花咲かないじいさん

かしむかし、ある善良なおじ
いさんとおばあさんがくらしてい
ました。二人はと暮らしていま
したが、生活は苦しかったそうで
す。

 

二人がベーシックインカムを夢見てい
たある日、その犬が「ここ掘れわんわ
ん」と裏の畑で啼くので、掘ってみた
ところ、使い古されたみすぼらしいギ
ターが出てきました。

 

きたないギターだなあと思いながらも、
近所の楽器屋に持っていって見てもら
うと、なんとそれは1950年代製のビ
ンテージもののテレキャスターでした。
二人はそれを売って、生活費の足し
することができました。

 

それを見ていた隣にすむケチで意地汚
い老夫婦は、人の良いおじいさんとお
ばあさんに無理を言って犬を貸しても
らい、自分の畑に連れて行きました。
そして、犬に無理やり啼けと命令しま
した。

 

ふてくされながらも犬が啼いたので、
そこを掘ると、またまたボロっちいギ
ターが出てきました。喜んでこれを楽
器屋に持っていくと、それはハー○オ
フで1000円で売られていたジャンク
でした。

 

怒った意地汚いじいさんは、『ロンド
ン・コーリング』よろしくそのギター
を犬めがけてふり下ろしたので、可哀
そうな犬は死んでしまいました。

 

人の良いおじいさんは、悲しんで犬の
遺体を庭に埋めました。そうすると、
埋めたところから立派な木が生えてき
たのです。

 

ある晩、お人よしのおじいさんが寝て
いると、夢に犬が現れて、その木を使
ってギターを作って欲しいといいまし
た。そこで、おじいさんは、ESPの教
に通って自作のギターを作りました。

 

そして、ある春の日、町でお殿様主催
の花見歌合戦が開催されるということ
で、人の良いおじいさんとおばあさん
はそのギターを持って参加しました。

二人がステージに立つと、何もしない
のに、森山直太朗の「さくら」がギタ
ーから流れ出し、おじいさんがそれに
合せて歌い、おばあさんが森山良子の
マネをして「ざわわ〜ざわわ〜」と合
いの手を入れると、場内大受けで、二
人は沢山の賞金と投げ銭を手に入れま
した。

 

それを見た意地汚いおじいさんとおば
あさんは人の良いおじいさんから無理
やりギターを借りて、急遽参戦しまし
た。

 

二人がステージに立つと、ギターから
さくらと一郎「昭和枯すゝき」
流れ出し、会場全体が一気に暗ーい雰
囲気になり、そのままイベントは解散
になりましたとさ。

 

教訓:TPOは大切ですね。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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