味わい方にもいろいろある

前に、カレーをご飯と皿の
でよく
混ぜて食べるか、混ぜ
ないで食べるか
なんて話を書き
ました。

 

どちらもいらっしゃるようではありま
したが、どちらかというとしっかり混
ぜる派は少数のようでした。私は少数
だったんですね。

 

まあどちらが偉いとか正しいという話
じゃないので、それはそれでみなさん
好きに食べていただければいいと思い
ます。ただちょっとさらに調べてみる
と、これって結構日本の食文化とも関
連した話なのかな、と思ったんですよ
ね。

 

というのは、日本の食事の食べ方って
ご飯と味噌汁とおかずを口に同時に放
り込んで、口の中でそれが一緒になる
のを味わう「口中調味」という食べ方
が主流だったんですよね。これって、
どうも日本独特な食べ方らしいんです
ね(どこまで学術的に検証されている

のかはわかりませんが)。

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一方、外国では、異なる食べ物を混ぜ
合わせて調味するのは皿の中まで、と
いうのが普通らしいのですよ。ある人
にいわせると「口中調味」は日本人に
しかできない高等技術だとか。ほんと
かどうか知りませんけど。

 

つまり、実は食事の味わい方も文化的
な影響で違いが生じているわけです。
となれば、音楽の楽しみ方(味わい方)
だって違っているのかもしれないです
よね。今、日本では色々な国の料理が
楽しめるじゃないですか。そんな中で
日本人の味覚の世界は大きく広がって
きたといえるでしょう。同じように、
音楽を楽しむ「味覚」(聴覚?)も広
げて行けるといいな、と思ったりして。

 

先ほど、「口中調味」は日本の食べ方
の主流「だった」、と書いたのは、口
中調味をするためのいわゆる「三角食
べ」という食べ方を近ごろの子供はあ
まりしなくなったとかいうのが話題に
なったりもしているようでして。栄養
学的にそれがいいとか、悪いとか意見
も様々なようですが、基本的には色ん
な味わい方を知るのは私は良いことだ
と思うんですよね。

 

音楽についても似たようなことが言え
るのではないか、と思ったのではあり
ました。ま、要は食わず(聴かず?)
嫌いをせずに、色々楽しんでみましょ
ね、ってことなんですが(笑)

 

別に無理にとは言いませんけどね。

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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フレーズを歌う、ように弾く

イルズ・デイヴィスってい
うジャズ
のトランペッターがい
まして。…とい
うか、いたんで
すが。1991年の9月28日
に亡
くなっているので、没後25周
年を
過ぎたということになりま
す。

 

当人は単純にジャズ・ミュージシャン
とくくられることはいやだったようで
「ジャンルというヤツは嫌いだ。そん
なもの、音楽には関係ないだろう」
か言っていたらしいんですが。まあ世
の中的にはジャズ界の巨人として知ら
れていますよね。

 

それから、今もマイルズの言葉を引用
しましたけど、この人はいろんな「名
言」を残したことでも有名で、世の中
に伝わっているジャズマンの「名言」
の90%はこの人が言っている、という
ことになってます。…というのはウソ
ですが(←オイ)この人の言葉がたく
さん引用されてるのは事実で、ネット
でちょっと検索すればぞろぞろ出てき
ます。

 

で、そんなマイルズの言葉の中で、
が好きなのは次のようなモノでして…

 

「オレは、地球上で最高のサウンドは
人間の声だと思っている。だからシン
ガーが歌うようにトランペットを吹い
ている」

 

マイルズがフランク・シナトラの影響
を受けている、というのは割と有名
話ですが、それ以外にも色んな歌手の
歌を聴いて自分のソロのインスピレー

ションにしていたという話です。

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楽器の練習をするときも、実はその楽
器を弾くミュージシャンばかりを参考
にするだけでなく、シンガーの歌を聴
いてソロを弾く参考にしてみてはどう
か?われわれにとっても有効な練習法
ではないでしょうかね。

 

私もジャズ・ボーカルが好きなので良
く聴くんですけど、そんなジャズやそ
れ以外のジャンルでも、シンガーの歌
に合わせたり添わせたりするように楽
器を弾いてみるということをときどき
してみたりします。

 

ピンとくるようであれば、参考にして
みてください。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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アウトなソロはカッコいい?それともやはりアウト?

ドリブでソロを弾くときの
音使いについて
アウトなフレー
ズとかアウトサ
イドとかいうこ
とばをよく耳にします。

 

簡単にいうと、曲のキー(調性)やコ
ード進行から外れた音を意識的に使う
ことを言うんですが……

 

で、ここらへんは好みの問題になって
くるんですが、そんなアウトなソロ
カッコいいと思って好きな人もいれば、
なんか調子っぱずれで良いと思わない
という人もいるわけなんですね。

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そんなことを考えるとき最近思い出す
のが、こんなジョークでして……

 

あるバー1人の男が入って、カウン
ターに座りましたが、なぜか両方の
に小さなバナナを挿していました。

 

「ビール」と男は言って、ビールが来
ると静かに飲み始めました。

 

バーテンは最初は黙ってビールやつま
みを出していましたが、やがて黙って
いられなくなって言いました。

 

「耳にバナナがささってますよ」

 

しかしその男はなにも聞こえないかの
ように黙ってビールを飲んでいます
そこでバーテンは、顔を男に近づけて
もう一度言いました。

 

「耳にバナナがささってますよ」

 

男は、バーテンの方を見ましたが、や
はり黙ってビールを飲んでいます。バ
ーテンはさらに顔を近づけて、男の顔
の真ん前で大きな声でもう一度同じこ
とを言いました。

 

