フレーズの記憶?発想の柔軟性?

る日、ともだちの女性に言わ
れたんですが……。

 

彼女は、私の音楽仲間で、ときどき私
アラカンセッションに遊びに来てく
れたりもしてるんですが、で、音楽だ
でなくイラストも描いていて、実は
このメルマガや私のブログに貼ってあ
彼女が描いてくれたもの
す。

 

他にも最近はアロマの資格を取ったり、
多彩な活躍してる人なので、良かった
ら、彼女のブログをのぞいて見てくだ
さい。▼▼▼

 

で、彼女に(本人の証言によれば鼻を
ほじりながら)「なんか年代によって
同じフレーズでも続きが変わるみたい
ですよォ〜。実験してみたらどうです
かァ〜」といわれたんですね。

 

これは、私ぐらいのアラカン世代の人
は、たいていご存じだと思うのですが、
「ミミミーミミミー」というフレーズ
「ミソドレミー」(ジングルベル)
と続けるかマイナー調に「ミファミレ
ドシドー」(青い○脈)に続けるかで
歳がわかるというあのネタのことなん
です。

 

若い彼女がなんでそんなことを知って
いたのか、よく分かりませんが、もし
かしたら齢何百年の妖怪かなにかなの
かもしれんません。ま、それはともか
く。

 

で、この話は最近よくこちらでもご紹
介しているスマホアプリ(Acapella)
を使ったオンラインでのセッション
ネタ出しネット会議で話している時
にでたんですよ。要はネットでこのネ
タをやってみたら?というわけです。

 

たしかに色んな人を1ヶ所に集めてこ
の実験(?)をやるのは大変だけど、
ネットで好きなときにやってもらうの
ならハードル低いですよね。いいんじ
ゃないの、ということになりまして。

 

やってみました。ついで(?)なので
もう1つ「ミーレドレ」というメロデ
ィに「ミミミー」(メリーさんの羊)
と続くか「ミミレドレードシソラー」
(某時代劇のテーマ)と続くかという
のもやってみましたよ。全く別のメロ
ディをつなげるというのもアリです。

 

で、
こちら▲がその結果をまとめた動画
(画像をクリックすると動画に飛び
ます)。今回、上は70歳から下は10代
の短大生の方にまでご参加いただけた
んですが、いかがでしょう?

 

いろいろ感想はあるのですが、結局
んなメロディを続けるかは、年齢に左
右されるというより、その人次第とい
うことではあるようです。まあ、考え
てみると「青い○脈」を懐しいと思う
世代は、われわれが若い頃、すでにか
なりの歳だった人でしょうしねえ。

 

あと、こちらの想定しない答えをした
アラカン世代2名10代の若者1名
がいたのですが、アラカン世代が結構
苦労してネタを探したとおぼしいのに
比べて、10代の方はとても自然体に見
えるんですよね。多分に偏見もあるか
もしれませんが、やはり10代の頭は柔
なんだなあと思わせられました。

 

皆さんは、どんなメロディを続けます
か?

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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しあわせの青いギター??

むかし、チルチルという男
の子と
チルという女の子の兄
妹がいました。(まんまかい)

 

2人の家は貧しく、ギターが得意なチ
ルチルと歌の得意なミチルは、家計の
助けになるようにと、ときどき路上ゲ
リラライブをやっていました。しかし
なかなか生活は楽にはなりませんでし
た。

 

ある日、2人が路上ライブに出かけよ
うとしているところに、隣の家のおば
あさんがやってきて言いました。

 

「うちの病気の孫娘のために、青いギ
ターを探してきておくれ。なんでも、
『すとらときゃすたー』という名前の
古いギターで、それがあるとあの子の
病気が直るんだよ」

 

そこで、チルチルとミチルはいつもの
シ○ヤの駅前ではなくて、オチャノ○
に出かけていきました。しかしイ○
バシの国に行っても、クロ○ワの国に
行っても、ギターの惑星に行っても、
おばあさんの言うような青いギターは
見つかりません。

 

やっと青いギターを見つけた、と思っ
て手に取ってみると、すぐに色が変わ
ってしまったりテレキャスターのコ
ピーだったりするのでした…

 

2人は近くのア○ハバライ○ベの国
にも歩いて行ってみましたが、見つか
りません。電車賃を払ってギ○ザ
○ハにも行きましたがやはりダメでし
た。(作者の日常の行動範囲がわかり
ますね)

 

疲れ果てた2人は、家に帰るとそのま
寝てしまいました

 

夢の中でチルチルは、タカナカの「ブ
ルー○グーン」を弾いていました……

 

そこで、チルチルはがばっと起き上が
りました。

 

「そうだ!」

 

そう叫ぶとチルチルは納屋から以前部
屋の模様替えに使った青いペンキを持
ってきました。そしてハード○フのジ
ャンクコーナーで買ったのを手直して
使っていた自分のサンバースト色のス
ト○トキャ○ターの安物コピー青く
塗ってしまいました。

 

になると、チルチルとミチルはその
ギターを持って隣のおばあさんの家
行きました。おばあさんは喜んで、そ
のギターに色々細工をして使い古した
ようにみせかけて、ネットでオークシ
ョンに出しました。その説明文には

 

1964年製、レオ・フェンダー時代の
レイク・プラシッド・ブルー・ストラ
トキャスター!

 

……とありました。ギターにはまたた
まにン百万円の値がつき、おばあさ
一家は引っ越していきました。

 

「……」

 

ギターがなくなってしまったチルチル
はしかたなくミチルのバックコーラス
をして過ごしましたとさ。おしまい

 

教訓:ビンテージのニセモノには注意
しましょうね

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

デュエル?アンサンブル?

は、同僚に誘われて、会社
サッカ
ー部の応援に来ていた。

 

勝つか引き分ければ大会のベスト16
入りが決まるというその戦いで、わが
チームはなかなかゴールを奪えずにい
た。相手チームは早々と予選敗退が決
まっていたが、このままでは終れない
という思いもあるのか、試合は一進一
退だった。

 

うちのチームが危ない場面もあり、そ
の度ごとに応援に来た社員たちは固唾
を呑んでいた。

 

同僚の男は、そんな様子を尻目に、ひ
とりぶつぶつとコメントを俺に向かっ
て発していた。別に俺に言わないでも
いいだろうと思ったが、友達の少ない
奴なので我慢してきいてやっていた。

 

まったく、後ろの方でボール回して様
子ばっかり見ているなあ。どうしても
っと前にボールを運ばないんだ。敵と
1対1で戦う気迫がなくて勝てるもの
か。なんだか、解任されたどこかの代
表監督のようなことを言い出した。

 

でもさ、サッカーはチームで戦うもん
だろう。11対11でどう優位に立てるか
じゃないのかね。と俺は言った。言っ
て後悔した。

 

何言ってるんだ、これだからジャムセ
ッションみたいな軟弱なことをやって
る奴はダメなんだ。何をするにも基本
は1対1だ。ギターデュオのあのヒリ
ヒリするようなやりとりができて、そ
こが起点になるんだ。同僚はまくした
てはじめた。

 

