酒と○○○の日々

抜けな話だが、奴がいなく
なったの
にしばらく気がつかな
かった。

 

奴の名前素性も、実はほとんど知ら
ない。知っている奴がいるのかさえわ
からない。性別もなんとなくかとは
思っていたが、実はかもしれないし、
LGBTQとか、そんな可能性だってあ
る。

 

自分のことはタブログと呼んでいた。
「ジャズギターブログ」という「店」
をやっていたからだ。ジャズギター
ついての小話というかジョークのよう
なネタが人気だったが、いっぽうで
ジメにジャズギターについて熱く語る
ことも多かった。奏法や、練習法や、
プレイヤーの紹介などなど。

 

年齢も不詳だ。なんとなく中年以上っ
ぽかったが、案外若いのかもしれない。
しかし、あれだけジャズ、とくにジャ
ズギターの知識を持っているとなると
そこそこの年配だと思わざるをえない。

 

そんな奴が「店」をたたんだのは、
年の秋から暮にかけてくらいだったよ
うだ。何があったのか。人気が出たた
めにクレイマーやらアンチやらが発生
したせいだという噂もきくが、定かで
はない。

 

会員制のフォーラムみたいなのも運営
していたようだが、手を広げすぎてメ
ンタルにきたのかもしれない。プロの
ミュージシャンというわけではないよ
うだったので、本業が忙しくなったり
したのかもしれない。

 

とにかくそんなわけで、「ジャズギタ
ーブログ」は「消滅」した。あとかた
もなく消えてしまった。活動停止した
まま放置された「店」は山ほどあるが、
奴はきれいに消えた。ちょうど『スパ
イ大作戦』の指令を伝えるテープレコ
ーダーのように。

 

Facebookのアカウントももう見られ
ない。「店」の出張所のようなアカウ
ントだったが、そっちも消滅した。

奴の復活を望む声もあるようだ。しか
し同じような形での復活はおそらく
しいのではと思う。復活するにしても
かなり違う形で、だいぶ時間が経って
からという気がする。

 

だが……、

 

考えてみれば実は奴の正体は誰も知ら
ない。誰にも奴だとは知られず、すで
に別の「店」を構えているのでは、と
いうような想像もしてしまう。

 

そんなことを考えながら、豚バラと白
菜のミルフィーユ鍋をつつきつつ、
ールを飲んでいたら、ふと、

 

酒と豚バラの日々

 

というギャグを思いついた。これを何
ネタに発展させることはできないも
のか?奴ならどんなネタに料理するだ
ろう?やはりマイルズが出てきて何か
言うのだろうか?

 

しかし、そんなジョークを奴の口から
聞くことはもうないのだ。

 

献杯。

 

※「ジャズギターブログ」さんは実在
したブログですが。本文中にもあるよ
うに、今やあとかたもありません。追
悼の意味を込めて書かせていただきま
した(←殺すなよ)。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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フワフワした頭、フワフワした音楽?

(今日のお話はフィクションです)
張から帰ってきたらインフ
ルエンザ
を発症した。

 

帰りの新幹線満員で、周りにマスク
をした乗客がたくさんいたので、感染
しないといいがと思っていたが、案の
定やられてしまった。38度台の発熱
あり、病院に行くと、インフルエンザ
A型といわれ、医者からは5~6日ほ
どの外出禁止を言い渡された。

 

仕方ない。おれは自宅に戻り、熱でぼ
んやりとした頭で会社に連絡のため
を入れた。

 

普段電話を取るなんてことはめったに
ないくせに、こういうときに限って同
僚が出た。

 

なんだって? この忙しい時期に……。
同僚は非難がましく言った。また来週
出張にいかなきゃならないんだぞ。

 

熱が下がれば来週にはちゃんと復帰で
きるから、出張には行けるよ。俺は言
った。

 

準備はどうする? ぜんぶ俺がやらな
ゃいけないじゃないか。同僚は言う。

 

まったく、ジャムセッションなんてい
うだらけたことが好きなやつは、すぐ
にインフルエンザなんかにかかる。俺
みたいに緊張感をもってギターデュオ
とかやってれば、そんなものにやられ
たりしないんだ。同僚はいつもの調子
でまくしたてた。

 

俺は相手にせず電話を切った。38度
以上の熱があるときに聞く話じゃない。
俺は、着替えてベッドに横になった。

 

薬のせいもあってか、すぐに眠りに落
ちたが、を見た。ジャムセッション
をやっている夢だった。

 

妙な感覚で、俺もプレイヤーの1人で
演奏に参加しているのだが、幽体離脱
して、視点は妙に上のほうからバンド
を眺めている感じだった。

 

どうもみんなでモードの曲をやってい
るようだった。マイルズの “So What”
か何かに似た、モード一発の曲。フワ
フワした感覚でひたすら流れていく。
途中でときどき半音上に転調したりす
るが、またすぐに元に戻ってくる。

 

だんだんプレイしていてもどこを演奏
しているか朦朧としてくる感じだ。熱
のせいか、いつもに輪をかけてフワフ
ワした感じになる。しばらくするうち
に俺はもう完璧にロストしていた。メ
ンバーを見回したが、全員が同じよう
にロストしている感じだった。

 

演奏は、どんどんカオスな感じになっ
てきた。

 

まずい、なんとかしなくてはと思った
俺は、叫んだ。

 

「みんな、頭に戻ろう! 1、2、3、
4!」

 

そう叫んだところで目が覚めた。

 

気がつけばもう夜になっていた。熱を
計ると、大分平熱に近づいていた。

 

……

 

2日もすると、俺はもうほぼ平熱に戻
っていた。俺は自宅のPCを立ち上げ
出張のための資料作りをしていた。こ
んなことをしてもどうせ同僚からは嫌
味を言われるとは思ったが、いずれに
しても外出もできず手持ち無沙汰だっ
たのだ。

 

俺が仕事に集中し始めたところでスマ
ホに着信があった。同僚からだった。

 

インフルエンザになった。A型だそう
だ。来週の出張には行けない。すまん
が1人で行ってくれ。じゃあな。

 

そう言うと通話は切れた。

 

※例によって、今日のお話はまったく
のフィクションです。現実のインフル
エンザとは何の関係もありません。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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ボツネタで振り返る2018年?

、こうやって毎日のように
メルマガやブログ投稿をして
いるのですが……

 

当たり前ですが、毎日なんの手助けも
なく、ゼロから書いているというわけ
ではありません。

 

ネタを思いつかない日もあるし、逆に
何か思いついてもその場で直ぐに書く
状況になかったりすることもあるので、

 

メモをつけている

 

わけですね。まあネタ帳のようなもの
です。

 

そこに書かれているのは、ほんとに
い付きのネタであったり、誰かの言っ
たことの引用であったり、ネットで拾
った記事だったりと様々ではあります。
最近ではスマホの音声入力なんて機能
もありますから、そんな形でメモした
ものもあります。

 

で、そんな中からネタを拾い出して実
際に記事にしていくわけですが、必ず
しもすべてのネタが日の目を見るとい
うわけでもありません。つまり、

 

ボツになる

 

ネタもあるわけですね。

で、今ちょっと昨年(2018年)1年の
ボツネタを見返してたんですが……

 

「もしセッションホストが意識高い系
だったら」

 

……とか、

 

「もしセッションホストがドナルド・
トランプだったら」

 

なんてのが出てきました。セッション
メンバーが次々クビになるのかな。意
識高い系はいちいち自分磨きに話をも
っていくとか?(もはや覚えてない)

 

「ルシファーとルシアーの召喚取違い」
これはですね、ルシファーというのは
もちろん堕天使「サタン」の別名です
が、そのルシファーを召喚しようとし
たら間違えて冴えないおっさんが出て
くるんですね。で、このおっさんが
シアー(ギターを作る職人)だったと。
そこまでは結構面白いと思ったんです
が、先の展開が思いつかなかった感じ?