しかし、男はバーテンにどうかしたの
か、というような表情を見せたものの、
やはり黙ってビールを飲んでいます。

 

とうとうキレたバーテンは、男の耳か
らバナナを乱暴に抜き取って叫びまし
た。

 

「さっきから耳にバナナがささってる
って何度も言ってるのに、なんで答え
てくれないんですか!」

 

男は静かに立ち上がって、バーテンの
手からバナナを取り戻すといいました。

 

「聞こえなかったんだよ」

 

そういって、男はバナナを耳に挿し直
しました。

 

「耳にバナナがささってるんでね」
こういうジョークって、面白いと思っ
てウケてくれる人と、全然面白いと思
わない人がいますよね(汗)

 

アドリブでのアウトなフレージングの
好き嫌いっていうのも、このジョーク
と同じようなものかな、と最近思った
りしてるんですが。どうですかね?

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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拍子を変えたら…?

「蛍の光」って曲がありま
よね。も
ともとスコットラン
ド民謡の “Auld Lang Syne”

という曲に日本語の歌詞
つけて、
別れの曲として日本では卒業

などで歌われるようになったの
です
が、最近はあまり歌われな
いともいわ
れますね。

 

古い中国の故事に則った歌詞がついて
いるので、意味がわからない人が多く
なってしまったからでしょうか?(ち
なみに元歌のスコットランド民謡の歌
詞は旧友と会って酒を酌み交わすとい
うような内容だとか。これまたちょっ
と卒業式向きじゃないかも 笑)

 

そんなわけで、卒業式ではあまり歌わ
れなくなったといわれる「蛍の光」
すが、お店の閉店時とかには今でもよ
く店内放送で流れたりするので、耳に
することはまだよくあると思います。

 

なんですが、

 

実はこの閉店時に流れる「蛍の光」は
原曲とは違っているって気がついてま
した?

 

お店で流れる「蛍の光」はたいてい
ルツつまり3拍子なんですよ。元々の
曲は4拍子なんですけど。

 

アメリカの映画でワルツにアレンジさ
れたバージョンが使われたのが始まり
のようです。「別れのワルツ」なんて
いうタイトルもあるようですが、みん
な「蛍の光」だと思ってますよね。

 

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こんな風に元々の曲の拍子が変えられ
それが耳になじんでしまうなんてこと
もあるんですね。有名な例では、ジャ
ズなどのスタンダード・ナンバーであ
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」
は、作られた当初はワルツだったんで
すが4拍子にアレンジされたことでポ
ピュラーになった、なんてのもありま
す。「蛍の光」の逆ですね。

 

そんな風に世の中的に固定してしまう
ようなアレンジもありますが、セッシ
ョンその場の相談で拍子を変えてし
まうなんてことも実はあるんですね。
そんな楽しみ方を知ると、セッション
の面白みがさらに広がる、なんてこと
もあるかもしれません。

 

さらに上級者的なアレンジになると、
5拍子やら7拍子なんてのも登場しま
す。チャレンジングなセッションをお
望みのかたはトライされたらいかがで
しょう? ま、別にいいんですけどね
無理しなくても。

 

て、ことで

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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「音楽を皆と合わせる楽しさが実感できました」

回も、前回に引き続き「ア
ラカン・セッション
入門講座」
からのレポートです。

 

前回も書きました通り、この講座は
器の経験は少し(あるいはたくさん)
あるけれど、セッションの経験は全く
(あるいはほんの少し)しかないとい
う方を対象に、セッションの考え方や
基礎をお伝えし、実際に音でのコミュ
ニケーションを体験していただこうと
いうコンセプトで企画・実施いたしま
した。

 

今日は、その入門講座にご参加いただ
いたTYさんご感想をご紹介いたしま
す。

 

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*************************
【お名前】TY 様

 

【お住まい】東京都

 

【ご職業】会社員

 

【年代】40代


【楽器】
ドラム

【そもそもなぜこの講座に参加されま
したか?】
アドリブの難しさ、セッションの楽し
を体感したかった。


【参加してみて感想はいかがですか?】

百聞は一見にしかず。音楽を皆と合わ
せる楽しさが実感できました。


【講師についての印象をお聞かせくだ

さい】
説明がわかりやすく、適切なアドバイ
がもらえ、モチベーションが上りま
した。

【このセッションをお勧めしたい人は
どのような方ですか?】
アウトプットとインプットのバランス
に悩んでいる、音楽に興味のある人。

*************************
まだ40代でアラカンというには少々お
若いTYさんですが、セッションの経験
はほとんどないが、今後音楽を楽しん
でいきたいというご希望でしたので、
ご参加いただくことに。ドラミングの
パターンなどはちゃんとされていて、
ほとんど問題なく思われました。

 

当日は、ストーリー展開に合わせたパ
ターンの使い分けセッションでのコ
ミュニケーションのポイントや基礎的
決まりごとなどの知識をお伝えし、
3時間の講座の最後には、しっかり
ッションのドラミングをしておられま
した。

 

TYさんはその後、アラカン・セッショ
ンにもデビューされました。お忙しい
スケジュールをご調整いただき、ご参
加いただきましてありがとうございま
した。

 

今後もこのような講座を企画・実施し
たいと思いますのでどうぞお楽しみに。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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「他の楽器とのコミュニケーションのやり方が分かってきました」

