以前、ステージの上手・下手
(かみて・しもて)の話をした
ことがありまして。
ステージの(観客側から見て)右側を
上手、左側を下手と呼ぶんですね。知
らない人にはわかりづらいので、どう
やって覚えたらいいかとか、英語だと
ステージ側から見て右(左)を Stage
right (left) というのでややこしい、な
んて話をしたんですけど。
で、
この前、たまたまフランス語でこの上
手・下手をどう言うかを知る機会があ
ったんですね。なんて言うかというと、
Côté cour と côté jardin
と言うらしいんですけどね。
コテ・クールとコテ・ジャルダンと読
みます(だいたいですけど)。
共通する côté という単語は、こっち
側とか右側とかいうときの「側」を表
します。Cour は、いくつかの意味があ
りますが、ここでは「宮廷」という意
味で、jardin は「庭園」の意味です。
てことで、フランス語では上手・下手
のことを、宮廷側・庭園側と呼び分け
るってことなんですけど。ステージの
上下と宮廷とか庭園とか何の関係が?
とか思いますよねえ。
実は、ヴェルサイユでお芝居を上演す
るときの野外劇場の配置からきている
んだそうで。ちょうどステージの上手
側にヴェルサイユの宮殿があって、下
手側に庭園があったということらしい
んですね。
ステージ右とか左とかいうと、見る向
きによって変わるので、そういう言い
方が定着したんだとか。
なんか、舞台用語もフランス語だとち
ょっと優雅な感じだなあと思ったとい
う、それだけのお話ですが。
ま、フランスでライブやる時のために
覚えておかれるとよろしいかと。え?
そんなこと起こらない?
わかりませんよー(笑)
てことで。
では、また ( ̄▽ ̄)