セッションでよくやられる曲に、
Fly Me to the Moon
というのがありましてね。フライ・ミ
ー・トゥ・ザ・ムーン。
老若男女、たいていの人は知っている
曲で、古い曲なのに若い人にも知られ
ているのは、例の『新世紀エヴァンゲ
リオン』のエンディング・テーマだっ
たせいだと思いますが。
で、この曲、わりとシンプルな構成で
ものすごい転調とかもないので、初心
者もやりやすいし、というようなわけ
で、セッション・スタンダードになっ
ているわけですね。
この前も、ちょっとやったんですが。
ただ、この曲、1つ問題がありまして。
曲の構成が、ABAB’ という流れになっ
てまして、しかもこの B’ というとこ
ろも前半の B とほぼ一緒、という作
りなんですよね。そうすると、頻繁に
起こるのが、
自分が B にいるか B’ にいるのかがわ
からなくなる。場合によってはバンド
全体もわからなくなる
というようなことなんですね。
そうすると、本来1コーラスの途中の
前半の AB が終わったところで、次の
人にバトンを渡そうとする人が出る、
ということが起こりやすいんですね。
この前も、実際ありました。
で、
杓子定規なことを言えば、まわりはい
や違うよ、まだ後半があるよ、と本人
に知らせるとか、そ知らぬ顔して、後
半が終わって次のコーラスに移るまで
(ソロがなくても)バッキングする、
とか、するべきなのかもしれませんが。
それもなんだか見苦しいというか、聴
き苦しいわけです。羞恥プレ、あ、い
や罰ゲームみたいだしね。
なので、これはもう、B のところでも
B’ のところでも、ソリストが終わった
らもう、そこからまた ABAB’ の頭だ
と思ってみんな演奏するようにする。
……というのを、もうセッション界の
決めごとにしてしまった方がいい、と
思ったわけです。
え? とか、そこじゃないYo! とか
そういうのはもうおくびにも出さずに
さらっと。絶対その方がみんな平和に
楽しくできますよね、きっと。※
めざせ業界標準?
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
※ただし、AとかBの途中で受け渡され
ても困りますけどね(笑)