ホットな演奏=クール?

年、夏になるともはや常識
のよう
に、いろんな会社の入り
口に

 

「当社はクールビズを実施中です」

 

…みたいな掲示が出ますね。あれって
いまさら必要なのかと思いますけど、
律義に出してる会社が多いですね。
まりと終わりの期日をきちんと決めて
るのもなんというか日本人らしいです
ね。

 

それはともかく、この「クール」とい
う言葉ですが、もともと涼しいって意
味ですよね。それはそうなんですが、
ご存じの通り、ウラというか口語(ス
ラング?)的な意味として「かっこい
い」というのがあって、「クールビズ」
なんていうのは「省エネで涼しくてか
っこいい」なんていうダブル・ミーニ
ングを意図してるわけですね。

 

「クールジャパン」なんて言葉もあり
ますが、これなんかはもう「かっこい
い」という意味に特化してますね。日
本は涼しくていいよ、っていう意味じ
ゃないです(当たり前だ 笑)。

 

で、

 

そんなクールという言葉が「かっこい
い」という意味で使われるようになっ
たのは、ジャズマンのスラングからと
いうのが定説のようです。一説による
レスター・ヤングという有名なテナ
ー・サックスのプレイヤーから広まっ
たとか。

 

まあホントかどうかはわかりませんが、
いわれてみればレスター・ヤングとい
う人は後のクール・ジャズというスタ
イルの先駆者ともいわれていて、たし
かにホットというよりはクールな演奏
をするんで、なんか納得してしまいそ
うになるんですが。

そういえば、ホットという言葉も「か
っこいい」ていう意味で使われますね。
こちらはジャズマンのスラングが起源
かどうかははっきりしませんが、「ホ
ットな演奏」とか「ホットなアドリブ」
とかいった使われ方しますしね、ジャ
ズなどの音楽を連想させるものではあ
りますね。

 

とはいえ、「かっこいい」という意味
のスラングとしては現代では「クール」
が優勢ですね。ホットな演奏をしても
「クール」と褒められる、というのが
時代の趨勢(?)ということでしょう
か。

 

※(追記)この間、アメリカの最近の
スラングの解説をする動画を見ていた
ら、最近流行りのスラングに “fire” と
いうのがあって、「カッコいい」とい
う意味なんだそうです。時代はどうも
また「熱く」なってきたみたいです。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

<

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

Hmp5↓を英語でなんと言うか問題

のお話は特にジャズなど使用される Hmp5↓というスケーにまつわるお話です。

 

え、なんて読むかわからない
この名前はですね、ハーモニック・マ
イナー・(スケール・)パーフェクト
・フィフス・ビロウと読みます(と、
いわれてます)。

 

英語で書くとですね Harmonic Minor
(Scale) Perfect 5th Below となります。
「完全5度下のハーモニック・マイナ
ー・スケール」という意味ですね。よ
り簡単に HP5 と書かれたりもします。

 

スケールの解説をするのが、今回の主
旨ではない(ないのかい)ので、詳し
い説明はしませんが、G7→C(ある
はCm)という流れがあるとき、G7
ところで完全5度下(この場合C)
ハーモニック・マイナー・スケール
想定して弾くとハマるよ、というよう
なことをまあだいたい言っているんだ
と思ってください。

 

冒頭にも書きましたが、ジャズなどで
はわりと使われるスケールです。もち
ろん日本でも外国でも。

 

なんですが、

 

じつはこの長ったらしい呼び方英語
圏ではほとんど、というか全く使われ
ていないようなんですね。

 

なので、たぶん英語スピーカーのミュ
ージシャンに「ハハハーモニック・マ
マイナー・パパパーフェクト・フィフ
ス・ビビビロウ」なんて感じで舌をか
みそうになって必死に伝えても伝わら
ない、てことが起こる……らしいんで
すよ。「えいちぴふぁいぶ」なんて
なおさらでしょうね。

 

まあ、この名前自体がかなり説明的
ので、カンのいいミュージシャンは、
「あ、こういうことかな」という風に
脳内変換してくれるかもしれないです
けどね。

 

でさて、じゃあ英語では普通なんてい
うのか、というとどうも一番よく使わ
れる名称は、

 

フリジアン・ドミナント

 

……というもののようです。

 

これも説明しだすと長くなるので詳し
いことに興味のある方はお調べいただ
ければと思うんですが、簡単に言うと
フリジアンというスケールがありまし
て、そのフリジアンの3度の音が半音
上がっているスケールということなん
ですね。あまり簡単じゃないか……

 

をみていただければ、意味合いはお
分かりいただけるのではと思いますが
……(汗)

