ブルー・ボッサ簡単アドリブ法?

あ、単なる一つのアイデア
んですが。

 

この前、「ヨイトマケの唄」の話をし
たときに、この曲は基本メジャー・ペ
ンタトニック・スケールで出来ている
なんてことを書いたんですが。

 

ペンタ(トニック・スケール)といえ
ばですね……

 

ブルー・ボッサ(Blue Bossa)とい
う、セッションでよく演奏される曲
あるんですが▼▼▼

 

基本16小節というシンプルさセッシ
ョン向きで、哀愁のあるメロディ
サノバのグルーヴにのっていて人気
んだと思うんですけど。

 

この曲途中で部分転調するんで、アド
リブソロを弾く時なんかにそこで
ケールを切替えるのが難しいんだよね
ー、なんて話がこの前出ていたんです
よね。

 

こんな感じのコード進行になっている
んですが▼▼▼

頭の8小節(と最後の4小節)はCマ
イナーのキーなんですが、9小節目か
らの4小節が Dbメジャーという半音
上のキーになるというね。しかもマイ
ナー→メジャーという切替えもある
いうことで。

 

そこが躓きやすいところではあるんで
すが。

 

これをなるべく頭のリソース(?)を
使わない方向ソロに集中するには
うしたらいいかと考えたんですね。

 

で、

 

頭の8小節と終わりの4小節はCマイ
ナー・キーなのでここはCのマイナー
・ペンタで弾けるわけです。で、Cの
マイナー・ペンタは Ebメジャー・ペ
ンタと同じ(構成音)ですよね。

 

で、問題の転調する4小節なんですが
ここは Dbメジャー・キーですが、こ
ここは Ebマイナー・ペンタで乗切る
こともできるんですよ。そもそも、こ
部分の最初のコードは Ebm7 だし。

 

確認してみればわかるんですが、 Db
メジャーのスケールの中に Ebマイナ
ー・ペンタの構成音全てが含まれてい
んですよね。

 

なので、まず Eb メジャー・ペンタと
Eb マイナー・ペンタの行ったり来た
りで乗切るところから始めたら、どう
か? と思ったわけです。

 

特にロック小僧系の方にはお勧めでか
もしれない、と。

 

馴れてきたら、そこに色々音を足して
行くこともできますしね。

 

ま、あくまで一つのアイデアですけど
ね(くどい)。

 

て、ことで。

 

それでは、また ( ̄▽ ̄)

 

若者と句点とトニックと?

近の若者は「句点(文章の
終わりのマルのことですね)が怖
いらしい、という話がありまして。

 

色々と話題になってるようですが、
文末にある句点威圧的に感じ、
「(相手が)怒っているのではないか
解釈してしまう、のだそうです。

 

「マルハラ」なんて言葉もうまれてい
るそうで。

 

メールに馴れた年長者チャット中心
若者違い、なんていうもありま
すね。

 

この話を聞いたとき、さすがに
えそうなんだと思いましたが。まあそ
言われてみると、気持ちはわからな
くもない、などとも思ったりもしまし
たね。

 

英語で、言いたいこと言い切り調
「はい、おしまい」って感じで、最後
“Period.” (ピリオド)というのに
似た印象をうけるのかなあとか思った
りね。

 

で、

 

音楽で、この「マル」に相当するもの
といえば、フレーズの最後が「ドレミ」
の「ド」の音で落ち着く、なんてこと
かと思うわけですね。で、その後ろの
コードはトニック(キーCならCメジ
ャー・コード)なわけです。

 

そういうのは「落ち着きが良すぎて、
なんかいやだ」とか「怖い(?)」
「ハラスメントだ」とか思う人が増
えると、それはそれで面白いかな、と
思ったりもするんですが。

 

3度(ミ)とか5度(ソ)とか、2度
(レ)とか6度(ラ)とか色々ばらば
らになったりして。

 

でも、ま、実はそういうの今でも結構
あるんですけどね。これとか(これは
6度にいってますね)▼▼▼

 

音楽なんてそうやって色々試行錯誤し
て豊かになってきたわけでしょうしね。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

AかBか決められないワタクシ? 決めたくないワタクシ?

ノゴトについて語る時、それ
AかBかのどっちかだよ、とい
ういい方で話を進めること結構あ
りますよね。

 

そんなときすぐに納得して、そうだ、
だからこっちだ、というように決定
きる人ですか? 皆さんは?

