コントラファクトという言葉
がありまして。英語で書くと、
Contrafact ですが。
なんか堅苦しく見えるかもしれません
が、これ音楽用語でして。もともとは
クラシックの用語だったようですが、
ジャズなどの用語としても使われます。
ジャズ用語としてのコントラファクト
は、すでにある曲のコード進行を使っ
て新しい曲を作ることをいいます。
たとえば、チャーリー・パーカーの曲
で “Ornithology” という有名な曲があ
るんですが、これは “How High the
Moon” という別のスタンダード曲の
コード進行をまるごと借りてつくられ
ています。
他にもジャズには例が多くて、特にパ
ーカーはいろんな曲をこのコントラフ
ァクトで書いていますね。Wikipedia
には、ジャズのコントラファクトをま
とめたページがあるくらいです▼▼▼
なんでこんなに多いのかってちょっと
不思議に思ったりもしたのですが、考
えてみれば誰もがコード進行を色々自
分で考えるのが好きなわけでもないで
しょうしね。それに、そういえば、
ブルーズ
ってものは、結果的に(?)みんなコ
ントラファクトだとも言えるわけです
よね。
なので、別に不思議でもないのか、と
今は思っています。
前に「リズム・チェンジ」について書
いたことがありましたが、あれもこの
コントラファクト文化(?)の産物と
いえるのかな、と。
※ちなみに、ジャズ以前のコントラフ
ァクトというのは、世俗的な音楽、例
えば民衆の間で流行っていた歌のメロ
ディーなどを教会音楽に取り入れたり
することを指していたようです。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)