月「アラカン以上限定ゆる
ッション」というのを開催し
てい
るのですが、「ゆるセッシ
ョン」
とは言いながら、まだ敷
居が高い
と思っておられる方も
多いのかな
と思い…。「アラカ
ンセッシ
ョン入門講座」という
のを開催した時のお話です


楽器の経験は少し(あるいはたくさん)
あるけれど、セッションの経験は全く
(あるいはほんの少し)しかないとい
う方を対象に、セッションの考え方や
基礎をお伝えし、実際に音でのコミュ
ニケーションを体験していただこうと
いうコンセプトで企画・実施いたしま
した。

 

今回は、その入門講座にご参加いただ
いた北ノ間さんご感想をご紹介いた
します。

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*************************
【お名前】北ノ間 俊和 様

 

【お住まい】東京都

 

【ご職業】会社員

 

【年代】50代

 

【楽器】キーボード

 

【そもそもなぜこの講座に参加されま
したか?】
入門講座ということで自分にも参加で
きるかなあと思って参加しました。

 

【参加してみて感想はいかがですか?】
他の楽器の方とのコミュニケーション
のやり取りが少しずつ分かって楽しく
なってきました。

 

【講師についての印象をお聞かせくだ
さい】
初心者に対して分かりやすくていねい
に説明して頂き、またそれぞれに合っ
た内容にて進めて頂いたと思います。

 

【このセッションをお勧めしたい人は
どのような方ですか?】
音楽のアウトプットの方法が分からな
い人に良いと思います。
*************************

 

セッションやバンドの経験がほとんど
ないとおっしゃっていた北ノ間さん
最初のうちは、おそるおそる音を出し
ていらっしゃるようでしたが、次第に
確信がもてたのか、しっかりとした音
へと変化して行きました。最後は、セ
ッション・スタンダードでもある
タンド・バイ・ミー」のセッションで
堂々と弾き切りました。

 

残念ながら時間の関係で演奏していた
だくことが出来ませんでしたが、キー
ボードの他にもウィンド・シンセサイ
ザーも演奏されるとのこと。次回はそ
ちらでもセッションしたいですね。ご
感想ありがとうございました。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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働かないのも(音楽でも)アリ?

回のテーマは、「働かない」
という
ことについてです。真面目
で働き者の
人は怒らないように。

 

アリの社会についての話なのですが、
よく引き合いに出される話なので、聞
いたことのある方も多いと思います。

 

働きアリの中には20%程度のほとんど
「働かない」アリがいるというあれで
すね。つまり、アリの中にも「アリ」
的なアリ「キリギリス」的なアリ
いるということですね。

 

実際の観察でもその通りのようなので
すが、じゃあ、この20%の働かないア
リたちは、アリの社会(組織)にとっ
て不要な存在なのでしょうか?答えは
予想つくと思いますが、「そうではな
い」ようでして。

 

そもそも、働かない20%のアリを取り
除いたとしても、その残りのアリがま
働くアリと働かないアリに分かれて
しまうそうですし、近年の研究でこう
した働かないアリがいる意義が明らか
になってきているようです。

 

日本の大学の研究成果らしいんですが、
働かないアリがいることで、他のアリ
が疲れて動けなくなってしまったとき
に代わりに働いて
アリの巣全体に致命
的な被害が及ぶことを防いでいるとい

うことが観察されたのだとか。

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短期的に「働く」「働かない」という
見た目だけでムダだと判断していると
長期的には社会や組織をリスクにさら
ことになるということらしいんです
ね。

 

セッションで、ギターやキーボードと
いったコード楽器が多いとき、みんな
真面目にバッキングを頑張ると音が
ぶつかってごちゃごちゃしてしまう
とがあります。

 

そういったときには、アンサンブル的
「弾かない」という選択をするのも
大切なんですが、なかなかそんな割り
切りができずに手を動かしてしまうと
いうこともよくある話で。

 

そんな時は、「働かない」アリのこと
を思い出して、誰かが疲れたら代わっ
てやろうくらいに思って「弾かない」
になるといいのかもしれません。

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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足りない…(後編)

んにちは、青井明でごさい
ます。
前回
の続きでございまし
て…

 

幽霊が出るという格安アパートを無理
やり借りる交渉をして、お試しにこぎ
けた、自称デスメタラーの男のお話で
ございました。部屋に荷物を置くと、
当面の買い出しに出かけまして、部屋
に戻れば、日はもう暮れております。

 

買ってきたビールをプシュッと開けま
して…

 

「あー、助かった。部屋が借りられそ
うで、よかったよかった。なんたって
格安だからな。これで彼女のご機嫌と
らなくても居場所が確保できるし。気
楽でいいや。まったくちょっとライブ
に来てた子とLINEやってたら逆上しや
がって…。まだ手を出してもいないの
さ…」

 

勝手なことをいって、ビールを飲み干
し、2缶目を開けます。

 

「しかしなー、まったく幽霊とか馬鹿
言ってんじゃないよ。ベース弾きがラ
イブでちょっとばっか失敗したのを気
に病んで、そんで病気になって死んじ
ゃった?どんな虚弱体質だよ。俺なん
かどんな間違いやったって平気な顔し
てるけどなー」

 

そんなことを一人でぶつぶつ言いなが
ら飲んでいるうちにいつの間にか、買
ってきた6缶パックは空になってしま
い、時刻は真夜中過ぎでございます。
昔でいう丑三時…

 

「さて、と…」

 

男は持ち込んだベースをケースから取
り出しました。

 

「来週のライブの曲の練習でもするか
な」

 

この男、男女関係にはだらしないんで
すが、練習は真面目にやるんですな。
バンドマンにはよくあるタイプですが

 

