ジャズのスタンダードにですね
“I’ll Close My Eyes” という曲
があります。
“I’ll Close My Eyes” という曲
があります。
イギリスの作曲家のビリー・リードと
いう人が1945年に書いた曲で、その後
映画で使われてヒットし、スタンダー
ドになった曲です。邦題は「瞳を閉じ
て」というんですが、平井堅とは関係
ありません(笑)
色んな人が取り上げてます(ヴォーカ
ルでもインストでも)が、中でも有名
なバージョンはブルー・ミッチェルと
いうトランペッターが「ブルーズ・ム
ーズ」(Blue’s Moods)というアル
バムの1曲目に吹いているものでしょ
うか。▼▼▼
バムの1曲目に吹いているものでしょ
うか。▼▼▼
このブルー・ミッチェルという人は、
リーダーとしてもサイドマンとしても
多くのアルバムを生み出した人です。
ホーレス・シルバーのクインテットに
も参加していて、有名な “Song for
MyFather” のトランペットもこの人
ですね。
MyFather” のトランペットもこの人
ですね。
他にも後年になるとフュージョンやら
ソウル、ファンクのレコーディング・
セッションなどにも参加しています。
(70年代に入るとジャズマンも仕事を
求めてそっちに行ったんですね)
なんですが、どうしてもブルー・ミッ
チェルというとこの曲というイメージ
が強いですよね。そういう曲があると
いうのはある意味幸せなのかもしれま
せんが、当人としては微妙なのかもし
れませんね(残念ながらミッチェルは
40代で亡くなってしまいました)。
それは、ともかく…
この曲(ラブソングなんですが)メロ
ディーラインに爽快感があって、特に
トランペットで吹かれると気持ちがい
いいですね。ブルー・ミッチェルはそ
こを必要以上に歌い上げないで、肩の
力を抜いて吹いていて、そこがまた良
かったりします(そこにからむウィン
トン・ケリーのピアノもいいですね)。
トン・ケリーのピアノもいいですね)。
この爽快感ですけど、メロディー的に
は、Aメロの頭に3回(C→B♭が2回、
A→Gが1回)とBメロの頭にもう1回
(D→C)出てくる短7度の跳躍の力が
かなり大きい気がします。ABAB’の構
成なので、1コーラスで8回出てくる
わけですね。
以前にもメロディを印象的にするのに、
なめらかに音をつなげるばかりでなく
時には大きく跳ばしてみるのも手だよ
と書きましたが、そのお手本のような
曲ではありますね。
て、ことで。
(あ、そういえばこの曲、別のスタン
ダードの有名曲 “There Will Never
Be Another You”(通称アナザーユ
ー)とコード進行がよく似ています。
キーは違うんですけど。なので、この
2曲を同じセッションで混ぜない方が
良い、と言われてます。ご参考まで)
Be Another You”(通称アナザーユ
ー)とコード進行がよく似ています。
キーは違うんですけど。なので、この
2曲を同じセッションで混ぜない方が
良い、と言われてます。ご参考まで)
では、また。( ̄▽ ̄)