 

は、どうもそういうのって昔から苦
というか、そもそも2つのうちのど
っちかだっていうのはホントかな? 
とか考えてしまうんですよね。

 

人間の脳というのは記憶を書き換えて
しまうものらしいので、昔からこうだ
とかいう話も結構あやしかったりしか
ねませんが、それだと話がどんどんや
やこしくなるので、ここではまあそう
いうことだと思ってください。

 

で、そんなとき、私の考えがどういう
方向に向かうかというと、AでもBで
もない行き方(とかやり方とか)が
はあるんじゃないかとか、そんなこと
を少なくとも一度は考えずにいられな
んですよね。

 

まあ、それは優柔不断とか、あまのじ
ゃくとか、そういう奴だよねといわれ
ることにも繋がりかねないわけですけ
どね。

 

なので、

 

音楽、例えばコード理論の話なんかで、

 

コード盛り上がりか落ち着きかのど
ちらか2種類で捉えるんだ

 

とか言われると、なるほどと思う一方
で、え? でもホントに2種類しかな
いのかな?とか思ったりもするわけで
すね。

 

もちろん、リアルタイムでどんどん
行していくセッションの中とかでアド
リブソロを弾くなんて時に、二択よ
り多い選択肢で考えていられない、と
いう理屈実用上の有用性否定する
わけではないんですけどね。

 

でも一方で、そういう二択でこうだ、
という考え方に対して、一度は一歩引
いて考えてみる、というあり方は大切
にしたいとも思うわけです。

 

え? めんどくさい奴?

 

皆さんは、いかがですか?

 

てことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

 

音楽を「語る」ことと演奏と

楽を「語る」人というの
沢山いますよね。批評家とか評
論家という人たちとかがいたり
とかですね。

 

批評家でなくても、誰でも語ることが
できるのが音楽ですよね。好き嫌い
毛が生えたような形でも自由に語れる
わけで。それが良いことでもあるし、
色々ケンカのタネにもなったりする
けですが。

 

一方でなかなかお目にかかれないのが、
音楽を演奏する立場の人が、自分の演
奏する曲の内容や意味わかりやすく
解説するような文章とか講義とかです
ね。入り込んじゃって、唯我独尊的な
話だと聞いてる方はつらいしね。

 

もちろん、音大とかいけば、専門の先
が専門的に詳しく解説する講義とか
はあるのでしょうが(行ったことない
から知らないけど)、専門家じゃない
人にもわかりやすくて意味のある説明
ということになると、なかなか出会う
は難しかったりします。

 

ボストンフィルハーモニー管弦楽団
音楽監督である、指揮者のベンジャミ
ン・ザンダーが行った TED での講演
なんていうのは、そういう珍しい例な
のかもしれません。(英語の講演です
が人間が翻訳した日本語字幕がありま
す)▼▼▼

 

ショパンのピアノ曲を例に、音楽理論
的にも裏打ちのある解説をしているの
ですが、決して難しい理論的な用語
駆使するわけでもなく(「偽終止」と
いう言葉は使っていますが)、でも
楽を演奏する人にとっても聴くだけの
にとっても意味のある話になってい
ますよね。

 

で、

思ったのですが、別に人に聞かせるわ
けでなくても、こういう曲の分析がで
きたとしたら、自分が演奏するときに
もかなり有効な気がしてきませんか?

 

専門のクラシックの演奏家の人などは
たぶんやっていることなんでしょうが、
クラシックじゃなくても、どんなジャ
ンルでも。趣味で演奏するような立場
でもね。

 

ライブのMCなんかでこんな話できた
らスゴイでしょうけどねえ。ザンダー
ほどの説得力のある話にはならないと
しても、ちょっとまねしてみたくなり
ません? 無理か。これもある種の
ではありますな。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

人生も音楽も〇〇〇〇が見つかると楽になる?

事とか勉強とか、人生で
なくちゃいけないことってのは
るわけですが。

 

慣れないうちは、色々苦労するわけで
すけど、慣れてくる「あれ」見え
てくるんですよね。つまり、

 

パターン

 

なんですが。

 

大抵のことって、そんなに多くのパタ
ーンがあるわけでもなく、いくつかの
パターン対応できるようになると、
それなりに熟練した感じとかも出てく
るわけで。

 

そうやってパターンつかめてくると、
仕事やら勉強の大変さがだいぶ減りま
よね。人間長くやってると、そんな
ことの繰り返しかもしれません。

 

で、

 

音楽なんかでもおんなじことが言える
のではと思うわけで。リズムにしても
コードにしても、スケールにしても、
パターンわかってくると、その分
が楽になるので、他のいろんなこと
処理できるようになるわけですね。

ソロを弾くときに、コード進行がこの
パターンだから、こんなスケールのパ
ターンが使えるとか。これをいちいち
その度に探っていたら曲は終わってし
まいまよね。

 

音楽理論必要かどうか、なんていう
議論の話を前にも書きましたけど、必
要であるとすれば、そうした「パター
ン」を効率よくつかむ助けになる、と
いう意味で役に立つからでは、なんて
いうふうに思うわけでございます。

 

逆にいえば、そういうパターンを見出
せないような理論的トピックを追って
も、あまり演奏の役にはたたないよう
な……。まあ知的好奇心が満たしたい
という欲求があれば止めないですけど
ね。

 

もちろん人間どこかでパターンから逸
脱することもときに必要になったりも
するわけですが、それはまた別ので。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

トニック抜きの○○?