で、こうベースを構えた。…その時、

 

「え?お、おおお?」

 

背中に悪寒が走ります。それとともに
何かが身体の中に入ってきた感覚を覚
えました。両手が自分の意志では動か
なくなっておりまして、左手の薬指は
ベースの3弦3フレット上に、ぴたり
と、こう吸い付くように置かれて動か
せません…

 

悪寒が去ると、今度は何かまるで生暖
かいゼリー状のもので全身が包まれて
いるような感覚に襲われ、身体の自由
がききません。そして、いきなり耳元
でバンドの音が聞こえてまいります…。

 

これが、しかしいつもやってるバンド
の音じゃない。そもそもBPMが違い過
ぎる。かなりゆったりしておりまして…

 

「しかし聞き憶えはある 。そうか!」

 

思い出しました。これはいわゆるカノ
ン進行とよばれるコード進行でごさい
まして。バロック時代にルーツを持ち
現代でも様々な曲で使われております
…(ここんとこ、話が少々説明的なの
はご容赦ください)

 

ループしたコード進行が頭にもどった
とき、男の手が動き出します。Cから
B、BからAそしてG…スケールを下
降していくベースラインクリシェ。男
の意志とは全く関係なく、両手が動い
ております。

 

F、E…まできたとき男の頭に衝撃が
走り、耳元で声が!

 

「あああああああ違う!これは5弦ベ
ースじゃなく4弦ベースじゃないか!
5弦がないと下のDを弾くことができ
ない!」頭の中の声が叫びます。

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「1本足りなああああああい!」

 

力を振り絞って手に持っているベース
を見ると、なんとしたことか、間違え
彼女の家から自分のではなく彼女の
ベースを持ってきてしまったようでし
て、そこにはショートスケールのピン
クのベースが…

 

「1本足りなああああああい!」

 

「おおおお、おいおい、なぜそこまで
下のDを弾くことにこだわる?オクタ
ーブ上にいけばいいじゃないか?」と
男は口に出そうとします。が、

 

「そんなのはいやだああああぁ」

 

耳元の声が叫び返してきます。

 

「ふ…真面目なんだな…」

 

次第に意識が薄れて参ります…

 

「嫌いじゃないぜ、そういうの…」

 

「おれのベースならいつもダウンチュ
ーニングしてあるから下のDまで弾け
…たん……だが…」

 

(暗転)

blackout

 

…では、また  ( ̄▽ ̄)

 

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足りない…(前編)

んにちは青井明です。本日
またし
ょーもないお話におつ
きあいいただき
ますが…

 

「すみません、こんちは」

 

「はいはい、なんでしょう?」

 

「こちらのミュージシャンOKのアパ
トに空きがあって、なんでも格安
と聞いたんで、お借りしたいんですが」

 

「あー、あの部屋ね…。あなた、楽器
お弾きになる?」

 

ベースやってます」

 

「ベースね…。悪い事は言わない。あ
の部屋はおよしなさい」

 

「えー、なんでですか?」

 

「あの部屋にはね、出るんですよ

 

ゴキブリかなんか?」

 

「そう焦げ茶ででかいやつ…。じゃな
くてね」

 

ハクション大魔王?」

 

そう呼ばれて飛び出てジャジャジャ
…ておい!そうじゃなくて幽霊ですよ
幽霊。あの部屋に前に住んでた人がね、
ライブで失敗したのを気に病んで、ホ
ントの病気になってそのまま死んじゃ
ったんですよ。でね、無念のあまり成
仏できないらしくて。それに、その人
ベーシストだったんですよ。なんで
も、夜になると何かが『足りない…』
とかいう声がどこからともなく聞こえ
てきて、部屋の住人がとりつかれたよ
うになって眠るどころじゃないんだそ

うですよ」

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「えー、でもねえ、彼女に部屋追い出
されちゃって、住む部屋すぐに見つけ
たいんですよ。格安じゃないとやって
いけないんです。お願いしますよ」

 

「祟られますよ、あなた」

 

「私これでもね、デスメタル・バンド
やってるんで、毎日死体だの、地獄
のって歌うたってますから。大丈夫で
すって」

 

「困った人だな…。わかりました。じ
ゃこうしましょう」

 

「そうしましょう!」

 

「まだ何も言ってない」

 

「どうりで何も聞いてない」

 

「…あのね…あなた今夜一晩あの部屋
に泊まってごらんなさい。それで、朝
まで何ごともなく過ごせたなら、正式
にお貸ししましょう」

 

「わかりました!そんな幽霊なんてね
デスメタラーには通じないことを証明
してみせますよ。じゃあ、部屋に入ら
せてもらいますねー」

 

…なんてことがありまして、この男、
早速自分の楽器をかかえて、部屋の鍵
をふんだくるとそのまま部屋に入りま
した。そのまんま日が暮れて、いつの
まにやら夜中の12時を過ぎたころ…

 

続きます  ( ̄▽ ̄)

 

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セッション的東京オリンピック考

オ・デ・ジャネイロのあと
を受けて、
日本ではその次

まり東京オリンピック・パラリ
ンピックに向け
た準備が進んで
います。

 

今回はちょっとジャム・セッション的
な視点から、2020年のオリンピック
のことを考えてみたいと思います。

 

なんでこんなことを書こうと思ったか
というと、この前、仕事でリオ・デ・
ジャネイロにオリンピック期間中出張
していた人の話を聞く機会があったん
ですね。

 

