世の中には名人とか達人と呼ば
れるミュージシャンがいて、そん
な達人たちに憧れを抱く人も多い
わけです。
これを読んでいる人たちにも、こんな
すごいテクニックとか技とかを使える
プレイヤーになりたいとか思う憧れの
対象がいるかもしれません。
で、
昔はそういう名人とか達人とかいうよ
うなテクニックのある人は少ない、と
思われていたわけですよね。
レコードや CD やラジオやテレビとい
ったメディアを通じてとか、そんなル
ートでそんな人たちがわれわれの目や
耳に届くのは、そんなにしょっちゅう
あることではなかったわけです。
そんな制約の中で名人・達人の「希少
性」というのは担保されていたように
思うのですが。
ところが、
最近では誰でも自ら発信しようと思え
ば発信できるようになってしまいまし
たからね。そうすると、
実は、世の中にはテクニックに優れた
人は山ほどいる
ということが分かってきてしまったわ
けです。
YouTube とか観ればそんな人たちがど
こにでもいやになるほどいる、という
ことが明らかになってしまいました。
AI の進歩によってもそんな状況は加速
していくのでしょう。
いまや、そんな「名人・達人」は、瞬
間的な大量(?)消費の対象になって
しまったんですね。今どきの用語でい
えば、
コモディティ化
してしまったわけです。
なので、別にテクニックに優れている
からといって、質の高いものを生み出
しているからといって即ウケるわけで
も感心されるわけでも、ましてや売れ
るわけでもないという、なかなかある
意味では切ない時代になったなあと、
思ったある一日、というお話でござい
ました。
※あ、別にだからといってテクニック
を身につけるということに意味がない
とか、名人を目指すなとか、主張する
気はありませんので。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
“名人・達人は○○される時代である?” への1件の返信