んなジョークがありまして
(またかよ)

 

アルノルト・シェーンベルクが
に入ってきて言った:
「ジンをくれたまえ。トニック
でね」

 

このジョークの何が面白いかというの
がピンとくる人はクラシック音楽に詳
しくてなおかつ酒飲み、ということに
なると思いますが、つまり、シェーン
ベルクはいわゆる調性音楽を捨てて、
12音階技法というのを始めた人でし
て。

 

調性がないということは、調性のある
音楽には欠かせない主和音(トニック
などという概念いらない、というこ
とですね。(しかしジョークの解説
いうのはいつもながら興ざめなもの
すが……)

で、

 

個人的な話で恐縮ですが、2022年の
6月いっぱいで、年齢の関係でそれま
勤めていた会社を辞めることになり
まして。定年後に再雇用されてたんで
すが、その期限がきてしまったってこ
とですね。それ以降は、フリーな状態
になっております。

 

それまでは、なんだかんだいって、
とか仕事といった「トニック」のよ
うなモノがあって、それに合せた生活
があったわけですが。その「トニック」
がなくなったわけです。

 

そんなわけで、調性のない(?)生活
突入しております。さて、そこで
が生れてくるのか? 自分ごとながら
ちょっと楽しみ、かつちょっと不安で
はあったんですが。

 

まあ、別に何かが生れてこなくても、
誰に迷惑かけるじゃなし、まあ、のん
びり考えますか、なんて言ってたんで
すが。

 

そしたらもうかれこれ2年たちました。
結局、音楽仲間と楽しくセッション
て、暮らしているという、アリとキリ
ギリスなら、キリギリス状態でござい
ます。ま、このまま続けていければ
と、今は思っている次第でございます。

 

て、ことで。

 

それでは、また( ̄▽ ̄)

 

ダイアトニックな俺とノンダイアトニックなあいつ?

ー、まあ君のいうこともよ
くわかるんだけどさ。部長は言
った。

 

またかよ。俺は会社人生で100回目
らいにそう思った。

 

あいつ発言が、ふつうじゃないこと
が多いのは確かにそうだ。部長は続け
た。

 

ふつうじゃないことが多いんじゃなく
て、いつもふつうじゃないんですよ。
無駄なんだろうと思いながら俺は言っ
た。

 

クライアントの前で、内勤の現場と確
認したのとは全然ちがうことを約束
ちゃうんですよ。で、その後で内勤と
揉めたりしたら謝ったり説得したりす
るのって、全部私なんですから。俺は
続けた。デジャヴだ。

 

まあ、君の苦労はわかるよ。だがなあ
俺は君とあいつの関係が、ダイアトニ
ック・コードとノンダイアトニック・
コードの関係のようだとおもっている
んだ。部長は言う。

 

は?俺は聞き返した。とはいえ、また
この人の好きな音楽理論と仕事を結び
つける話にの世界にひきずりこもうと
してなっているのは、聞き返さなくて
もわかっていたのだが。

 

だからさ、ダイアトニック・コード
ていうのは、曲のキーの音だけを使っ
たコードじゃないか?君もセッション
とかやってるから知ってるだろ?で、
それ以外のコードノンダイアトニッ
ク・コードだよね?

 

ダイアトニック・コードは、曲のベー
として安定感と安心感をもたらすけ
ど、それだけだとマンネリ感も出やす
わけだよ。でも、そこにうまくノン
ダイアトニック・コードをまぶすと曲
生き生きするじゃない?部長は続け
た。

 

この人はこんな話をいつもしていて、
よく出世できたもんだ。俺は思って聞
いていた。

 

たとえば、「A列車でいこう」って曲
があるじゃない? あの冒頭3小節目
に出てくる D7 というノンダイアトニ
ック・コードが……

 

音楽の話はいいんで、つまり何なんで
すか? さすがに俺もたまらなくなっ
て言ってしまった。

ん、ああ、だからさ、俺はこのプロジ
ェクトには君というダイアトニック・
コードあいつというノンダイアトニ
ック・コードが必要だと思うわけだよ。

 

どっちかだけだと安易に流れるか、
チャメチャになるかだけど、2人いる
と適度に盛り上がって面白い展開が生
れるというね……

 

俺は部長自分の話に酔っているのを
邪魔しない程度にため息をついた。俺
別に面白い展開とかどうでもいい
ら、マンネリでも安心感のある仕事が
たまにはしたいんですけど、というこ
とをこの人に分かりやすく伝えるには
どうしたらいいか、必死に考えていた。

 

この曲じゃなかった話はフィクショ
ンですので、現実の部長や部下やダイ
アトニックやノンダイアトニックのコ
ードとは無関係です。あれ?

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

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わかる=楽しい=えらい?

楽をやっていると、そのう
ちにその仕組みというか、理論
的なことを分かってきたりする
のが楽しい、なんて思うことが
あります。

 

もちろん人によって差はあると思うの
ですが、こんなときにこんな音が使え
るとか、こんなメロディにはこんなコ
ードを合わせることが出来るとか。そ
ういうの分かってくると楽しくないで
すか?

 

は、楽しいと思う方なんですが。

 

皆さんはいかがですか?