で、彼が言うにはリオのオリンピック
については、景気が悪いだの、犯罪が
多いだの、大統領がやめさせられただ
の、ジカ熱だの、色んな問題が報道さ
れましたが、それぞれはもちろん本当
のことなんだけど、それだけをみてい
らいけないんじゃないか、と。その
一方で、世界中から何をいわれようが
オリンピックを楽しんでいる人たちが
いるんだというわけですね。それも
ンパなくむちゃくちゃ楽しんでる。

 

それに対して、日本人というのは自分
たちで楽しむという視点よりは、どう
どうやって世界から評価してもらう
ということが先に立ちすぎるんじ
ゃないか。クール・ジャパンにしても
海外からの目を気にしすぎている気が
する。もう少し、自分たちのためにど
うオリンピックを楽しむかという部分

があってもいいんじゃないか、と。

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そうかー。オリンピックをどうやるか
についても日本人って「弾き気」が強
く出ちゃうのか、って思いました。

 

前にも書きましたけど、セッション
アドリブ・ソロを弾くとなったときに、
うまく弾かなきゃとか、音をはずしち
ゃったらどうしようとか、果ては何弾
いたらいいか分からなくなっちゃう
かいったことが起こってしまうのを、
われわれはよく「弾き気」の問題と呼
ぶんですが、似たような心理が働くん
でしょうかねー。

 

もちろん、海外の人に対する「おもて
なし」の精神もクルージャパンのコン
テンツもそれぞれ良さはあるわけです
が、なにか完璧にそれをプレゼンテー
ションしようとする意識が強すぎない

?と思うわけですね。


どこかで「ドとレの2音」に戻ってみ
る的な発想、単純にイベントを楽
しん
でみる、といったようなシンプルな発
で臨んでみるというのも必要ではな

いのか?

 

そんな事を、リオでの話を聞きながら
考えたりしたのではありました。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

 

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流行りの繰り返しフレーズ?

んな話題をちょっとネットで
みつけ
まして。文章で伝えるのは
難しいんで
すが、動画でみれば一
目瞭然というか
瞭然。▼▼▼

 

どうも Millennial Whoop と名づけ
られているようです。ミレニアル世代
というのは、1980年代から2000年代
初頭(2000年前後)に生まれた世代
のことで、Whoop というのはフクロ
ウなどがホーホーいう鳴き声をいいま
す。

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で、この動画で紹介されている、オー
オーとかワオーオとかの繰り返しフレ
ーズがここ数年アメリカのポップス系
ヒットソングでいたる所に使われてい
るということなんですね。音の動きが
特徴的で、メジャースケールの5度の
音から3度の音に行って5度に戻る
ですね(キーCとするとソ→ミ→ソ)。

 

つまりこの Millennial Whoop は類似
した音型が色々な曲で共通して使われ
ているところに大きな特徴があるよう
です。しかもそれが同時多発的に使わ
れている、というのは珍しい現象なの
でしょう。

 

同型のフレーズがここまで頻繁に使わ
れることには色々批判もありそうです
が、曲のメロディーの中でフレーズを
繰り返し使って印象を強くしたり、曲
を盛り上げたりという手法は昔からあ
って、アドリブ・ソロを盛り上げる時
にも頻繁に使われますね。やはり鉄板
の盛り上げ手法ではあります。

 

そんな事を考えさせられたネットの話
題ではありました。

 

追記:ちなみにこれ J-POP ではあま
り聴かない気がしますが、どうなんで
しょうね?

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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IMG_1851

 

無茶振りと想像力と多様性(ダイバーシティ)と

いぶ昔の話ですが、セッシ
ョンをやってて、Sweet Home
Chicagoという曲を歌うはめに
なったことがありまして。

 

「歌うはめ」とかそれほどのことか
と思われるかもしれませんが、単に普
通に歌うって話じゃなくて、このブル
ーズのスタンダード曲

 

ボサノバで歌う

 

ということだったのですね。

 

早い話、その時のセッションホスト
人に「無茶振り」されたということな
わけですが。で、単にグルーヴを変え
られただけじゃなくて、曲中の7thコ
ードをすべてメジャー7thに変えられ
てしまった上でさあ歌えといわれた、
と(笑)

 

……ま、そんなわけです。

 

え〜とか思ったものの、できないとい
うのも悔しいので、結局歌ったんです
が、そしたら、

 

結構受けた

 

わけなんですね。
その時の動画が残ってないかと思って
探してみたのですが、見つかりません
でした。残念。

 

で、

 

こういう無茶振りを楽しいと思う人
いるでしょうし、一方で決めたことを
きっちりやる、例えばバンドスコアに
書かれたことをきっちり演奏すること
が一番という人もいるとは思います。
なので、別に誰にでもお勧めするとい
うことはないのですが。
無茶振りがあるかどうかは別にして、
ジャムセッションというアクティビテ
ィの楽しみというのは、「想定外の事
態を含めて演奏を楽しむ」ことだと思
うのです。

 

さらに言えば、そんな風に予定調和で
ない事態を楽しむためには、どれだけ
音楽的な多様性を受け容れられるかと、
んの少しの想像力が働かせられるか
ポイントではないか、と思うんです
よ。ちょっとえらそうに言えば。

 

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多様性(ダイバーシティ)という言葉
は、今では社会を語る上で避けては通
れないものになりましたが、音楽の世
もまた多様性に溢れています。

 

世の中には様々なジャンルの音楽があ
ることを前提に、多様な音楽に日頃か
ら親しんでいること、そして、その経
験をベースにしてちょっとだけ想像力
(イマジネーション)を働かせること。

 

そうすることで、結果的には無茶振り
への対応の基礎が自然に養われていく
ようにも思います。(まじめか)

 

もちろん、場数ってのもありますけど
ね(笑)

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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グルーヴは今日も自転車操業?