そして、間の悪いことにわが社のチー
ムはここでフリーキックから失点して
しまった。

 

ほれみろ、お前みたいな軟弱なことを
言う奴がいるから、このありさまだ。
同僚は声を荒立てる。

 

俺は、嫌気がさして、同僚から離れた
場所に移動することにした。それにし
ても日差しがきついな。と俺は思った。

 

チームを見ると、意気消沈したのか動
きが止まっている。自陣でボールを回
すばかりだ。そんなんじゃ、点は入ら
ないぞ。さすがに、暑さで頭がボーッ
としてくるのを感じながら、俺もそう
思って見ていた。

どこか日陰はないのか?意識が遠くな
りそうなのを感じて、俺は周りを見回
した…

 

…ところで、俺は乱暴に揺さぶられて
目が覚めた。

 

何ノンビリ寝てるんだ、ベスト16決ま
ったぞ!同僚の興奮した顔があった。

 

え…?と俺は顔を上げた。負けるとば
かり思ってたけど。俺は言った。そう
いえば、同僚と2人で会社のそばのス
ポーツバーにワールドカップの観戦
来ていたのだった。

 

負けたよ。でもセ〇ガルも負けたんで
同率のところをフェアプレーポイント
差で2位になったんだよ。チーム全員
で失点しないように試合を進めたんだ。
素晴らしい。みんな喜んでるのが聞こ
えないのか?同僚はビールを片手に知
り合いでもない男と乾杯していた。

 

フェアプレーポイント?何だいそれ。
そもそも1対1の勝負がどうとか言っ
てたんじゃないのか?それに勝たなき
ゃ意味がないとかどうとか…。

 

何言ってるんだ。サッカーはチームで
やるもんだ。全員の意思統一が最優先
に決まってるだろう。いや素晴らしか
った。同僚はそう言うと、店内の大騒
ぎの中に戻って行った。

 

代表戦というのは恐ろしいものだ…。
俺はそう思った。あの同僚にあんなセ
リフを吐かせるとは。

 

しかし家に帰れるのはいつになるのや
ら。そう思いながら俺は、ぬるくなっ
たビールを飲んでいた。

 

(いつもの通りこれはフィクションで、
現実のサッカーの試合とは関係ありま
せん…。たぶん)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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ミュージシャン版「蜘蛛の糸」

る朝、お釈迦様が散歩中に
の池を通して地獄をのぞいてみる
と、罪人たちが苦しんでいる中に、
カンダタという妙な名前のミュー
ジシャンを見つけました。

 

カンダタは、デスメタル・バンドのボ
ーカルを担当していましたが、別に
スメタルをやっていたために地獄に落
とされたわけではありません

 

友達に借金して踏み倒したり、同時に
2人3人以上の女性と付き合ってお金
をせびったり、彼女の持っているブラ
ンド品を勝手に持ち出してコメ兵でお
金に換えたりと非道なことを繰り返し
たので、地獄に落とされたのです。
ンドマンの皆さんは気をつけましょう
ね。

 

そんなわけで、この男は、今は地獄で
MojaSlasher(亡者スラッシャー)
いうバンドを組まされて、デスメタル
を毎日ノンストップで歌わされている
のでした。体に悪そうですね。まあ
獄なんで、仕方ないですが。

 

そんなカンダタでしたが、昔たった一
度だけですが、善い行いをしたことが
ありました。ライブ会場にいた小さな
クモを踏みつぶそうとして思いとどま
り、命を救ってやったのです。もっと
も、それは彼のバンドのロゴマークが
毒グモだったからなんですが。

 

そんなことを思い出したお釈迦様は、
彼を地獄から救い出してやろうと思い
ました。そんなご都合主義の気まぐれ
でいいのかという議論はさておき、お
釈迦様は一本のギター弦をカンダタめ
がけて下ろしてやりました。

 

地獄で毎日声を張り上げて歌っている
カンダタでしたが、目の前に降りてき
たギターの弦を見て「これを登れば地
獄から抜け出せる」と思い、その弦に
つかまって登ることにしました。

 

一方で妙に文学好きだったカンダタく
は、芥川のあの小説を思い出し、
のメンバー(?)に見つかると殺到し
てきそうだと思いました。そこで気づ
かれないように大声で歌い続けながら
ちょっとずつ登ることにしました。

 

もっとも他のメンバーは演奏に夢中
誰もそんな弦のことには気がつきませ
。バ○というか、純粋というか。

 

そんなわけで、仲間には気付かれず
カンダタはそーっとその弦を登ってい
き、ボーカルが休みのパートになった
とたんに一目散に登り出しました。そ
して、あと一息でお釈迦様のいる極楽
浄土にたどりつこうというその瞬間。

 

無情にもギター弦はぷつんと切れ、カ
ンダタは真っ逆さまに地獄へと落ちて
行きました……

 

お釈迦様は、

 

「あ、いかん、新品の弦のつもりが
の前に取り換えた古いスーパーライト
ゲージの1弦だった。009だし、だい
ぶ古かったからなー。……まあギター
の弦が切れるのはお釈迦様にも予測は
つかん。また今度ってことで」

 

といって、散歩の続きに向かいました
とさ。おしまい。

 

教訓:ギターの弦は定期的に取り換え
ましょう

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

続・プエルトリコ、ソウル、エトセトラ?

前回の続きです)
だかな。岡山駅のすぐ近く
で俺は待
っていたのだが、男の
気配はなかった。

 

気が変わったのかな。まあ、考えてみ
れば、普通こんな約束しないよなあ。
俺はそう思ってホテルに戻ろうかと考
え始めた。と、その時

 

ボンソワール、お待たせしました。
妙に鼻に抜けた声が急に背後からし
たので、俺は驚いて飛び上がりそうに
なった。

 

うわっ、いつの間にどこから来たんで
すか?しかもボンソワールって、何で
フランス語なんですか?

 

20歳ぐらいのとき南仏に留学してまし
た。男は言って、さてどこに行きまし
ょうかと俺の腕を引っ張って歩き始め
た。

 

そう言われても私もよく知らないんで
すよ。俺はそう言ったが、男は気にも
止めない様子で、その近辺の店を物色
し、ここにしましょう、と言った。

 

そこは、いくつもの個室に別れたタイ
プの居酒屋だった。ここなら落ち着い
て話ができそうだし、なんせ私バチカ
からこっちに来たばかりで、日本食
久しぶりなんです。いいですか?男は
そう言って俺を見た。

 

構いませんけど、バチカンて?