 

あと、ミクソリディアン・フラット2
・フラット6という呼び名もあるらし
いです。ミクソリディアンの2度と音
と6度の音がフラットしてる、という
意味ですね。はこれが一番分かりや
すいんじゃないか、と密かに思ったり
もしていますが、たぶん広まらないで
しょうね。

 

まあ、音楽の世界じゃなくてもありが
ちといえばそうなんですが、英語なん
だから伝わるだろうと思ってるとあに
はからんや、なんてこともあるので、
気をつけましょう、ということで。

 

こんなスケール使わないペンタ命と
いうロケンロールな方には必要のない
情報でしょうけれども。

 

The 5th mode of Harmonic Scale
という言い方はあるようです。ハーモ
ニック・マイナー・スケールの5番目
のモードという意味ですね。え? 何
ことだ? ……すみません。忘れて
ください。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

飛行機でのマナーと音楽の関係?

前、特にアメリカのエアラ
インの旅
客機の中での乗客への
暴行とかひどい
対応とかが話題
になりましたね。その後、改善
されたんでしょうかね?

 

まあ、エアライン・クルーの暴力とか
論外だと私も思いますけどね。そこ
までのことでなくても、飛行機の中
狭い(とくにエ○ノ○ークラスは)
し、混んでいるといろいろとトラブル
が起きやすい空間ですよね。

 

そういえば、これも少し前に読んだん
ですけど「フライトマナー」国際比
較調査というのがあって、日本人の約
3人に1人(29%)は「機内で席を倒
さない」んだそうです。アジアでは
国と並んでトップなんだとか。

 

それから日本人で座席を倒すといって
いる人も「寝る時」だけにしていると
「前の人が倒した時」だけとか、ま
あなんというか、極力トラブルをさけ
たり、ガマンしている感じが現れてい
るんだそうです。日本人って確かにそ
んな感じありますよね。

でもって、またこんな調査をしてみた
り、その結果が話題になったりするの
日本人独特な気もしますね。他の国
の人、こんなこと気にしてるんでしょ
うかね? たぶんしてないと思います。

 

で、そこで、だから日本人はねーとい
う意見を持つ人も、やっぱり日本人は
素晴らしいという感想も持つ人もいる
と思うんですけど……

 

少なくとも音楽を演奏するという場面
に引き寄せて考えると、こういう心理
はあまりプラスには働かない気はしま
す。こんなことしたら迷惑がかかるん
じゃないか、とか、他の人がやるよう
ならやってみようかな、とか。

 

……んー、書いてて全くあるあるな感
がしてきましたよw

 

やはり、やりたいことはしっかりやる。
そのために周りの音をよく聞いて、ち
ゃんとコミュニケーションを取る。そ
んな方向に行くべきなのでは、と思う
わけですが。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

スタンダード曲談義: 瞳を閉じて??

ャズのスタンダードにですね
“I’ll Close My 
Eyes” という曲
があります。

 

イギリスの作曲家のビリー・リード
いう人が1945年に書いた曲で、その後
映画で使われてヒットし、スタンダー
になった曲です。邦題は「瞳を閉じ
て」というんですが、平井堅とは関係
ありません(笑)

色んな人が取り上げてます(ヴォーカ
ルでもインストでも)が、中でも有名
なバージョンはブルー・ミッチェル
いうトランペッターが「ブルーズ・ム
ーズ」(Blue’s Moods)というアル
ムの1曲目に吹いているものでしょ
うか。▼▼▼

このブルー・ミッチェルという人は、
リーダーとしてもサイドマンとしても
多くのアルバムを生み出した人です。
ホーレス・シルバーのクインテット
も参加していて、有名な “Song for
My
Father” のトランペットもこの人
ですね。

他にも後年になるとフュージョンやら
ソウル、ファンクのレコーディング・
セッションなどにも参加しています。
70年代に入るとジャズマンも仕事を
求めてそっちに行ったんですね)

 

なんですが、どうしてもブルー・ミッ
チェルというとこの曲というイメージ
が強いですよね。そういう曲があると
いうのはある意味幸せなのかもしれま
せんが、当人としては微妙なのかも
れませんね(残念ながらミッチェルは
40代で亡くなってしまいました)。

 

それは、ともかく…

 

この曲(ラブソングなんですが)メロ
ディーラインに爽快感があって、特に
トランペットで吹かれると気持ちがい
いいですね。ブルー・ミッチェルはそ
こを必要以上に歌い上げないで、肩の
力を抜いて吹いていて、そこがまた良
かったりします(そこにからむウィン
トン・ケリーのピアノもいいですね)。

