出ました。そして、ご
ごく普通のスタンダードナンバー
ソロギターでごく普通に演奏しました。

 

「わかりやすい!」
「やっとまともな音楽が聴けた!」
「おおおお、癒される」

 

赤鬼の演奏が終わると、観客は総立ち
で拍手するありさまでした。こうして
フェスを救ったヒーローとして、赤鬼
はたちまち人気者になったのです。

 

赤鬼が山に開いたカフェにも、街の人
たちがやってくるようになりました。
赤鬼は毎日忙しく店を切り盛りし、手
の空いた時間には、店内でライブ演奏
をするという、最初に思い描いたよう
充実した生活を手に入れました。

 

それでも赤鬼には一つ気になること
ありました。あの青鬼があのフェス以
来一度もカフェにやってこなかった
です。

 

赤鬼は青鬼の家を訪ねることにしまし
た。行ってみると家の戸固く閉まっ
おり、戸の脇には張り紙がしてあり
ました。

 

それは、

 

「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、
楽しく暮らしてください。もし、ぼく
が、このまま君と付き合っていると、
君も変な音楽が実は好きな鬼だと思わ
れるかもしれません。それで、ぼくは
旅に出ます。どっちにしてもぼくの音
楽はここでは受け入れてもらえないの
で、 ぼくの音楽を聴いてもらえる大都
会に行くことにしました。ぼくはいつ
までも君を忘れません。さようなら、
体を大事にしてください。ぼくはどこ
までも君の友達です」

 

という青鬼の置手紙でした。赤鬼はそ
れを読んでさめざめと泣きました。

 

青鬼がいなくなってだいぶ経つ今も、
赤鬼
は、思うのです。自分は人気者に
なって店も繁盛しているけれど、音楽
的な冒険はできなくなってしまった。
ちょっとアウトなフレーズを弾いても
客は妙な顔をする。

 

人気と引き換えに自分は音楽的な自由
を手放してしまったのかもしれない。
青鬼のように自分の音楽を追求してい
くことはもうできない。そう思うと
鬼の目からは今も再び涙が頬を伝って
流れ落ちるのでした。

 

(この話はフィクションですので、実
在する街や山や鬼とは何の関係もあり
ません。あと別に私は超アウトなフレ
ーズが特別好きなわけでもないです。
いや、ま、ちょっとは好きだけど 笑)
て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

ギタリストの好きなスケール?

本のスケールの話をしたば
かりです
が、こんな記事も目に
飛び込んで来ま
した。

▼▼▼
http://bit.ly/2mOhDbm

 

なんと、ギタリストだけでなく音楽を
やっている方なら色々お世話になって
いる可能性の高い、

 

サ○ンド○ウス

 

さんのブログに出てたんですけど、そ
の○ウン○ハ○スのスタッフさんたち
「好きなスケールや、手癖のように
使ってしまうスケール」がテーマでし
て。

 

で、

 

見てみると、まずごくスタンダード
マイナーペンタトニックスケールがど
かんと出てくるので、「まあ普通かな
あ」なんて思ってたんですが。

 

で、ブルーススケールでしょ、そして
ハーモニックマイナーときましてね、
まあこんなもんかなあと見てたらです
ね。その次に

 

ドリアンスケール+b(フラット)5

 

なるものが出てきたんですよ。単なる
ドリアンじゃなくて、b5付き。

 

これねー、実は私の好物なんですよ。
ドリアンにはb5がないとつまらない、
と私なんかは思うのですが。まあこれ
好みですけど。

 

本文を読むとこのブログの筆者の方の
手癖スケールだそうでして。

 

こういうのって、なんか一気に好感度
上がりますよねー。これからも頑張っ
て欲しいモノです、サウンドハウスさ
(あ、言っちゃった)には。

 

ちなみに、このドリアン+b5の後に
出てくるリディアンb7というスケー
ルも私好きですよ。「変態性を感じさ
せる」とか書かれてますが……(笑)

 

皆さんは何か特に好きなスケールはあ
りますか?

 

★最後にご注意を。このブログに書か
れている指板の図を見てスケールを練
習しようとしても、ほぼ間違いなく実
際の演奏で上手く使えるようにはなら
ないと思いますよ。知らんけど。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

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ジャパニーズ・スケール?

たまたWeb上の記事の紹介
なのです……。こんなのがあ
ったんですね
▼▼▼

 

主にロックのギターのことを扱うサイ
トの Ultimate-Guitar.com にあった記
事なんですけど。「日本のスケール」
について知ろうというような内容の記
事ですね。

 

日本のスケールって、つまり音階なん
ですが。書いているのは Tommaso
Zillio というカナダ在住のイタリア人
ギタリストという人でして。

 

記事の中には日本の音階(沖縄の音階
とか、民謡に出てくる音階(田舎節
ていうのかな?)とか、都節(平調子)
という音階とかについて解説する動画
と、それをロック(?)ギターにどう
取り入れるかについての動画が入って
います。

 

ちなみにここで言ってる民謡の音階
いうのは陽旋法都節は陰旋法とも言
ったりしますね。

 

まあ、詳しいことを知りたい人は是非
この記事とその中の動画をご覧になっ
てください。全部英語(それもイタリ
ア訛り)ですけどね。

 

で、さて、

 

日本人のギター小僧が、マイナーやメ
ジャーのペンタトニックスケール
一生懸命覚えようとしている一方で、
カナダ在住のイタリア人ギタリストは
自分のプレイの幅を広げようと日本の
スケールを研究しているのですねえ。
まあ、ただのスケールオタクなのかも
しれませんけど。

 

うがってみれば、動画のネタに困って
日本の音階に手を出したのかもしれま
せんけどね。

 

以前にも、日本の尺八でジャズを演奏
するアメリカ人ミュージシャンの話
書きました※※けど、なんだか面白い
時代になりましたねえ。みなさんも
境地を開くのにたとえばモンゴルのス
ケールとかカザフスタンの旋法とかを
研究するのいいかもしれませんよ。

 

日本の民謡のスケール(田舎節)っ
て実はマイナーペンタ(ということは
メジャーペンタ)と同じなんですけど
ね(笑)動画でも解説されてますが。

 

※※尺八を吹くジャズミュージシャン
の話はこちらを▼▼▼

 

て、ことで。

それでは、また。( ̄▽ ̄)