 

で、それが楽しいと思えると、また
の仕組みだったり知識だったりを増や
したい、とか思ったりもして。だんだ
深みにはまっ……じゃなかった、
求心が強くなったりもするわけです。

 

なんですけど、

 

その「楽しい」というのが「知ってる
俺(私、でもあの人でも)はエライ」
という感情に変わるとなると、ことは
少々微妙になってくるのでして。

 

よく、お笑いを語るのに、それが面白
ということだけでなく、それがどう
して面白いのかが「わかる」「わから
ない」がつく、というか差を感じ
て優越心を抱く、というようなことが
生じるなんてことがあると聞きますが。

 

音楽でも、似たようなことが起きてる
ような気がしなくもない、というか、
ま、ぶっちゃけありますよね。特に
は、色んな知識を仕入れることは前と
は比べ物にならないくらい容易になっ
ているので。

 

別に知識を得たり理論を理解すること
を否定するつもりはないんですが。

 

で、それで音楽理論カーストというか
わかるわからないによる「壁」のよう
なものを生み出したりしていないか?
それは良いことなのか? とか考えた
りもするわけですよ。

 

みなさんの周りには、そんな壁を感じ
ることはありますか?

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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ファ○マをリハモ??

の某コンビニチェーンの、
ファ○リー○ートといえば、思
い出されるのはあの入店時に鳴
るチャイムの音ですよね。

 

あのメロディー、実は正式なタイトル
があるって知ってました?私も今回調
べてみて初めて知ったのですが、

 

メロディーチャイムNO.1 ニ長調 
作品17「大盛況」

 

……というのだそうです。詳しいこと
はこちらをご参照ください▼▼▼

 

そんな「大盛況」ですが、昔、アラカ
ンセッションでこのメロディーをネタ
にセッションしたことがありまして。

 

で、今回その時考えたアレンジ、とい
うか、コード付け(リハーモナイゼイ
ション)を思い出して、遊んだ動画
作ったので、今日はまあそれをご紹介
しようか、と。そんなわけでございま
す(ヒマなのか?)。

こちらなんですが▼▼▼

 

考えてみたら、原曲「ニ長調」なの
で、Dメジャーでやるべきでしたね。
まあ、気がつく前に撮ってしまった
で、ご容赦ください(笑)

 

みなさんも、色々な曲のコードを変え
て楽しんでみてはいかがでしょう?

 

て、ことで。

 

それでは、また( ̄▽ ̄)

 

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演奏を「リ・デザイン」する?

の中には、似たようで違う
ようで、
でも違いのよくわから
ない言葉という
のはあるもので。
特に横文字っていう
カタカナ
言葉の区別って分かりにく
いも
のが多いですよね。

 

例えば、なにかを「デザイン」するか
「プランニング」するか「プロデュー
ス」するか、どれがどう違うか、明確
に線引きをするのは難しいことが多い
んじゃないでしょうか。それぞれの言
葉を取り上げれば意味の違いは分かる
気がするんですが。

 

で、まあ、それはともかく。

 

何事につけ、ヒット商品とか企画とか
というものは、既存のものを新たな切
り口で「デザイン」とか「プランニン
グ」あるいは「プロデュース」果ては
「ブランディング」した結果というも
のがほとんどですよね。

 

もちろん、ときたまこれまで誰も作っ
たことのないような、全く新しいモノ
が生まれることもあるのですが、そん
な大発明が生まれるのは極めてまれ
ことでしょう。

 

「アラカンセッション」なんてものを
やっていたりするもので、シニアがら
みの話題をよくネットなどでチェック
するのですが、最近のシニア向けのヒ
ット商品従来の「シニア」という枠
組みとかイメージを捨てて「デザイン」
や「プロデュース」がなされたものが
多いのですよね。そもそも市場を世代
や年代で区切ること自体がもう「遅れ
ている」のかもしれません。

 

で、

 

音楽でも、この曲はこういう曲だから
とか、こう弾かなきゃいけないとか、
そういうふうに固定的に考える人が多
ですよね。でも、実はもっと柔軟に
アンサンブルを「デザイン」したり、
「プロデュース」したりすると、新し
い世界が拓けたりもします。

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グルーヴを変えたり、拍子を変えてみ
たり、ハーモニーを変えてみたり。い
ろんな「リ・デザイン」のやり方はあ
ありますよ。よろしければ楽しんでみ
てください。

 

まあ、ときどき、「スイート・ホーム
・シカゴ」をボサノバで歌わされたり
とか、そんな目にあったりしますけど
ね(笑)

 

て、ことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

 

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カタカナのようなフレーズ??

前、「文体」のことを書い
たあるネットの記事を読んだの
ですが。

 

文体ってつまり、文章スタイルとか
形式とかそういうことですね。で、そ
記事のテーマカタカナだったんで
すね。

 

カタカナ言葉を嫌う人、おられるとは
思いますけどね。でもこの記事はカタ
カナを上手くつかうことで、強調した
いことが目に飛込んできやすくなる
という趣旨でした。

 

その記事では、俵万智さん短歌での
カタカナの使い方の上手さを例に出し
ていました。

 

カタカナをうまく忍び込ませることで
ポイントを視覚的に強調している、と
いう論旨でした。残念ながら、もう見
られなくなってるみたいで、リンクが
貼れないんですが。

 

で、

 

これを読んだ時、なぜか私はポリリズ
とかアウトフレーズのことを思い
だしたんですね。

 