なさんは昔、自転車に乗る
練習をして、
初めて1人で自転
車に乗れるようにな
った時のこ
とを憶えていますか?

 

え?今でも乗れない?えーと、乗れる
ものとして話を進めますが……。

 

で、

 

自転車って、いかに足をつかずにペダ
ルをこぎ続けられるかがポイントです
よね。最初練習しているうちは、どう
してもバランスをくずしてすぐに足を
ついたり、下手をすると転んでしまっ
たりしますよね。

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それが、そのうちにだんだんペダルを
こぎ続けられるようになって、十分な
推進力が確保できるようになって、
転車に「乗れる」と言えるようになる
わけです。

 

このペダルをこぎ続けることで、どん
どん前に進む感じって、ジャム・セッ
ションのアンサンブルがノリの良い感
じで進行していくのに似ていませんか?
というか、よく言われる「グルーヴす
る」感じに似てません?

 

グルーヴというのは前にも書いたよう
レコードの溝を表すことばから来て
いるようなんですけど、今使われてい
音楽的なグルーブの感覚を表現する
には、一定したペースで自転車のペダ
ルを
こいで、ぐいぐいと進んで行く感
じが
近いんじゃないか。

 

……なんてことをこの前、しばらくぶ
りに自転車に乗ってみて思ったのでは
ありました。

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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アラカン・カノン

さんはパッヘルベルの「カ
ノン」
お好きですか?え、知
らない?

 

 名前は聞いた事がなくても、曲自体は
おそらく誰もが聴いた事があると思う
んですよね。ああ、あれか、という奴
です。この前も、うちの子供がリコー
ダーで吹いてました。学校で合奏する
んだそうです。それくらい有名。

 

で、

 

実は、この「カノン」、単に曲として
有名というだけでなく、より大きな意
味で後の音楽に大きな影響を与えてい
るのですね。この曲のコード進行に基
づいて作られた曲が数えきれないくら
いあるのです。

 

特にJ-POPに与えた影響は計り知れま
せん。たとえば、今回の動画にも出て
くる「愛は勝つ」とか。「負けないで」
とか、「勇気100%」とか。その他、
ネットで調べていただくとこれでもか、

というほど紹介されてます。

 

で、さて…

 

またまた「アラカン・セッション」
1シーンをお送りいたしますが…

 

今回の映像は、実は休憩時間のもの
して。参加したどなたかが、休憩中に
この進行を演奏しはじめたら、その場
即席セッションということになりま
した。
▼▼▼

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ま、「スーダラ節」は本来カノン進行
の曲ではないんですが…

 

ともあれ、このコード進行、やってる
とほぼ永遠に続けられそうな気分にな
るというくらい、なにか心に訴えかけ
るものがあるようでして。

 

うかつに弾き始めると、終了するのが
大変ですのでお気を付けください(笑)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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○○系エフェクター禁止法

「こんにちは。青井ですが」
とある雑
居ビルの一室のドアフ
ォンに向かって
おれは話しかけ
た。

 

「……」返事はなかったが、およそ30
秒待つとドアは開いた。ドアを開けた
は、無言のまま俺に中に入るように
手まねきした。

 

「久しぶりですね、明石さん」と俺は
言いながら中に入った。「お願いした
モノはどうですか? オリジナル通り
に上がってますか?」

 

「わたしに再現できないエフェクター
はない」

 

「でも、大変でしょうゲルマニウム・
トランジスタの入手とか?」

 

「つては、ある」

 

「なるほど、蛇の道は蛇ってわけだ。
見せてもらえますか?」

 

男は隣の部屋に行き、平べったい円形
の物体を手に戻ってきた。

 

「酔狂な話だな。もうこんなエフェク
ターで演奏なんかできないだろうに」
男は俺の顔も見ないで言った。

 

「俺が使うんじゃないんです。俺がふ
だんはクリーントーンでジャズしか弾
かないのご存じでしょ? 演奏できる
場所はあるみたいですよ。これを頼ん
だ俺の友達が言ってましたが」

 

アンダーグラウンドハコか」

 

「ま、そんなところです。歪み系エフ
ェクター禁止法が出来てからというも
のロッカーも命がけだ。脳に影響が出
るとか、ウソ臭い話ですが」

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「わたしの知ったことではないな」

 

「まあ、いいや。お約束の代金です」
俺は男に金を渡した。男は金を数え始
めた。

 

「確かに」そういって男は満足げに自
分の手の中の金から俺に目を移した。
その途端、その目は大きく見開かれた。

 

俺の隣に別の男が立っていたからだ。

 

「明石さん。あなたを歪み系効果装置
の製造・利用等を禁止する法律に違反
した疑いで逮捕する」

 

「お前いつから警察の犬になった!」
男は俺に向かって叫んだ。

 

「すまない、明石さん」俺は言った。
半分嗚咽するような声になっている。
「しかたなかったんだよ」

 

「まあこの男を恨むな。ジャズギター
弾いてるくせに、ちょっとばかりゲイ
ンを稼ごうとしてオーバードライブ
手を出したところを俺が押えたんでね。
オトリになってもらったわけなのさ。
あんたの知りあいってことで、前から
目をつけてたのさ」刑事は男の手に手
錠をかけようとする。その途端……

 

男は笑い出した。

 

「逮捕するのはいいが、刑事さん、
のエフェクターのどこが歪み系なのか
ね?」笑いながら男は言う。

 

刑事の顔色が変わった。刑事はそのエ
フェクターを持って隣の部屋に行くと、
そこにあったギターとアンプにつない
で音を出した。

 

空間系のディレイ・サウンド……

 

俺は、ぼう然とその音を聞いていた。
俺がオトリとなってのこの作戦が失敗
したということは、俺とこの刑事との
取引はチャラだ……

 

<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!