 

「エジソンの蓄音機」
これは、エジソンは自分の発明した
音機の使い道として 、「速記」「遺
言記録」といったことを考えていた、
という話を読んでメモしたみたいです。
音楽のことなんて考えてなかったんで
すねえ、エジソンさん。

 

「1人では個性は発揮できない」
……まあ、そりゃそうなんですけど、
何が書きたかったんでしょう?

 

「作り置きのきくものきかないもの」
これも何を考えていたか、今となって
は不明です。

 

「シニアの4人に1人が『恋愛中』!」
ある調査のレポートだったんですが、
えー、ほんとかよ!?と思ってメモし
たんですけど。よく読むと「独身の」
シニアの4人に1人ってことだったん
で、ボツ

 

「沢田研二ネタ」
……とだけ書いてますね。おそらく、
例のコンサートドタキャン事件のとき
のメモ(笑)

 

「弟『自分の葬式でどんな音楽を流せ
ばいいと思う?』 姉の答えが天才的す
ぎて吹いた!」
これはネットで見つけた記事をそのま
まメモしたもんですな。こちら▼▼▼

 

「入れ替わりネタ」
これはですね、よくある心と体の入れ
替わるネタギタリストとベーシスト
でやってみたらどうか、というネタで
した。

 

主だったところは、こんなものでしょ
うかね。最後の入れ替わりネタとか、
面白くなりそうな気がするので、気が
向いたら書くかもしれません。

 

何か、読んでみたいネタありましたか?

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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伝説の〇〇〇をやってみた

前、タモリという人が国
民的なスタ
ーになる前のいわ
ゆるハナモゲラ語の
ネタで、
「ソバヤ」というのがある、
いうことを書きまして▼▼▼

 

たまたまそれを読んだ人が、先日の
ラカンセッションでやってみたいとい
うことをおっしゃったので、

 

やってみた

 

というのが今日のお話でございます。

 

前にも書きましたが、アフリカの民族
音楽のパロディーでして、中心となる
人がなにかを叫ぶ(コール)→残りの
人が「ソバヤソバーヤ」と返す(レス
ポンス)という至極単純な構造になっ
ているわけですが。

 

これぞまさにジャムセッションの原点
ではないか、ということで一度やって
みたいと思ってたんですよね。

 

ですので、そんな声が上がったことは
私にとっても望むところでございまし
た。

そんなわけで、その日の実際の映像
こちらでございます。カメラがちょっ
傾いてしまってますが、それもなかな
ワイルドでよいのでは、と思ってお
ります(そうか?)▼▼▼
https://youtu.be/KFw1ws6Z640

 

お時間のある時に、お楽しみいただけ
れば幸いです(笑)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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ギタリスト・ジョークをいろいろ……

れは内緒……でもなんでもな
いんですが 、ジョークとか大好き
でして。

 

そんなわけで、特に音楽ネタのジョー
を時々ネットでググっては喜んでい
んですけどね。以前にも書いたこと
があったと思いますが、今日は、そう
やって集めたギタリストに関するジョ
ークをいくつかおす
そ分けいたします。

 

まず、英語のジョークサイト(?)を
見てると色んなところでとてもよく見
かけるのがこれです。

 

「電球を取り換えるのに、ギタリスト
は何人必要ですか?」
「12人。1人が電球を取り換え、残り
の11人がいかに自分がもっと上手くで
きるかを自慢する」
(バリエーションとしては、12人じゃ
なくて200人というのもありました。)

 

この「電球を取り換えるのに……」
いうのは、あちらのジョークの1つの
パターンなんですけどね。やはりギタ
リストは自尊心の強いバカというのは
あちらでも共通してるんですね。

 

次のもとてもよく見かけます。

 

「ガールフレンドに捨てられたギタリ
ストをなんと呼びますか?」
「ホームレス」

 

あと、これも

 

「ギタリストにもう少し小さい音量に
させるのにはどうしたらいいですか?」
「譜面を与えてそれを弾かせなさい」

 

だいたいパターンが見えてきますね。

 

「ギタリスト2人に同じメロディを弾
かせることを何といいますか?」
「対位法」
(つまり絶対に同じメロディにはなら
ないってことですね 笑)

 

似たようなところでは、

 

「短2度音程を定義しなさい」
「ギターのユニゾン」

 

短2度ってことは、半音ですよね……。
あるいは、

 

「ギタリスト2人に完璧なユニゾンで
演奏させるためにはどうしたらいいで
すか?」
「1人を射殺しなさい」

 

だんだん過激になってきましたが……

 

「ギタリストとテロリストの違いは何
ですか?」
「テロリストとは話し合いができます」

 

ひどい言われようですね。

 

2人のジャズギタリストの会話:
「昨日、君の新しいアルバムを買った
よ。素晴らしかった!」
「じゃあ、あれは君だったのか!」

 

泣けてきますね。

 

「ロックギタリストが自転車より演奏
を好む理由を述べなさい」
「自転車にはペダルが2つしかないか
ら」
(エフェクターに興味のない方にはわ
からない話ですね)

 

いかがでしょう?また面白いのが出て
きたら書きたいと思います。皆さんの
お好きなジョークはありますか?何か
あったら教えてくださいね。

 

で、さて、

 

今回検索していて、一番笑ったのはこ
ちらのジョークでした。

 

「エリック・クラプトンとコーヒーの
共通点を述べなさい」
「どっちもクリームなしだと最低」

 

クラプトン・ファンの人、怒らないで
くださいね。考えたのは私じゃない
すから。あ、物を投げないように。
てて。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

……ホテルへようこそ

い日だった。ただ妙に乾燥していて湿気がなく、なんだか砂漠のような気候だなと俺は思った。

 

砂漠に行ったこともないのに。

 

俺と同僚ホテルを探していた。クラ
イアントとの打合せでクレームを聞か
されたあと、本社に帰って出直そ
と同僚に言ったのだが、同僚が出張
を延期して支社と解決策を探るべきだ
と言いはったのだった。

 

宿泊していたホテルに延泊の相談をし
たのだが、満室だと断られ、しかたな
別のホテルを探し出したのだ。どう
も市内で何か大きな催事があるようで
ホテル探しは難航した。

 

俺と同僚で手分けをしてネットを検索
したり、電話をかけまくった後、よう
やく同僚が1件のホテルからOKの返
をもらい、俺と同僚はタクシーに乗
ってそのホテルに向かった。

 

乗ったのは妙なタクシーだった。何か
植物を焚いたような、奇妙な香り
した。嗅いでいると、どこかに行って
しまいそうな香りだった。

 

頭が重くてめまいがしそうだと感じ始
めたところで。タクシーはホテルに着
いた。この街には何度も出張で来てい
るが、見慣れない風景のエリアだった。

 

ホテルのフロントの女性入り口まで
出てきて迎えてくれた。古いホテル
中はちょっと暗いですので、と彼女は
言って、そのまま部屋まで案内をして
くれた。遠くで鐘の音がしたような気
がしたが、記憶はあいまいだ。

 