曲の基本的なリズムの上に別のリズム
(拍子)のフレーズをのせるポリリズ
ミックなフレーズや、曲の調性とは
る調のフレーズを乗せて弾いたりする
いわゆるアウトなフレーズってありま
すよね。

こういったフレーズは、結局、地の文
じゃなかった音の流れを意識的に妨げ
ることで聴いている人の耳に飛込みや
すくなって注意を惹きつける、それが
カッコ良く聞こえる(感じ方には個人
あります)。そんな働きをするわけ
ですが、ちょっと似たものを感じた
いうわけでした。

 

カタカナの使い方同様、そういったフ
レーズも上手く使えると、ソロが映え
んですよね(くどいですが、感じ方
には個人差があります)。

 

て、ことで。

 

それではまた ( ̄▽ ̄)

 

オーギュメント? オーグメント?

本では一般にオーギュメント
・コードと呼ばれているコードが
あります。

 

日本では、と書いたのは、このオーギ
ュメントという単語が少々問題だから
でして。なぜかというと

 

オーギュメントという英単語はない

 

からなんですね。

 

ないといってしまうとちょっと語弊が
あるかもしれませんが、英語ではこの
単語

 

augment

 

なので、普通に発音すれば「オーグメ
ント」に近い音になるわけです。まず
オーギュメントとは読みません

 

ちなみにこの単語「増加する(させ
る)」という意味でして。何を増加
せるのかというと、

 

メジャーコードの5度の音を半音上げ

 

ということなんですね。

 

例えば、普通のCのメジャーコード
「ドミソ」ですけどC「オーギュメン
ト」のコード(Caug と書かれること
が多いです。C+ てのもわりとよく見
かけます)は「ドミソ#」になります。
かなり不安定な響きのコードです。

 

英語では、このコードのことを

 

augmented chord

 

と呼びます。なので、原語になるべく
近くカタカナ表記するとなると

 

オーグメンテッド・コード

 

ということになります。

 

それならそう呼べばいいんじゃないか
と思われるかもしれないんですけど、
どうも日本では「オーギュメント」と
呼ぶ人が圧倒的に多いんですよね。

 

ちなみにアメリカのボストンにある
ークリー音楽大学で教えているトモ藤
田さんを見てみましたがやはり、
「オーギュメント」になってました。
まあ、日本の編集者の判断でそうなっ
ているのかもしれませんけどね。

 

たまにオーギュメントなんて変な呼び
方やめるべきだなんていう人もみかけ
たりもしますが、それが広がる気配は
ないですね。

 

で、

 

しかし、なんでオーギュメントなんて
呼び方になったんだろうと思ったんで
わけですね。

 

そこで、思い当ったのが、似たような
綴りの英単語に

 

argument

 

というのがあるな、ってことでした。
アーギュメント議論とか口論とか、
そんな意味ですけど。これに引っぱら
れているんじゃないか、というのが
の仮説なんですが。

 

別の説明もあるかもとは思いますけど。
何か、ご存じの方はいらっしゃいます
か?

 

まあ、理由がわかったところでコード
の音色が変わるわけじゃないんですけ
どね(笑)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

アドリブ・ソロを導いてくれるもの

ドリブ・ソロをセッション
などで弾
こうとするとき、ここ
はこのコード
進行だから、こう
するとこの音が使え
て、とかそ
んな事考えませんか?

 

あるいは、ここはこのスケールが使え
て、ここからこっちのスケール、とか。
まあ初心者を卒業すると普通によくあ
ることだと思いますが。

 

そんな知識が別にいけないとか、役に
立たないとかそういうことではないん
ですけどね。知識はあるにこしたこと
はないし、もちろん役にも立つと思い
ます。

 

問題は、そうした知識を知ってしまう
と、とかくそっちにばかり意識が行っ
てしまいやすいってことなんですね。
そうすると、当人としては、一生懸命
に曲を分析(解体?)して、知ってる
ことを詰め込んでるんですが、いて
る側にしてみればそんなの知ったこっ
ちゃないので、なんか面白くない、
んてことが起きたりします。

 

えーと、ま、個人的な経験もふまえて
おります。やらかしがちなんですわ、
これ。とくにジャズなんか演奏すると
かいうことになると。

で、そんなソロを弾く時に、案外忘れ
てしまいがちなのが、「その曲のメロ
ディーなんですよ。考えてみればア
ドリブなんだとはいえ、その「曲」を
弾いている以上、その曲のメロディー
をソロを弾く上で完全に忘れ去るべき
ではないのでは、と思うんですが。

 

練習の時はあえて忘れてというのもあ
りかもしれませんけどね。あと、全く
別の曲のようにしてやろう、という
確な意図があるなら、また話は変わっ
てきますけど。

 

違った意見もあろうかとは思いますが、
最近ちょっとバラードの曲を弾いてい
たときに、あらためて感じたのではあ
りました。迷った時は曲のメロディ
に寄り添ってみてはいかがでしょう。

 

あと、曲のメロディーが頭で鳴ってる
と、ロストしにくい、という別の面の
効用もありますね(笑)

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

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陳腐な言い回し?陳腐なコード??

