ード曲の話のこれもある意味続
きなのですが…。
ディア・オールド・ストックホルムと
いう曲がありまして。原曲は名前から
も感じられるようにスウェーデンのフ
ォーク・ソングのようなものらしいで
す。
で、このディア・オールド・ストック
ホルムですが、スタン・ゲッツという
テナーサックスのプレイヤーがスウェ
ーデンに行った時に仕入れて(?)ジ
ャズの世界に持ち込んだとされてます。
ゲッツの演奏はいくつかレコーディン
グされてますが、例えばこんな感じで
す。▼▼▼
ジャズの演奏なので、メロディのフェ
イクとかもちろん入っていますが、基
本的には元の曲の構成に忠実な演奏で
す。素朴で、暗いわけではないですが、
ちょっと哀愁ただよう感じですよね。
(ちなみに原曲をお聴きになりたい方
は、Ack Värmeland du sköna とい
うタイトルでYouTubeで検索してみて
ください。読み方?わかりません 笑)
うタイトルでYouTubeで検索してみて
ください。読み方?わかりません 笑)
ゲッツが紹介して以来、この曲はジャ
ズマンたちに気に入られ、スタンダー
ド・ナンバーの仲間入りをしました。
コルトレーン、カーティス・フラー、
ハンク・モブレー、ポール・チェンバ
ーズといった、モダン・ジャズの錚々
たる面々がレコーディングしています。
で、
その中に、マイルズ・デイヴィスもい
たんですね。彼もこの曲を何度か録音
していますが、それにはですね、こん
なアレンジを施しているのです▼▼▼
まず頭のイントロのリフを最初だけで
なく曲の途中に何度も挿入してますね。
それから、曲の終りにも原曲にはない
ヴァンプ的な部分を仕込んで、盛り上
げています。
げています。
この曲、サビにあたるBメロの部分が
4小節しかないので、マイルズには中
途ハンパに思われたのかもしれません。
なんにせよ、かなりシャレたアレンジ
になっていますよね。かっこいいと思
う人も多いでしょう。
一方、原曲の素朴さとかいった雰囲気
が失われている、と思われる方もいる
かもしれませんね。皆さんは、どう思
われますか?
ジャズマンたちの好みも分かれたよう
で、このマイルズアレンジの後も、オ
リジナルに近い演奏をする人もいれば、
マイルズのアレンジを取り入れる人、
その中間みたいな行き方をする人、い
ろいろいるようです。
ともあれ、単純なハーモニーの置き換
えとか、リズムをいじるとかいうこと
だけではない、こんなかなり大胆なア
レンジでも、受け入れられてしまえば、
スタンダードとして残る、ということ
ですねー。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ情報などお届けする無料のメ
ルマガをやっておりますので、よろ
しければご登録ください。その他、
色々な音楽企画やシニアライフにま
つわる話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/