おむすび◯◯◯ころりん

々、正直で働き者のおじい
が山で木を切っていました。

 

朝早くから働いてになり、昼ご飯を
食べたところで、おじいさんは持ち運
びにべんりな小ぶりのギターを取り出
してポロポロと弾き始めまし。ギタ
ーを弾くことがおじいさんの唯一の趣
味だったのです。

 

しばらくギターを弾いていたところで
おじいさんは、手にしていたおむすび 
型のピックを落としてしまいました。

 

ピックはどうしたはずみか、真下に落
ちればいいものを、おじいさんの右斜
め後方45度のところにある木の根っこ
の穴に飛び込んでしまいました。

 

おじいさんがどうしたものかと穴を見
ていると、穴の中から何やらノリの良
い音楽が聞こえてきました。おじいさ
んは試しにその曲に合わせてギター
弾いてみました。

 

すると、なんと不思議なことにおじい
さんもギターごとその穴に吸い込まれ
てしまったのです。

 

穴の中には、なんとネズミのお屋敷
ありました。そしてその中では、ファ
ンクのジャム
セッションが繰り広げら
れているではありませんか。

 

おじいさんは、そこに飛び入りとして
参加し、デビッド・T・ウォーカー
りのエロいソロを弾き続けました。喜
んだネズミたちは、おじいさんを熱烈
歓迎して、沢山の小判ギブソンのバ
ードランドお土産にくれて、送り返
してくれました。

 

急に羽振りの良くなった正直じいさん
をみた隣の欲張りじいさんは、自分も
小判を手に入れようと、山へ出かけて
行きました。

 

欲張りじいさんは、ネズミの穴を見つ
けるとそこに山○楽器の在庫処分で格
安販売されていたピックを大量に
流し込みました。そして自分からその
穴に飛び込んでいきました。何この無 
理やりな展開。

 

ネズミの屋敷で欲張りじいさんは、ネ
ズミたちをビビらそうとハードロック 
のリフをフルテンの大音量で弾き続け
ました。しかし、ネズミもさる者、そ
の上をいく大音量で、スラッシュメタ 
を弾き始めました。

 

欲張りじいさんがひるんでいると、大 
勢のネズミが集まってモッシュ(興奮
した聴衆が行うお互いの体をぶつけ合
う行為のこと)を始め、ついにはモッ 
シュピット(大規模なモッシュの行わ
れる場所のこと)を作り出しました。
そしてそこに欲張りじいさんを引きず
り込みました。

 

命の危険を感じた欲張りじいさんは、
ほうほうの体でそこを抜け出し、一目
散に家まで逃げ帰りました

 

欲張りじいさんは、その後2週間ほど 
生死の境をさまよったとか。

 

教訓:フェスなどでのモッシュ行為は 
多くの場合禁止されているので、近づ 
かないようにしましょう。

 

(例によって、今回のお話はフィクシ
ョンで、現実のおじいさんやピックと
かネズミのお屋敷とは関係ありません)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

ロスト・イン・ブレックファスト?

ったく、なんで出張に来て
からお前と街中を朝飯探してうろ
つかなきゃいけないんだ? と同
僚が言った。

 

しかたないだろう、朝食付きのプラン
がとれなかったんだから。俺は言った。

 

今回出張するのは、何週間も前からわ
かってたことじゃないか。同僚は俺へ
のいやみを止めない。

 

早めに押さえておけば、こんなことに
ならなかったんだ。

 

それはどうかな。俺は言った。

 

今週は、この街で大きな学会があるら
しいんだ。しかも、アイドル・グルー
ツアーで来てるそうだ。部屋がと
れただけでも幸運なんだよ。

 

それに、クライアントの部長は気の変
わりやすい人だからな。直前にスケジ
ュール変更くらってキャンセル料とか
とられたくなだろう。

 

それにしたって、前日まで何もしてな
いなんて、信じられないね。まったく
これだから、ジャムセッションなんて
刹那的なことをしてる奴は困る。同僚
はまた俺の趣味への当てこすりを始め
る。

 

ふん、じゃあギターデュオなんてしん
きくさいことが趣味のお前が自分で手
すりゃいいいじゃないか。さぞかし
ちまちました朝食をだすちまちました
ホテルがとれただろうよ。

 

しまった。ちょっと言いすぎたか。俺
は同僚がマジ切れしまいかと身構えた。

 

それより、お前の言ってたその老舗の
喫茶店ってまだなのか? 俺の予想に
反して同僚は言った。よっぽど腹を空
せているらしい。

 

ホテルで朝食が食べられないので、俺
地元のガイドブックを見て、モーニ
ングサービスをやっていて人気のある
古くからの喫茶店を見つけ、向かって
いる途中なのだった。なんでも、某グ
ルメサイトで高評価を得たらしい。

 

大丈夫だよ、その先の所だと思う。前
にも来た街だし……

 

迷うはずはない、と言おうとして、俺
は言葉を飲み込んだ。何かおかしい

 

見覚えがあるようで、ちょっと違う。
考えてみれば前にこの辺りを歩いたの
は夜だったのだ。明るい朝の光の中で、
今一つ自信が持てなくなってきた。

 

この先の角を曲がればいいはずだが、
と思って曲がってみた。が、それは俺
思っていた場所とは違った。次を左
だったか?

 

……そこは袋小路だった。

 

俺たちは今どこにいるんだ? いかん、
軽いパニックになっている。事前に予習
したはずの曲なのに、ロストしてしまっ
た。そんな気分だ。

 

俺は立ち止まって、回りを見回した。
同僚の冷たい視線を感じながら……

 

……というところで肩を揺さぶられて
こされた。

 

まったく、マッ○の固いベンチシート
でよく寝られるもんだな。同僚がソー
セージエッグマ○ィンを頬張りながら
いう。

 

さっさと食っちまわないと、クライア
ントとの打ち合わせに遅れるぞ。

 

……俺はコーヒーをすすりながら朝○
ックのフィ○オ○ィッシュに手を伸ば
した。いやな夢を見たものだ。クライ
アントとのミーティングが急に不安に
思えてきた…

 

(例によって、今回のお話はフィクシ
ョンで、現実の出張とは関係ありませ
ん)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

宇宙の片隅からの「あのフレーズ」?

の研究者がメッセージ
送ってき
たのは、一日の仕事が
終わりに近づい
た頃だった。

 

ちょっと面白いことが起きてるんだが、
私の部屋に来ないか?

 

同僚はわれわれのいる太陽系の外にあ
る惑星の研究をしている。そんな惑星
の存在は古くから予測されていたが、
実際にその存在が確認されたのは、わ
りと最近の話だ。

 

そして、メッセージを送ってきた同僚
は最近、ある一つの惑星を集中的に研
究していると言っていた。サイズ的に
われわれの棲むこの星とほぼ同程度の
大きさで、何らかの高度に知的な生物
がいる可能性があるのだそうだ。

 

どうした。面白いことって何だい?