リシェという言葉がありま
す。アル
ファベットで書くと
cliché なんですが。

 

英語の単語ですが、元々はフランス語
で、一般的には「使い古された陳腐な
言い回し」といった意味で使われます。
例えば「教会のネズミのように貧乏」
とか、そんな言い回し。

 

あまりいい意味で使われないのですが
昔、アメリカ人の友人が、「クリシェ
がクリシェになったのにはわけがある
んだよ」と言ってました。

 

つまり、そいういった言い回しがクリ
シェになったのは、「いいたいことが
簡潔にうまく伝わるから」だってこと
ですね。イギリスやアメリカにはクリ
シェの辞書があったりします。

で、

 

実は音楽用語としてもクリシェという
ことばはあって、これは同じコードな
んだけど、その中の一つの音が半音や
全音で少しずつ変化していくような手
を表します。

 

たとえば、C→ Cmaj7 → C7 とかい
コード進行よく見ませんか?基本は
C のコードなんだけど、そこに ド→
シ→シb という動きがありますね。他
にもほら、Am → Ammaj7 → Am7 
→ Am6 とかね。

 

こういうコード進行をクリシェといい
時々見かけるわけですが、これも言葉
のクリシェと同じで、下手に使うと陳
な感じになってしまいます。でも、
使い方によっては効果的だったりもす
るわけですね。

 

例えば、

 

このクリシェを使って2つの名曲を書
いてしまった人がいます。ジョージ・
ハリソンという人なんですけど。彼の
ビートルズ時代に書いたヒット曲であ
「サムシング」「ホワイル・マイ
・ギター・ジェントリー・ウィープス」
の2曲にはどちらもこのクリシェが使
われているんですよね。

 

陳腐といわれようがなんだろうが、
曲も名曲といわれる曲が書ければ問題
ないですよね。

 

て、ことで。

 

それでは、また( ̄▽ ̄)

 

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ハッピー・パブリック・ドメイン?

生日というのは誰にでもあ
もので。ま、当り前ですが。

 

で、誕生日に音楽といえば、もちろん
あの曲が登場するわけですよね。別に
セッションでなくとも世界中で歌われ
たりしてると思いますが、つまり例の

 

♫ハッピー・バースデー・トゥ・ユー

 

というあの曲でございます。

 

誕生日祝いといえば、これを聴かない
ことはない、というくらいの「スタン
ダード・ナンバー」振りですが。

 

で、

 

私、この「ハッピー・バースデー・ト
・ユー」という曲は著作権がまだ残
っていて、この曲の演奏の動画などを
公開すると、著作権料が発生して徴収
され思っていたのですね。前にそ
んなトラブルがあったとかいう話を聞
かされたことがあったのですよ。

 

だから映画とかCMとかで使いたくて
なかなか使えないという話だったと思
います。

 

実際この「ハッピー・バースデー・ト
ゥ・ユー」という曲は世界でもっとも
著作権使用料を稼いだ楽曲といわれて
いるのだとか。なので、この曲を使っ
て動画を撮ったりする時には気をつけ
ないと……とか思っていたのです。

 

ところが、

 

そんな話をある日セッションが終わっ
にしていて、その時にスマホで改
めて調べてみてわかったのですが、こ
曲(メロディー)の著作権は日本で
は 2007 年に切れており、アメリカで
も 2016 年、裁判の末にパブリック・
メインつまり著作権などの知的財産
が消滅した状態になったのですね。

 

著作権を持っている(と主張していた)
のはワーナーだったようなのですが、
ロイヤリティを取ろうとして逆にどこ
かの映画会社に訴えられた末の裁判の
結果
だそうでして。

 

なので、現在ではこの曲を使って動画
や音源を制作しても、もう何のおとが
めも
ないんですね。

 

常識は変わるものでございますねえ。

 

知っていると思っていることでも、時
々それを疑って調べてみたほうがいい
ということかと。

 

(以下豆知識 笑)
※1 この「ハッピー・バースデー・ト
ゥ・ユー」という曲は、1893年にヒル
という名の姉妹によって書かれたのだ
そうで、最初は実は「グッド・モーニ
グ・トゥ・ユー」という曲だったそ
うです。

 

※2 この曲には日本語版の歌詞があ
るそうで(聞いたことないけど)、そ
の日本語の歌詞については、2079年
まで著作権が保護されているそうです。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

音楽の「裏口」について

という言葉は、あまり良
いイメー
ジで使われなかったり
しますね。

 

いちばんイメージ悪いのが「裏口入学」
ってやつですね。日本でも時々問題に
なったりしてますが、アメリカでも似
たような話がスキャンダルになってま
した。

 

正面から堂々と入らないで、見えない
口からこそっと入る。まあイメージ良
くないですよねえ。正しい手続きを踏
んでないという感じが強いですね。

 

一軒家が多かったから裏口とか
手口とか普通にあった(サ〇エさんで
御用聞きのサブちゃんがやってくる方
の入り口ですよね)のですが、最近は
そういう家が少なくなったというのも
あるでしょうかね。

 

で、さて、

 

今日のお話は音楽の「裏口」というこ
となんですが、別に音大の裏口入学問
題を取り上げようということではあり
ません。まあ、もともと英語の用語な
んですが、

 

