オブリガートとソロの複雑な関係?

ブリガートという音楽用語が
ありまして、メインの旋律をサポ
ートする「助奏」という意味で使
われます。多くの音楽用語と同様
もともとイタリア語ですね。(ち
なみに最後の「ト」は濁りません
笑)

 

ジャム・セッションにおいてもオブリ
ガートという言葉が使われます。よく
「オブリ」と略されて使われますが、
ソリストがテーマやアド・リブを弾い
てるそのメロディーのスキマを狙って
サイドのプレイヤーがそれを助けたり
(より多くは?)あおったりするメロ
ディーをその場で差し挟むことをいい
ます。

 

あれ?と思った人は、クラシック音楽
に詳しい方かもしれません。この言葉
クラシック音楽では、同じような伴奏
メロディーでも「譜面に書かれた」、
「譜面通りに弾かなければならない」
ものを意味するようなのですね。私も
今回調べてみて初めて知ったんですけ
ど。

 

そういえば、英語で「義務」のことを
オブリゲーションといいますよね。
源的には同じ
言葉だったんですね。

 

まあクラシック音楽は基本的には譜面
を中心に演奏されるので、いわれてみ
ればなるほどって感じですけど、でも
「譜面通りに弾け」という指示がある
ということは、「自由に弾いてよし」
という言葉もあるんでしょうか?

 

実はあるんですね。

 

それは……

 

アド・リビトゥム(ad libitum)とい
ラテン語で表されるそうです。「自
由に」という意味ですが……ん?どこ
かで聞いたような言葉ですね…。

 

実は、このアド・リビトゥムが省略さ
れてアド・リブという言葉ができた
ですね。たしかに、アド・リブは演奏
者の自由にまかされますから、そりゃ
そうなんですが……

 

何だか、頭が混乱する話ですが、特に
ジャム・セッションの現場では、基本
的にテーマやキメ以外の部分で演奏さ
れるメロディーはプレイヤーの自由に
まかされるので、本来は譜面通りに弾
かれるオブリガートも、即興的に弾か
れるようになったということなんでし
ょうね。「アド・リブ」という言葉は、
ソリストの即興演奏の意味に使われる
ことが多いというのもあるかもしれま
せん。

 

ソリストの演奏するアド・リブと、サ
イドのプレイヤーがそこに差し挟む
ブリガート反応しあうことで、セッ
ションはさらに盛り上がるのですが、
長くなってしまったので、その話は
また別の機会に……

 

では、また  ( ̄▽ ̄)
 

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“オブリガートとソロの複雑な関係?” への1件の返信

  1. ( ノ゚Д゚)こんにちは。小笠原です。

    青井さんのメルマガをいつも読ませてもらっています。
    楽器の演奏についてもなのですが、日々の生活や人生についても参考になるものがあると思っています。(私も青井さんと同世代です)

    今回のテーマのオブリガートについてですが、メロディーのあとを追って上手く入れていくのは、よほど、ソリストの音を聞けて、自分の出す音が合うかどうか、リズム感良く、ということを即座に判断して手が動いていかないとできないですよね。
    これがピタッとはまると聞いている側も気持ちよくノっていけるような気がします。

    私はドラムをやっていますが、曲の流れの中でピタッとはまる”合いの手”を模索中です。(迷路に入っているような気もしますが)

    オブリガート”合いの手”の上手い入れ方も解説をお願いします。m(_ _)m

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