 

この爽快感ですけど、メロディー的に
は、Aメロの頭に3回(C→B♭が2回、
A→Gが1回)とBメロの頭にもう1回
(D→C)出てくる短7度の跳躍の力が
かなり大きい気がします。ABAB’の構
成なので、1コーラスで8回出てくる
わけですね。

 

以前にもメロディを印象的にするのに、
なめらかに音をつなげるばかりでなく
時には大きく跳ばしてみるのも手だよ
と書きましたが、そのお手本のような
曲ではありますね。

 

て、ことで。

 

(あ、そういえばこの曲、別のスタン
ダードの有名曲 “There Will Never
Be 
Another You”通称アナザーユ
)とコード進行がよく似ています
キーは違うんですけど。なので、この
2曲を同じセッションで混ぜない方が
良い、と言われてます。ご参考まで)

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などもお届けしているメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼


スキマのあるソロvsスキマを埋めるソロ

ドリブを弾こうとして、よ
く起こる
ことに

 

弾きすぎる

 

……というのがありますね。とにかく
いっぱい音を弾いて埋め尽くさないと
気が済まない(?)という感じ、ある
あるじゃないでしょうか。普段は余裕
もって適度なスキマがあるソロをとる
人でも、ひとたびテンパるとそんな
だらけのソロになったりもします。

 

よくいう「弾き気」の問題ですね。無
意識にそうなってしまいがちなのが、
怖いところです。なので「弾かずに聴
く」という例の三原則を思い出しまし
ょうと、くどいくらい言ったりもする
のですね。

 

アドリブを取るときは、音のスキマ
大事にしましょうね。

 

……ってことなんですが、そういえば
……

 

そんな行き方に反して(?)とにかく
音をバリバリ詰め込むようにして弾い
ていた、ジャズの巨人がいましたね。
そう、ジャズがお好きな方ならご存じ
でしょうが、

 

ジョン・コルトレーン

 

……という人です。

 

コルトレーンという人は最初あまり評
価の高い人ではなかったのですが、あ
る時点から例の「シーツ・オブ・サウ
ンド(敷き詰めた音)」というスキマ
なく音で埋め尽くすような奏法で有名
になり、マイルズ・デイヴィスにも高
く評価されたりして、ジャズの巨匠の
仲間入りをしました。

 

彼が好んで演奏した曲で映画「サウン
ド・オブ・ミュージック」の中の「マ
好きなもの)」というのがありますが、
そこでの彼のソロを聴くとまさにそん
な感じがおわかりいただけると思いま
す。

スキマのある吹き方をがんばっても、
同時期に活躍していたソニー・ロリン
のようにななれない、と思ったのか
どうかは知りませんが、コルトレーン
は、真逆のどちらかといえば素人っぽ
い吹き方をとことんまで突き詰めるこ
とでブレイクスルーを見出したという
ことですね。

 

結局、何ごとも究極まで突き詰めれば、
道は開ける、ということではあると思
います。

 

……なんですが、セッションやってみ
んながみんなコルトレーンみたいなソ
ロを弾きだしたら、それはやっぱり困
るんじゃないかと思ったりもして(笑)

スキマ、よろしくお願いします。

 

(ちなみに練習としてスキマなく音を
弾いてみる、というのはまた別の話で
す。)

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

フォーカスしすぎちゃってない?

近TVを観ていてですね、

 

「ぼかしが多い!」

 

と思うことがあります。あ、別に変な
動画を観たりしてるとかじゃなくてで
すね(笑)普通の番組とくに報道番組
なんかを観て感じるんですね。

 

おそらく、色んな個人情報とかプライ
バシーへの配慮なんでしょうけどね。
街中をレポーターが歩いていたりして
も画面の色んなところにぼかしがかか
っていて、時にはレポーターの部分以
外のほとんどがぼかし、なんてことも
あります。

 

まあ、仕方のないことなのか、制作者
の過剰反応なのか、そこらへんはよく
わかりませんけども。私の感覚からす
ると、かなり妙な感じですが、皆さん
どう思われますか?