……ホテルへようこそ、と彼女は言っ
たが、ホテルの名前は聞き取れなかっ
た。古いですが部屋は沢山あります
ら、いつでも空きはあるんです。彼女
は聞いてもいないのにそんなことを言
った。

 

腹が空いていたが、疲れてもいたので、
同僚と俺はホテルのレストランで夕食
を取ることにした。同僚がワインを頼
むと給仕長は、当ホテルでは1969年
の創業以来酒類は置いていないのです
と言った。

 

こんな日に、酒も飲まずに寝られるも
んか。同僚は立ち上がり、フロントと
交渉してくるといって歩き出した。俺
は嫌な予感がして、同僚を追ってフロ
ントに向かった。

 

フロントには誰もいなかった。

 

……が、その脇の開け放たれたドアの
向こうに人影が見えた。同僚はそのま
ま中に入った、俺も後を追った。

 

そこには、例のフロントの女性も、給
仕長もいた。それ以外のスタッフもい
るようだった。皆は手にナイフを握り
なにかテーブルの上のものを突き刺そ
うとしていた。

 

俺たちに気がつくと、フロントの女性
は言った。お客様、言い忘れましたが
チェックアウトは24時間いつでもOK
です。ただ、誰も帰った人はいません
けどね。彼女は笑った。

 

俺は同僚を見た。同僚も笑っていた。
俺はドアを出て逃げ出そうとした……

 

……ところで、肩を揺さぶられて目が
覚めた。

 

明日朝から支社で打合せだ。もう部
屋に戻ろう。寝過ごして遅れるなよ。
同僚は立ち上がって俺に言った。

 

ホテルのレストランで食事をするうち
に疲れが出て寝てしまっていたらしい。
70年代ロックのチャンネルに合わせて
いるらしい有線放送のBGMが流れてい
た。

 

イーグルズの「ホテル・カリフォルニ
ア」の最後のツイン・ギターの演奏が
聞こえた。

 

本当に俺たちは本社に帰れるのだろう
か。

 

(例によって、これはフィクションで
すので、現実の出張や街やホテルとは
何の関係もないです、きっと……)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

“Les” Is More?

「皆さんは、物を『所有する』
ということに執着するほうですか
?」

 

私はそんな質問を投げかけた。

 

最近の若者は物を持たなくなってい
とかいう話をよく聞きます。いわゆ
ミニマリスティックな生活が人気で
すよね。『断捨離』がブームなったの
もここ15年くらいの話です」私は続け
た。会場の中の参加者は私の講義の内
容を熱心に聞いてくれているようだ。

 

「英語の “Less is more.” なんてフ
レーズもよく引用されるようになりま
した」今日の参加者は50代以上が多い
ので横文字はどうかな、と思いつつ私
は話したが、とくに嫌な顔をする人は
いなかった。

 

IT技術の進化がそれを助けている側
面もあります。いまや音楽はCDやレ
コードやその他のメディアよりもダウ
ンロードやストリーミングを通じて聴
かれることの方が多くなりました。
らないものはすぐにメル〇リとかで
ってしまえますし」

 

私は、たまたまライターとして、そん
物への所有欲から解放されたライフ
スタイル紹介しただけだったのだ。

 

ところが、それが人の目に止まり、講
演やらセミナーに呼ばれるようになり、
いまやそんな物欲から解放されたライ
フスタイルのエヴァンジェリストとし
て世の中に認知されるようになってし
まった。

 

もともとは音楽系中心のライターだっ
たのだが、人生どう転ぶかわからない
ものだ。まあそれでローンの返済に苦
労しなくて済んでいるので、文句をい
う筋合いではないのだが。

 

若者は車を買わないって言われて久
しいですね。特に都会では。だって
スマホやタブレットで読むことが増え
ているし。物理的に身の回りにおいて
おかねばならない最低限の物量が減っ
ているということは間違いないでしょ
う」

 

は違いました。私はもうすぐ還暦
なんですが、われわれの若いころは、
『所有』したい『物』があふれていま
したよね。みんなが所有したがる物を
表現するのに『三種の神器』なんて言
葉もありました。そういう物欲・所有
欲の刺激によって経済的に栄えていっ
たという側面もありましたしね、当時
は」

 

「そんなわれわれさらに上のシニア
世代には、先ほどからご紹介している
ような、物の所有から解放された生活
無縁なのでしょうか? そんなこと
はありません、今や『終活』の一環と
て、物を処分して身軽になろうとい
人は多いのです」

 

「断捨離といっても、捨てることにあ
まりにもとらわれ固執するのは問題で
す。ですが、今日お越しの皆さんも、
自分の周りにあるものが、本当に必要
いまいちどよく考え直してみてはい
かがでしょう?」

 

……

 

講演を終え、質疑応答も済ませた私は
主催者からの打ち上げの誘い断り、
帰りのハイヤーの申し出も断り、地下
鉄に乗ってある場所に向かった。そこ
行きつけの楽器店のギター売り場
った。幸い閉店まではまだ時間がある。

 

馴染みの店員が私を見つけて近寄って
きた。

 

「こんばんは。またいらっしゃいまし
たね。今週これで3回目じゃないです
か」

 

君が非番の日をいれると4回目だと思
ったが口には出さず、「例のあれ、ま
だ売れずにあるかね?」と私は聞いた。

 

「ありますよ。1954年のレスポール。
最高のコンディションでしょ? 店長
とも話したんですが、今日決めていた
だければ、いくらか勉強させてもらい
ますよ」そう言って店員は私の耳元で
ある数字をささやいた。私の心臓は高
鳴った。

 

「い、いや、しかしなあ。こんなにギ
ターばかりあってどうするのって、昨
日も妻にいわれたばかりだしなあ……」
私は言った。たしかに私の部屋はギタ
ーで足の踏み場もないのだ。

 

「じゃあ、いらないギターの買取もさ
せていただきますよ。そっちも他なら
ない先生ですから、いい値段で考えま
から」私の心臓はさらに高鳴る。

 

しかし、と私は思う。私の部屋に「い
らない」ギターなどあるだろうか? 
や、そんなものはない。どれもそれ
ぞれ思い入れのあるギターたちだ。手
放すなんてことはできない。

 

次第に私は家に帰って妻に言う言い訳
を必死に考え始めていた。ライター歴
35年。それくらいの言い訳を考えるの
は簡単だろう。私はそう自分に言い聞
かせて頭を絞り続けた……

 

(今回のお話はフィクションであり実
在する断捨離やこんまりや、ライター
やレスポールやギター売り場とは何
関係もありません。おそらく……)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

うだうだ言わずにOODA?

先のクライアントとの打
ち合わせ
を終えた俺と同僚は、
地元の支社に戻
って今後の対応
を話し合っていた。

 

クライアントのクレームはわが社の
入したソフトウェアについてのわが社
サポートに不満があるということだ
った。先方の担当者の嫌みにずっと耐
えていて疲れた俺は、早々に切り上げ
たかった。

 

まあ、なんだ。基本的な問題は分った
わけだから、本社に持ち帰って、上と
相談して……俺は言った。

 

いや、本社に帰って会議やっていたん
じゃ時間がかかり過ぎる。もう2,3日
こっちにいて、支社の担当と話し合っ
て、話を聞いて現場に近いところで対
応を考えたほうがいい。同僚は言う。

 

しかし、本社との相談なしに進めたら
あとあと問題になるぞ。俺は言った。
ちゃんと改善計画を本社で認めてもら
った上で動かした方がいいんじゃない
か?

