昔々貧しいけれど正直者で心
の優しいおじいさんとおばあさ
んがいました。
の優しいおじいさんとおばあさ
んがいました。
ある日、おじいさんは町にたきぎを売
りに行きました。すると、途中にある
田んぼのあぜ道に、なにか光るものを
見つけたのです。
近寄ってよく見ると、古くて弦も切れ
てボロボロになっていましたが、レス
ポールのゴールドトップが落ちていた
のでした。またかよ。
状態はハードオフのジャンク売り場の
ギターより悪そうでしたので、おじい
さんも最初は、バラしてたきぎにして
売ってしまおうかと考えました。が、
このおじいさん、昔はギターの改造を
趣味にしていたので、いったん家に持
ち帰り、納屋でオーバーホールをして
やりました。
すると、そこそこの状態になったので、
おじいさんは町に持って行って、ちょ
っとトッポい小金を持っていそうなギ
ター好きのお兄さんにン十万で売りつ
けました。助けてもらったレスポール
は、嬉しそうに貰われて行きました。
どこが正直者のじいさんやねん。
その晩、おじいさんとおばあさんが、
ギターを売った金で久しぶりにご馳走
を食べて酒盛りをしていると、外から
戸を叩く音がしました。
おばあさんが戸を開けてみると、美し
い娘が立っていました。おばあさんが
驚いて中に入れてやると、道に迷った
ので一晩とめてほしいとその娘はいい
ます。
小金が入って気が大きくなっていたお
じいさんは泊めてあげることにしまし
た。翌朝、起きてみると、娘はすでに
朝食にフレンチトーストとカフェオレ
を作ってくれていました。そればかり
か、家の中の余計なものを整理して、
いきなりさっぱりとした小ぎれいなイ
ンテリアに変えてしまっていました。
娘は「お願いです、どうかこの家に置
いてください」とおじいさんとおばあ
さんに頼みました。娘の話によれば実
は彼女はニューヨーク帰りのトランス
ジェンダーで、ミニマルなライフスタ
イルを追求しているのだが、ダイバー
シティに理解のない日本の親類からつ
まはじきにされているのだそうです。
2人は、娘(?)の言っていることが
よくわからず、それにあんまり部屋が
さっぱりしてしまって、少々戸惑って
いましたが、娘が働き者のようなので、
OKを出し、一緒に暮らすことにしま
した。
……て、ことで、さてどうなるのでし
ょう?
続きます。( ̄▽ ̄)
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