突然ですが、ヴァースという言
葉をご存じですか?
葉をご存じですか?
もともとの意味としては、Verseとい
う言葉は「散文」の対語としての「韻
文」のことです。そこから派生して、
「詩の一節」とかそんな意味もありま
すね。
これが音楽の世界になると、基本的に
歌詞のあるいわゆるウタモノの曲の、
(歌詞のついた)導入部分とか最初の
部分を指すようになります。ちなみに
音楽用語としてのヴァースの対語は、
「コーラス」(Chorus) になります。
合唱がなくてもコーラスです(笑)
で、ここらへんから話はややこしくな
るんですが、このヴァースという言葉
を、歌のAメロ部分としてとらえて、
コーラスはサビにあたるという解釈が
一つあります。一般的なポップス系の
曲の解説などでは、そんな説明がよく
されています。
一方、ジャズというか、いわゆるスタ
ンダート・ソングの世界では、ヴァー
スというのはちょっと違った意味(と
いうかニュアンス?)になるんですね。
ジャズ界隈(?)などでスタンダード
といわれる曲はミュージカルなどで歌
われた楽曲が多く、本編の前に前振り
のような部分があることが多いのです。
ジャズの世界などでは一般にこの部分
をヴァースと呼ぶように思われます。
をヴァースと呼ぶように思われます。
メロディ的な抑揚のあまりないものか
ら、しっかりメロディのあるものまで
色々ありますが、いずれにせよ語り的
な印象の強いパートです。
このヴァースについては、実際の演奏
においては省略されることも多いです。
とくにインスト曲として歌手抜きでの
演奏においてはその傾向が強いといえ
ます。いきなり「コーラス」部分に行
ってしまうわけですね。
たとえば、ナット・キング・コールや
フランク・シナトラなどの歌で有名な、
ホーギー・カーマイケルという人が作
曲したスターダストという名曲があり
ます。この曲などは、かなりメロディ
アスなヴァースがついており歌手が歌
うときにはヴァース込みで歌われるこ
とがほとんどのようです。
一方、例えばライオネル・ハンプトン
がヴァイブラフォンで演奏した、有名
なライブ録音のインストルメンタル・
バージョンがありますが、こちらは簡
単なヴァイブのイントロのあと、すぐ
本編に突入しています。
結局のところ、ヴァースは半分語りの
ようなパートなので、歌詞を重視する
ヴォーカルなどでは(英語ですけど)
原形に忠実に歌われることが多いです。
一方インストルメンタルとして演奏さ
れる場合には、あまりメロディ的に面
白くないことが多いという理由で省略
されてしまうのでしょう。
スタンダート曲集などでも、ヴォーカ
ル用の物でない限り、ヴァースは省略
されていることが多いです。
ジャズのヴォーカルを聴くとき、よく
知ってるはずのスタンダード曲がこの
ヴァースで始まるので、面食らう場合
があるかもしれません。こういう事情
だと知っておくと良いかもしれません
ね。
ヴァースの一例として、エラ・フィッ
ツジェラルドの歌う、コール・ポータ
ーの名曲「ナイト・アンド・デイ」を
ご紹介しておきます。▼▼▼
ーの名曲「ナイト・アンド・デイ」を
ご紹介しておきます。▼▼▼
実は以前、この曲を演奏した時に、ギ
ターでアウトロ(エンディング)を弾
いてくれと言われまして、このヴァー
スの部分を参考に弾いたことがありま
す。まあ、だいぶ変えてしまいました
けど。
ヴァースを知っていると、たまには役
に立つこともありますよ(笑)
て、ことで。
では、また。( ̄▽ ̄)
お読みいただきありがとうございま
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