そんな時間的余裕はない。クライアン
トの担当者も言っていただろう。今回
の件は急を要するんだ。どんないい計
画を作っても半年後じゃ遅過ぎる。
ライアントを失いたいのか。同僚はま
くしたてた。

 

計画を立てることにこだわるのは、P
DCA信者の悪いクセだ。現代はPDCA
の時代じゃない、OODA(ウーダ)
時代だって知らないのか?同僚は続け
た。

 

う、うーだ?なんだよそれ。俺は言っ
た。同僚の最新ビジネス用語かぶれ
今日に始まった話ではない。

 

OODAというのはアメリカの空軍で始
まった徹底した現場主義のやり方だ。
まず現場で何が起きているかをよく
察(Observe)して、そして状況判断
(Orient)し、何をやるべきかを決め
(Decide)て、行動(Act)するとい
ループを高速に回していく。同僚は
早口で説明した。

 

おまえはジャムセッションとかやって
るんだから分かるだろう、どうやって
ソロを弾くか、会議やって計画を立て
るわけじゃないだろう。たとえ計画を
立てたところで、セッションの相手が
計画通りにくるなんてことはない。同
僚は急にそんなことを言い出した。

 

そりゃそうだが、それとこれとは……
と俺は言いかけたが、すぐにムダだと
覚った。

 

俺がギターデュオをやるとき、俺はま
相手がどう出てくるかを観察し、
の場で方針を決めて自分のソロを弾く
同僚はますます熱く語り出した。そし
てそれに対する相手の反応をさらに観
して、次の手を決める。その繰り返
だ……

 

そんな現場のことを知っているはずの
お前がなんでそんな事なかれ主義のサ
ラリーマン根性丸出しのことを言うん
だ。同僚は俺に噛みつかんばかりに言
った。

 

なんでこいつはいつもビジネスの話が
白熱すると、自分のギターデュオの話
に脱線していくんだ。俺は思った。こ
れが始まると手がつけられなくなる。

 

もう夕方で腹も空いてきたが、夕飯に
ありつけるのには時間がかかりそうだ。

 

……と考えていたら、乱暴に揺り動か
されて目が覚めた。

 

まったく、なんでこんな良い演奏が聴
けるのに寝ているんだおまえは。同僚
が信じられないという顔で俺を見てい
た。

 

出張先にあるライブハウスで同僚の好
きな宇田さんとかいうジャズ・ギタリ
ストのライブをやっていたので同僚に
誘われるまま入ったのだった。お前と
1日いるととても疲れるんだというセ
リフが口から出かけるのをこらえて、
俺は目の前にある気の抜けたビールに
口を付けた。

 

長い出張になりそうだ……

 

(このお話は例によってフィクション
で、現実の出張やビジネスやジャズ・
ギタリストとは何の関係もありません。
……おそらく、ね)

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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王様の新しいギター

かしむかし、あるところに、
とても
エレキギターの好きな
がいました。

 

好みのギターを見つけては、それを
くのが王様の楽しみです。なんせ王様
なので、金にあかせて国中の楽器屋か
らギターをお取り寄せしてはコレクシ
ョンに加えていきました。

 

まあ、度を越さなければ罪のない趣味
なんですけどね。次第に問題が生じて
きました。

 

1番目の問題は、この王様、毎日朝か
ら晩まで大音量でギターを弾くのです。
そのため、クラシックにしか興味のな
お妃様は実家にかえったまま戻らず
家臣も爆音に絶えられずに宮廷を辞め
ていく者が続出、という事態になって
いたことでした。

 

2つ目の問題は、国中の良いギターを
王様が買い占めてしまうので、ギタリ
スト達が不満に思って、反政府組織
立ち上げたことでした。まあ内輪もめ
ばっかりして、大した力はないのです
が。

 

3つ目は小さな国なので、ビンテージ
ギターを買い漁る王様のおかげで、
家予算が回らなくなってきたことです。

そんなわけで、困ってしまった側近の
大臣たちはある計略を練りました。

 

ある日、王様の所に、私は世界最高の
ルシアー(ギターを作る人のことをカ
ッコつけてこう呼びます)だという男
たずねてきました。男は王様に言い
ました……

 

私の作るギターはとても軽くて弾き
やすく、弾く人が弾けばミストーンも
なくなり、音楽の分からない者には、
このギターは見えず、王様の素晴らし
い演奏も聞こえないのです」

 

「ほほう、それは面白い」そう言って
王様は早速そのギターを1本注文しま
した。王様はもうすぐやって来る王室
主催のロックフェスでそのギターを弾
こうと思いました。そうすれば、誰が
音楽のことを本当に分かっているかが
確かめられると思ったのです。

1週間ほどした、ロックフェスの当日
の朝、その自称ルシアーは再びやって
きました。そして、ギターケースを王
様の前に差し出しました王様はわく
わくしてケースを開けました。すると
……

 

びっくりしたことに、王様の目にはど
こにもギターは見えませんでした。と
ころが周りにいた大臣たちや家来たち
は、「おおー」「なんと素晴らしい」
「これは国宝級のギターですなあ」
どというのです。

 

「王様、どうぞ弾いてみてください」
という家来たちの声におされて、王様
見えないともいえずギターを手に
とり弾くふりをしました。するとどう
でしょう、サステインの効いた官能的
な音が鳴り響いたのです。ま、実は物
陰でこのために雇われたギタリスト
弾いてたんですけどね。

 

家来たちは体を左右前後に揺り動かし、
恍惚とした表情をしています。中には
失神する者も出てきました。

 

王様はなんだかよく分からないものの
ウケているのに気を良くし、そのギタ
ーを(?)弾き続けました。そして、
そのままロックフェスのステージに
かい、そこから2時間にわたって弾き
つづけました。

 

客席にいた国民たちは、なんで王様は
ギターを持っていないのだろうと思い
ましたが、声援を送らないと牢屋にい
れられるので、声をからして王様の名
を叫びました。

 

4回目のアンコールの後、王様は言い
ました、

 

「この空気のように軽くて素晴らしい
音のギターをエア・ギターと名付けよ
う!」

 

これがエア・ギターの生まれた瞬間
した。そして、全世界に広まっていっ
たのでした。王様は生涯エア・ギター
を手放さず毎日12時間は弾いてい
たそうです。そのため、王室は沢山の
ギタリストを王様に内緒で雇ったそう
です。

 

この仕事を受けるか受けないかについ
ギタリストの間では内部抗争が起こ
ったそうですが、それはまた別のお話
ということで……

 

今でもこの国では、毎年のお祭りでエ
ア・ギター・コンテストが行われてい
そうです。おしまい。

 

(ちなみに、有名なアンデルセンの童
「裸の王様」原題「皇帝の新し
い着物」というのだそうです)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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レスポールの恩返し(続き)

(前回の続きです。おじいさんとおば
あさんの家に迷い込んだ、トランスジ
ェンダーの娘(?)。その後どうなる
か?)
うしたある日、娘はおじい
さんが畑
で作っている落花生
分けてほしいと
いいました。お
じいさんが娘に落花生
をやると、
娘は、

 

「これから、毎晩この落花生を持って
納屋で作業をしますけど、絶対に中を
のぞかないで下さい」といいました。
そして、納屋の中に入っていきました。

 

おじいさんとおばあさんは不思議に思
いましたが、約束なので、そのまま寝
床に入って寝てしまいました。夢の中
でおじいさんはなにやら重低音の音楽
を聞いた気がしました。

 

