(SNSでこういう○○構文とかがバズっ
てると、どうしてもやりたくなってし
まうんですよねえ。悪いくせですが)
(セッションホスト)「まだ
スタジオの時間があるようなので、
何か曲のリクエストある方います
か? はい、石○さん」
(石○さん)「フライ・ミー・トゥ・
ザ・ムーンをやりたいです」
「わかりました。グルーヴは4ビート
にしますか? ボサノバにしますか?」
「私グルーヴの話しました?」
「今日はまだボサの曲やってないんで、
それでいいですか?」
「私フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
っていいましたよね?」
「だからそのフライ・ミー・トゥ・ザ
・ムーンをどんなグルーヴでやりたい
か聞いてるんですけど?」
「同じ質問を繰り返してます? さっ
き答えたばっかりですけど」
「だからグルーヴをどうするか聞いて
るんです」
「え? もう1回言えっていうことで
すか?」
「いや、まだ答えてもらってないから
聞いてるんです。石○さんのリクエス
トしたフライ・ミー・トゥ・ザ・ムー
ンで……」
「え? リクエストはフライ・ミー・
トゥ・ザ・ムーンってさっき言ったば
かりですよ」
「整理しましょう。石○さんはまず、
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンをリ
クエストされましたよね。石○さんは
まだグルーヴを指定されてない。グル
ーヴの種類はどうされますか?」
「ん? さっきのリクエストの話は?」
「だからそのリクエストを聞いてるん
です。グルーヴをどうするかっていう
リクエストの問題です」
「え? だからだからグルーヴじゃな
くて、リクエストを聞いてるってこと
でよろしいですか?」
「石○さんはフライ・ミー・トゥ・ザ
・ムーンをリクエストしてるわけじゃ
ないですか。そこまで合ってますよね?
一方でグルーヴの指定はされてないわ
けですよね、今ね。」
「もうちょっとまとめて質問してもら
っていいですか?」
(スタジオの店員)「すみません時間
でーす。退出お願いしまーす」
※このお話はフィクションですので、
現実のジャムセッションや都知事選挙
や候補者とは無関係です。ちなみに政
治的意図はいっさいありません。それ
にしても、恐ろしい……
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)