今日のお話は、音楽の演奏に
ついての「練習」と「本番」の
関係についてです(なお、ここ
では個人単位でやる練習に話を
絞りますね)。
ついての「練習」と「本番」の
関係についてです(なお、ここ
では個人単位でやる練習に話を
絞りますね)。
練習にもいくつかあるので、もちろん
本番を想定した練習というのもありま
すよね。ライブなどで曲を演奏すると
したら、曲の構成を覚えたりとか、テ
ーマを演奏するためにメロディを覚え
たりとか、そういうのはきたるべき本
番をちゃんとこなすための練習ですよ
ね。
番をちゃんとこなすための練習ですよ
ね。
一方、具体的にそういった本番をピン
ポイントにまでは想定しない練習とい
うのもありますよね。フレーズ(ジャ
ズの教則本によくのっているリックな
どとよばれるもの)を弾いてみたり、
あるいは理論的なことを覚えるとかね。
そういった後者のような練習(という
か勉強に近い?)をですね、好きでよ
くやる人もいると思うんですが。でも、
そういった特定の場を想定しないもの
でも、人間一度覚えようとしたり練習
したりすると、実際の現場にすぐに持
ち込もうとしたくなるんですよね。
私も、そんな経験はもちろんあるんで
すけど。でも、だいたい満足するよう
な結果にはならないんですよね。失敗
することの方が多い。
もちろんそれでもどんどんやってみる、
という行き方もあるとは思うんですけ
どね。その一方で、いったん忘れてみ
る。意識をそこから離してみる、とい
うのもあるんじゃないか?というのが
今日の趣旨でして。
最近、村上春樹さんの「職業としての
小説家」という本を読んだのですが、
その中で、
「…とにかく小説家を志す人のやるべきは、素早く結論を取り出すことでは
なく、マテリアルをできるだけありの
ままに受け入れ、蓄積することである
と僕は考えます。」
「全体をそっくりそのまま記憶するの
は難しいから…(中略)…そこにある
個別の具体的なディテールをいくつか
抜き出し、それを思い出しやすいかた
ちで頭に保管しておくように心がけま
す。」
…と書いているんですね。これって、
アドリブ・ソロを演奏しようというよ
うな人もそうなんじゃないかな、と思
ったわけなんですよね(実際、ジャズ
にも造詣の深い著者は、この後にジャ
ズの即興演奏の話をもちだしたりもす
るんですが)。
パット・マルティーノというギタリス
トがいて、「マイナー・コンバージョ
ン」という演奏の(理論的な)考え方
を提唱(??)しているのですが、そ
のマルティーノさんも、「実際に本番
の演奏をする時にはマイナー・コンバ
ージョンのことは忘れる」というよう
な趣旨の発言をしていたのを読んだ記
憶があります。
フレーズを練習したり、理論的な考え
かたを取り入れた練習(勉強)をした
りした後、いったんそれは(頭の中の)
引き出しにしまっておいて、いったん
寝かせておく、ということが実は結構
大切なんじゃないか、と最近ときどき
思います。
では、また ( ̄▽ ̄)
お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
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