シャンソンだったはずがいつ
のまにかジャズのスタンダード
のまにかジャズのスタンダード
それでは、なぜこの曲がジャズの入門
曲として取り上げられることになった
かを特にセッション的な観点から考え
てみたいと思います。
よく言われるポイントはいくつかあり
まして、まず(1)構成が比較的単純
なこと。AA’BCという形式で各パート
がそれぞれ8小節の合計32小節という
ごく普通の構造で大曲というわけでは
ない。それから(2)途中で転調がな
いこともありますね。この曲はキーB♭
(Gm)で、部分転調もありません。
という訳で、初心者にも取っつきやす
いということは言えると思います。
いこともありますね。この曲はキーB♭
(Gm)で、部分転調もありません。
という訳で、初心者にも取っつきやす
いということは言えると思います。
それから、ジャズというジャンルにな
じむ、という視点から見ると(3)コ
ード進行がほとんどメジャーとマイナ
ーのii-v-i(ツー・ファイブ・ワン)と
いう流れで構成されています。キーB♭
で行くと、 Cm7-F7-B♭であったり、
Am7♭5-D7-Gm であったりという、
ジャズ的なコード進行にそったフレー
じむ、という視点から見ると(3)コ
ード進行がほとんどメジャーとマイナ
ーのii-v-i(ツー・ファイブ・ワン)と
いう流れで構成されています。キーB♭
で行くと、 Cm7-F7-B♭であったり、
Am7♭5-D7-Gm であったりという、
ジャズ的なコード進行にそったフレー
ジングを練習するのに最適な素材の一
つであるといえます。
つであるといえます。
また、(4)この曲のメロディの骨格
が各コードの3度の音(たとえばCm7
だったらE♭音とか、B♭ならD音)に
よってでき上がっているというのもあ
ります。コードの3度の音というのは、
そのコードがマイナーかメジャーかを
決めるものなのですね。したがって、
特にいわゆるビバップ系つまりコード
進行追従型のソロをとるときのフレー
ズの落ち着き先の音として大切なので
す。
そんなところがよく「枯葉」がジャズ
の入門曲として適当であるというのに
よく言われる理由なんですが、私はセ
ッション的観点からもう一つ上げてお
きたいと思うんですね。
ッション的観点からもう一つ上げてお
きたいと思うんですね。
それは、
(5)「だらだらやってるとロストし
やすい」
…ということなんです。つまりAA’BC
という形式があるにせよ、ほとんどが
ii-v-iの進行であり、転調もないので、
だらだらとソロを弾いていると、自分
がどこを弾いているのか分からなくな
ってしまいかねない、ということがあ
るのですね、この曲。初心者向けとな
めてかかると、痛い目をみることもあ
るのです。
るのですね、この曲。初心者向けとな
めてかかると、痛い目をみることもあ
るのです。
そうした「ロスト」から身を守る(?)
には、「小節感覚を磨く」とか周りを
よく聴くとかの対策があるわけですが、
そういったことを学ぶのにもこの曲は
適している、というのが、最近少なく
とも月に1回はこの曲をセッションで
やっている私の感想なんですねー。
では、また ( ̄▽ ̄)