 

あー、ちょっと今バチカンとビジネス
してるんです。岡山には親戚がいて時
々遊びにきます。

 

バチカンとビジネス?俺はそう思った
が、結局、男に腕を引かれるままに店
に入り案内された個室に落ち着いた。
そして乾杯し、食べ物をオーダーし、
さらに話を続けた。

 

そんな流れの中で、俺がギターを弾き
ジャムセッションをやっているという
と、男は身を乗り出すようにしてきた。
それ素晴らしいです。私もギター弾き
ます、セッションします、という。

 

色んな所でセッションするのが私の趣
味です。この間もモロッコでセッショ
ンホストしてきました。

 

モロッコでセッションホストですか?
と俺が驚いていると、あなたはホスト
はしないんですかと尋ねてきた。

 

いや、私はホストやるほど上手くない
ですから、というと、男は、楽器の上
手い下手はホストの良し悪しと関係な
です。楽しくセッションを仕切れる
ホストをたくさん増やして、世界中で
ジャムセッションの現場を作って、仲
間同士繋がっていきたいんです。と言
うのだった。

 

どうですか、一緒に世界の人たちとセ
ッションしに行きませんか?男はさら
に畳み掛けてきた。いや、そんな一緒
に世界とか言われても…と俺は口ごも
んだ。

 

大丈夫、案ずるより Take It Easy と
おじいさんもいってました私がつい
てます。プエルトリコ生まれソウル育
ち、フランス語もできます。バチカン
語も少し…

 

バチカン語なんてあるんですか?と俺
は聞こうとした…

 

…ところで、肩を大きく揺すられて目
が覚めた。

目をあげると、居酒屋のテーブルの向
こうではいつもの同僚スマホをいじ
っていた。目が覚めたか?よく寝るや
つだなあ。

 

いや、バチカン語が…。俺は言った。
バチカン語なんてあるわけないだろう。
同僚は言った。あそこはローマのほん
の一区間みたいなもんなんだから。

 

だよなぁ。俺は言った。あれは、しか
し、あの男は単なる夢だったのか?
ャムセッションの話は…

 

ジャムセッションといえば、最近九州
を読んでるんだが、これはいいぞ、
と同僚は言った。なかなかタメになる

ことが書いてある。ギターも上手いし。
▼▼▼

http://sound-bird.net/blog/?p=1673

 

おまえもジャムセッションがいいとか
楽しいとかなんとか人にいうなら、
れくらい人を感心させることをいって
みたらどうだ?同僚は続けた。

 

同僚は、スマホの画面を俺に見せた。
そこには、あのプエルトリコ生れソウ
ル育ちの男の顔があった…。

 

こうして岡山の夜は更けていった。

 

(例によって、これはフィクションで
す。現実の出張や人物とは関係ありま
せん。…あれ?)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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プエルトリコ、ソウル、エトセトラ?

の男と最初に出会ったのは
出張中の
ある日の夕方、仕事の
ほんのちょっと
したスキマ時間
に岡山県は
倉敷の町をぶらつい
ていたときだった。

 

観光客が沢山いる昔の町並みが保存さ
れているエリアを歩いていたら、ある
細いスキマのような路地からその男が
飛び出してきたのだった。

 

あっ、といって俺はよけようとしたが
よけきれずに、その男と接触してしま
った。俺はバランスを失って尻餅をつ
いた。

おー、これは申し訳ないです。その男
何語なまりともつかないなまりのあ
る日本語で謝った。洋服が汚れてしま
いましたねー。弁償させてください

 

俺は、こちらもよく見ていなかったの
で、お互い様だから気にしないように
言った。しかしその男は、私プエルト
リコ生まれの日系3世のトリゴエとい
います、と名乗り、さらに言った。

 

私のおじいさんの遺言袖振り合うも
多生の縁、昨日の敵は今日のアミーゴ。
これも何かの因縁つけとんのかわれ、
でしょう。おわびとお近づきのしるし
に何かご馳走させてください。

 

そんなご馳走になるほどのことじゃな
いですから、と俺は言ったが、それで
ソウルにいる両親に叱られるとその
男は食い下がる。

 

ソウル?プエルトリコじゃないんです
か?ときくと、5歳の時に一家で韓国
に移住したんですハスミダという。

 

せっかくなんですが、これからホテル
に戻って仕事で東京とパソコンでテレ
ビ会議なもので、と俺は言った。する
と男は、それじゃあ、明日の夜はどう
ですか?という。

 

明日は私は岡山市内に泊まる予定です
から、と俺が言うと、男はそれは偶然
ですね、私も明日は岡山泊まりです
いう。

 

俺は根負けして、わかりました、じゃ
あ、明日もしお互いの都合が合うよう
なら岡山で、と言った。すると、男は
満面の笑みで、ああ、良かったこれで
クアラルンプールの…

 

クアラルンプール?ソウルじゃなくて?

 

クアラルンプールにとても世話になっ
たおじさんがいます。そのおじさんに
も顔向けできます。と言うのだった。

 

そんなわけで、俺は今、その男がやっ
て来るのを岡山駅のすぐ近くで待って
いるのだ…。
(あー、1回で終わらなかった。^ ^;
続きます)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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おおきなおと

音好きなおじいさんが、新
しいギタ
ーを買いました。年寄
りのくせに5キ
ロ近くあるレス
○ールでした。

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

ぎっくり腰にならないか心配しながら
ギターを背負ってスタジオに向かいま
した。

 

おじいさんは、スタジオ入りすると、
大好きなマー○ャルのアンプにつない
で、大好きなAのパワーコードを鳴ら
ました。が、「なんか音の抜けがわる
いなあ」といって満足できません。

 

おじいさんは、エフェクターを忘れて
きたのに気がつきました。そこで家に
いるおばあさんに電話して、エフェク
ターを届けてくれるようにたのみまし
た。

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

重たいエフェクターボードをおばあさ
んは運んできてくれました。これで歪
んだいい音がでるとおじいさんは思い
ましたが、やっぱり音は抜けません。

 

おじいさんはを呼び出しました。孫
はしぶしぶやってきましたが、

 

「うーん、おれDTMしかやらないし」

 

とかいって使い物にならずやっぱり
は抜けません。

 

そこで孫はを呼び出しました。犬は、
「これは歪ませ過ぎですよ」といって、

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

と、エフェクターのかかり具合前足
いろいろ調整しました。でも、おじ
いさんの耳には、抜けのある音になり
ません。

 

犬は、に応援を頼みました。猫はア
ンプのイコライザーを、

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

と、MIDDLE 中心にいろいろいじりま
した。
でもおじいさんは「抜けてこな
いなあ」
といいます。

 

困った猫は、ねずみを呼びました。ね
ずみはしばらく考えていましたが、何
を思ったか、おじいさんの肩に、

 

「うんとこしょ。どっこいしょ」

 

と上り、おじいさんの耳の中をのぞき
込みました。そして、「おじいさんこ
んな
ものが」と言うと、手(前足)を
耳の中に突っ込んで、何かを引っ張り
出しました。

 

「おおそうだった。昨日ヘビメタのラ
イブを最前列
で聞いたので、耳栓して
んじゃった」

 

おじいさんは喜んでギターをかき鳴ら
すと、やっと音は抜けました。

 

「素晴らしい、さあみんな、じゃあ1
曲やろう」

 

その瞬間、スタジオのランプが点滅し
予約の時間がおわりましたとさ。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

チューナーってなあに?

ラカン・ギタリストの皆さ
ん、チュ
ーナーって何を使って
らっしゃいます
か?

 

いやべつにアラカンじゃなくてもいい
んですけどね。まあ、マーケティング
(こらこら)。

 

こう聞かれて、なんて答えますか?

 

コルグ?ヤマハ?ボス?名前も知らな
中国製のクリップ・オン?ポリチュ
ーンのペダル?