 

俺は彼の部屋に入ると尋ねた。

 

私が太陽系外惑星の一つを最近集中的
に調べてることは知ってるだろう?

 

もちろん。と俺は答えた。

 

実はその惑星で、こんな音声信号が何
度も繰り返して発せられているのが観
測されたんだ。

 

同僚は自分の端末を操作して、ある音
声データを再生した。とても短い音型
繰り返されている。何度も何度も。

 

これは……何かの音楽の断片のように
聞こえるが? 俺は言った。

 

そう、私にもそう聞こえる。……それ
からこれも見てくれ。

 

同僚はそう言うと、今度は端末のディ
スプレイ上に、一つの画像を表示した。
平行に引かれた5本の直線の上に楕円
のドットがならび、そのドットをい
くつかのが結んでいる。

 

同じ例の惑星の方から、この音声デー
タとともに見つかった画像だ。なんら
かの法則に則って、この音声データを
記号化したものではないかと思うのだ
が。きみにちょっとこの画像データの
解析というか解読をやってもらえない
だろうか?

 

ふむ。この画像が音声データの記号化
だとしたら、そんなに難しくないだろ
う。俺は言った。

 

思うんだが、これはこの惑星に棲む生
物からの惑星外へのコンタクトの試み
かもしれない。ぜひ頼むよ。同僚は強
い口調で言った。

 

太陽系外の生物からのコンタクト。も
しそれが本当なら、重大な発見だ。今
日も残業か……ま、しかたない。俺は
立ち上がった……

 

……ところで隣の同僚に起こされた。

 

おいおい、デスクでYouTubeを見なが
昼寝とはいいご身分だな。部長に気
付かれないうちに仕事に戻れよ。同僚
は言った。

 

その仕事を進めようにも、別の部署か
らのデータが届かないんで、仕方なく
ヒマを潰してたんだよ。俺は言い訳し
た。

 

それにしても、このアダム・ニーリー
とかいうベーシストなんだが……俺は
続けた。

 

ああ、知ってる、ユーチューバーとし
て結構有名な男だよな。ジャズ好き
同僚は言った。

 

そいつが、自分のチャンネルで、ジョ
ークにもなるほど有名な例のジャズの
リック(注:お決まりのフレーズ)を
5時間ぶっ続けに、繰り返し繰り返し
弾いてライブ配信したんだよ。暇にあ
かせてそれ見てたんだが、こりゃ確実
に寝るぜ……▼▼▼

 

同僚は、こんなバカな奴の相手はした
くないとでもいうように、肩をすくめ
ると、無言で自分の仕事に戻った。

 

……俺の仕事のデータはまだ来ない。
今日も残業か……

 

(今日のお話はフィクションで、実在
する太陽系外惑星とは何の関係もあり
ません。……たぶん)

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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私を入れてくれるようなセッションには出たくない?

『アニー・ホール』ってい
ウディ・
アレンの映画があり
まして。

 

アレン本人とダイアン・キートンの主
演しているコミカルなラブ・ストーリ
ー(?)です。そういえば、前に話題
にしたポール・サイモンも出演してま
すね。

 

で、その中でのアレンのセリフに「私
を会員にしてくれるようなクラブには
入りたくない」(I don’t want to be-
long to any club that will accept
me as a member.)というのがある
んですね。

 

映画の中でアレンも言っているのです
が、もともとは有名なコメディアンの
グラウチョ・マルクスが言ったジョー
のようですが。この言葉が、映画の
中でのアレンの恋愛観のキーワード
なっているんですね。ま、映画の内容
については、ここで深くは立ち入りま
せんけど。

でね、

 

ジャムセッションに参加しようとか、
思っていても、まだ自分にはそんな力
はないとか、もうちょっと上手くなっ
てから、とかためらっている人に「
とレの2音とかド、レ、ミの3音だけ
でもセッションできますよ」といって
誘うとしましょう。それなら誰でもで
きるでしょ?なんて。

 

そうすると、誘いを受けた人には「じ
ゃあ、やってみよう」と思う人「え
えー、そりゃ出来るけど、そんなんで
セッションといえるの?」とか思って
手を出さない人といると思うんですよ
ね。

 

つまり、「私を入れてくれるようなセ
ッションには出たくない」ということ
になるわけですが…。そんな人って案

外いそうな気もするんですよね。それ
って実はやらない理由を探しているだ
けなんじゃないですかね?

 

ま、どう考えるかは人それぞれの自由
なわけですが、こういうとき、わりと
こねくりまわさずにいっちょ乗ってみ
ようと思う人の方が結局得するんじゃ
ないか。なんて、思いながら、次回の
セッションの準備をする今日この頃で
ございます。(←だから、誘い方が回
りくどいってば)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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ジャムセッションはブッフェである?

「おはようございます」笑
顔で出迎え
てくれたホテルのレ
ストランのスタッ
フに俺は朝食
のチケットを手渡した。

 

○○様ですね、お好きなお席でどうぞ。
俺は、眺めの良い席を選んだ。そこに
一緒に出張している同僚もやってきた
ので、われわれは同じテーブルで朝食
をとることになった。

 

最近のビジネスホテルは、朝食に力を
入れている。大体、様々な料理が取り
放題の今で言うブッフェ・スタイルだ。

 

昔はバイキングと言ったものだが、最
近はあまり言わなくなった。バイキン
グというネーミング悪くないと思う
のだが。言葉として正しくないのかも
しれないが、別にいいじゃないか。
ウェーデン大使館から抗議でもされた
のか。

 

それはともかく、俺はいつもこのブッ
フェ・スタイルの朝食に来ると、気分
が高揚する。今回のホテルの料理の
リエーションはなかなかのものだ。
食、洋食、中華のメニューが所狭しと
並んでいて、目移りがする。

 

俺はトレイをのせて、料理の置い
てある卓をまわって、盛りつけていっ
た。悪いクセと分かっていても、いつ
食べきれないほど、料理を取ってし
まう

 

食べたい料理を皿に盛りつけて、席に
戻ると、先に戻っていた同僚が言った。

 

まったく、お前はどうしてそう節操な
く何でもかんでももってくるんだ。
と千尋にでてくる両親みたいににな
りたいのか?