次の朝、充血した目をしながら、
おじいさんのところにやってきてお金
を手渡しました。金種もバラバラの使
い古したお札やコインでしたが、結構
な額がありました。「どうぞ、家計の
足しにしてください」娘は言いました。

 

おじいさんとおばあさんは、娘がどう
やってその金を稼いだのか、いぶかし
く思いましたが、家計が苦しいので、
ありがたく受け取りました。

 

それから毎晩、娘は納屋に落花生を持
ち込んでは翌朝お金を持って出てきま
した。おじいさんとおばあさんの生活
は次第に良くなって来て、時々は夫婦
で旅行に行くようになりました。
その間中も、毎日納屋で「作業」して
いるようでした。

 

そんなある晩、おじいさんとおばあさ
んが寝床に入ってしばらくした真夜中
過ぎ家の戸を激しく叩く音がしまし
た。おばあさんが慌てて戸を開けると、
そこには怖い顔をした男達が立ってい
ました。

 

警察です。通報があったので、納屋
を拝見させていただけますか」

 

男達のリーダーらしき男が言いました。

 

おじいさんは約束のことも忘れて
屋の戸を開けました。すると、そこで
大音響で音楽が流れ、多くの男女が
薄暗い中でダンスをしていました。
カウンターの向こうで、カクテル
作り、落花生を煎っていました。

 

「これはどう見ても照度が10ルクス
以下ですな。風営法違反で、署まで来
ていただきましょうか」

 

警官はそう言って、娘の腕をつかみま
した。

 

娘はおじいさんにいいました。

 

「おじいさん、おばあさん、私は以前
助けていただいたレスポールのゴール
ドトップです。ご恩をお返ししたくて
人間になってやってきましたが、こう
やって見られてしまってはもうここに
いることはできません。どうぞお元気
で」

 

そう言った瞬間、娘は元のレスポール
に戻ってしまいました。警官は、いつ
のまにか自分の手にギターがあるのを
見て驚き、慌てて娘の捜索の連絡をし
に外に停めてあるパトカーに戻って行
きました。

おじいさんの納屋の床には、客がつま
みに食べた落花生の殻が大量に散らば
っていました。壁には「ソルトピーナ
ッツ」というサインがかかっていまし
た。

 

おじいさんはそれから毎日納屋でレス
ポールを弾いて過ごしましたとさ(し
みじみ)。

 

……て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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○○○○ルの恩返し?

々貧しいけれど正直者で心
の優しい
おじいさんおばあさ
がいました。

 

ある日、おじいさん町にたきぎを売
に行きました。すると、途中にある
田んぼのあぜ道に、なにか光るもの
見つけたのです。

 

近寄ってよく見ると、古くて弦も切れ
てボロボロになっていましたが、レス
ポールのゴールドトップが落ちていた
のでした。またかよ

 

状態はハードオフのジャンク売り場の
ギターより悪そうでしたので、おじい
さんも最初は、バラしてたきぎにして
売ってしまおうかと考えました。が、
このおじいさん昔はギターの改造を
趣味にしていたので、いったん家に持
ち帰り、納屋でオーバーホールをして
やりました。

すると、そこそこの状態になったので、
おじいさんは町に持って行って、ちょ
っとトッポい小金を持っていそうなギ
ター好きのお兄さんン十万売りつ
ました。助けてもらったレスポール
は、嬉しそうに貰われて行きました。
どこが正直者のじいさんやねん。

 

その晩、おじいさんおばあさんが、
ギターを売った久しぶりにご馳走
を食べて酒盛りをしていると、外から
戸を叩く音がしました。

 

おばあさんが戸を開けてみると、美し
い娘が立っていました。おばあさんが
驚いて中に入れてやると、道に迷った
ので一晩とめてほしいとその娘はいい
ます。

 

小金が入って気が大きくなっていたお
じいさんは泊めてあげることにしまし
た。翌朝、起きてみると、娘はすでに
朝食にフレンチトーストカフェオレ
を作ってくれていました。そればかり
か、家の中の余計なものを整理して、
いきなりさっぱりとした小ぎれいなイ
ンテリアに変えてしまっていました。

 

「お願いです、どうかこの家に置
いてください」とおじいさんとおばあ
さんに頼みました。娘の話によれば実
は彼女はニューヨーク帰りのトランス
ジェンダーで、ミニマルなライフスタ
イルを追求しているのだが、ダイバー
シティに理解のない日本の親類からつ
まはじきにされているのだそうです。

 

2人は、娘(?)の言っていることが
よくわからず、それにあんまり部屋が
さっぱりしてしまって、少々戸惑って
いましたが、娘が働き者のようなので、
OKを出し、一緒に暮らすことにしま
した。

 

……て、ことで、さてどうなるのでし
う?

 

続きます。( ̄▽ ̄)

 

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フレーズの記憶?発想の柔軟性?

る日、ともだちの女性に言わ
れたんですが……。

 

彼女は、私の音楽仲間で、ときどき私
アラカンセッションに遊びに来てく
れたりもしてるんですが、で、音楽だ
でなくイラストも描いていて、実は
このメルマガや私のブログに貼ってあ
彼女が描いてくれたもの
す。

 

他にも最近はアロマの資格を取ったり、
多彩な活躍してる人なので、良かった
ら、彼女のブログをのぞいて見てくだ
さい。▼▼▼

 

で、彼女に(本人の証言によれば鼻を
ほじりながら)「なんか年代によって
同じフレーズでも続きが変わるみたい
ですよォ〜。実験してみたらどうです
かァ〜」といわれたんですね。

 

これは、私ぐらいのアラカン世代の人
は、たいていご存じだと思うのですが、
「ミミミーミミミー」というフレーズ
「ミソドレミー」(ジングルベル)
と続けるかマイナー調に「ミファミレ
ドシドー」(青い○脈)に続けるかで
歳がわかるというあのネタのことなん
です。

 

若い彼女がなんでそんなことを知って
いたのか、よく分かりませんが、もし
かしたら齢何百年の妖怪かなにかなの
かもしれんません。ま、それはともか
く。

 

で、この話は最近よくこちらでもご紹
介しているスマホアプリ(Acapella)
を使ったオンラインでのセッション
ネタ出しネット会議で話している時
にでたんですよ。要はネットでこのネ
タをやってみたら?というわけです。

 

たしかに色んな人を1ヶ所に集めてこ
の実験(?)をやるのは大変だけど、
ネットで好きなときにやってもらうの
ならハードル低いですよね。いいんじ
ゃないの、ということになりまして。

 

やってみました。ついで(?)なので
もう1つ「ミーレドレ」というメロデ
ィに「ミミミー」(メリーさんの羊)
と続くか「ミミレドレードシソラー」
(某時代劇のテーマ)と続くかという
のもやってみましたよ。全く別のメロ
ディをつなげるというのもアリです。

 

で、
こちら▲がその結果をまとめた動画
(画像をクリックすると動画に飛び
ます)。今回、上は70歳から下は10代
の短大生の方にまでご参加いただけた
んですが、いかがでしょう?

 

いろいろ感想はあるのですが、結局
んなメロディを続けるかは、年齢に左
右されるというより、その人次第とい
うことではあるようです。まあ、考え
てみると「青い○脈」を懐しいと思う
世代は、われわれが若い頃、すでにか
なりの歳だった人でしょうしねえ。

 

あと、こちらの想定しない答えをした
アラカン世代2名10代の若者1名
がいたのですが、アラカン世代が結構
苦労してネタを探したとおぼしいのに
比べて、10代の方はとても自然体に見
えるんですよね。多分に偏見もあるか
もしれませんが、やはり10代の頭は柔
なんだなあと思わせられました。

 

皆さんは、どんなメロディを続けます
か?