 

でね、

 

画面の一部だけクリアに見えて、残り
の部分はぼやけている、というのはあ
対象を際立たせるには有効だとは思
います。ただ、一方でものごとの全体
像や俯瞰的な見え方をあやふやにして
しまう危険性も生むんですね。

 

人間の感覚というのは、別にTVのよう
に人為的にぼかさないでも、ある部分
に集中すると、その他が意識から排除
されやすい傾向がありますよね。そし
てそれは視覚だけでなく、聴覚にもい
えることでもあります。

 

心理学でカクテルパーティー効果とい
われる現象があります。たくさんの音
がある中で、ある音だけを選択的に聴
ことができることを言うのですが、
ある意味でこれは人間が生きていく上
で必要な能力であるとは言えるでしょ
う。

ですが、一方で音楽の演奏とくにアン
サンブルでの演奏をする時には、この
力が働くと危険だったりします。特定
の楽器の音だけ、例えば自分の弾くソ
ロの音だけに集中しすぎると、

 

周りの音が聞こえてない

 

……ということになるわけですね。
ションとはコミュニケーションだと
るならば、これは往々にしてその妨
になるわけです。

 

「フォーカス(する)」という言葉は、
一般的には良い意味でつかわれること
が多いですが、セッションなどでは、
必ずしもそうとも言えないということ
ですね。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

「始球式」を音楽でやるとどうなるか考えた

野球の話から入るんです
けど…。

 

始球ってあるじゃないですか、試合
の最初にゲストがマウンドに上がって
1球だけ投げてもらうやつ

 

昔は偉い人が特別な時に投げてた気が
するんですけど。最近は、別にたいし
て特別な試合じゃなくてもしょっちゅ
うやってますね。とくに若い女性タレ
ントが多い気がしますよね。で、なぜ
かメディア(特にスポーツ紙)がその
投球がノーバウンドでキャッチャーに
届いたかに異様に注目しますなー。で、

 

「○○○○(←タレントの名前)ノーバ
ン始球式」

 

とか見出しが出るわけですね。あれっ
て、絶対読者(のとくにおじさん)
「バ」(濁点)を「パ」(半濁点)と
見間違えるのを期待してますよねー
 ( ̄▽ ̄)

 

もしかして、メディア側とチーム側と
癒着があったりして。

 

「今度の試合も女性タレントの始球式
お願いしますよー。ノーバンで投げら
そうな人で。おたくの○○選手のこと
多めに書きますから、ね」

 

とか、

 

「○○○○さん始球式に呼んだから、
1面でよろしく!」
「ノーバンだといいですねー」
「ふふふふふ」

 

とか…

 

…失礼しました。でね、そんな記事見
てて思ったんですけど。

 

セッションでも、始球式ならぬ始「音」
式なんてやってみたらどうか、なんて
思ったんですね。セッションに参加す
るのはちょっとハードル高い気がする
けど、最初の1音とか、最初の4小節
だけ担当するっていうのなら気楽じゃ
ないですか。

後は見学に回って、残りのメンバーが
どう後始末をつけるか見てるだけ、と
いう。どんなもんでしょうね?え?
初だと緊張する?んー、じゃあ、途中
でもあり、とか?

 

後から弾く人は、その最初に弾かれた
音に反応してフレーズ出さなきゃいけ
ないとかしたら面白いかも…。

 

もしアラカンセッションに見学に来て、
そんな始「音」式してみたい、という
がいらっしゃいましたら、私にご連
絡くださいませ。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などもお届けしているメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼


あのギタリストも弾けなかった例のアレ

ミリー・レムラーというギ
タリスト
がいまして。というか、
いたのですが、
残念ながら1990
年にわずか32歳で亡
くなってし
まいました。生きていれば
私と
ほぼ同年齢の人です。

 

エミリーというくらいで女性でして、
ジャズのギタリストとして80年代に活
躍した人です。1985年にはダウンビー
というジャズの専門誌の投票で1位
を獲ったりもしています。

 

で、

 

そのエミリー・レムラーが23歳のとき、
つまり当時のジャズシーンに登場して
注目され始めた頃のインタビューがあ
るというので、この前それを眺めてい
たのですが、そこにこんな彼女の発言
があったのですね:

 

私、いまだにあの1フレットをバレ
ーして押さえるFのコードを弾けない
のよ。少なくともきれいにはね。

 

言っておくとレムラーという人は、あ
バークリーを卒業してまして、ちゃ
んと音楽の教育を受けた人です。そん
な人でもあのFのコードは苦手だった
りしたんですねー。

というか、そんなFのコード押さえら
れなくてもプロとしてもちゃんとやっ
ていけるということですね。なので、
Fで挫折しそうな皆さん、大丈夫です
からね。

 

そんなレムラーさんがどんな演奏をし
たかをご覧(お聴き)ください。曲の
キーはFです(笑)▼▼▼

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などもお届けしているメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼


音階と物差しとウロコの共通点?