 

いいじゃないか。たまの出張なんだ。
毎日こんなに食ってるわけじゃない。
俺は言った。

 

大体なんなんだ、その盛りつけ方は。
せめて和食と洋食の皿を分けろ。トー
ストに味噌汁にお粥って、なんだその
節操のなさは。ジャムセッションなん
かやってるから、そんな食い方するよ
うになるんだ。

 

朝飯とジャムセッションと何の関係が
あるんだよ。俺は言い返した。

 

俺にとっては、音楽と生活は切り離せ
ないものだ。食事だって例外じゃない。
見ろ。同僚は自分のトレイを指さした。

 

同僚のトレイには、和食の卓からもっ
てきた料理が並んでいた。量は俺の半
分以下だが、同僚によれば、地元でし
かとれない食材を使ったものを慎重に
選んだのだそうだ。

 

この魚は、この地方の特産で、今が旬
で脂がのっている。こっちの漬物も、
この辺でしか食べられない。最近の地
方のホテルは、そういった食材を使っ
て個性を出そうとしているんだ。同僚
は言う。

 

そういったことを見分ける繊細な感覚
がないやつがジャムセッションなんか
やってるんだ。ガチャガチャ騒々しい
だけじゃないか。

 

ふん、食べ放題のブッフェに来て、な
に繊細ぶってるんだ。朝食なんてもの
は、一日を元気にスタートするために
食うんだ。能書きのために食うんじゃ
ない。俺は言った。

 

お前の繊細なギター・デュオで、この
スケールがどうとか、あのリハモがど
うとか、誰も気にしちゃいないぜ。

 

何だと? 同僚の表情が変わった。

 

お前が、どんなにすごいスケール弾い
たところで、ほとんどの人間にとって
知ったこっちゃないってことだよ。
俺は言った。何の話をしてるんだ?

 

もう一度言ってみろ。ただじゃおかな
いぞ。同僚はいきなり立ち上がると、
俺のトレイからナイフをとって、俺に
向けてつき出した。

 

俺も立ち上がって、身構えた……とこ
ろでベッドサイドの電話が鳴った。

 

どうした、まだ寝てるのか? 早く朝
飯食って出かけないと遅刻するぞ。電
話むこうで同僚が言う。

 

寝過ごしたらしい。寝る前に『アラカ
おかしな電子書籍を読んだせいで、変
な夢をみたようだ。

 

俺は、急いで着替えて部屋を出た。

 

前回に続き、このお話はフィクショ
ンであり、実際の出張とかホテルとか
朝食のブッフェとは何の関係もありま
せん)

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

 
 

ジャムセッションは幕の内弁当?

日は、仕事で出張だ。俺は
同僚と
幹線に乗り込んだ。

 

現地に着いて、すぐクライアントと打
合せがあるので、昼食しているヒマが
ない。俺と同僚は乗車する前に駅弁
買って持ち込んだ。

 

俺は駅弁が嫌いじゃない。好きと言っ
てもいい。好きなのは、色んな食材が
使われている、幕の内弁当に類するや
つだ。バリエーションが豊か目にも
楽しいし、食べていて飽きない。それ
に、健康にも良いだろう。

 

同僚の男は違うらしい。メインのおか
ずの数は2つせいぜい3つでいいと
言う。あまり数が多いのはいやなのだ
そうだ。

 

その日も俺は、季節の食材吹き寄せ弁
を購入し、同僚はジャコと桜エビの
2色弁当を買った。そして名古屋を過
ぎ、もうすぐ京都というあたりで食べ
始めたのだった。

 

俺が目の前にある色々な食材を眺めて
どれから手をつけようか考えていると、
同僚が言った。

 

ふ、まったくお前はいつもそんなごち
ゃごちゃした弁当ばっかり食ってよな。
ジャムセッションなんてやってると、
そんなおちゃらけたもんが食いたくな
るんだな。

 

俺は同僚を見た。そういえば、こいつ
もギターを弾くが、ジャムセッション
に誘っても興味を示さない。こいつが
好きなのはギターのデュオという、ご
く少数のジャズファンが好むチマチマ
した演奏形態なのだ。

 

ふん、大きなお世話だ。そんな、おか
ずが2つしかない弁当の何が楽しいん
だ。俺は言った。

 

これだからジャムセッション馬鹿は困
る。2つの食材の間を行き来する、こ
の絶妙なやりとり。コール&レスポン
スの妙味を知らんヤツにこの弁当の奥
深さはわかるまい。

 

何言ってやがる、コール&レスポンス
っていうのは、2人だけでチマチマや
ってりゃいいってもんじゃないんだ。
見ろ、これだけのメンバーの間の行き
来のダイナミズム

 

まったく、だからお前の仕事はいつも
あれもこれもとまとまりがまるでない
んだ。少しは余計なものを削ぎ落とし
て頭を整理しろ。

 

カッとなって俺はこぶしを握りしめた。
…ところで、肩を揺すられて起こされ
た。

 

どうした、あと5分で着くぞ。同僚が
言う。

 

寝てしまっていたらしい。しょうもな
を見たものだ。車内でヒマを持て
余して、某ジャ〇ギ〇ーブログなんか
を読んだのがいけなかったか。

 

俺は荷物をまとめて降車の用意を始め
た。寝過ごさなくてよかった…

 

(これはフィクションであり、実際の
出張や新幹線や弁当やジャムセッショ
ンやギターデュオとは何の関係もあり
ません)

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

ギグ・エコノミーって何??

前、朝のテレビニュース番
組の経
済解説のコーナーを見て
いたら、「ギ
グ・エコノミー」
という言葉が出てき
たんですね。


「ギグ・エコノミー」というのは、長

期間の雇用契約ではなくて、独立した
働き手との単発の短期契約の仕事が中
心となった状況をいうようですが……


アメリカの話ですけど、2020年には

40%の労働者がこのような独立した
個別契約ベースの働き方をするように
なるという予測もあるようです。


それがいいことなのか、悪いことなの

か、そこらへんは色々議論もあるよう
ですが……。朝の寝ぼけた頭で私がこ
言葉に引っかかったのは、「ギグ」
いう単語が使われていたからなわけ
す。


音楽をやってる方は御存じの方が多い

でしょうけど、もともとこの言葉
ャズマンのスラングで、ジャムセッシ
ョンとか、より具体的には「比較的小
さいハコでやるその日限りの演奏の仕
事」を指していました。多くのジャズ
のスラング同様語源はいまいちよく分
かりませんが。


固定したメンバーで何度も色んな所で

繰り返しやる演奏ではなく、1回限り
の演奏(の仕事)という意味合いが強
いんですね(その後、ジャズの世界か
らロックやその他の音楽にも広がって
いって、だんだんその意味も拡大解釈
される傾向にはあるようですけど)。


そんな訳で、冒頭のような「ギグ・エ

コノミー」という言葉も生まれたので
しょう。しかし、ジャズマンを中心と
したミュージシャンのそんな働き方は、
昔からよくジョークのネタにされたも
んですけどね。つまり早い話が、その
日暮らしってことで、ギグがなければ
バイトせざるをえないわけでして。例
えば、

質問:ミュージシャンが仕事で一番良
く聞く質問は何ですか?
答え:ご一緒にポテトはいかがですか?

……なんていう感じで。


うーん、大丈夫だろうかギグ・エコノ
ミー?


て、ことで。


それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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バンドマン狩り( ̄▽ ̄)?

なり前、ネット上(たぶん
ツイッターあたり)で「プログ
ラマー狩り」いういわゆる大
喜利ネタがちょっと話題になり
まして。


プログラマーじゃないと言い張る3人

の中から、質問一つで見つけ出すとい
うネタなんですが。ご興味のある方は
ググってみてください。

 

で、思ったんですが、これをバンドマ
ン狩りにしたらどうなるか?