 

なるほど。

 

ゴトーとか、フェンダーとか、ギブソ
とか答えた方いらっしゃいますか?

 

そもそもチューナーって何でしょう?

チューナーというのは、英語で書くと
“tuner” で、「tune するモノ」って
いう意味ですね。で、 tune という動
調子を合わせるとか、周波数に同
調させる、とかそんな意味です。

 

なので、ラジオテレビなどの周波数
を合わせる装置もチューナーといいま
す。英語で Stay tuned(チャンネル
はそのままで)というフレーズを聞か
れたことのある方も多いんじゃないで
しょうか。

 

そして楽器の音程を合わせるもの、つ
まり調律するために音程を計測する機
チューナーと呼ばれるわけです。
クリップ・オンの安いのから、高機能
な効果なペダルタイプのものから、最
近は色んな種類がありますね。

 

しかし……

 

それだけでなくギターのヘッドに付
いている弦を巻き上げて音程を調整す
るパーツのことも時にチューナーと呼
ぶんですね。もちろん(チューニング)
ペグとかマシン・ヘッドとか、別の呼
び方もあるんですが。

 

さらに、音楽の世界でいうと、ピアノ
などの「調律師」のことも英語ではチ
ューナーと呼ぶんですよ。

 

有名な英語のミュージシャン・ジョー

 

You can tuna piano, but you can’t
piano a tuna.(ピアノはマグロできる
けど、マグロはピアノできない??)

 

…というのがあります。これ、前半は、
You can tune a piano(ピアノを調律
することは出来る)のダジャレなんで
すね。

 

そんなわけで、特に英語の場合、チュ
ーナーという言葉が何を指すか、気を
つけた方がいいかも、という、日本人
にはほぼどうでもいいお話でした。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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スキマをめぐるエトセトラ

てと、午後のスケジュールだが……。と、はスマホをとり出して言った。

 

今日は久しぶりの出張で、午前中の打
合せを終えて同僚と昼食をすませたば
かりだ。例によって、出張となるとそ
の土地の食べ物にこだわる同僚のおか
げで、1週間前から予約をいれさせら
れた店のテーブルで、俺はスマホのカ
レンダーアプリを眺めた。

 

13時15分A社技術担当部長とア
ポを取ってある。13時30分にその部
長の上司の役員にあいさつして、その
あと14時20分まで打ち合わせ。それ
が終わったらB社に移動して、14時
45分からそこの研究所の見学所長
以下との打ち合わせ15時30分にそ
こを出て15時50分にうちの支社に寄
って、16時ちょうどから今日のまと
めと今後の方針について支社長次長
ミーティング。その後、A社に戻っ
てそのまま夜の懇親会へ……

 

おいおいおいおい、ちょっと待て。同
僚が口をはさんだ。

 

なんで、そうやってぎっちり予定を詰
めこむんだ。息つくヒマもないじゃな
いか。

 

出張なんだから時間は有効活用しない
といけないんだ。ガマンしろよ。俺は
言った。

 

いくら有効活用でも、少しはスキマ
ないとやってられん。打ち合わせの中
身を振り返ったり、その場で対応しな
きゃいけないときに連絡とったりする
余裕がないだろう。同僚は引かない。

 

お前の好きなジャムセッションだって、
みんながみんなスキマなく音を詰め込
んで演奏ばかりしていたら、息が詰ま
だろう。適当にスキマをあけて、
手や自分の音を聞いて、とかお前も
ストするときは言ってるんじゃないの
か? 同僚はまくしたてた。

 

う……そ、そりゃ確かにそうだが。俺
言葉に詰まった。

 

ギター・デュオをやってるとな、スキ
マの大切さが身にしみるんだ。零点何
秒というスキマで相手の音を聞き、そ
れにまた音で返す。そのやりとりを楽
しまずに、何を楽しむというんだ……

 

しまった、こいつをギター・デュオ自
慢モードに引き込んでしまった、これ
長くなるぞ。打ち合わせに遅れてし
まう。おれは舌打ちした……

 

……ところで、ひじ鉄を脇腹に食らっ
目が覚めた。

 

御社の状況はよくわかりました。これ
から早速支社に行って担当と打ち合わ
をして、早急に対応させるようにしま
すので。同僚が、俺の足を踏みつけな
がら、A社の部長に話をしていた。
まったく、アポイントを入れるだけ入
れておいて、自分はミーティングの最
中に居眠りとはいい気なもんだな。A
社を出て、移動のためタクシーに乗り
こみながら同僚は俺にいやみを言った。

 

昼食をいい気になって、食いすぎた
いかもしれない。血糖値を調べた方が
いいのかもしれないな。俺は、思った。

 

ずっとミーティングや打ち合わせで、
疲れが出たせいもあるかもしれない。
やはりスキマは大切のようだ……。

 

例によって、今回のお話はフィクシ
ョンです。現実の出張やミーティング
やジャムセッションやギター・デュオ
などとは無関係です。きっと。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

誰か反応してよ

◆その1

 

鍵ハモやめようかな」
「……」

 

「私なんか要らないんだ」
「……」

 

「居なくなっても皆気にしない」
「……」

 

「誰か反応してよ」
「……」

 

「ピアニカはもともとヤマハが東海楽
器からOEM」
「マジかー」「えー、じゃあメロディ
オンは?ピアニーは?」「ピアニーっ
て何?」
「……」

◆その2

 

ギターやめようかな」
「……」

 

「俺なんか要らないんだ」
「……」

 

「居なくなっても皆気にしない」
「……」

 

「誰か反応してよ」
「……」

 

「スモーク・オン・ザ・ウォーターの
リフはアストラッド・ジルベルトの曲
のパクリ」

 

「おい、ちょっとまて」「馬鹿言って
んじゃないぞ」「ほれ▼▼▼」
「……」

 

◆その3

 

ジャズやめようかな」
「……」

 

「俺なんか要らないんだ」
「……」

 

ミクソリディアン♭9thとか弾いて
も皆気にしないし」
「……」

 

「誰か反応してよ」

 

「……」

 

「ベンチャーズのウォーク・ドント・
ラン(急がば回れ)はもともとジャズ
の曲」
「いやいやいやいや」「なんであれが
ジャズ?」「ほれ▼▼▼」
「……」

 

(何だこれ、と思われる方がいるかと
思いますが、以前ちょっとツイッター
界隈で流行ってたのでやってみました
 笑)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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おむすび◯◯◯ころりん

々、正直で働き者のおじい
が山で木を切っていました。

 

朝早くから働いてになり、昼ご飯を
食べたところで、おじいさんは持ち運
びにべんりな小ぶりのギターを取り出
してポロポロと弾き始めまし。ギタ
ーを弾くことがおじいさんの唯一の趣
味だったのです。

 

しばらくギターを弾いていたところで
おじいさんは、手にしていたおむすび 
型のピックを落としてしまいました。

 

ピックはどうしたはずみか、真下に落
ちればいいものを、おじいさんの右斜
め後方45度のところにある木の根っこ
の穴に飛び込んでしまいました。

 

