ある日、メロスが妹の結婚式
で自分の友だちとデュエットで
歌を歌おうと、新しいギターを
買いに久しぶりにオチャノミズ
の街に来てみると、街は以前と
はちがってひっそりとしていま
した。いつものグルーヴが感じ
られないのです。
で自分の友だちとデュエットで
歌を歌おうと、新しいギターを
買いに久しぶりにオチャノミズ
の街に来てみると、街は以前と
はちがってひっそりとしていま
した。いつものグルーヴが感じ
られないのです。
街の住人に話を聞いてみると、街を支
配する王が、メトロノームのリズム以
外信じられないという理由で、メトロ
ノームあるいはリズムボックスを使わ
ない演奏をした人物を処刑してしまう
ということでした。
話を聞いて怒ったメロスは、王のもと
に向かいますが、懐にドラムスティッ
クを持っていたのがみつかり、捕まっ
てしまいます。
王の前に連れていかれたメロスは、
「妹の結婚式があるので、練習と本番
のために3日だけ待ってほしい」
と処刑の猶予を願いました。
王は必ずメトロノームを使うことを条
件にこれを許しました。練習した曲を
メトロノームのリズムにぴったり合わ
せて演奏すれば、命は助かります。そ
れが出来なければ、友人のセリヌンテ
ィウスとともに処刑されることになり
ます。
メロスは村に帰り、いつのまにか人質
にされてしまったセリヌンティウスと
一緒にオチャノミズで買ったメトロノ
ームを使って練習を始めました。友だ
ちは選んだ方がいいですよ。
が、
大きな問題が生まれました。メトロノ
ームと一緒に練習すると、メロスはど
うしてもリズムがメトロノームより早
くなってしまうのです。つまり、
「走って」しまう
のでした。
セリヌンティウスは「あちゃー」と思
いましたが、メロスをはげまして根気
よく練習を続けました。2人は徹夜で
中島みゆきの「糸」を練習しました。
2晩目に疲労困憊したメロスはセリヌ
ンティウスを置いて逃げ出してしまお
うかと考えますが、なんとか思い直し
て練習を続けました。そして、結婚式
の朝、ようやくメトロノームに合わせ
て演奏が出来るようになりました。
「完璧じゃん」セリヌンティウスも喜
びました。いい人にもほどがあります
ね。
結婚式本番、メロスはセリヌンティウ
スとともにギターを持ってマイクの前
に立ち演奏を始めました。すると、そ
こに演奏を見届けるために、王と役人
たちが式場に入って来ました。
それを見たメロスは一気に頭に血が上
ってしまいました。
メロスは極端なアガリ症だったのです。
我を失ったメロスは、練習したことを
すっかり忘れて、どんどん「走って」
いってしまいました。
気がつくとメロスは1小節以上早く演
奏を終わってしまいました。妹夫婦と
セリヌンティウスが恐れおののいて自
分を見つめているのに気がついたメロ
スは、そこで自分が「やっちまった」
ことに気がつきました。
すると、王は2人に近づいて言いまし
た。
「わしのリズムもひどいと思ったが、
ここまで走ってしまう奴もめずらしい。
これならわしが恥をかくこともない、
わしをお前達の仲間に入れてくれ」
こうして3人はロックバンドを組んで、
超高速でやたらと「走り」まくるので
有名になりましたとさ。
おしまい。
では、また。( ̄▽ ̄)
お読みいただきありがとうございま
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