以前、英語のようで実は英語で
はない音楽用語のことを書いたん
ですが。
たまたま、この前ディミニッシュのコ
ードやスケールの話を聞いている時に
思い出したんですけど、通称
コンディミ
と呼ばれるスケールがあるんですね。
これ、コンビネーション・オヴ・ディ
ミニッシュ・スケールの略、とかいわ
れているんですが、実はこれ、全くの
和製英語のようでして。
そもそも、英語的に正確にいえば、
ディミニッシュト(diminished)
でなくてはならず、そのうえ何でそれ
に「コンビネーション」なんて言葉が
ついたんだか、調べてみようとしたん
ですが、ちゃんとした解説はみつかり
ませんでした。
いわゆるコンディミ・スケールの音を
見てみると、たとえばCのコンディミ
・スケールは、Cディミニッシュ(ト)
のコードとDb ディミニッシュ(ト)
コードの構成音の組み合わせ(コンビ
ネーション)になっているので、そう
言うんじゃないのか、という説はあり
ましたけどね。
でも、
普通のディミニッシュト・スケール、
たとえばCのディミニッシュト・スケ
ールはCディミニッシュト・コードと
Dディミニッシュト・コードの構成音
の組み合わせなんですよね。
半音上か全音上かの違いだけで、どち
らもコンビネーションだと言えるわけ
なんですよね。なので、上の説はあま
り説得力ないと思うんですが。
まあ、とにかく区別をつけなきゃいけ
ないので、こう言う呼び方で区別する
ように何となくなった、というのがお
そらく事情のような気はします。
本当の問題はこの区別が頭でわかった
ところで、それでこのスケールが使え
るようになるか、というとそうはまず
ならない、ということかもしれません
けどね(笑)
※ちなみに英語ではじゃあなんて言う
のかというと、普通のディミニッシュ
ト・スケールは Whole-Half Dimini-
shed Scale(全音・半音スケール)、
コンディミの方は Half-Whole Dimi-
nished Scale(半音・全音スケール)
とか言うようです。音の並び方に注目
してるんですね。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)