おじいさんがどうしたものかと穴を見
ていると、穴の中から何やらノリの良
い音楽が聞こえてきました。おじいさ
んは試しにその曲に合わせてギター
弾いてみました。

 

すると、なんと不思議なことにおじい
さんもギターごとその穴に吸い込まれ
てしまったのです。

 

穴の中には、なんとネズミのお屋敷
ありました。そしてその中では、ファ
ンクのジャム
セッションが繰り広げら
れているではありませんか。

 

おじいさんは、そこに飛び入りとして
参加し、デビッド・T・ウォーカー
りのエロいソロを弾き続けました。喜
んだネズミたちは、おじいさんを熱烈
歓迎して、沢山の小判ギブソンのバ
ードランドお土産にくれて、送り返
してくれました。

 

急に羽振りの良くなった正直じいさん
をみた隣の欲張りじいさんは、自分も
小判を手に入れようと、山へ出かけて
行きました。

 

欲張りじいさんは、ネズミの穴を見つ
けるとそこに山○楽器の在庫処分で格
安販売されていたピックを大量に
流し込みました。そして自分からその
穴に飛び込んでいきました。何この無 
理やりな展開。

 

ネズミの屋敷で欲張りじいさんは、ネ
ズミたちをビビらそうとハードロック 
のリフをフルテンの大音量で弾き続け
ました。しかし、ネズミもさる者、そ
の上をいく大音量で、スラッシュメタ 
を弾き始めました。

 

欲張りじいさんがひるんでいると、大 
勢のネズミが集まってモッシュ(興奮
した聴衆が行うお互いの体をぶつけ合
う行為のこと)を始め、ついにはモッ 
シュピット(大規模なモッシュの行わ
れる場所のこと)を作り出しました。
そしてそこに欲張りじいさんを引きず
り込みました。

 

命の危険を感じた欲張りじいさんは、
ほうほうの体でそこを抜け出し、一目
散に家まで逃げ帰りました

 

欲張りじいさんは、その後2週間ほど 
生死の境をさまよったとか。

 

教訓:フェスなどでのモッシュ行為は 
多くの場合禁止されているので、近づ 
かないようにしましょう。

 

(例によって、今回のお話はフィクシ
ョンで、現実のおじいさんやピックと
かネズミのお屋敷とは関係ありません)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

ロスト・イン・ブレックファスト?

ったく、なんで出張に来て
からお前と街中を朝飯探してうろ
つかなきゃいけないんだ? と同
僚が言った。

 

しかたないだろう、朝食付きのプラン
がとれなかったんだから。俺は言った。

 

今回出張するのは、何週間も前からわ
かってたことじゃないか。同僚は俺へ
のいやみを止めない。

 

早めに押さえておけば、こんなことに
ならなかったんだ。

 

それはどうかな。俺は言った。

 

今週は、この街で大きな学会があるら
しいんだ。しかも、アイドル・グルー
ツアーで来てるそうだ。部屋がと
れただけでも幸運なんだよ。

 

それに、クライアントの部長は気の変
わりやすい人だからな。直前にスケジ
ュール変更くらってキャンセル料とか
とられたくなだろう。

 

それにしたって、前日まで何もしてな
いなんて、信じられないね。まったく
これだから、ジャムセッションなんて
刹那的なことをしてる奴は困る。同僚
はまた俺の趣味への当てこすりを始め
る。

 

ふん、じゃあギターデュオなんてしん
きくさいことが趣味のお前が自分で手
すりゃいいいじゃないか。さぞかし
ちまちました朝食をだすちまちました
ホテルがとれただろうよ。

 

しまった。ちょっと言いすぎたか。俺
は同僚がマジ切れしまいかと身構えた。

 

それより、お前の言ってたその老舗の
喫茶店ってまだなのか? 俺の予想に
反して同僚は言った。よっぽど腹を空
せているらしい。

 

ホテルで朝食が食べられないので、俺
地元のガイドブックを見て、モーニ
ングサービスをやっていて人気のある
古くからの喫茶店を見つけ、向かって
いる途中なのだった。なんでも、某グ
ルメサイトで高評価を得たらしい。

 

大丈夫だよ、その先の所だと思う。前
にも来た街だし……

 

迷うはずはない、と言おうとして、俺
は言葉を飲み込んだ。何かおかしい

 

見覚えがあるようで、ちょっと違う。
考えてみれば前にこの辺りを歩いたの
は夜だったのだ。明るい朝の光の中で、
今一つ自信が持てなくなってきた。

 

この先の角を曲がればいいはずだが、
と思って曲がってみた。が、それは俺
思っていた場所とは違った。次を左
だったか?

 

……そこは袋小路だった。

 

俺たちは今どこにいるんだ? いかん、
軽いパニックになっている。事前に予習
したはずの曲なのに、ロストしてしまっ
た。そんな気分だ。

 

俺は立ち止まって、回りを見回した。
同僚の冷たい視線を感じながら……

 

……というところで肩を揺さぶられて
こされた。

 

まったく、マッ○の固いベンチシート
でよく寝られるもんだな。同僚がソー
セージエッグマ○ィンを頬張りながら
いう。

 

さっさと食っちまわないと、クライア
ントとの打ち合わせに遅れるぞ。

 

……俺はコーヒーをすすりながら朝○
ックのフィ○オ○ィッシュに手を伸ば
した。いやな夢を見たものだ。クライ
アントとのミーティングが急に不安に
思えてきた…

 

(例によって、今回のお話はフィクシ
ョンで、現実の出張とは関係ありませ
ん)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

宇宙の片隅からの「あのフレーズ」?

の研究者がメッセージ
送ってき
たのは、一日の仕事が
終わりに近づい
た頃だった。

 

ちょっと面白いことが起きてるんだが、
私の部屋に来ないか?

 

同僚はわれわれのいる太陽系の外にあ
る惑星の研究をしている。そんな惑星
の存在は古くから予測されていたが、
実際にその存在が確認されたのは、わ
りと最近の話だ。

 

そして、メッセージを送ってきた同僚
は最近、ある一つの惑星を集中的に研
究していると言っていた。サイズ的に
われわれの棲むこの星とほぼ同程度の
大きさで、何らかの高度に知的な生物
がいる可能性があるのだそうだ。

 

どうした。面白いことって何だい?

 

俺は彼の部屋に入ると尋ねた。

 

私が太陽系外惑星の一つを最近集中的
に調べてることは知ってるだろう?

 

もちろん。と俺は答えた。

 

実はその惑星で、こんな音声信号が何
度も繰り返して発せられているのが観
測されたんだ。

 

同僚は自分の端末を操作して、ある音
声データを再生した。とても短い音型
繰り返されている。何度も何度も。

 

これは……何かの音楽の断片のように
聞こえるが? 俺は言った。

 

そう、私にもそう聞こえる。……それ
からこれも見てくれ。

 

同僚はそう言うと、今度は端末のディ
スプレイ上に、一つの画像を表示した。
平行に引かれた5本の直線の上に楕円
のドットがならび、そのドットをい
くつかのが結んでいる。

 

同じ例の惑星の方から、この音声デー
タとともに見つかった画像だ。なんら
かの法則に則って、この音声データを
記号化したものではないかと思うのだ
が。きみにちょっとこの画像データの
解析というか解読をやってもらえない
だろうか?