 

※……今回のお話は(もちろん)フィ
クションです。
Special Thanks to Eiji Akashi

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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モスラでセッション

さんは「セッション」と聞
くとどんな曲が頭に浮かびます
か?

 

もちろん、セッションそもそもなじみ
がなければ何も頭に浮かばないという
こともあるでしょう。多少なじみのあ
る方はいわゆる「セッション・スタン
ダード」的な曲、とくにジャズの曲を
思い浮かべるのかもしれません。

 

なんですが、

 

もちろん、だからといってそういうい
わゆるスタンダードでしかセッション
ができない、ということはありません。

 

たとえば、われわれが毎月開催してい
いる「アラカン・セッション」では、
参加しているのが、ほとんど50代以上
の方々なので、音楽の趣味もちょっと
若い皆さんとは違ったところがありま
す(笑)なので昔懐しい曲でセッショ
できないか、ということでいつもア
イデアの出し合いになっております。

 

ある月のセッションでは「モスラの歌」
でセッションやりたいという話になり
まして。原曲はザ・ピーナッツが歌っ
たこの曲が、どうセッションで演奏さ
れたか、こちらで様子をご覧いただけ
ます▼▼

FB用 180

ま、ボーカルは諸事情あって女性では
ないですが ( ̄▽ ̄)

 

この曲、テーマが9小節という、やや
ハンパなことになっていまして、アド
リブ・ソロのところでは8小節にした
りといった工夫をしてやりました。

 

ご覧いただけるように、イントロのド
ラムのところから大盛り上がりで、
ロパートではホーン隊が大活躍でござ
いました。

 

ふだんやってるような、セッションの
スタンダード曲ではありませんが、無
事きっちりとセッションとして成立
ているのがおわかりいただけると思い
ます。

 

こんな形で、自由な発想でいろんな曲
を楽しむのもセッションだと思うんで
すよね。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

 

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アラカンあるある:「死語」編

回は、前にお送りしました
「アランあるある」の続きで
ございます。今
回は「アラカン
が普通の言葉だと思っ
て使うと
もはや死語だった」
編をお送

いたします。アラカン世代が何
気な
く口にした言葉が、若者に
は通じな
い、ということはまま
ありますよね。

 

では…

 

その1
《フォーク・ギター》
今でいう、アコギ(アコースティック
ギター)のことですね。基本的には、
マーチンとかギブソンが出してるフラ
ット・トップタイプの系列です。昔は
フォーク・ソングがブームで、ギター
をやる若者はまずはフォーク・ギター
を買ったもんです。もちろん、マーチ
ンやギブソンを買えるわけじゃない人
がとんどでしたが(笑)エレキやる奴
は不良でしたね。←

 

そういえば、ピエゾ・タイプのピック
アップのついた今でいうエレアコなん
てものもありませんでした。フォーク
ギターをPAで流すにはマイクで拾うし
かなかったですね。不便な時代でした。

FB用 179

フォークといえば…

 

その2
《四畳半フォーク》
…という言葉がありました。かぐや姫
「神田川」の世界のような、貧乏で
四畳半一間のアパートしか住めない青
春(主に男女の同棲生活)を歌ったフ
ォーク・ソングのこと。独特のじめじ
めした感じが好まれました。

 

学校の部活でフォークとかロックとか
やろうとすると出てくる言葉が…

 

その3
《軽音楽》
まあ「けいおん」は軽音のことなわけ
で、死語ってこともないのかもしれま
せんが、部活の名前以外に「軽音楽」
(軽音は軽音楽の略です)という言葉
が使われることはまずありませんよね。
今でいうポピュラー・ミュージック
るいはポップスのことです。

 

そういえばライト・ミュージックって
言葉もありましたね。ヤ○ハ系がよく
使っていて、コンテストや雑誌の名前
にも使われていました。

 

その4
《レコード屋》
いや、もちろんCDのことをレコード
といったりはしないんですけどもね、
CDショップのことはよくレコード屋
といっちゃいますね。まあ、タワー・
レコードっていう店の名前も残ってる
し、とかいって開き直るわけですが。

 

まあ、CDもじき死語になるんでしょ
う。その一方でアナログのレコード
売上を伸ばしているとか。最近では、
バイナル(vynil=塩化ビニール)と呼
ばれたりもして、そうなるとこんどは
アラカンに通じないので注意してくだ
さいね。

 

以上、まだまだ色々あるかと思います
が、皆さんはいかがでしょうか?何か
思いつかれる音楽的「死語」がありま
したら教えていただけるとうれしいで
す。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

 

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セッションのカレーライス的考察?

さんは、カレーライス(ある
いはラ
イスカレー)を食べるとき
に、ルーと
カレーをしっかり混ぜ
ますか? それと
もどちらかとい
うとあまり混ぜたりせ
ずに、口に
運ぶ方ですか?

 

FB用 178

私は、しっかり皿の上でまぜてから食
べるほうなんですが、そういう人はあ
まり多くないんでしょうか? なんか
子供っぽいですかね?