Backdoor progression

 

という言葉がありまして。

 

そのまま訳すと「裏口進行」なんです
が、別に悪いことをしているわけでは
ないのでして。

たとえば、キーCメジャーだとして
とてもよくある進行で、

 

G7→C とか Dm7→G7→C

 

というのがあるじゃないですか。いわ
ゆるドミナントモーションとか II-V 進
とかいうやつですが。バーンと盛り
上がってキーのトニック(上の場合C)
に解決する進行ですね。

 

これに対して、

 

Bb7→C とか Fm7→Bb7→C

 

というのを “Backdoor progression” 
といいます。V7のコードじゃなくて、
Vllb7 つまりトニックの1全音下のセ
ンスコードからの進行。試しに弾い
てみてもらえればわかりますが、普通
ドミナントからの進行とは違うもの
の、解決感があるんですよね。

 

なんでそうなのかというのはちょっと
理論的にめんどくさい話になってしま
うので、ここでは省略しますが、実は
この進行結構よく出てくるんですよね。
とくにジャズのスタンダードとか。

 

例えば、有名な「酒とバラの日々」
「ジャスト・フレンズ」とか。「星
影のステラ」にも出てきます。

 

ある種常套手段でもあるわけです。な
ので、「裏口」という名前はまあどう
でもいいんですが、こういうコード進
行は結構よくあるということは知って
おいて損はないかと思います。とくに
ジャズのスタンダードを演奏しようと
いう方はね。ロックでもよく目にしま
すよ。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

青春もアラカンも使える(?)Cコード

日の続きなんですが。

 

フォークギターというかアコギとかで
よく弾くCのオープンコードは、セッ
ションとかではあまり使わないという
お話でした。

 

なんでかというと、このオープンのC
コードだと、出てくる音の音域が他の
楽器とぶつかってしまって、お互いに
邪魔してしまいやすいからなんですね。
特にベースとかピアノとかですね。

 

確か少し前にもそんなこと書きました

よね。


で、


そんなわけで、われわれがやるセッシ
ョンなどで、ギターの人がコードでバ
ッキングをするときには、まったく違
った簡単な押さえ方をお勧めしていま
す。こちらなんですけどね
はい、シンプルですね。基本的には
さし指でべたっと1弦から4弦まで
さえていただければ結構です。5弦と
6弦は弾きません。

 

低音の部分はベースに任せてしまおう
ということですね。そうやって、役割
分担をして、全体のアンサンブルの音
を作っていこう、というわけです。

 

低音はベースに任せてしまう、といい
ましたが、それによってさらに良いこ
がありまして。上の図にもカッコの
中に書きましたが、この押さえ方でギ
ターが弾いたとして、ベースがCの音
を弾けばCのコード、ベースがAの音
ならAmのコードになるんですよ。

1粒で2度おいしい、ってやつですね。

 

そして、実はさらにはこのコードの押
さえ方をしていると、ギターでアドリ
ブソロを弾く時にも有利なんですね。
とくに初心者のうちは。

 

どういうことか?

 

んー、もう1回続きます(^-^;

 

厳密にはC6とAm7ということにな
りますが、コードの機能が変わるわけ
ではないので、細かいことは気にしな
くて大丈夫です。そうならないように
回避する方法もありますが、それはま
た別の機会に。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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音楽をシャドーイングする?

ャドーイングという言葉を
ご存じですか?

 

耳から聞いた音声を間を空けずに即座
に復唱することを言いますね。

 

もともと脳科学の実験手法から来たよ
うですが、身近な(?)ところでは
語の学習などでよく使われます。英語
のレッスンなどでも最近は取り入れら
れているようですね。

 

言われた言葉(文章など)が終わるの
待たずに、即座に繰り返すのがポイン
トですね。同時通訳の人のトレーニン
グなどでも使われると聞きますが。

 

で、

 

音楽でも似たようなことをすると効果
があるんじゃないか、と思いまして。
特に曲を耳コピしたいというようなと
きなどは、まずは曲を聞いて歌えるよ
うになってから、といいますしね。

 

そうやって何回も聞いて歌って、音が
鳴っていなくても歌えるようになれば
曲が頭の中に入ってきて、耳コピなん
かも容易になる、というようなわけで
す。じゃあ、シャドーイングして歌え
るようになるのが、効果的かな、と。

 

音楽を聴きながら鼻歌うたったりする
ことはよくあると思いますが、それよ
りももっと意識的に、音に集中してや
る感じですかね。

 

もちろん音楽の演奏はたいていの場合
いろんな音が同時に鳴っているわけで
すね。つまりハーモニーがあるわけで
すが、そのハーモニーも、まずは鳴っ
ている音の一番高い音(トップノート)
一番低い音(ベースライン)を口で
歌うようにするのがいいんです。

 

そうすると、感覚的にハーモニーがと
らえやすくなるんですね。

 

そんなわけですので、音楽でのシャド
ーイング、色々と役に立つと思います
ので、ピンときた方はお試しください
ませ。

 

さて、

 

以下は余談ですが、そんなわけで私、
時々このシャドーイング的なことを音
楽聴きながらやるんですけど、以前、
なぜかものすごくやりづらい曲があっ
たんですね。別にそんな特殊な曲では
ないのに。普通のポップス系の曲なら
そんなにやりづらいと思うことはまず
ないんですけど。

 

どんな曲かというと、

 

Mr. Children

 

……という人たちの曲だったんですが。

 

なんででしょうねー。あ、別に彼らの
曲が嫌いだという意味ではありません
よ(汗)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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借りてきたコードがよくなじむ曲たち?