 

ふむ。この画像が音声データの記号化
だとしたら、そんなに難しくないだろ
う。俺は言った。

 

思うんだが、これはこの惑星に棲む生
物からの惑星外へのコンタクトの試み
かもしれない。ぜひ頼むよ。同僚は強
い口調で言った。

 

太陽系外の生物からのコンタクト。も
しそれが本当なら、重大な発見だ。今
日も残業か……ま、しかたない。俺は
立ち上がった……

 

……ところで隣の同僚に起こされた。

 

おいおい、デスクでYouTubeを見なが
昼寝とはいいご身分だな。部長に気
付かれないうちに仕事に戻れよ。同僚
は言った。

 

その仕事を進めようにも、別の部署か
らのデータが届かないんで、仕方なく
ヒマを潰してたんだよ。俺は言い訳し
た。

 

それにしても、このアダム・ニーリー
とかいうベーシストなんだが……俺は
続けた。

 

ああ、知ってる、ユーチューバーとし
て結構有名な男だよな。ジャズ好き
同僚は言った。

 

そいつが、自分のチャンネルで、ジョ
ークにもなるほど有名な例のジャズの
リック(注:お決まりのフレーズ)を
5時間ぶっ続けに、繰り返し繰り返し
弾いてライブ配信したんだよ。暇にあ
かせてそれ見てたんだが、こりゃ確実
に寝るぜ……▼▼▼

 

同僚は、こんなバカな奴の相手はした
くないとでもいうように、肩をすくめ
ると、無言で自分の仕事に戻った。

 

……俺の仕事のデータはまだ来ない。
今日も残業か……

 

(今日のお話はフィクションで、実在
する太陽系外惑星とは何の関係もあり
ません。……たぶん)

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

私を入れてくれるようなセッションには出たくない?

『アニー・ホール』ってい
ウディ・
アレンの映画があり
まして。

 

アレン本人とダイアン・キートンの主
演しているコミカルなラブ・ストーリ
ー(?)です。そういえば、前に話題
にしたポール・サイモンも出演してま
すね。

 

で、その中でのアレンのセリフに「私
を会員にしてくれるようなクラブには
入りたくない」(I don’t want to be-
long to any club that will accept
me as a member.)というのがある
んですね。

 

映画の中でアレンも言っているのです
が、もともとは有名なコメディアンの
グラウチョ・マルクスが言ったジョー
のようですが。この言葉が、映画の
中でのアレンの恋愛観のキーワード
なっているんですね。ま、映画の内容
については、ここで深くは立ち入りま
せんけど。

でね、

 

ジャムセッションに参加しようとか、
思っていても、まだ自分にはそんな力
はないとか、もうちょっと上手くなっ
てから、とかためらっている人に「
とレの2音とかド、レ、ミの3音だけ
でもセッションできますよ」といって
誘うとしましょう。それなら誰でもで
きるでしょ?なんて。

 

そうすると、誘いを受けた人には「じ
ゃあ、やってみよう」と思う人「え
えー、そりゃ出来るけど、そんなんで
セッションといえるの?」とか思って
手を出さない人といると思うんですよ
ね。

 

つまり、「私を入れてくれるようなセ
ッションには出たくない」ということ
になるわけですが…。そんな人って案

外いそうな気もするんですよね。それ
って実はやらない理由を探しているだ
けなんじゃないですかね?

 

ま、どう考えるかは人それぞれの自由
なわけですが、こういうとき、わりと
こねくりまわさずにいっちょ乗ってみ
ようと思う人の方が結局得するんじゃ
ないか。なんて、思いながら、次回の
セッションの準備をする今日この頃で
ございます。(←だから、誘い方が回
りくどいってば)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
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ジャムセッションはブッフェである?

「おはようございます」笑
顔で出迎え
てくれたホテルのレ
ストランのスタッ
フに俺は朝食
のチケットを手渡した。

 

○○様ですね、お好きなお席でどうぞ。
俺は、眺めの良い席を選んだ。そこに
一緒に出張している同僚もやってきた
ので、われわれは同じテーブルで朝食
をとることになった。

 

最近のビジネスホテルは、朝食に力を
入れている。大体、様々な料理が取り
放題の今で言うブッフェ・スタイルだ。

 

昔はバイキングと言ったものだが、最
近はあまり言わなくなった。バイキン
グというネーミング悪くないと思う
のだが。言葉として正しくないのかも
しれないが、別にいいじゃないか。
ウェーデン大使館から抗議でもされた
のか。

 

それはともかく、俺はいつもこのブッ
フェ・スタイルの朝食に来ると、気分
が高揚する。今回のホテルの料理の
リエーションはなかなかのものだ。
食、洋食、中華のメニューが所狭しと
並んでいて、目移りがする。

 

俺はトレイをのせて、料理の置い
てある卓をまわって、盛りつけていっ
た。悪いクセと分かっていても、いつ
食べきれないほど、料理を取ってし
まう

 

食べたい料理を皿に盛りつけて、席に
戻ると、先に戻っていた同僚が言った。

 

まったく、お前はどうしてそう節操な
く何でもかんでももってくるんだ。
と千尋にでてくる両親みたいににな
りたいのか?

 

いいじゃないか。たまの出張なんだ。
毎日こんなに食ってるわけじゃない。
俺は言った。

 

大体なんなんだ、その盛りつけ方は。
せめて和食と洋食の皿を分けろ。トー
ストに味噌汁にお粥って、なんだその
節操のなさは。ジャムセッションなん
かやってるから、そんな食い方するよ
うになるんだ。

 

朝飯とジャムセッションと何の関係が
あるんだよ。俺は言い返した。

 

俺にとっては、音楽と生活は切り離せ
ないものだ。食事だって例外じゃない。
見ろ。同僚は自分のトレイを指さした。

 

同僚のトレイには、和食の卓からもっ
てきた料理が並んでいた。量は俺の半
分以下だが、同僚によれば、地元でし
かとれない食材を使ったものを慎重に
選んだのだそうだ。

 

この魚は、この地方の特産で、今が旬
で脂がのっている。こっちの漬物も、
この辺でしか食べられない。最近の地
方のホテルは、そういった食材を使っ
て個性を出そうとしているんだ。同僚
は言う。

 

そういったことを見分ける繊細な感覚
がないやつがジャムセッションなんか
やってるんだ。ガチャガチャ騒々しい
だけじゃないか。

 

ふん、食べ放題のブッフェに来て、な
に繊細ぶってるんだ。朝食なんてもの
は、一日を元気にスタートするために
食うんだ。能書きのために食うんじゃ
ない。俺は言った。

 

お前の繊細なギター・デュオで、この
スケールがどうとか、あのリハモがど
うとか、誰も気にしちゃいないぜ。

 

何だと? 同僚の表情が変わった。

 

お前が、どんなにすごいスケール弾い
たところで、ほとんどの人間にとって
知ったこっちゃないってことだよ。
俺は言った。何の話をしてるんだ?