 

やってみました:

 

その1
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「ならば、適当に区切りのいい数字を
言ってみろ」
A「10」
B「100」
C「16」
「Cを連れて行け」

 

その2
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「この△って何て読むんですか?」
A「さんかく」
B「さんかくけい」
C「メジャー」
「いたぞ、連れて行け」

 

その3
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「ならば、数を数えろ」
A「1、2、3…」
B「いち、にい、さん…」
C「ワン…ァトゥー、ァワン、トゥー、
スリー…」
「連れて行け!」
その4
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「かずおくんは、お父さんにお年玉を
3000円、お母さんに2000円もらい
ました。かずおくんは全部でいくらも
らいましたか?」
A「5000円」
B「5000円」
C「ゲーセン」
「Cを連れて行け」

 

その5
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「シメは何食べたい?」
A「お茶漬け」
B「ラーメン」
C「シースーいきましょ」
「Cを連れて行け!」

 

て、ことで

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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チケット売りのギター小僧

どく寒い日でした。雪も降
っており
すっかり暗くなり、も
う夜。明日は大
晦日という日で
した。

 

そのギター弾きの青年は、街角でライ
ブのチケットを売っておりました。今
日中にあと20枚売らないと、明日の大
晦日カウントダウンライブのノルマ
達成できないのです。

 

青年は、ポケットにチケットを入れ、
片手にギターを持ち、もう片方の手に
古そうなギターアンプを引きずってい
ました。

 

そのアンプは、青年のギタリストだっ
おじいさんの形見で、見た目は小ぶ
りなのですが、超強力なサウンドを生
み出す真空管アンプなのでした。青年
ライブの時にも、そのアンプをライ
ブハウスに持ち込むほど、肌身離さず
使っていたのです。

 

実は、青年はその日、あまりの生活力
のなさに呆れた彼女に、部屋を追い出
されたのでした。路頭に迷った青年は、
ギターとアンプを引きずって、それで
チケットを売ろうとしていました。

 

しかし、そんな青年の必死の形相も、
暮れの街を歩く人たちにとっては恐ろ
しいばかりで、皆んな逃げていくので
した。

 

「くそー、電源さえあればこのアンプ
にギターつないで、一曲ぶちかまして
客引きするのになー」

 

青年は悔しそうにアンプを見ました。

 

すると、どうでしょう! 電源に繋が
っていないにもかかわらず、アンプの
ューブに火が灯っているではありま
せんか!

青年は驚き、しかし半信半疑ながらも、
ギターをアンプにつなげました。そし
て、ギターをかき鳴らしてみると、ア
ンプは大音響で鳴り響きました。

 

青年は、いつもバンドでやっている
ギターソロを一心不乱に弾きまし
た。しばらく弾いていると、だんだん
人が集まってくるのを感じました。そ
れは1人2人と増えていくようでした。

 

青年がソロを弾き終えると、その人だ
かりから、割れるような拍手がおこり
ました。

 

「やったぜ!」

 

そう思って青年が目を上げると、最前
に立っていたのは、死んだはずの彼
のおじいさんでした。

 

「素晴らしい! それだけ弾けるなら
大丈夫だ。おいで、私と一緒に行こう。
皆んな待ってるぞ

 

「皆んな? 皆んなって?」

 

「皆んなだよ。B.B.とか、チャック・
ベリーもわりと最近来たな。プリンス
とか、ムッシュかまやつもいるぞ。そ
うだ、少し前にはトム・ペティーも来
たし。それに、もうすぐくるやつら
多いらしい。○○○○○とか△◆♯と
か」

 

おじいさんは言うのでした。

 

「そうか、そんな場所があるなら行き
たいなー」

 

「そうだろう、毎日セッション三昧
からな。楽しいぞ!」

 

その時、青年のアンプのチューブがそ
れまでにも増して明るく輝き、その瞬
間、二人は、輝く光と喜びに包まれて、
高く、とても高く飛び、 やがて、もは
寒くもなく、空腹もなく、心配もな
いところへと旅立ったのでした。

 

けれど、あの街角には深夜を過ぎても
あのかわいそうな青年の姿がありまし
た。売り物のチケットをポケットに、
片手にはギターをにぎりしめ、もう一
方の手で、アンプを抱えるようにして、
古い一年の最後の朝をむかえる前に凍
え死んでいたのです。

 

誰も青年がどんなに素晴らしい所に行
ったのか、知る人はいませんでした。
青年がおじいさんと一緒に、ギター・
レジェンドたちの集うあの場所に行っ
たと想像する人は誰一人いなかったの
です。

 

(ちょっとしゃれにならんかなーw)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

注:下記ページを参考にしました。

 

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これなんですか?(セッション編)

「ごめんください」

 

「いらっしゃいませ。どうされました
か?」

 

「いや、ちょっとジャムセッション
たいなあ、なんて思うんですが……」

 

「ジャムセッションね……。ジャンル
は何を?」

 

「えーと、ロックを少し……」

 

「ロックね……。なるほど。えー、こ
ちら、『クロスロード』『パリの散歩
道』『ロング・トレイン・ランニング』
などそろえてますが……。ま、どれに
なさっても同じようなものかと……」

 

「……えーと……。じゃあ『ロントレ』
をお願いします」

 

「はい『ロントレ』ですね……」

 

……これなんですか?

 

『スタンド・バイ・ミー』ですね」

 

「あー、そうですか……」

 

「演奏されますか?」

 

「あ、いやいや、まさか……」

 

「ははは。じゃ、これだけですね?」

 

「……えと、あとファンクもやってみ
うかな、なんて思うんですよね」

 

「ファンクねえー。そうしますと『チ
キン』『スーパースティション』『カ
メレオン』などがありますが……。ま、
どれになさっても同じようなんですが
……」

 

「あ、なるほど……。……じゃ、『チキ
ン』で」

 

「はい、『チキン』……と」

 

「……これなんですか?」

 

『スタンド・バイ・ミー』ですね」

 

「あー。あー、『スタンド・バイ・ミ
ー』ね」

 

「演奏されますか?」

 

「いやいやいやいや。あはは……」

 

「ははは。じゃ、これでいいですね?」

 

「えー、あとジャズも少々……」

 

「ジャズ、ジャズ……と。それではど
うでしょう?『酒とバラの日々』『オ
ール・オブ・ミー』『モーニン』など
など数多くありますが。ま、どれになさ
っても同じようなものですが……」

 

「あー、じゃ、『モーニン』で……」

 

「はい、『モーニン』……と。そうし
ますと、これとこれ……とこれですね。
ルチ・ジャンルにご興味お持ちでい
らっしゃるようですからね。グルーヴ
取り違えないようにね、注意してい
ただいて……。それでは以上でよろし
いですね?」

 

「これください」

 

「『スタンド・バイ・ミー』ですね」

 

「げほげほげほ……」

 

(*ネタなので、「どれも同じじゃな
い」とか怒らないでください)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

