世の中には借金したり物を借
りたりするのが得意な(?)人
と、苦手というか嫌いな人がい
ますよね。皆さんはいかがです
か?
りたりするのが得意な(?)人
と、苦手というか嫌いな人がい
ますよね。皆さんはいかがです
か?
え、私?まだ住宅ローンが残ってるん
ですよー。毎月の支払いが……
……ってそんな話をしたくてこの話を
書いているのではありません。今日の
テーマは音楽における「貸し借り」で
ございます。といっても、楽器をレン
タルするとか、ギャラを前借りすると
かそんな生臭い話ではありません。
コードについての話なんです。
ダイアトニック・コードというものが
あります。難しい話をすっとばすとで
すね、例えばメジャースケールの各音
の上にそのメジャースケールから外れ
ないように音を3度飛ばしで重ねてい
ったコードのことです。早い話が、一
番普通に使われるコードですね。
たとえばCメジャースケール上では、
C、Dm、Em、F、G、Am、Bmb5
の7つがそれにあたります。シンプル
な曲だと、このダイアトニック・コー
ドだけでできているモノも多いです。
ところが、曲にちょっとヒネリを加え
ようとすると、それ以外のコードを使
うことも出てきます。ダイアトニック
でないコードのことをノンダイアトニ
ック・コードといいますが。そのまん
まですね。
例えば……、よく使われるノンダイア
トニック・コードとしては、Cメジャ
ーの曲の中で、突然 Fm というマイナ
ーコードが使われることがあります。
Fm → Cなんていう流れがよくあるん
ですが、なんかちょっとこう切ない感
じが出るのでよく使われます。
ーコードが使われることがあります。
Fm → Cなんていう流れがよくあるん
ですが、なんかちょっとこう切ない感
じが出るのでよく使われます。
キーCではFのコードはサブドミナン
ト・コードと呼ばれますが、それがマ
イナー・コードになっているので「サ
ブドミナント・マイナー」なんていう
名前で呼ばれたりもします。
この Fm がいったいどこから来たんだ
という話なんですが、これは同じCを
主音とするマイナー(短調)のスケー
ルから借りてきたものと捉えられるん
ですね(図をご覧ください。クリック
すると拡大します)。
すると拡大します)。
こういうコードを音楽理論では「借用
和音」、英語で borrowed chord と
か呼ぶんですね。*
か呼ぶんですね。*
前に作曲というのは「曲がったものを
作る」んだなんて話をしましたが、こ
んな感じで、曲を作る人は色々と変化
球を投げてくるんですね。なんか普通
じゃないけどちょっとオシャレな響き
だなあなんてところには、こんなコー
ドの貸し借りが起きていることが多い
です。
「借りてきた猫」はおとなしいですけ
ど、「借りてきたコード」は結構個性
を発揮します。
ご参考になれば幸いです。
*Modal interchange なんていう言葉
もあります。モード(スケール)上の
交換という意味ですね。
もあります。モード(スケール)上の
交換という意味ですね。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
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