ジャムセッションする際の1
曲の流れを紐解くシリーズ。い
よいよ曲の最後まで来ました。
ソリストが、アドリブソロをそれぞれ
展開し終わると、テーマ(いわゆる後
テーマ)に戻ります。ソロが無事終わ
ってほっとしたテーマ担当の気が緩ん
で、ミストーンとか弾くかもしれませ
んが、そこは大目に見て、いよいよ大
団円へと向かいます…。
みんな、はた、と気がつく
「終わり方決めてなかった!」
パニック寸前になりながら、なんとか
終わらせる、あるいはグダグダになる
…。
…そんな経験ありませんか?
ぶっちゃけ、私はあります ( ̄▽ ̄;
事前に曲の流れを確認するときに、エ
ンディングのこともちゃんと決めてお
きましょう。
エンディングのパターンとしては、テ
ーマの最後のところを次第にゆっくり
していって、じゃーんと終わらせる、
リットエンディング(リットは音楽用
語のリタルダンド=次第にゆっくり の
略です)、リタルダンドなどせずに最
後のフレーズを弾き切っていさぎよく
ばっさりと(?)停止する、カットエ
ンディングの2つが一般的です。
曲の最後が、みんなでそろって同じフ
レーズを弾くいわゆる「キメ」があ
る曲は、カットエンディングになりや
すいですね。ミディアムからスローテ
ンポの曲はリットになるのが普通でし
ょうか。
バリエーションとしては、曲の最後の
4小節程度を繰り返してから(ケツ4
つ2回リピートでお願いしますわね奥
様)、リットまたはカットのエンディ
ングに行ったりもよくします。
たまにお決まりの専用のエンディング
がある曲もあります。イントロのとこ
ろでも出た「A 列車でいこう」はエン
ディングもお決まりのものがあります。
さらにそれが他のジャズの曲でもその
ままあるいは少し変形されて使われた
りもしており「Aトレインエンディン
グ」などとも呼ばれます。
終わりよければすべて良し、とわれわ
れの仲間のドラマーである藤岡さんも
言っておられますが、どんなにかっこ
いいソロができたとしてもエンディン
グがぐずぐずになると、全体の印象は
大きく損なわれます。
かっこよく終わらせて、全体の印象を
5割増しにするためにもエンディング
の決めごとはよく相談しておきましょ
う。(なお数字はイメージです)
5回にわたりおつきあいいただいてあ
りがとうございました。
ひとまず、終わります ( ̄▽ ̄)v
…よね?あれ?