もしセッションホストが横丁のご隠居さんだったら 下

(前回の続きです)
、なんだ、『モーニン』
るまえに
この曲の造りをちゃん
と押さえとくの
が肝心ですよ。

 

この曲はね、AABAという、まあ
通の造りになってます。なってるんだ
けどもね、テーマを弾く時はさ、色々
決めごとがあるわけですよ。特に
ところは2小節のかたまりで動いてい
くんだな。

 

まず誰かが、そうだなピアノのことが
多いかな、お決まりの「たったたらた
たたったー」っていうフレーズを弾く
だろ。そしたら他の連中が「たーたっ」
ていうのを返すわけですよ。呼べば応
えるってね、「コール・アンド・レス
ポンス」てやつですよ。

 

で、おんなじようでちょっと違うやり
とりが4回繰り返されて、Aの1回分
になってるんだ。ねえ。作曲はボビー
・ティモンズてえピアニストだけどさ、
いい仕事してますよ。ねぇ。

 

Aを1回やったら、今度は、逆に合い
の手入れてた楽器が主役に回りますよ、
そのままに行って、ここは4小節目
に軽く合いの手が入る感じだね。で、
もう一回最初と同じようにをやって、
それでテーマ一回分ですよ。あとは各
自ソロやってね。

 

なんだい熊さん?ソロはどうやったら
いいですか?そうだねえ、のところ
は基本Fm一発なんで、Fのマイナー・
ペンタでいけますよ。でなけりゃ、
のドリアン一発ていう手もあるな。
んところもまずはA♭のメジャー・ス
ケールで弾ききれると思いますよ。で、
AもBもところどころブルーノートで
味付けする感じかねえ。

 

で、あと注意しとくと、AABAての
は、ぼんやりしてると自分がどのAを
弾いてるか分かんなくなるからね。と
くに八っつぁんや与太郎。おめえたち
うっかりとかぼんやりが着物きて歩
いてるような人間なんだから、気いつ
けな。

 

で、メンバーは誰が入るんだい?熊さ
んがギター?八っつぁんがベース?与
太郎は、でんでん太鼓?あ、そう…。
ドラムは?相模屋の若旦那?そうかい。
え?あと三味線のお師匠さんが、ピア
ノの替わりにテーマを弾きます?ほー
ほー、そりゃなかなかオツですな。

管楽器がいないねえ。え?そう思って
角んところでいつも尺八ふいてる虚無
僧のかっこした人を連れてきました?
あ、この人?で、あなたいけますか?
『モーニン』大丈夫?じゃ、お師匠さ
んとテーマと合いの手の掛け合い、よ
ろしくお願いしますよ。

 

じゃあ、これで勢ぞろいしましたかね。
お師匠さん、いきなりテーマで始まる
んで、よろしくお願いします。じゃあ、
やりますよ、いいかい?せーの……

 

……え、何?ご隠居さんもご一緒にい
かがですか?ピアノで?うーん、それ
もいいけどねえ。

 

……よそう。また夢んなるといけねぇ。

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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もしセッションホストが横丁のご隠居さんだったら 上

いはい、こんにちは。失礼
しますよ。

 

なんか知らないけど、八っつぁんが大
慌てでやってきて、あたしゃ昼寝して
たんだけど、たたき起こされましたよ。
ブルーノートの最前列でチック・コリ
聴いてる夢だったのに。そのうちチ
ックがあたしをステージに呼ぶんです
よ。一緒に演奏しようって。ねえ、も
夢のようでしたよ……。て、夢なん
だけどさ。いい夢だったの!

 

なのに、八っつぁんに無理やり起こさ
れてさ。なんでもいいから来てくれっ
てねえ。騒騒しいったら。

 

何なんだってきいてもとにかく来いっ
ていうから…まったく何事だい?え?
セッションホストするはずだった棟梁
が、急な仕事で?あー、ねえ。忙しい
人だから。

 

そんなら落ち着いてそう言えばいいの
にねえ。どうも慌てると半人前以下
なっちまうねえ、八っつあんは。普通
にしてりゃ0.8人前位にはなるのにねえ。
〇.八五郎って呼んでやろうかね、今度
から。

 

で、何やるの?え?曲ですよ曲。雁首
そろえて町内会やるわけじゃない…え、
何?『モーニン』です?▼▼▼

 

あー『モーニン』ね……。ご存じです
か?失礼なことをいっちゃいけないよ。
だてに隠居するほど歳食ってないです
からね。昔、大はやりした曲ですよ。
そば屋の出前のあんちゃんが口笛で吹
いてたってくらい流行ったんだから。

え、そば屋の出前を知らない?そうだ
なあ、最近は出前しないからねえ。
のそば屋さん頼めば若い衆が届けて
くれたんですよ。肩の上に山ほどそば
を重ねて積んでね、曲芸師みたいな人
(しと)もいましたよ。今なら、なん
てえの?デリバリー・サービス?なん
かなあ、長ったらしくていけないねえ。
出前でいいじゃないか、出前で。

 

ま、いいけどね。じゃ、やりますか、
『モーニン』

 

これね、モーニンってってもね、朝の
歌じゃないですよ。わかってる?コー
シーにトーストとゆでたまごの付いて
くるやつじゃないてんですよ。…何笑
ってんだよ。コーシーじゃなくて、コ
ーヒーです?うるさいねえ、こちとら
三代続いた江戸っ子なんだよ。コーヒ
ーって言おうとしても、コーシーにな
っちゃうの。

 

いちいち揚げ足取るなら、帰りますよ
あたしゃ。……ったく。

 

この、モーニンというのはね、英語で
Moanin’ と書いて、「うめく」とかそ
んな意味なんですよ。人生の苦しみを
歌った曲なんだよ。

 

しかし、人生の苦しみってってもなあ、
なんかこう見事に苦しみとは無縁そう
な面が揃ってるねえ。お気楽そうな奴
らばっかりで。

 

え、私にも人生の苦しみくらいありま
す?へえ、何だいお前さんの苦しみっ
てのは?こないだから水虫が痒い?
か、隣町の皮膚科行ってこい。

 

 

えー、ご隠居は話が長いので続きます。
m(_ _)m

 

果たしてセッションできるのか?
( ̄▽ ̄)

 

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もしセッションホストが気○予○士だったら

んにちは、もり○でござい
す。今日はこちらのコーナーじゃ
なかったッションのホスト役
なりましたので、どうぞよろしく
お願いいたします。

 

さて、今年の夏はどうもすっきりしな
いみたいですね。これは、太平洋高気
圧の勢力がいまいちなせいなんですね
え。そんなわけで、晴れのお天気が長
続きせずに、雨の日の多い地域もあり
そうなんですね。

 

……と、いうことで、今日の曲は、

 

Come Rain or Come Shine

 

でいきたいと思います。邦題が「降っ
ても晴れても」といいましてですね、
晴れたかと思うと急に雨なったり、と
いう今の気分にぴったりな、そんな曲
なんですよー。

 

え、降っても晴れてもなんなのか?