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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しあわせの青いギター??

むかし、チルチルという男
の子と
チルという女の子の兄
妹がいました。(まんまかい)

 

2人の家は貧しく、ギターが得意なチ
ルチルと歌の得意なミチルは、家計の
助けになるようにと、ときどき路上ゲ
リラライブをやっていました。しかし
なかなか生活は楽にはなりませんでし
た。

 

ある日、2人が路上ライブに出かけよ
うとしているところに、隣の家のおば
あさんがやってきて言いました。

 

「うちの病気の孫娘のために、青いギ
ターを探してきておくれ。なんでも、
『すとらときゃすたー』という名前の
古いギターで、それがあるとあの子の
病気が直るんだよ」

 

そこで、チルチルとミチルはいつもの
シ○ヤの駅前ではなくて、オチャノ○
に出かけていきました。しかしイ○
バシの国に行っても、クロ○ワの国に
行っても、ギターの惑星に行っても、
おばあさんの言うような青いギターは
見つかりません。

 

やっと青いギターを見つけた、と思っ
て手に取ってみると、すぐに色が変わ
ってしまったりテレキャスターのコ
ピーだったりするのでした…

 

2人は近くのア○ハバライ○ベの国
にも歩いて行ってみましたが、見つか
りません。電車賃を払ってギ○ザ
○ハにも行きましたがやはりダメでし
た。(作者の日常の行動範囲がわかり
ますね)

 

疲れ果てた2人は、家に帰るとそのま
寝てしまいました

 

夢の中でチルチルは、タカナカの「ブ
ルー○グーン」を弾いていました……

 

そこで、チルチルはがばっと起き上が
りました。

 

「そうだ!」

 

そう叫ぶとチルチルは納屋から以前部
屋の模様替えに使った青いペンキを持
ってきました。そしてハード○フのジ
ャンクコーナーで買ったのを手直して
使っていた自分のサンバースト色のス
ト○トキャ○ターの安物コピー青く
塗ってしまいました。

 

になると、チルチルとミチルはその
ギターを持って隣のおばあさんの家
行きました。おばあさんは喜んで、そ
のギターに色々細工をして使い古した
ようにみせかけて、ネットでオークシ
ョンに出しました。その説明文には

 

1964年製、レオ・フェンダー時代の
レイク・プラシッド・ブルー・ストラ
トキャスター!

 

……とありました。ギターにはまたた
まにン百万円の値がつき、おばあさ
一家は引っ越していきました。

 

「……」

 

ギターがなくなってしまったチルチル
はしかたなくミチルのバックコーラス
をして過ごしましたとさ。おしまい

 

教訓:ビンテージのニセモノには注意
しましょうね

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

デュエル?アンサンブル?

は、同僚に誘われて、会社
サッカ
ー部の応援に来ていた。

 

勝つか引き分ければ大会のベスト16
入りが決まるというその戦いで、わが
チームはなかなかゴールを奪えずにい
た。相手チームは早々と予選敗退が決
まっていたが、このままでは終れない
という思いもあるのか、試合は一進一
退だった。

 

うちのチームが危ない場面もあり、そ
の度ごとに応援に来た社員たちは固唾
を呑んでいた。

 

同僚の男は、そんな様子を尻目に、ひ
とりぶつぶつとコメントを俺に向かっ
て発していた。別に俺に言わないでも
いいだろうと思ったが、友達の少ない
奴なので我慢してきいてやっていた。

 

まったく、後ろの方でボール回して様
子ばっかり見ているなあ。どうしても
っと前にボールを運ばないんだ。敵と
1対1で戦う気迫がなくて勝てるもの
か。なんだか、解任されたどこかの代
表監督のようなことを言い出した。

 

でもさ、サッカーはチームで戦うもん
だろう。11対11でどう優位に立てるか
じゃないのかね。と俺は言った。言っ
て後悔した。

 

何言ってるんだ、これだからジャムセ
ッションみたいな軟弱なことをやって
る奴はダメなんだ。何をするにも基本
は1対1だ。ギターデュオのあのヒリ
ヒリするようなやりとりができて、そ
こが起点になるんだ。同僚はまくした
てはじめた。

 

そして、間の悪いことにわが社のチー
ムはここでフリーキックから失点して
しまった。

 

ほれみろ、お前みたいな軟弱なことを
言う奴がいるから、このありさまだ。
同僚は声を荒立てる。

 

俺は、嫌気がさして、同僚から離れた
場所に移動することにした。それにし
ても日差しがきついな。と俺は思った。

 

チームを見ると、意気消沈したのか動
きが止まっている。自陣でボールを回
すばかりだ。そんなんじゃ、点は入ら
ないぞ。さすがに、暑さで頭がボーッ
としてくるのを感じながら、俺もそう
思って見ていた。

どこか日陰はないのか?意識が遠くな
りそうなのを感じて、俺は周りを見回
した…

 

…ところで、俺は乱暴に揺さぶられて
目が覚めた。

 

何ノンビリ寝てるんだ、ベスト16決ま
ったぞ!同僚の興奮した顔があった。

 

え…?と俺は顔を上げた。負けるとば
かり思ってたけど。俺は言った。そう
いえば、同僚と2人で会社のそばのス
ポーツバーにワールドカップの観戦
来ていたのだった。

 

負けたよ。でもセ〇ガルも負けたんで
同率のところをフェアプレーポイント
差で2位になったんだよ。チーム全員
で失点しないように試合を進めたんだ。
素晴らしい。みんな喜んでるのが聞こ
えないのか?同僚はビールを片手に知
り合いでもない男と乾杯していた。

 

フェアプレーポイント?何だいそれ。
そもそも1対1の勝負がどうとか言っ
てたんじゃないのか?それに勝たなき
ゃ意味がないとかどうとか…。

 

何言ってるんだ。サッカーはチームで
やるもんだ。全員の意思統一が最優先
に決まってるだろう。いや素晴らしか
った。同僚はそう言うと、店内の大騒
ぎの中に戻って行った。

 

代表戦というのは恐ろしいものだ…。
俺はそう思った。あの同僚にあんなセ
リフを吐かせるとは。

 

しかし家に帰れるのはいつになるのや
ら。そう思いながら俺は、ぬるくなっ
たビールを飲んでいた。

 

(いつもの通りこれはフィクションで、
現実のサッカーの試合とは関係ありま
せん…。たぶん)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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ミュージシャン版「蜘蛛の糸」

る朝、お釈迦様が散歩中に
の池を通して地獄をのぞいてみる
と、罪人たちが苦しんでいる中に、
カンダタという妙な名前のミュー
ジシャンを見つけました。

 

カンダタは、デスメタル・バンドのボ
ーカルを担当していましたが、別に
スメタルをやっていたために地獄に落
とされたわけではありません

 

友達に借金して踏み倒したり、同時に
2人3人以上の女性と付き合ってお金
をせびったり、彼女の持っているブラ
ンド品を勝手に持ち出してコメ兵でお
金に換えたりと非道なことを繰り返し
たので、地獄に落とされたのです。
ンドマンの皆さんは気をつけましょう
ね。

 

そんなわけで、この男は、今は地獄で
MojaSlasher(亡者スラッシャー)
いうバンドを組まされて、デスメタル
を毎日ノンストップで歌わされている
のでした。体に悪そうですね。まあ
獄なんで、仕方ないですが。

 