に、別のスケール(同じ主
音を持つ
マイナースケール)か
「借りてきた」コードの話

しました。

 

その例として「サブドミナント・マイ
ナー」コードの話を書きました。キー
Cメジャーだったら Fm のコードが
それにあたります。

 

お手元にコード楽器がある方は、F→
Fm →Cなんていうコード進行を弾い
てみてください。D→ Dm →Aでもい
いいです。ちょっと切なくて胸キュン
な感じですよね?

 

このサブドミナント・マイナー、色ん
なところで使われるのですが、特にあ
る種の音楽と馴染みがいいんです。そ
れはどんな音楽かといいますと、また
また登場しますが、

クリスマスソング

 

なんですね。

 

それも、どちらかというと、ちょっと
ノスタルジックで郷愁を誘うような曲
との馴染みがいいんです。典型的なと
ころでいえば、「ホワイト・クリスマ
ス」とか「サンタが街にやってくる」
とか。

 

基調は明るいメジャー・キーなんだけ
ど、ところどころにこういうダークな
コードを配置すると、冬の気候の厳し
さとか、ちょっとノスタルジックで胸
キュンなイメージとかが感じられるよ
うに
なるので、クリスマスソングによ
く登場するのでは、と思うのですが。

 

そういえば、もう一つクリスマスソン
グの定番である、マライア・キャリー
「恋人たちのクリスマス」にもこの
サブドミナント・マイナーが使われて
いいまして。それがこの曲を定番たら
しめている、という分析を読んだこと
もあります。まあホントかどうかは意
見が分かれるかもしれませんけど。

 

ミッド・センチュリーの懐かしい感じ
を出すにはぴったりなのだそうです。
このサブドミナント・マイナーという
のは。

 

そんなわけで、もしあなたがクリスマ
スソングの新定番を書いてやろうと思
われるのでしたら、サブドミナント・
マイナーをうまく使うといいかもしれ
ません。

 

責任は持てませんけど。

 

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音楽における「貸し借り」の問題について

の中には借金したり物を
りたり
るのが得意な(?)人
と、苦手という
か嫌いな人がい
ますよね。皆さんはい
かがです
か?

 

え、私?まだ住宅ローンが残ってるん
ですよー。毎月の支払いが……

 

……ってそんな話をしたくてこの話を
書いているのではありません。今日の
テーマ音楽における「貸し借り」
ございます。といっても、楽器をレン
タルするとか、ギャラを前借りすると
そんな生臭い話ではありません

 

コードについての話なんです。

ダイアトニック・コードというものが
あります。難しい話をすっとばすとで
すね、例えばメジャースケールの各音
の上にそのメジャースケールから外れ
ないように音を3度飛ばしで重ねてい
ったコードのことです。早い話が、
番普通に使われるコードですね。

 

たとえばCメジャースケール上では、
C、Dm、Em、F、G、Am、Bmb5
の7つがそれにあたります。シンプル
な曲だと、このダイアトニック・コー
ドだけでできているモノも多いです。

 

ところが、曲にちょっとヒネリを加え
ようとすると、それ以外のコードを使
うことも出てきます。ダイアトニック
でないコードのことをノンダイアトニ
ック・コードといいますが。そのまん
まですね。

 

例えば……、よく使われるノンダイア
トニック・コードとしては、Cメジャ
の曲の中で、突然 Fm というマイナ
ーコードが使われることがあります。
Fm → Cなんていう流れがよくあるん
ですが、なんかちょっとこう切ない感
が出るのでよく使われます。

 

キーCではのコードはサブドミナン
ト・コードと呼ばれますが、それがマ
イナー・コードになっているので「サ
ブドミナント・マイナー」なんていう
名前で呼ばれたりもします。

 

この Fm がいったいどこから来たんだ
という話なんですが、これは同じCを
主音とするマイナー(短調)のスケー
ルから借りてきたものと捉えられるん
ですね(をご覧ください。クリック
すると拡大します)。

こういうコードを音楽理論では「借用
和音」、英語で borrowed chord
か呼ぶんですね。*

 

前に作曲というのは「曲がったものを
作る」んだなんて話をしましたが、こ
んな感じで、曲を作る人は色々と変化
球を投げてくるんですね。なんか普通
じゃないけどちょっとオシャレな響き
だなあなんてところには、こんなコー
ドの貸し借りが起きていることが多い
です。

 

「借りてきた猫」はおとなしいですけ
ど、「借りてきたコード」は結構個性
を発揮します。

 

ご参考になれば幸いです。

 

*Modal interchange なんていう言葉
もあります。モード(スケール)上の
交換という意味ですね。

 

て、ことで。

 

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