 

そりゃあなた、2人の愛は永遠なのよ、
ってそんなラブソングなわけです。山
のように高く、河のように深く、とか
歌ってるんですよ。

 

バカみたい? そうですねえ。ま、
タンダート・ナンバーの歌詞て多い
んですよ、そんなのが。

 

えーとそれで、そんな歌詞のせいなの
か、この曲コードの進路がやや迷走ぎ
でして。

 

キーはFで演奏されることが多いと思
いますが、Fメジャーでスタートした
のが、平行調のDマイナーにいったり
してね。

 

かと思うと、同主調のFマイナーが出
てきたり、でまたメジャーに戻って、
で最後の最後はDマイナーで終るとい
うような、そんな流れなんですよ。ま
さに晴れたり曇ったり降ったりしてる
感じですね。

 

え、聞いたことない? そうですか、
じゃちょっと聞いてみます? 有名な
ス・モンゴメリー『フル・ハウ
ス』というライブ・アルバムにある奴
です。

 

はい、そんなわけでジャズの4ビート
スイングした感じで演奏されること
が多いですが、バラードでやる人もい
ますし、それから、クラプトンとB.B.
キングがやってるブルージーなのもあ
りますね。今日はボーカルの方もいる
ようですから、それ風なアレンジでい
きましょうか? よろしいですか?

 

さて、構成自体はABA’C32小節
という、まあ一般的なものなのですが、
先ほどご説明したように、コードの動
きがやや複雑なので、今日のセッショ
ンのロスト確率は30%という微妙に高
い予報になっています。初めての方は
とくにご注意くださいね。

 

そんなアレンジなので、各所でギター
のブルージーなフレーズが予想されて
おります。Fのメジャーとマイナーの
ペンタの境目の前線上が盛上りのポイ
ントでしょうかね。所によりコード・
トーンが入ることもあるでしょう。

 

最後に熱中症対策ですが、熱烈なラブ
ソングではあるものの、最終的にはマ
イナーキーに落ち着くため、そこまで
ヒートアップはしない見込みです。た
だ、ソリストの演奏の張り出し方によ
っては、熱くなる可能性もありますの
で、念のためご注意ください。

 

……てことで。

 

それでは、ドラマーの方のカウントか
らお願いいたします……

 

せーの、( ̄▽ ̄)/

 

このお話はフィクションなので、現
実のセッション、気象予報士、お天気、
線状降水帯、とは無関係です。たぶん。

 

もしセッションホストがちょっとアレな代議士だったら

んにちは、私、埼玉○区選
出のと○
と申します。

 

この度、このセッションホスト役を
拝命いたしました。身にあまる大役で
はございますが、誠心誠意取り組んで
参る所存でございますので、どうぞよ
ろしくお願いいたします。

 

私、ジャムセッションというものの素
晴らしさというものに、数年前に触れ
まして、このような素晴らしい音楽の
活動に光が当たる世の中にしなければ
ならない、と心に誓った次第でござい
ます。皆様とともに「ジャムセッショ
ンを日本の文化に」スローガンのも
と…

 

え?はい?時間がない?

 

それにそのスローガンはある社長がも
うだいぶ前から使っている?

 

(横を向いて)ちっ…

 

…えー、それでは、本日の1曲目に早
速参りたいと思います。今日の1曲目
は、ハービー・ハンコックウォータ
ーメロン。マンで…。え?何なの秘書
の○○くん。そうじゃなくてカンタロ
ープ・アイランドです?だって、昨日
の資料には…。最後に順番が変わりま
した?

 

ちーがーうーだーろーーーーー!この
ボケ!

 

あんたにジャムセッションのことを教
えてやったんよね、あたしが。その私
に向かって、お前のいってることは違
うというわけ?あたしに?

 

あたしがウォーターメロン・マンって
いったらウォーターメロン・マンなん
だよ!

 

これ以上、あたしの評判を下げるな!

 

(以下、ウォーターメロン・マンの節で)
ど〜〜して〜〜こうなるのかーなー
な〜〜んで〜〜そうなるのかーなー
毎日こんなことばかり
明日も起こるーのかなー
今日も〜ドキドキ〜〜

 

あ、皆さん演奏はまだ始めなくていい
んですけど。ディレクションもちゃん
としてないし。あー、もうサックスの
ソロに入っちゃった。こら、秘書、お
前のせいでメチャクチャじゃないか…

 

あ、何?さっきからICレコーダー回し
てたの?それ、止めて、私によこしな
さい!

あ、こら、秘書。そのレコーダー持っ
どこに行くの?私によこせというの
に。こら、待ちなさい。こらー

 

誰か、そいつを止めて。そこの人、
手なんてどうでもいいから!もー、
てっちゃったじゃないのー。

 

ぜえぜえ…。うええええーん。(その
後、入院したという)

 

 

…てことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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ジャズ屋姫 その2

んとかジャズ屋姫に営業で
ろんな店やらハコやらに行かせた
ジャズ喫茶「ジャズ屋」のおじ
いさんは、計略を練りました。

 

知り合いの超イケメンのトランペット
吹きの男をジャズ屋姫に紹介して、
させ、一緒にツアーしようともちか
けさせたのです。人でなしですね。

 

「君ならルックスもいいし、スタイル
も抜群だ、ぼくと一緒なら世界を獲れ
かも」おいおい。

 

ジャズ屋姫は考えていましたが、条件
を出してきました。

 

「じゃあ、ヤノピはウ○ハラ○ロミで、
ベースはエ○ぺラ○サ、ドラムはガッ
ということで、よろしく」

 

ペット吹きはつてを色々当たりました
が、さすがに無理だったようで、

 

「悪いけど、ムカ○ヤミ○ルカメ○
セ○ジカトチャンで勘弁してくれよ」
といいました。失礼だろそれ。カトチ
ャンには伏せ字もないし。

 

「じゃあ、ギャラ私が8残りの全員
が2ということでおk?」ジャズ屋姫
はいいました。

 

背に腹は代えられないので、ペット吹
きはなんとか頼み込んで分け前を7:
にしてもらい、2人はバンドの仲間
たちといわゆるビータに出ました(
ンドマンのどさ回りをビータといいま
す)。世の中結局金なのか?

