あるところに、定年退職して
「ジャズ屋」という何のヒネリも
ない名のジャズ喫茶をはじめたお
じいさんがいました。
おじいさんの趣味はギターを集めるこ
とでした。欲しいギターはいっぱいあ
るのですが、ジャズ喫茶の売り上げは
なかなかきびしく、おばあさんが少し
しかお小遣いをくれないので、毎日近
所のハー○オフに行って、ジャンク売
り場で掘り出し物をさがしていました。
その日もおじいさんが、朝からジャン
ク売り場に行くと、一本のレスポール
が金色に光っているのがみえました。
まあ、ボロいゴールド・トップなんで
すけどね。
とはいえ、気に入ったので、それを買
って家に持っていき、オーバーホール
をしようと、ネック側のピックアップ
を外してみると、なんと中に小さな女
の子が座っていました。おじいさんと
おばあさんは、これも授かり物だとそ
の女の子を育てることにしました。
その日以来、おじいさんが○ードオ○
のジャンク売り場にいくと、必ず光っ
て見えるギターに出会いました。買っ
て帰ると、どうもどれも結構なビンテ
ージ物らしく、おじいさんはそれらを
メルカリやらebayやらで売りさばき、
て見えるギターに出会いました。買っ
て帰ると、どうもどれも結構なビンテ
ージ物らしく、おじいさんはそれらを
メルカリやらebayやらで売りさばき、
ちょっとばかり小金持ちになりました。
そのうちに女の子は美しい娘に成長し
ました。そして、アルトサックスを吹
くようになり、「ジャズ屋」でおじい
さんの弾くギターをバックにライブを
やるようになりました。そこで、いつ
のまにか「ジャズ屋姫」というあだ名
で呼ばれるようになりました。
ジャズ屋姫のアルトサックスはなかな
かの腕前だったので、その噂はまたた
く間に広がり、近隣のライブハウスか
らも、遠方のジャズバーからも出演の
依頼が殺到しました。しかし、ジャズ
屋姫はなかなか首を縦に振りません。
ギターを売って小金はできたものの、
ジャズ屋の経営が苦しいおじさんは、
なんとかジャズ屋姫を営業に出したい
と思い、作戦を考えました。
それは……
続きます。( ̄▽ ̄)