セルフ・コンパッションの話
は前にも書いたんですが。
何か失敗したときや困難を感じる状況
にあるときに、自分に対して厳しい態
度を取るよりも、自分に優しくしてあ
げた方がいい結果になる、というよう
なことでした。
そういう考え方がトレンドであるとい
うことかもしれませんが。
で、
そうはいっても、案外多くの人にとっ
は、それってホント? なんて思われ
ることかもしれません。直感の逆をい
く感じというかね。
自分を厳しく叱咤してモチベーション
を上げる、なんていうノリでやってき
たんだ俺は、という人も多そうですよ
ね。
特にアラカンとかそれより上の世代の
人はね。
でも、私がよく紹介する心理学者でジ
ュリアード出身のバイオリニストでも
あるノア・カゲヤマさんのブログにも
セルフ・コンパッションの有効性につ
いては書かれてありまして。
ある研究での実験の結果なんかについ
ても書かれてありました。
どんな実験かというと、一流大学の学
生にかなり難しめの語彙力のテストを
やらせたそうなんですね。平均して半
分以下しかできないような難しいやつ
を。
ただ、同じテストをもう一度やるチャ
ンスを与えたそうで、2回目には、出
題された語彙と定義の書かれたリスト
を渡されて、事前に勉強できるように
したそうです。
その時に、学生たちを3つのグループ
に分けて、
1つ目のグループにはリストとともに
「難しくて苦労するのは普通のことな
ので、あまり自分を責めないように」
というセルフ・コンパッションを呼び
起こすようなメッセージを与え、
2つ目のグループには「一流大学に入
るくらい頭がいいはずなんだから頑張
れ」というようなメッセージを与え、
3つ目のグループには特にメッセージ
なしで語彙のリストだけを与えたそう
です。
そうしたら、1番目のグループは2番
目より30パーセント以上、3番目のグ
ループより50パーセント以上時間をか
けて語彙のリストを勉強したそうで、
当然ながらテストの結果も他のグルー
プより良かったとのことです。
そんなわけで、セルフ・コンパッショ
ンという考え方、上手く取り入れた方
がよさそうということなんですが。
とはいっても、具体的にどのように自
分に優しくしたらいいのかわからない
という方には、こんな記事もありまし
たので、ご興味があればご参考になさ
ってください。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)