楽やってると、とくにアド
リブをし
ようとか習おうと思っ
たりするとです
ね、
スケール
っていう言葉というか概念にぶちあた
るんですね。

 

日本語で言うと「音階」。あるいは、
「音列」なんていう言葉もありますね。
1オクターブ内12ある音を一定の規則
で(多くの場合5つから8つくらい)
抜き出して並べられたものをいいます。

 

で、アドリブする時、このコードでは
このスケール、あんな時にはあのスケ
ールとか教則本なんかには書いてあっ
て、みんなそれを一生懸命覚えようと
して挫折する、なんてことを人類は
り返しているんですが。

 

なんで、音階のことをスケールってい
うんでしょうか?音楽以外でスケール
っていうと、「物差し」って言う意味
だったり、モノゴトの「規模」のこと
をスケールといいますよね?それから
英語の “scale” には「ウロコ」ってい
う意味もありますね。

 

なんで、ウロコ?

 

と思って調べてみるとスケールの大本
の語源はラテン語で「階段」とか「は
しご」って言う意味の言葉なんですな。
で、それが音楽では音階って言う意味
にもなったし、日常的には物差しとか
言う意味になり、さらに派生してもの
ごとの規模という意味にもなったって
ことのようです。

スケール「アップ」とか「ダウン」
いうのも納得がいきますね。そして、
音楽でのスケールもある規則で段がつ
けられた音の階段やはしごだとイメー
ジすれば、なるほどって感じじゃない
でしょうか。

 

ちなみに「ウロコ」の意味のスケール
は、古いゲルマン語が語源で、そもそ
別の言葉のようです。なーんだ。

 

(ともあれ、英語圏でもこんなジョー
クがありまして:
「どうして魚はよいミュージシャンな
んですか?」
「スケールが身についてるからね」)

 

で、まあそんなスケールですが、スケ
ールで挫折した皆さん。スケールはね、
まずはメジャースケール(つまりドレ
ミファソラシド)をしっかり把握でき
れば、あとはおまけみたいなものなの
で、まずはメジャースケールを身につ
けましょう。

 

音楽のジャンルにもよるところはあり
ますが、あとはそれにいくつか音を加
えたり、スケールの音を少し変えたり
することで、たいていのことには対応
できるかと。ま、それでもスケールを
極めたい、というのなら別にいいんで
すけどね。頑張ってください。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

「寄り道」から戻ってこられますか?(音楽の話ですけど)

楽っていうのは、多くの場
音楽の
3要素(メロディー、
ハーモニー、リ
ズム)について
色んな寄り道をしては、
元に戻
ってくる、そんな事の繰り返し
で成立していますね。

 

例外的にずっと寄り道しっぱなしのよ
うな音楽もありますけどね。まあ、そ
れは置いておくとして…

 

たとえば、メジャースケールでのメロ
ディーがあるとすると、ドレミファソ
ラシドのうちのファの音は、他の
音との比較で言うと「寄り道」の音
んですね。なので、そこで普通は立ち
止まりっぱなしではいられなくて、
の音とかミの音とかに戻りたくなる
けです。

 

長くなるのでここでは割愛しますが、
ハーモニーでもリズムでも似たような
寄り道は発生します。

 

よくいう盛り上がりと落ち着きという
言葉を使えば、「寄り道」をしている
ときは、音楽的にはたいて「盛り上が
って」いる時なわけですね。

 

なので、盛り上がるためには寄り道す
る必要があるんですけど、寄り道しっ
ぱなしで帰ってこれないと「迷子」
なってしまうんですね。つまり寄り道
先からちゃんと戻ってくるという感覚
が大切なわけです。

なんか、サラリーマンのお父さんの帰
宅ルートの話みたいになってきました
ね。寄り道もいいですが、ちゃんと家
には帰りましょう。

 

それはともあれ…

 

その感覚が出来ていれば、結構遠くに
寄り道しても帰ってこられるわけなん
ですよ。上に書いたスケールの話でも、
実はメジャースケール上の音じゃなく
ても寄り道はできるんですね。ちゃん
戻れさえすれば。

 

そんな相対的な「寄り道」「本筋」
行き来の感覚が、音楽を作り上げて
いると言えると思います。あくまで
対的というところがサウンドの陰影を
作るのではありますが。

 

その感覚をつかむにはどうするか?ま
ずはメジャースケールのドの音(ナン
バリングシステムでいう1の音)に戻
、という感覚からスタートするのが
やはり一番かと思います。ドは王様の
、ですね。

 

まずはドとレの2音から。て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

首の切れ目が曲の切れ目?