 

もう一度言ってみろ。ただじゃおかな
いぞ。同僚はいきなり立ち上がると、
俺のトレイからナイフをとって、俺に
向けてつき出した。

 

俺も立ち上がって、身構えた……とこ
ろでベッドサイドの電話が鳴った。

 

どうした、まだ寝てるのか? 早く朝
飯食って出かけないと遅刻するぞ。電
話むこうで同僚が言う。

 

寝過ごしたらしい。寝る前に『アラカ
おかしな電子書籍を読んだせいで、変
な夢をみたようだ。

 

俺は、急いで着替えて部屋を出た。

 

前回に続き、このお話はフィクショ
ンであり、実際の出張とかホテルとか
朝食のブッフェとは何の関係もありま
せん)

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

 
 

ジャムセッションは幕の内弁当?

日は、仕事で出張だ。俺は
同僚と
幹線に乗り込んだ。

 

現地に着いて、すぐクライアントと打
合せがあるので、昼食しているヒマが
ない。俺と同僚は乗車する前に駅弁
買って持ち込んだ。

 

俺は駅弁が嫌いじゃない。好きと言っ
てもいい。好きなのは、色んな食材が
使われている、幕の内弁当に類するや
つだ。バリエーションが豊か目にも
楽しいし、食べていて飽きない。それ
に、健康にも良いだろう。

 

同僚の男は違うらしい。メインのおか
ずの数は2つせいぜい3つでいいと
言う。あまり数が多いのはいやなのだ
そうだ。

 

その日も俺は、季節の食材吹き寄せ弁
を購入し、同僚はジャコと桜エビの
2色弁当を買った。そして名古屋を過
ぎ、もうすぐ京都というあたりで食べ
始めたのだった。

 

俺が目の前にある色々な食材を眺めて
どれから手をつけようか考えていると、
同僚が言った。

 

ふ、まったくお前はいつもそんなごち
ゃごちゃした弁当ばっかり食ってよな。
ジャムセッションなんてやってると、
そんなおちゃらけたもんが食いたくな
るんだな。

 

俺は同僚を見た。そういえば、こいつ
もギターを弾くが、ジャムセッション
に誘っても興味を示さない。こいつが
好きなのはギターのデュオという、ご
く少数のジャズファンが好むチマチマ
した演奏形態なのだ。

 

ふん、大きなお世話だ。そんな、おか
ずが2つしかない弁当の何が楽しいん
だ。俺は言った。

 

これだからジャムセッション馬鹿は困
る。2つの食材の間を行き来する、こ
の絶妙なやりとり。コール&レスポン
スの妙味を知らんヤツにこの弁当の奥
深さはわかるまい。

 

何言ってやがる、コール&レスポンス
っていうのは、2人だけでチマチマや
ってりゃいいってもんじゃないんだ。
見ろ、これだけのメンバーの間の行き
来のダイナミズム

 

まったく、だからお前の仕事はいつも
あれもこれもとまとまりがまるでない
んだ。少しは余計なものを削ぎ落とし
て頭を整理しろ。

 

カッとなって俺はこぶしを握りしめた。
…ところで、肩を揺すられて起こされ
た。

 

どうした、あと5分で着くぞ。同僚が
言う。

 

寝てしまっていたらしい。しょうもな
を見たものだ。車内でヒマを持て
余して、某ジャ〇ギ〇ーブログなんか
を読んだのがいけなかったか。

 

俺は荷物をまとめて降車の用意を始め
た。寝過ごさなくてよかった…

 

(これはフィクションであり、実際の
出張や新幹線や弁当やジャムセッショ
ンやギターデュオとは何の関係もあり
ません)

 

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

もし、「ブラック企業」で社内バンドを組むことになったら??

て、わが部のバンド、ブラ
ックワー
クスの練習始めるぞ。
みんないるか? 
課長、係長、
主任……と。1人足りないな。
誰 だ?

 

青井が来てません? 何やってるんだ
あのグズは? 下請けの社長との電話
が長引いてました? 新入社員じゃあ
るまいし、電話を切り上げるくらいで
きんのか? ……お、来たな。遅いぞ!
もう5分ムダにしてる。スタジオ代お
前の給から天引きするぞ。

 

明日納品のはずの印刷物の校正が送ら
れてませんでした? 校正の担当者は
誰だ? え? オレ? まじ?

 

……えーと、おまえ練習が終わったら
替わりにやっとけ。会社帰ってやるん
じゃないぞ。お前の家から電話とメー
でやるんだ。わかってるだろうな。

 

さてと、来週の社内部署対抗バンド・
バトルは、社長の発案で2年前からや
っている社内イベントだ。うちの部は
これまで成績が悪い。毎回メンバーが
ほとんど入れ替わるせいもあって、
リとブービー1回ずつだ。

 

このままでは、俺の出世があぶない。
こないだなんか、幹部ミーティング
社長に、練習の時間がないなら○○支
社はヒマそうだぞ、なんて言われてし
まった。あんなに悪い汗かいたのは久
しぶりだ。

 

ここは一発、社長の大好きな、チャッ
ク・ベリー『ジョニー・B・グッド』
を完璧に演奏して、俺……じゃなかっ
たわが部に対する認識を改めていただ
かなければいかん。おい、主任、みん
なに譜面は配ったか?そうか、よし。

 

みんな、俺の作った譜面通りに、間違
いなく演奏するんだぞ。勝手なフィル
インとか、アドリブとかやる奴は罰金
とるぞ。俺がヴォーカルで、青井がギ
ター、主任がドラム、係長がベース、
課長がサックスだ。

 

じゃあ、一度合わせてみるぞ、せーの

 

……おい、ギターの青井! 何やって
る、ぜんぜん俺の譜面通りじゃないだ
ろ! それ。この曲はギターのイント
ロがキなんだぞ。

 

何、譜面読めません? TAB譜でしか
演奏したことがない? バカ野郎!
そんなもん根性だ、根性。譜面よめな
きゃ耳コピしろ。ディスクに焼いて音
源も渡しただろう。え? 家にCDプ
レイヤーありません?

 

ちっ。

 

じゃあ、今日のところは俺が弾くから
青井はそこで見て明日までに憶えろ!
昼休みに会議室でテストするぞ。出来
なかったら査定に影響すると思え。

 

じゃあ、やるぞ、せーの

 

おい、課長、なんでそこのサックス・
ソロでつっかえる? まったく、なん
でだ、言ってみろ!

 

私の役不足です? ばかか、それをい
うならお前の「力不足」だろう。明日
の朝一に反省文A4十枚にまとめて出
せ。いいな。

 

じゃあ、も一度やるぞ。何? もう
ジオの時間が終わりです? 延長し
ろ、延長。ダメです? 次がつまって
ます?

 

しょうがない、会社戻って会議室でや
るか……。今日はノー残業デーで、も
う会社閉まってます? くそー。

 

じゃあ、会社の裏のカラオケ屋でやる
か。この時間なら、多分まだ部屋は空
いてるだろ。10分後にみんなカラオケ
屋に集合!

 

(このお話はフィクションであり、実
在する企業、人物とは関係ありません
……たぶんね)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

ギグ・エコノミーって何??

