コード記法統一議員連盟?

(今回のお話はフィクションです)

 

「青井です」俺は総裁秘書
に告げた。

 

「お待ちです」

 

俺はそのまま総裁室に入っていった。

 

「お呼びでしょうか?」
「ちょっと面倒くさい話が起こってし
まってね…」連立与党日本ジャズ統一
党総裁にして現音楽庁長官が俺を待ち
かまえていた。

 

「はあ」

 

「うちの関西議員連盟と東京の間で、
ちょっともめ事になっている」

 

「もめ事ですか?」

 

「そうだ。東京の議員を中心にコード
の表記の乱れを統一するための議員立
をする方針が発表されたのは知って
いるね?」

 

あれか…。俺は思った。若手のしょう
もない思いつきをよく議論もせずに議
員立法するなどと言い出せば、もめる
のも当たり前だ。せっかく、ロック系
ミュージシャンの活動の封じ込めが着
々と進行しているのに、身内に火種を
抱え込むとは…。

 

「ちょっと拙速でしたね」

 

「私もそう思う。根回しが不十分すぎ
た。関西の連中は、東京が勝手にメジ
ャー7thコードを必ず△7と書けとか
イナー7th♭5をø7と書くなとか、なん
でいちいちいわれなあかんねん、とい
って怒っている」

 

「まあ、統一できるにこしたことはな
いですが、みんなそれぞれに事情をか
かえてますからね。それに地域によっ
ては、△7とか書くと『このサンカク
野郎』とかいわれていじめられるとか
ともいわれてますし、完全統一は難し
いでしょう。ある程度の『ゆれ』は許
容しないと

 

「うむ。なので、今回の議員立法の話
はいったん先延ばしにするように、東
京の連中に伝えたのだが、今度は東京
側が反発して、法案提出を強行しよう
としている」

 

「ははあ」

 

「すまんが、なんとか説得してもらえ
ないか。このままだと党が分裂しかね
ない。コード記法統一議員連盟を超党
派で作るとかいってるらしい」

やれやれ、俺は暗い気持ちになりなが
ら総裁室を出た。連立与党といえば聞
こえはいいが、もともと○○党が単独
過半数を取れなかったのにつけ込んで
与党に紛れ込んだマイナー政党なのだ。
内輪もめしてる余裕などないはずなの
がなぜわからないのか?

 

俺は、2フロア下のマスダ衆議院議員
の部屋に向かった。今回の議員立法の
件の東京側の中心人物だ。

 

「マスダさんいますか?」俺は秘書に
言った。言ってしまってすぐに、俺は
間違いに気がついた。しまった。

 

「はい?」秘書が不審そうな顔をして
俺をみた…

 

 

  ( ̄▽ ̄).oO(続きます)

 

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