ハンドサインの話をしま
した。頭
を指さすってやつです
が、そういえば
もう一つ首から
上を使った(というか
巻き込ん
だ?)ハンドサインていうの

あります。それが、

 

カットのサイン

 

なんですが。

 

これは、演奏中、主にエンディングの
ところでプレイヤーが空いている手を
手刀のようにして、自分の首をハネる
ようなジェスチャーをするという、ち
ょっと見た目物騒なサインです。

 

これはリフ(繰り返して使われる短い
フレーズ)を使ったエンディングで使
われることが多いのですが、この合図
が出たら、バンドは全員が息を合わせ
てぴしっと終えるわけです。演奏をぶ
ち切るように終わるのでカットエンデ
ィングというわけですね。

 

これが決まるとカッコいいので、上手
くいくと気持ち良いです。が、ただ全
員の気持ちがそろわないと、失敗する
危険もやや(かなり?)ある終わり方
でもあります。

 

このサインを出す時は、全員がサイン
を出す人に集中して、サインを出す方
も分かりやすくはっきりみんなに見え
るように出す必要があります。

 

…とまあ言葉で書く分には簡単なんで
すが、現場には現場の事情があります
からね。それに、上に「空いている手
で」サインを出せと書きましたけど、
「空いた手」のあるプレイヤーって、
実はあんまりいないです。これは、早
い話演奏している手を止めてでも出す
ってことなんですね。

 

セッションなので1人がちょっと演奏
をさぼっても大丈夫なんですけどね。
でも特に真面目に演奏する人ほど、
りぎりまで弾いていた手を止めて出そ
うとするので、失敗したりします。

 

失敗するとどうなるか?演奏は止まら
ずになかなか終われないということが
おきます。あるいは、一部の人はキメ
て終われたけれども、残りの人はびし
っと止められなくて、グダグダっとし
てしまったりね…。

 

後者の場合、ドラマー(あるいはセッ
ションホスト)再度カウントを繰り
出して、バンドをエンディングのリフ
演奏に引き戻し、リカバリーをはかる
こともあります。

 

そんな事態になったとき、私はいつも
着陸に失敗した飛行機が再度滑走路か
ら離陸する映像を思い浮かべるんです
けどね…。

 

首をばっさりやるには切れ味が大切、
って、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などお届けする無料のメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

セッションの○○○○ボタン?

ャムセッションをやった経
験をお持
ちの方は、

ハンドサイン

 

というものが使われるのをご存じの方
が多いと思います。その名の通り手を
使って出される合図のことですね。い
ろんな種類のハンドサインがあります
が、色々とローカルルールとか音楽の
ジャンルによるサインの違いなどもあ
り、時に混乱を招くこともないとはい
えません。

 

ですが、おそらくほとんどのセッショ
ンの場で通用すると思われるのが、

自分の指さす

 

というサインだと思います。これから
セッションを始めようとお考えで、
しこのハンドサインをご存じないよう
したら、これだけは覚えておかれると
よろしいかと

 

このサイン、基本的には「曲の最初に
戻る(行く)」ぞ、という時に使いま
す。たとえば、イントロで同じコード
進行をぐるぐるまわしているような曲
があったばあい、イントロを終えて曲
のテーマに行くよ、といった時に使わ
れます。あるいは、ソリストが全員ソ
ロを弾き終わって、後テーマに戻ると
きの合図としても使われますね。

 

そしてですね、実はこの合図、プレイ
ヤーが曲の中でどこを弾いているかわ
からなくなってしまう、いわゆる「ロ
スト」と呼ばれる状況になったときに
役に立つのです。

 

そんな時最悪なのが演奏をそこでスト
ップしてしまうことですが、そうなる
前に、この合図をだして、強制的に曲
を頭にもどしてしまうことが出来る
けですね。いわばリセットボタンみた
いに使えるわけです。まあ、使わない
に越したことのない、最終手段ではあ
りますけれども。

 

ご参考になれば、幸いです。

 

あ、そういえば、私このハンドサイン
褒められたことがあります。腕をグ
ッと上に持ち上げて、ゆっくりとそし
てしっかりと頭を指さしたら、「分か
りやすい!」と褒められまして……

 

演奏でも褒められたかった!?(笑)

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

フレーズは覚えるのではなく、○○しないと身に付かない?

楽とくにジャズの方面で使
われる言
葉にリックというのが
あります。英語
で書くと“lick”
で「舐める」という意味
の単語
と同じつづりです。

 

音楽用語として使われる時は、別に何
かを舐めることとは関係なくて、「そ
のミュージシャンがアドリブしたりす
る時によく使うフレーズのネタ」とい
ったような意味になります。なぜそれ
を「リック」と呼ぶのかは、こういう
用語にありがちなことですが、よくわ
かりません。なめてんのか?