そんなカンダタでしたが、昔たった一
度だけですが、善い行いをしたことが
ありました。ライブ会場にいた小さな
クモを踏みつぶそうとして思いとどま
り、命を救ってやったのです。もっと
も、それは彼のバンドのロゴマークが
毒グモだったからなんですが。

 

そんなことを思い出したお釈迦様は、
彼を地獄から救い出してやろうと思い
ました。そんなご都合主義の気まぐれ
でいいのかという議論はさておき、お
釈迦様は一本のギター弦をカンダタめ
がけて下ろしてやりました。

 

地獄で毎日声を張り上げて歌っている
カンダタでしたが、目の前に降りてき
たギターの弦を見て「これを登れば地
獄から抜け出せる」と思い、その弦に
つかまって登ることにしました。

 

一方で妙に文学好きだったカンダタく
は、芥川のあの小説を思い出し、
のメンバー(?)に見つかると殺到し
てきそうだと思いました。そこで気づ
かれないように大声で歌い続けながら
ちょっとずつ登ることにしました。

 

もっとも他のメンバーは演奏に夢中
誰もそんな弦のことには気がつきませ
。バ○というか、純粋というか。

 

そんなわけで、仲間には気付かれず
カンダタはそーっとその弦を登ってい
き、ボーカルが休みのパートになった
とたんに一目散に登り出しました。そ
して、あと一息でお釈迦様のいる極楽
浄土にたどりつこうというその瞬間。

 

無情にもギター弦はぷつんと切れ、カ
ンダタは真っ逆さまに地獄へと落ちて
行きました……

 

お釈迦様は、

 

「あ、いかん、新品の弦のつもりが
の前に取り換えた古いスーパーライト
ゲージの1弦だった。009だし、だい
ぶ古かったからなー。……まあギター
の弦が切れるのはお釈迦様にも予測は
つかん。また今度ってことで」

 

といって、散歩の続きに向かいました
とさ。おしまい。

 

教訓:ギターの弦は定期的に取り換え
ましょう

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

続・プエルトリコ、ソウル、エトセトラ?

前回の続きです)
だかな。岡山駅のすぐ近く
で俺は待
っていたのだが、男の
気配はなかった。

 

気が変わったのかな。まあ、考えてみ
れば、普通こんな約束しないよなあ。
俺はそう思ってホテルに戻ろうかと考
え始めた。と、その時

 

ボンソワール、お待たせしました。
妙に鼻に抜けた声が急に背後からし
たので、俺は驚いて飛び上がりそうに
なった。

 

うわっ、いつの間にどこから来たんで
すか?しかもボンソワールって、何で
フランス語なんですか?

 

20歳ぐらいのとき南仏に留学してまし
た。男は言って、さてどこに行きまし
ょうかと俺の腕を引っ張って歩き始め
た。

 

そう言われても私もよく知らないんで
すよ。俺はそう言ったが、男は気にも
止めない様子で、その近辺の店を物色
し、ここにしましょう、と言った。

 

そこは、いくつもの個室に別れたタイ
プの居酒屋だった。ここなら落ち着い
て話ができそうだし、なんせ私バチカ
からこっちに来たばかりで、日本食
久しぶりなんです。いいですか?男は
そう言って俺を見た。

 

構いませんけど、バチカンて?

 

あー、ちょっと今バチカンとビジネス
してるんです。岡山には親戚がいて時
々遊びにきます。

 

バチカンとビジネス?俺はそう思った
が、結局、男に腕を引かれるままに店
に入り案内された個室に落ち着いた。
そして乾杯し、食べ物をオーダーし、
さらに話を続けた。

 

そんな流れの中で、俺がギターを弾き
ジャムセッションをやっているという
と、男は身を乗り出すようにしてきた。
それ素晴らしいです。私もギター弾き
ます、セッションします、という。

 

色んな所でセッションするのが私の趣
味です。この間もモロッコでセッショ
ンホストしてきました。

 

モロッコでセッションホストですか?
と俺が驚いていると、あなたはホスト
はしないんですかと尋ねてきた。

 

いや、私はホストやるほど上手くない
ですから、というと、男は、楽器の上
手い下手はホストの良し悪しと関係な
です。楽しくセッションを仕切れる
ホストをたくさん増やして、世界中で
ジャムセッションの現場を作って、仲
間同士繋がっていきたいんです。と言
うのだった。

 

どうですか、一緒に世界の人たちとセ
ッションしに行きませんか?男はさら
に畳み掛けてきた。いや、そんな一緒
に世界とか言われても…と俺は口ごも
んだ。

 

大丈夫、案ずるより Take It Easy と
おじいさんもいってました私がつい
てます。プエルトリコ生まれソウル育
ち、フランス語もできます。バチカン
語も少し…

 

バチカン語なんてあるんですか?と俺
は聞こうとした…

 

…ところで、肩を大きく揺すられて目
が覚めた。

目をあげると、居酒屋のテーブルの向
こうではいつもの同僚スマホをいじ
っていた。目が覚めたか?よく寝るや
つだなあ。

 

いや、バチカン語が…。俺は言った。
バチカン語なんてあるわけないだろう。
同僚は言った。あそこはローマのほん
の一区間みたいなもんなんだから。

 

だよなぁ。俺は言った。あれは、しか
し、あの男は単なる夢だったのか?
ャムセッションの話は…

 

ジャムセッションといえば、最近九州
を読んでるんだが、これはいいぞ、
と同僚は言った。なかなかタメになる

ことが書いてある。ギターも上手いし。
▼▼▼

http://sound-bird.net/blog/?p=1673

 

おまえもジャムセッションがいいとか
楽しいとかなんとか人にいうなら、
れくらい人を感心させることをいって
みたらどうだ?同僚は続けた。

 

同僚は、スマホの画面を俺に見せた。
そこには、あのプエルトリコ生れソウ
ル育ちの男の顔があった…。

 

こうして岡山の夜は更けていった。

 

(例によって、これはフィクションで
す。現実の出張や人物とは関係ありま
せん。…あれ?)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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おおきなおと

音好きなおじいさんが、新
しいギタ
ーを買いました。年寄
りのくせに5キ
ロ近くあるレス
○ールでした。

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

ぎっくり腰にならないか心配しながら
ギターを背負ってスタジオに向かいま
した。

 

おじいさんは、スタジオ入りすると、
大好きなマー○ャルのアンプにつない
で、大好きなAのパワーコードを鳴ら
ました。が、「なんか音の抜けがわる
いなあ」といって満足できません。

 

おじいさんは、エフェクターを忘れて
きたのに気がつきました。そこで家に
いるおばあさんに電話して、エフェク
ターを届けてくれるようにたのみまし
た。

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

重たいエフェクターボードをおばあさ
んは運んできてくれました。これで歪
んだいい音がでるとおじいさんは思い
ましたが、やっぱり音は抜けません。

 

おじいさんはを呼び出しました。孫
はしぶしぶやってきましたが、

 

「うーん、おれDTMしかやらないし」

 

とかいって使い物にならずやっぱり
は抜けません。

 

そこで孫はを呼び出しました。犬は、
「これは歪ませ過ぎですよ」といって、

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

と、エフェクターのかかり具合前足
いろいろ調整しました。でも、おじ
いさんの耳には、抜けのある音になり
ません。

 

犬は、に応援を頼みました。猫はア
ンプのイコライザーを、

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

と、MIDDLE 中心にいろいろいじりま
した。
でもおじいさんは「抜けてこな
いなあ」
といいます。

 

困った猫は、ねずみを呼びました。ね
ずみはしばらく考えていましたが、何
を思ったか、おじいさんの肩に、

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

と上り、おじいさんの耳の中をのぞき
込みました。そして、「おじいさんこ
んな
ものが」と言うと、手(前足)を
耳の中に突っ込んで、何かを引っ張り
出しました。

 

「おおそうだった。昨日ヘビメタのラ
イブを最前列
で聞いたので、耳栓して
んじゃった」

 

おじいさんは喜んでギターをかき鳴ら
すと、やっと音は抜けました。

 

「素晴らしい、さあみんな、じゃあ1
曲やろう」

 

その瞬間、スタジオのランプが点滅し
予約の時間がおわりましたとさ。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

チューナーってなあに?