 

ジャズ屋姫の美貌と演奏は、各地でセ
ンセーショナルに迎えられ、行く先々
大入満員を続けました。その知らせ
を聞いたジャズ屋の主人のおじいさん
は、ジャズ屋姫がギャラをわんさか
って帰ってくるのを、今か今かと待っ
ていました。

 

6ヶ月ほどして、今や髪をキンパツ
してミニのドレスを着て、キャ○ディ
ー・ダ○ファーのようになったジャズ
屋姫がジャズ屋に帰ってきました。お
じいさんは、もろ手を上げて迎え入れ
ようとしましたが、ジャズ屋姫はいい
ました。

 

「おじいさん、私はこの6ヶ月の演奏
が認められて、バー○リーの特待生
してアメリカに行くことになりました。
幸いお金もたまったので、向こうでの
生活費も大丈夫です。あ、それから、
ブ○ーノートからデビューする話もあ
るので、発売されたらお店でかけてね

 

そういうと、アメリカ人のエージェン
トらしき男と2人で車に乗って行って
しまいました。その後ジャズ屋姫は2
度と帰ってこなかったそうです。

 

教訓:定年後の不労所得の誘惑には注
意しましょう。

 

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

 

ジャズ屋姫 その1

るところに、定年退職して
「ジャズ屋」という何のヒネリ
ない名のジャズ喫茶をはじめたお
じいさんがいました。

 

おじいさんの趣味ギターを集めるこ
でした。欲しいギターはいっぱいあ
るのですが、ジャズ喫茶の売り上げは
なかなかきびしく、おばあさんが少し
しかお小遣いをくれないので、毎日近
所のハー○オフに行って、ジャンク売
り場で掘り出し物をさがしていました。

 

その日もおじいさんが、朝からジャン
ク売り場に行くと、一本のレスポール
金色に光っているのがみえました。
まあ、ボロいゴールド・トップなんで
すけどね。

 

とはいえ、気に入ったので、それを買
って家に持っていき、オーバーホール
をしようと、ネック側のピックアップ
を外してみると、なんと中に小さな女
の子が座っていました。おじいさんと
おばあさんは、これも授かり物だとそ
の女の子を育てることにしました。

 

その日以来、おじいさんが○ードオ○
のジャンク売り場にいくと、必ず光
て見えるギターに出会い
ました。買っ
て帰ると、どうもどれも結構なビン
ージ物
らしく、おじいさんはそれらを
メルカリやらebayやらで売りさばき、
ちょっとばかり小金持ちになりました。

 

そのうちに女の子は美しい娘に成長
ました。そして、アルトサックスを吹
くようになり、「ジャズ屋」でおじい
さんの弾くギターをバックにライブ
やるようになりました。そこで、いつ
のまにか「ジャズ屋姫」というあだ名
で呼ばれるようになりました。

 

ジャズ屋姫のアルトサックスはなかな
かの腕前だったので、その噂はまたた
く間に広がり、近隣のライブハウス
らも、遠方のジャズバーからも出演の
依頼が殺到しました。しかし、ジャズ
屋姫はなかなか首を縦に振りません

 

ギターを売って小金はできたものの、
ジャズ屋の経営が苦しいおじさんは、
なんとかジャズ屋姫を営業に出したい
と思い、作戦を考えました。

 

それは……

 

 

 

続きます。( ̄▽ ̄)

 

 

走るな! メロス

る日、メロスが妹の結婚式
で自分の
友だちとデュエットで
歌を歌おうと、
新しいギターを
買いに久しぶりにオチ
ャノミズ
の街に来てみると、街は以前

はちがってひっそりとしていま
した。いつもの
グルーヴが感じ
られないのです。

 

街の住人に話を聞いてみると、街を支
配する王が、メトロノームのリズム以
外信じられないという理由で、メトロ
ノームあるいはリズムボックスを使わ
ない演奏をした人物を処刑してしまう
ということでした。

 

話を聞いて怒ったメロスは、王のもと
に向かいますが、懐にドラムスティッ
クを持っていたのがみつかり、捕まっ
てしまいます。

 

王の前に連れていかれたメロスは、

 

「妹の結婚式があるので、練習と本番
のために3日だけ待ってほしい」

 

処刑の猶予を願いました。

 

王は必ずメトロノームを使うことを条
件にこれを許しました。練習した曲を
メトロノームのリズムにぴったり合わ
せて演奏すれば、命は助かります。
れが出来なければ、友人のセリヌンテ
ィウスとともに処刑されることになり
ます。

 

メロスは村に帰り、いつのまにか人質
にされてしまったセリヌンティウスと
一緒にオチャノミズで買ったメトロノ
ームを使って練習を始めました。友だ
ちは選んだ方がいいですよ。

 

が、

 

大きな問題が生まれました。メトロノ
ームと一緒に練習すると、メロスはど
うしてもリズムがメトロノームより早
くなってしまうのです。つまり、

 

「走って」しまう

 

のでした。

 

セリヌンティウスは「あちゃー」と思
いましたが、メロスをはげまして根気
よく練習を続けました。2人は徹夜で
中島みゆきの「糸」を練習しました。

 

2晩目に疲労困憊したメロスはセリヌ
ンティウスを置いて逃げ出してしまお
うかと考えますが、なんとか思い直し
て練習を続けました。そして、結婚式
の朝、ようやくメトロノームに合わせ
て演奏が出来るようになりました。

 

「完璧じゃん」セリヌンティウスも喜
びました。いい人にもほどがあります
ね。

 

結婚式本番、メロスはセリヌンティウ
スとともにギターを持ってマイクの前
に立ち演奏を始めました。すると、そ
こに演奏を見届けるために、王と役人
たちが式場に入って来ました

 

それを見たメロスは一気に頭に血が上
ってしまいました

 

メロスは極端なアガリ症だったのです。

 

我を失ったメロスは、練習したことを
すっかり忘れて、どんどん「走って」
いってしまいました。

 

気がつくとメロスは1小節以上早く演
奏を終わってしまいました。妹夫婦と
セリヌンティウスが恐れおののいて自
分を見つめているのに気がついたメロ
スは、そこで自分が「やっちまった」
ことに気がつきました。

 

すると、王は2人に近づいて言いまし

 

「わしのリズムもひどいと思ったが、
ここまで走ってしまう奴もめずらしい
これならわしが恥をかくこともない、
わしをお前達の仲間に入れてくれ」

 

こうして3人はロックバンドを組んで、
超高速でやたらと「走り」まくるので
有名になりましたとさ。

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

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続々・TAB譜○○法騒動秘話

(続きなんで今回もフィクションです)
方ない。例のことをこの男
に言わな
ければならない。俺は
腹をくくった。

 

「申し訳ない。実はお伝えしていなか
ったのですが、あのソースコードは不
完全なものなんです」

 

「不完全?」

 

「ええ、あれをそのままコンパイルし
ても、出来たプログラムは一見問題な
く動きますが、アウトプットが不完全
なんです」

 

「というと?」

 

アウトプットされるTAB譜は最初の
4小節をのぞいてでたらめなものにな
んです。なので、あれが流出しても
あわてることはありません」

 

「……なるほど、そういうことでした
か。で、あなたはそれを私に黙ってい
たと」男は立ち上がった。

 

「すみません。私も保険をかけておき
たかったもので」

 

「……」

 

男は何も言わず、部屋の玄関に向かっ
ていき、ドアを開けた。……すると

 

怒って出て行くのかと思いきや、男は
別の男を招き入れた。大柄の眼光のす
るどい男だった。とてもカタギの人間
には見えない。

 

「なるほどねえ、やけにあっさりソー
スコードを渡されたんで、おかしい
思ったんですよ。そうしたら、アウト
プットのTAB譜が変だと気がついた
でね……」新しく入ってきた男は言っ
た。

 