 

で、よくこうした「リック」を覚えま
しょうとかジャズのアドリブの入門書
とかサイトとかに書いてあるんですね。
それを純真で(?)熱心な人は覚えよ
うとかするんですけど。だいたい、
れでアドリブが上手く弾けるようにな
るかというと、そうは問屋がおろして
くれないことがほとんどなわけです。

 

語学を学習する時に、あいさつとかの
決まり切ったフレーズを習っても、実
際にそれをうまく活用できないのと似
たようなことが起こるわけですね、妙
なところで使っちゃったりとか、その
先が続かないとかね。

 

結局「リック」を音楽の他の側面と切
り離して覚えても上手に使えるように
はなりません。特に、その「リック」
「頭の中で鳴る」ようでないと、う
まく使えるようにはならないわけです。

 

ジャムの3原則でいう「フレーズを歌
う」ことが出来てないとね。

リックというのは、覚えるモノじゃな
(というか、覚えるだけじゃダメで)
「発見する」ものだと思うんですね。
アドリブの流れの中で、音が頭の中で
鳴って「あ、ここにハマる!」という
瞬間を見つけられて初めて、リックは
(フレーズは)使えるモノになるのか
と。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

フレーズをおしゃれにするためには「喰う」か「タメる」?

に演奏にバリエーションを
つけるに
はちょっとだけ「ずら
す」ことをやっ
てみるといいよ、
的なお話をしました。

 

今回はそんな「ずらし方」の一例をお
見せしたいと思います。

 

たとえば、図1のようなフレーズがあ
るとしましょう。すべてのが割と
然と並んでいますね。どう思われます
でしょうか?

 

ブルーノートを入れたりしていますが、
かっちりとしすぎていて、あまり面白
くないと思われる方が多いのではない
でしょうか?じゃあ、どうするかとい
うと、そこでずらすわけですね。でも
具体的にどうするか?

で、その時のキーワードが「喰う」
「タメる」かということなわけです。
図2を見てください。

 

まず、の8分音符が並んでいるとこ
ろは、半拍後ろにずらしている(「タ
メて」いる)のがお分かりになります
よね?でタメた分後ろの3つの音を三
連符にして詰め込んでますね。

 

それから後半の4分音符2つについて
は、後ろの音を8分音符に切り詰めて、
そのぶん2小節目の音を「喰って」半
拍前にもってきていますね。そうやっ
て出来たのが図2のフレーズなわけで
すが、今度はいかがでしょうか?

 

図1よりはだいぶおしゃれ度アップ
てると思いませんか?実はこういう符
割りはジャズ(とくにビバップ系)で
よく使われたりしますので、今度ジャ
ズを聴くときにでも気をつけてみてい
ただくと、似たようなリズムのフレー
ズが結構あるのに気がつくと思います
よ。

 

逆に言うと、図1の譜面を見ても図2
のように弾いてしまうのがジャズマン
てことかもしれません。

 

て、ことで。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

ジャズギタリスト金太郎

々、「あしがら」というら
しくない
名前のジャズバーに住
み込みで働いて
いた母親ととも
金太郎という男の子
が暮らし
ておりました。

 

生まれたときからそんな所で暮らして
いたせいで、毎日浴びるようにジャズ
を聴いていた金太郎は、ぐずって泣く
時もアフタービートを効かせていたと
いいます。

 

金太郎が歩けるようになると、母親は
金太郎にハコモノのギターを与えまし
た。まだ子供でただでさえ小さいのに
なぜか18インチボディー幅にロングス
ケールのネックという巨大なギターで、
最初のうちは演奏が大変でしたが、母
親は星飛雄馬の「大リーグボール養成
ギブス」の感覚で与えたのでした。

 

金太郎の遊び友だちは、ライブで演奏
にくるジャズマンたちでした。そんな
環境ですくすくと育った金太郎は、そ
のうち、この大きなギターを弾きこな
せるようになっていきました。とある
コンテンポラリーなジャズギタリスト
と仲よくなった金太郎は、ほどなくし
指をストレッチして変態じみたボイ
シングのコードを弾くまでになりまし
た。

 

母親が、開店前に金太郎を店で遊ばせ
ておくと、そんな変態じみたポジショ
ンで弾いた不協和音で、店の氷のブロ
ックが一瞬にしてクラッシュアイス
なったそうです。親孝行ですね。

 

