続々・TAB譜○○法騒動秘話

(続きなんで今回もフィクションです)
方ない。例のことをこの男
に言わな
ければならない。俺は
腹をくくった。

 

「申し訳ない。実はお伝えしていなか
ったのですが、あのソースコードは不
完全なものなんです」

 

「不完全?」

 

「ええ、あれをそのままコンパイルし
ても、出来たプログラムは一見問題な
く動きますが、アウトプットが不完全
なんです」

 

「というと?」

 

アウトプットされるTAB譜は最初の
4小節をのぞいてでたらめなものにな
んです。なので、あれが流出しても
あわてることはありません」

 

「……なるほど、そういうことでした
か。で、あなたはそれを私に黙ってい
たと」男は立ち上がった。

 

「すみません。私も保険をかけておき
たかったもので」

 

「……」

 

男は何も言わず、部屋の玄関に向かっ
ていき、ドアを開けた。……すると

 

怒って出て行くのかと思いきや、男は
別の男を招き入れた。大柄の眼光のす
るどい男だった。とてもカタギの人間
には見えない。

 

「なるほどねえ、やけにあっさりソー
スコードを渡されたんで、おかしい
思ったんですよ。そうしたら、アウト
プットのTAB譜が変だと気がついた
でね……」新しく入ってきた男は言っ
た。

 

「あ、あなたは誰です?」

 

「これは失礼。名前は、タキザワとい
うことにしておきましょうか。ま、本
名ではないですが」その男は言ってそ
ばの椅子に腰をかけた。

 

「この方は、私の昔からの仕事仲間
んですよ」例の男は言った。「今回の
TAB譜の規制の話やら政府やら与党や
らからの情報もすべてこの方の力で得
られたものです」

 

「われわれ2人は、いつも緊密な連携
でやらせてもらっていましてね」タキ
ザワと名乗る男はそう言ってにやりと
笑った。

 

スタジオノアと吉そばのようにね」
最初の男もそう言って笑った。

 

「さて、鳥越さん。ビジネス・パート
ナーに対する仕打ちとしては、そのよ
うなやり方は感心できませんなあ。
頼関係を大きく損ねるやり方だ。正常
に動くソースコードをいただかないと
いけませんが、われわれとしてもあま
り回りくどい交渉してる時間がない
のでね」

俺は立ち上がり、逃げ出そうかと考え
た。が、いつの間にか最初の男が玄関
の前に立ちふさがっているのが見えた。

 

そうか、もともとこいつらは政府の認
可など眼中にないのだ。裏社会の資金
として俺のプログラムを利用したい
だけなのではないか。

 

「申し訳ないが、ちょっと荒っぽい聞
き方をさせたいただくことになります。
ま、あなたが信頼を裏切った結果です
から。自己責任ってやつですかな。い
や、ちょっと違うか」タキザワはそう
言って笑って立ち上がった。

 

目はもちろん笑っていない……

 

<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!

 

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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