クリシェという言葉がありま
す。アルファベットで書くと
cliché なんですが。
英語の単語ですが、元々はフランス語
で、一般的には「使い古された陳腐な
言い回し」といった意味で使われます。
例えば「教会のネズミのように貧乏」
とか、そんな言い回し。
あまりいい意味で使われないのですが
昔、アメリカ人の友人が、「クリシェ
がクリシェになったのにはわけがある
んだよ」と言ってました。
つまり、そいういった言い回しがクリ
シェになったのは、「いいたいことが
簡潔にうまく伝わるから」だってこと
ですね。イギリスやアメリカにはクリ
シェの辞書があったりします。
で、
実は音楽用語としてもクリシェという
ことばはあって、これは同じコードな
んだけど、その中の一つの音が半音や
全音で少しずつ変化していくような手
法を表します。
たとえば、C→ Cmaj7 → C7 とかい
うコード進行よく見ませんか?基本は
C のコードなんだけど、そこに ド→
シ→シb という動きがありますね。他
にもほら、Am → Ammaj7 → Am7
→ Am6 とかね。
こういうコード進行をクリシェといい
時々見かけるわけですが、これも言葉
のクリシェと同じで、下手に使うと陳
腐な感じになってしまいます。でも、
使い方によっては効果的だったりもす
るわけですね。
例えば、
このクリシェを使って2つの名曲を書
いてしまった人がいます。ジョージ・
ハリソンという人なんですけど。彼の
陳腐といわれようがなんだろうが、2
曲も名曲といわれる曲が書ければ問題
ないですよね。
て、ことで。
それでは、また( ̄▽ ̄)