 

東京の銀座に有名なインド人の一家が
経営しているお店がありまして、そこ
の先代がまだご存命の頃、その店のカ
レーを食べるときは具とルー(ソース
?)とライスをとにかくしっかり混ぜ
て渾然一体となってからたべろと厳し
く(いやマジで 笑)指導されて以来、
そうやって食べる習慣がついてしまい
ました。たぶん今でも同じようにお店
の人に指導されると思いますよ。

 

皿の上で、全体のアンサンブルを決め
ておいて、それをガツンと楽しむ
素材をそれぞれ楽しみつつ最後に(口
の中で)それが一体化するのを楽しむ
か、という違いがありますね。

 

そうやってみると、ジャムセッション
というものの楽しみ方も、それぞれ
別のソロなどの演奏を楽しむという部
分と、楽器交互のやりとりやバンド
全体のアンサンブルを楽しむという両

側面がありますね。


どちらをより楽しく感じるかは、好み
問題もありますが、ご自分がどちら
タイプかを知った上で、それとは
照的な楽しみがあって、そちらの楽し
み方も試してみるというのもあって良
いのではないでしょうか? ちょっと

だけ世界が広がるかもしれません。

 

ピンとくるようでしたら、ご参考にし

てみてくださいませ。

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

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社会人○○○選手権を見て考えた

会人の間であれ熱いらし
いんですよ。

 

何かというと…

 

ラップ

 

なんですね。

 

そうです、あの韻を踏んだりしながら
言葉をリズミックにヒップホップ・ミ
ュージックにのせて繰り出していくあ
なんですYo!(笑)

 

で、なんでも社会人ラップ選手権とい
うものがあるそうでして。まあ、まだ
歴史は新しいらしいですが。高校生の
若者とかがやるイメージが強いと思う
んですが、最近は社会人にも勢力を広
げているらしいんですね。

 

そういえば、とある会社の社内バンド
ライブに行った時も、若手社員がラ
ップをやってるのを見たりしました。
ま、それは置いといて。

 

で、この社会人ラップ選手権、2人ず
つで対戦しながら、トーナメント形式
で勝ち抜き戦が繰り広げられていくよ
うなんですね。なんと対戦前には名刺
交換がおこなわれるそうです( ̄▽ ̄)

FB用 177▲写真はイメージです(笑)

ここでのラップはフリースタイルとい
早い話がアドリブですべてが繰り広
げられていく形式のものなんだそうで
して。8小節ごとに交代でラップを繰
り出していきます。

 

いくつかどんなものかを見させていた
だきました。YouTubeで「社会人ラッ
プ選手権」で検索すると色々と出てき
ますよ。

 

で、

 

「早い話、ラップで即興のコール・ア
ンド・レスポンスやってるんだ。」と
思いましたね。ラップの歌詞もアドリ
なわけですが、一方のラッパーの繰
り出した内容を受けてそれに返してい
、というのの繰り返しなわけです。

 

じゃあですよ、われわれがいつもやっ
てるジャムセッションにラップを入
たって良いんじゃないか、と思うわけ
ですよ。楽器ができなくてもラップ
参加とかできたら、面白くないですか?

 

ラッパーとセッションやったことある
よ、なんて話も聞こえてきていますが、
アラカン・セッションに参加したいア
ラカン・ラッパーの方、いらっしゃい
ませんか?

 

(なんてことを書いたら、実は後にな
ってこんなことに遭遇しました。わか
らないものです)

 

て、ことで。

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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セッションでの「入力」と「出力」の問題について

音楽における「知識」
と「知
恵」の違いについてお話
して、セッシ
ョンは「知恵」を
身に付けるのに最適
ではないか
というようなことを書きま
した。
今回もちょっと似たようなこと
を少し視点を変えて書きますが…。

 

今回は、セッションにおける「入力」
「出力」の関係のお話です。

 

世の中にはインプットアウトプット
という概念がありますよね。当たり前
のようですが、インプットがあってそ
れに対して何かアウトプットをしてい
くというのが普通のあり方かと思うん
ですよね。

 

たとえば、インプットとしてのデータ
や知識があって、アウトプットとして
の資料や成果がある、といったような
ことですね。基本的にはこの2つは
の概念となっているわけですね。イン
プットがなくてアウトプットはありえ
ないというのが普通の考え方です。

FB用 175

ところが、ジャム・セッションという
か音楽の演奏、という行為の現場にな
ったとき、基本的にはアウトプットの
ことしか考えられなくなる、というの
がよくあることなんですよね。もちろ
ん楽譜であったり、コード進行の決め
だとかのインプットはあるんですが、
とくにアドリブでソロをとるというこ
とになると、何とか自分の中にある知
識や技術をフルに活用してアウトプッ
トを生もうとする人が多くなります。

 

で、そのあげく頭が真っ白になったり
して、思うような演奏ができない(ア
ウトプットが出せない)という結果に
なりがちでして…。まあ、誰でも程度
の差はあれ、経験することではあると
は思いますが。

 

じゃあどうするか?

 

結局、演奏の場でどれだけ「インプッ
ト」を取りこめるかが「アウトプット」
の質を決めると思うんですよね。セッ
ションでいえば、他のプレイヤーから
のインプット(それはドラマーのカウ
ントフィルインであったり、他のソ
リストからのソロの最中のアイコンタ
クトであったり、オブリガートであっ
たりしますが)をとり込んでそれに反
応していくことが、豊かなアウトプッ
を生み出すということかと。

 

自分の中にあるものだけでアウトプッ
トを生み出そうとしても、すぐにネタ
切れになりますからね。教則本からの
知識だけでは、結局もたないんじゃな
いでしょうか。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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