世の中には色んな教則本とか教則動画がありますよね。
楽器、たとえばギターの教則動画なん
かも YouTube を検索すれば山ほど出
かも YouTube を検索すれば山ほど出
てきます。で、よくあるのは、俺のこ
のやり方で俺は上手くなったので、こ
れさえやれば OK、とかいうのだった
りします。
それから、起業とか会社の成長とか人
間の生き方について、成功した人の生
き方だったり企業の事例だったりが紹
介された記事や書籍も、これまた沢山
ありますよね。芸能人の自伝なんての
も多いかと。
で、そういったのを読んだり観たりし
て、じゃあ自分もやってみようとか、
参考にしてみようとか、そう思う人も
多いと思うわけですが。
これがなかなかくせ者なのでして。
「生存者のバイアス」あるいは「生存
のバイアス」というものがある、とよ
く言われます。英語で言うとsurvivor-
ship bias ▼▼▼
成功した人の事例は目につきやすいが、
同じことをやって失敗した人がどれだ
け沢山いても「生き延びていない」の
で見逃されがち、ということなんです
ね。音楽業界なんかにもそんな成功話
が多い気がしますね。
昔の○○は良かった、なんていうのも
生存者バイアスに冒されている可能性
が結構ありますね。
あるやり方があって、それが実際に有
効なのかどうかというのは、本当は多
くの事例をみて、統計的に有意な差が
でるという検定を経ておそらくそうで
あろうとわかるものなわけですね。薬
の臨床試験なんていうのはそういうプ
ロセスなわけです。
ところが、世の中に出回っている成功
メソッドといのはそういうプロセスを
経たものばかりじゃない、というかそ
ういうものはどれだけあるんだろう?
と思わざるをえませんよね。
このやり方は良さそうだ、と思えても、
一度は「生存者のバイアス」じゃない
のか? という視点で見直すことも大
切かと思いますね。貴重な時間を失わ
ないためにも。
まあ、とくにわれわれアラカンとかシ
ニアとかいわれる段階に来てる人間と
いうのは、ある意味みんな
生存者(サバイバー)
ですんで。わが身を振り返れという話
でもあるとは思います。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
“生き残りに気をつけろ?” への1件の返信