前回の教則本の話で思い出し
たんですけど。「生存者のバイ
アス」ってものについて前に書
いたことがありました。
教則本とかでもそうですが、俺はコレ
でうまくいったんだからそれに従え的
な話とか、SNSとかでよくみかけるこ
うすれば儲かるみたいな話ってありま
すけど。
そういう事例が出てくるのは、単にそ
うやって生残ってきた人たちばかりが
目立つからなんじゃないかという話で
した。
昔『エクセレント・カンパニー』とい
うベストセラー本がありまして。そこ
で紹介された超優良と思われていた企
業について後追いでその後を調べてみ
たら、その多くが倒産とか経営不振と
かそういう憂目にあっているなんて話
もあるそうでして。
短期的な成功話ってそういうことある
んですよすね。
で、
そういう話っていうのは、そういう生
き残りが目立つ結果っていうことでも
あるわけですが。
それとともに、たとえ偶然でもなにか
上手くいくと、それを何かとか誰かの
考えが正しいからそのおかげで成功し
たと人間はとらえがちっていう傾向の
せいともいえそうなんですよね。
この前、人間は確率論より因果論でも
のを語りたがるものだ、という言葉を
聞いたんですよ。
つまり単なる偶然であっても、ある成
功事例があったら、それを何か(その
人の能力や手法)のおかげであるとい
う原因と結果の因果関係で考えがちっ
てことなんですよね。
なので、結局繰り返しにはなるんです
が人が成功した事例、とくにその手法
(メソッド)なんかの紹介は、いった
ん引いて見た方がよいかな、なんて思
うわけです。
もちろん、そのメソッドが本当に成功
につながったという可能性を完全に否
定できるわけではありませんけどね。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)