ラカン・ギタリストの皆さ
ん、チュ
ーナーって何を使って
らっしゃいます
か?

 

いやべつにアラカンじゃなくてもいい
んですけどね。まあ、マーケティング
(こらこら)。

 

こう聞かれて、なんて答えますか?

 

コルグ?ヤマハ?ボス?名前も知らな
中国製のクリップ・オン?ポリチュ
ーンのペダル?

 

なるほど。

 

ゴトーとか、フェンダーとか、ギブソ
とか答えた方いらっしゃいますか?

 

そもそもチューナーって何でしょう?

チューナーというのは、英語で書くと
“tuner” で、「tune するモノ」って
いう意味ですね。で、 tune という動
調子を合わせるとか、周波数に同
調させる、とかそんな意味です。

 

なので、ラジオテレビなどの周波数
を合わせる装置もチューナーといいま
す。英語で Stay tuned(チャンネル
はそのままで)というフレーズを聞か
れたことのある方も多いんじゃないで
しょうか。

 

そして楽器の音程を合わせるもの、つ
まり調律するために音程を計測する機
チューナーと呼ばれるわけです。
クリップ・オンの安いのから、高機能
な効果なペダルタイプのものから、最
近は色んな種類がありますね。

 

しかし……

 

それだけでなくギターのヘッドに付
いている弦を巻き上げて音程を調整す
るパーツのことも時にチューナーと呼
ぶんですね。もちろん(チューニング)
ペグとかマシン・ヘッドとか、別の呼
び方もあるんですが。

 

さらに、音楽の世界でいうと、ピアノ
などの「調律師」のことも英語ではチ
ューナーと呼ぶんですよ。

 

有名な英語のミュージシャン・ジョー

 

You can tuna piano, but you can’t
piano a tuna.(ピアノはマグロできる
けど、マグロはピアノできない??)

 

…というのがあります。これ、前半は、
You can tune a piano(ピアノを調律
することは出来る)のダジャレなんで
すね。

 

そんなわけで、特に英語の場合、チュ
ーナーという言葉が何を指すか、気を
つけた方がいいかも、という、日本人
にはほぼどうでもいいお話でした。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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スキマをめぐるエトセトラ

てと、午後のスケジュールだが……。と、はスマホをとり出して言った。

 

今日は久しぶりの出張で、午前中の打
合せを終えて同僚と昼食をすませたば
かりだ。例によって、出張となるとそ
の土地の食べ物にこだわる同僚のおか
げで、1週間前から予約をいれさせら
れた店のテーブルで、俺はスマホのカ
レンダーアプリを眺めた。

 

13時15分A社技術担当部長とア
ポを取ってある。13時30分にその部
長の上司の役員にあいさつして、その
あと14時20分まで打ち合わせ。それ
が終わったらB社に移動して、14時
45分からそこの研究所の見学所長
以下との打ち合わせ15時30分にそ
こを出て15時50分にうちの支社に寄
って、16時ちょうどから今日のまと
めと今後の方針について支社長次長
ミーティング。その後、A社に戻っ
てそのまま夜の懇親会へ……

 

おいおいおいおい、ちょっと待て。同
僚が口をはさんだ。

 

なんで、そうやってぎっちり予定を詰
めこむんだ。息つくヒマもないじゃな
いか。

 

出張なんだから時間は有効活用しない
といけないんだ。ガマンしろよ。俺は
言った。

 

いくら有効活用でも、少しはスキマ
ないとやってられん。打ち合わせの中
身を振り返ったり、その場で対応しな
きゃいけないときに連絡とったりする
余裕がないだろう。同僚は引かない。

 

お前の好きなジャムセッションだって、
みんながみんなスキマなく音を詰め込
んで演奏ばかりしていたら、息が詰ま
だろう。適当にスキマをあけて、
手や自分の音を聞いて、とかお前も
ストするときは言ってるんじゃないの
か? 同僚はまくしたてた。

 

う……そ、そりゃ確かにそうだが。俺
言葉に詰まった。

 

ギター・デュオをやってるとな、スキ
マの大切さが身にしみるんだ。零点何
秒というスキマで相手の音を聞き、そ
れにまた音で返す。そのやりとりを楽
しまずに、何を楽しむというんだ……

 

しまった、こいつをギター・デュオ自
慢モードに引き込んでしまった、これ
長くなるぞ。打ち合わせに遅れてし
まう。おれは舌打ちした……

 

……ところで、ひじ鉄を脇腹に食らっ
目が覚めた。

 

御社の状況はよくわかりました。これ
から早速支社に行って担当と打ち合わ
をして、早急に対応させるようにしま
すので。同僚が、俺の足を踏みつけな
がら、A社の部長に話をしていた。
まったく、アポイントを入れるだけ入
れておいて、自分はミーティングの最
中に居眠りとはいい気なもんだな。A
社を出て、移動のためタクシーに乗り
こみながら同僚は俺にいやみを言った。

 

昼食をいい気になって、食いすぎた
いかもしれない。血糖値を調べた方が
いいのかもしれないな。俺は、思った。

 

ずっとミーティングや打ち合わせで、
疲れが出たせいもあるかもしれない。
やはりスキマは大切のようだ……。

 

例によって、今回のお話はフィクシ
ョンです。現実の出張やミーティング
やジャムセッションやギター・デュオ
などとは無関係です。きっと。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

誰か反応してよ

◆その1

 

鍵ハモやめようかな」
「……」

 

「私なんか要らないんだ」
「……」

 

「居なくなっても皆気にしない」
「……」

 

「誰か反応してよ」
「……」

 

「ピアニカはもともとヤマハが東海楽
器からOEM」
「マジかー」「えー、じゃあメロディ
オンは?ピアニーは?」「ピアニーっ
て何?」
「……」

◆その2

 

ギターやめようかな」
「……」

 

「俺なんか要らないんだ」
「……」

 

「居なくなっても皆気にしない」
「……」

 

「誰か反応してよ」
「……」

 

「スモーク・オン・ザ・ウォーターの
リフはアストラッド・ジルベルトの曲
のパクリ」

 

「おい、ちょっとまて」「馬鹿言って
んじゃないぞ」「ほれ▼▼▼」
「……」

 

◆その3

 

ジャズやめようかな」
「……」

 

「俺なんか要らないんだ」
「……」

 

ミクソリディアン♭9thとか弾いて
も皆気にしないし」
「……」

 

「誰か反応してよ」

 

「……」

 

「ベンチャーズのウォーク・ドント・
ラン(急がば回れ)はもともとジャズ
の曲」
「いやいやいやいや」「なんであれが
ジャズ?」「ほれ▼▼▼」
「……」

 

(何だこれ、と思われる方がいるかと
思いますが、以前ちょっとツイッター
界隈で流行ってたのでやってみました
 笑)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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