「あ、あなたは誰です?」

 

「これは失礼。名前は、タキザワとい
うことにしておきましょうか。ま、本
名ではないですが」その男は言ってそ
ばの椅子に腰をかけた。

 

「この方は、私の昔からの仕事仲間
んですよ」例の男は言った。「今回の
TAB譜の規制の話やら政府やら与党や
らからの情報もすべてこの方の力で得
られたものです」

 

「われわれ2人は、いつも緊密な連携
でやらせてもらっていましてね」タキ
ザワと名乗る男はそう言ってにやりと
笑った。

 

スタジオノアと吉そばのようにね」
最初の男もそう言って笑った。

 

「さて、鳥越さん。ビジネス・パート
ナーに対する仕打ちとしては、そのよ
うなやり方は感心できませんなあ。
頼関係を大きく損ねるやり方だ。正常
に動くソースコードをいただかないと
いけませんが、われわれとしてもあま
り回りくどい交渉してる時間がない
のでね」

俺は立ち上がり、逃げ出そうかと考え
た。が、いつの間にか最初の男が玄関
の前に立ちふさがっているのが見えた。

 

そうか、もともとこいつらは政府の認
可など眼中にないのだ。裏社会の資金
として俺のプログラムを利用したい
だけなのではないか。

 

「申し訳ないが、ちょっと荒っぽい聞
き方をさせたいただくことになります。
ま、あなたが信頼を裏切った結果です
から。自己責任ってやつですかな。い
や、ちょっと違うか」タキザワはそう
言って笑って立ち上がった。

 

目はもちろん笑っていない……

 

<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!

 

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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続・TAB譜○○法騒動秘話

(引き続き今回もフィクションです)
「もしもし?」俺はスマホ
を手に取っ
た。

 

鳥越さんですか?緊急にお話しした
い件がありまして。すみませんが今か
らちょっとうかがっていいですか?」

 

電話をかけてきたのは、最近俺のビジ
ネスパートナーになった男だった。俺
個人的に開発しているTAB譜の自動
生成プログラムに目をつけてアプロー
チしてきた男だ。ここひと月ほど話し
合いを重ねている。

 

音源を与えてやれば簡単に何パターン
もの指板上の動きに対応したTAB譜を
生成する俺のプログラムのスピードと
信頼性を高く評価してくれている。

 

今回のTAB譜についての法規制の裏側
に精通しているらしく、代議士のコネ
クションを使って、政府公認のTAB譜
作成免許取得第1号となるべく動いて
いるという。どんなすごいコネなのか、
男に尋ねたが、その代議士の正体はあ
かしてもらえていない。ともかく、そ
の男とそのコネクション先とは「スタ
ジオノアと吉そばのように」緊密なの
だそうだ。

 

そんなところに俺のプログラムが目に
とまった、ということのようだ。大量
のTAB譜を短時間で作成して、市場を
独占したいというわけだ。

まだ試作段階で公表もしていないのに、
どこで知ったのか。聞いたがそれも教
えてはくれない。だがテレビでの議員
の言い草じゃないが、ブラックな職場
で夜遅くまでプログラムを書かされて
いる俺にとっては、大きなチャンス
のだ。

 

ドアフォンが鳴った。おれはドアを開
けた。その男だった。

 

「夜遅くにすみません。申し訳ないこ
とが起こりました。例のプログラムの
ソースコードが盗まれたようなのです」
男は入ってくるなり言った。

 

「なんですって?」

 

「われわれと競合関係にある会社の話
はしましたよね?どうも、その会社の
スパイがわが社にいたらしい。昨日か
ら連絡がとれません。そして、どうも
ソースコードのファイルのコピーを持
ち出しているようなのです」

 

「しかしあのファイルは暗号化されて
いて、解読するための鍵は別に保管
れていたはずです。そちらはどうなん
ですか?」

 

「そちらには今のところ手はつけられ
ていません。しかし、やつらが自前で
暗号を解読してしまわないとも限らな
い。あちらの技術力もバカにできませ
ん。動きを早めなくてはいけない」

 

「動きを早める?」

 

「政府への働きかけを急いで、われわ
れへの公認を可能な限り早く勝ち取る
んです。急いで、プログラムのデモと
プレゼンテーションを準備しましょう」

 

思いもかけない急展開に俺は言葉を失
っていた…
さらに続きます ( ̄▽ ̄)

 

 

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TAB譜○○法騒動秘話?

(今回のお話はフィクションです)
「こんにちは、青井明です。
今日の朝
までセッションのテー
マは、まさに今
国会で議論され
ている、主にギターを
対象とし
TAB譜規制法案についてで
す。
今日は、この法案に賛成、反対
双方の陣営を代表する皆さん
にお越し
いただきました」

 

深夜帰宅した俺はテレビをつけて、
事討論番組にチャンネルを合わせた。
こんなテーマを取り上げるくらいなん
だから、日本は平和なんだろうともい
えるが、自分に関わる問題ともなると
注目しないわけにはいかない。

 

「まずは、この法案の趣旨を、法案の
作成ワーキンググループのメンバーで
ある、与党音楽部会ギター・ベース班
田山衆議院議員にお話しいただきた
いのですが」

 

「そうですね、この法案の眼目は3つ
あります。1つ目はギタリストのいわ
ゆる通常の五線譜についての読譜能力
ここ20年での最低になったという直
近の調査がありまして、多分にTAB譜
への過剰依存が原因と指摘されている
ことがあります。2つ目としてはTAB
譜を溺愛するあまり、近年音楽学校
TAB譜の提供を教師に強要し、暴力沙
にまで発展するという問題が多数報
告されていることです」

 

「そんな大げさな。たまたま1、2回
バカな学生が騒いだだけでしょう」
対派の1人が口をはさんだ。

 

「そして、3つ目は」その議員はかま
わず続けた。

 

「3つ目は、ギター関連の教則本の制
作・編集関係の仕事に従事されている
皆さんが、全ての楽譜にTAB譜をつけ
ることを要求されるがゆえに長時間の
労働や深夜残業を強いられているとい
う問題です。すでに数字が縦に並んで
いるのを見ると体調に変調をきたす
どの症例が報告されています。」議員
は立て板に水のように話を進める。

「人の心を豊かにするはずのアーティ
スティックな内容の書籍を作るという
業務が、下手をするとブラック化しか
ねないという問題は看過できない、と
いうことで、この法案の作成に至りま
した。このままTAB譜を野放しにする
のはリスクが大きい。何らかの規制が
早急に必要です」

 

そうはいってもTAB譜のないギター教
則本なんて売れるはずもない。俺は思
いながら画面を見つめていた。そこに
俺の作った「あれ」の出番があるわけ
なのだが。

 

反対派の発言する番になり、すぐさま
反論を始めたが、発言に今一つ説得力
がない。こいつらの問題は、感情的に
なりすぎることだな、と俺は思った。
まあ、無理もないが……。

 

その時、おれのスマホが鳴った。

 

 

続きます。( ̄▽ ̄)

 

 

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