前、朝のテレビニュース番
組の経
済解説のコーナーを見て
いたら、「ギ
グ・エコノミー」
という言葉が出てき
たんですね。


「ギグ・エコノミー」というのは、長

期間の雇用契約ではなくて、独立した
働き手との単発の短期契約の仕事が中
心となった状況をいうようですが……


アメリカの話ですけど、2020年には

40%の労働者がこのような独立した
個別契約ベースの働き方をするように
なるという予測もあるようです。


それがいいことなのか、悪いことなの

か、そこらへんは色々議論もあるよう
ですが……。朝の寝ぼけた頭で私がこ
言葉に引っかかったのは、「ギグ」
いう単語が使われていたからなわけ
す。


音楽をやってる方は御存じの方が多い

でしょうけど、もともとこの言葉
ャズマンのスラングで、ジャムセッシ
ョンとか、より具体的には「比較的小
さいハコでやるその日限りの演奏の仕
事」を指していました。多くのジャズ
のスラング同様語源はいまいちよく分
かりませんが。


固定したメンバーで何度も色んな所で

繰り返しやる演奏ではなく、1回限り
の演奏(の仕事)という意味合いが強
いんですね(その後、ジャズの世界か
らロックやその他の音楽にも広がって
いって、だんだんその意味も拡大解釈
される傾向にはあるようですけど)。


そんな訳で、冒頭のような「ギグ・エ

コノミー」という言葉も生まれたので
しょう。しかし、ジャズマンを中心と
したミュージシャンのそんな働き方は、
昔からよくジョークのネタにされたも
んですけどね。つまり早い話が、その
日暮らしってことで、ギグがなければ
バイトせざるをえないわけでして。例
えば、

質問:ミュージシャンが仕事で一番良
く聞く質問は何ですか?
答え:ご一緒にポテトはいかがですか?

……なんていう感じで。


うーん、大丈夫だろうかギグ・エコノ
ミー?


て、ことで。


それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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バンドマン狩り( ̄▽ ̄)?

なり前、ネット上(たぶん
ツイッターあたり)で「プログ
ラマー狩り」いういわゆる大
喜利ネタがちょっと話題になり
まして。


プログラマーじゃないと言い張る3人

の中から、質問一つで見つけ出すとい
うネタなんですが。ご興味のある方は
ググってみてください。

 

で、思ったんですが、これをバンドマ
ン狩りにしたらどうなるか?

 

やってみました:

 

その1
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「ならば、適当に区切りのいい数字を
言ってみろ」
A「10」
B「100」
C「16」
「Cを連れて行け」

 

その2
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「この△って何て読むんですか?」
A「さんかく」
B「さんかくけい」
C「メジャー」
「いたぞ、連れて行け」

 

その3
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「ならば、数を数えろ」
A「1、2、3…」
B「いち、にい、さん…」
C「ワン…ァトゥー、ァワン、トゥー、
スリー…」
「連れて行け!」
その4
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「かずおくんは、お父さんにお年玉を
3000円、お母さんに2000円もらい
ました。かずおくんは全部でいくらも
らいましたか?」
A「5000円」
B「5000円」
C「ゲーセン」
「Cを連れて行け」

 

その5
「ここにバンドマンはいるか?」
ABC「いません」
「シメは何食べたい?」
A「お茶漬け」
B「ラーメン」
C「シースーいきましょ」
「Cを連れて行け!」

 

て、ことで

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
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チケット売りのギター小僧

どく寒い日でした。雪も降
っており
すっかり暗くなり、も
う夜。明日は大
晦日という日で
した。

 

そのギター弾きの青年は、街角でライ
ブのチケットを売っておりました。今
日中にあと20枚売らないと、明日の大
晦日カウントダウンライブのノルマ
達成できないのです。

 

青年は、ポケットにチケットを入れ、
片手にギターを持ち、もう片方の手に
古そうなギターアンプを引きずってい
ました。

 

そのアンプは、青年のギタリストだっ
おじいさんの形見で、見た目は小ぶ
りなのですが、超強力なサウンドを生
み出す真空管アンプなのでした。青年
ライブの時にも、そのアンプをライ
ブハウスに持ち込むほど、肌身離さず
使っていたのです。

 

実は、青年はその日、あまりの生活力
のなさに呆れた彼女に、部屋を追い出
されたのでした。路頭に迷った青年は、
ギターとアンプを引きずって、それで
チケットを売ろうとしていました。

 

しかし、そんな青年の必死の形相も、
暮れの街を歩く人たちにとっては恐ろ
しいばかりで、皆んな逃げていくので
した。

 

「くそー、電源さえあればこのアンプ
にギターつないで、一曲ぶちかまして
客引きするのになー」

 

青年は悔しそうにアンプを見ました。

 

すると、どうでしょう! 電源に繋が
っていないにもかかわらず、アンプの
ューブに火が灯っているではありま
せんか!

青年は驚き、しかし半信半疑ながらも、
ギターをアンプにつなげました。そし
て、ギターをかき鳴らしてみると、ア
ンプは大音響で鳴り響きました。

 

青年は、いつもバンドでやっている
ギターソロを一心不乱に弾きまし
た。しばらく弾いていると、だんだん
人が集まってくるのを感じました。そ
れは1人2人と増えていくようでした。

 

青年がソロを弾き終えると、その人だ
かりから、割れるような拍手がおこり
ました。

 

「やったぜ!」

 

そう思って青年が目を上げると、最前
に立っていたのは、死んだはずの彼
のおじいさんでした。

 

「素晴らしい! それだけ弾けるなら
大丈夫だ。おいで、私と一緒に行こう。
皆んな待ってるぞ

 

「皆んな? 皆んなって?」

 

「皆んなだよ。B.B.とか、チャック・
ベリーもわりと最近来たな。プリンス
とか、ムッシュかまやつもいるぞ。そ
うだ、少し前にはトム・ペティーも来
たし。それに、もうすぐくるやつら
多いらしい。○○○○○とか△◆♯と
か」

 

おじいさんは言うのでした。

 

「そうか、そんな場所があるなら行き
たいなー」

 

「そうだろう、毎日セッション三昧
からな。楽しいぞ!」

 

その時、青年のアンプのチューブがそ
れまでにも増して明るく輝き、その瞬
間、二人は、輝く光と喜びに包まれて、
高く、とても高く飛び、 やがて、もは
寒くもなく、空腹もなく、心配もな
いところへと旅立ったのでした。

 

けれど、あの街角には深夜を過ぎても
あのかわいそうな青年の姿がありまし
た。売り物のチケットをポケットに、
片手にはギターをにぎりしめ、もう一
方の手で、アンプを抱えるようにして、
古い一年の最後の朝をむかえる前に凍
え死んでいたのです。

 

誰も青年がどんなに素晴らしい所に行
ったのか、知る人はいませんでした。
青年がおじいさんと一緒に、ギター・
レジェンドたちの集うあの場所に行っ
たと想像する人は誰一人いなかったの
です。

 

(ちょっとしゃれにならんかなーw)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

注:下記ページを参考にしました。

 

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