そんなある年の秋、友だちのジャズマ
ン達から武者修行外のジャムセッシ
ョンに行こうと誘われました。金太郎
は喜んで参加しましたが、ジャズマン
たちの移動用のバンガス欠で、貧乏
なジャズマン達はガソリンが買えませ
んでした。そこで金太郎は店の売上を
ちょろまかしてガソリン代をカンパ
てあげました。良い子はそんなことを
してはいけませんよ。

 

金太郎達は隣の町のジャズ専門のセッ
ション・バーに行きました。そこでは
ストレート・アヘッドなジャズから
ードからフュージョンからアシッド
で様々なジャズが演奏されていました。
金太郎達は夢中でセッションしていま
したが、突然、とても大きな図体のヒ
ゲもじゃの男が入ってきて、無表情な
顔でギターを弾き出しました。

 

熊さんだ……」店内がざわめきまし
た。

 

「熊さん」と呼ばれたその男は、見た
目とはうらはらに、極端にピッキング
のアタックの少ない繊細なフレーズ
弾きましたが、なにやら近寄りがたい
雰囲気でした。熊さんの繰り出す音は
とてもコンテンポラリーで、調性があ
るか無くなるかのすれすれアウトフ
レーズのオンパレードでした。正直ま
わりのジャズマン達も引いてしまって
いましたが、金太郎だけは怖がること
なく熊さんに向かっていきました。

金太郎も得意の変態コードで対抗しま
したが、熊さんも聞いたこともないよ
うなスケールを数々繰り出して勝負が
つきません。ホールトーンスケール
コンディミは序の口で、シンメトリッ
クオーギュメントやら、ハーモニック
マイナーでの4度のインターバリック
ストラクチャーのアルペジオとか、た
とえ説明されても理解不能なスケール
をがんがん繰り出してきました。

 

スケールでは勝てないと思った金太郎
は、7音5音のフレーズが複雑なパタ
ーンで繰り返されるポリリズミックな
フレーズを引き続けました。すると熊
さんの額から大粒の汗がしたたり落ち
ました。金太郎がさらに11音と13音の
フレーズも交えて数十コーラスもの間、
ポリリズミックなフレーズを弾き続け
ると、とうとう熊さんは降参しました。

 

「参りました。どうか私をあなたの家
来にしてください

 

「いやいや、みんなで仲良くやりまし
ょう。さあ、みんな、ジャムセッショ
ンしよう!

 

金太郎は連れのジャズマン達や店の客
の方を見ましたが、ついてこれなくな
ったジャズマンや客達はとっくに帰っ
てしまっていましたとさ。

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

ファンクギタリスト浦島太郎

々、ある夏の日に浦島太郎
が海辺で
遠くを見つめてビーチ
ボーイズの「サ
ーファー・ガー
ル」かなんかを聞いて
気取って
いると、子供たちが、わいわ

と騒いでいる声が聞こえてきま
した。

 

せっかく西海岸な気分でいたのにとか
思いながら、浦島太郎が近づいていく
と、子供たちは、海岸に打ち上げられ
ギブソン・エクスプローラーをいじ
めているところでした。

 

「なんだ、この変なかっこのギター。
立てかけておけないじゃん」

 

「そうとう歪んだ性格してそうだな」

 

まともな人間の弾くもんじゃない
だろ」

 

……とさんざんないわれようです。

 

「火つけて燃やしてしまおうか

 

それを聞いてエクスプローラーが不憫
になった浦島太郎は、子供たちの中に
割って入り……

 

「こらこら、そんなひどいことをする
んじゃない。浦島太郎オリジナルのギ
ターピックをあげるから逃がしてやっ
ておくれ」といって、子供たちの手か
らエクスプローラーを逃がしてやりま
した。

 

「お前もこんな変形モデルにされて大
変だとは思うが、気をつけるんだよ」

 

「浦島さん、ありがとうございます。
お礼に竜宮城にお連れしましょう」

 

「竜宮城?」

 

「毎晩、毎晩、連夜のジャムセッショ
ン三昧のできるそれは楽しい所です。
きれいなおねいさんもいますよ」

 

そういわれて、そういう所が嫌いじゃ
ない浦島太郎は

 

「ふ、ふうん、ま、ちょうど退屈して
たから付き合ってやってもいいかな」

 

……などとカッコつけましたが、内心
くわくして、エクスプローラーの背
中に乗って出発しました。

エクスプローラーは、浦島太郎を乗せ
て海の中に入り、そのまま海底に向か
いましたが、やがて海中にある雑居ビ
に連れて行きました。階段を3階
で昇って着いた先の店のドアには「セ
ッションバー竜宮城」と書かれていま
した。店に入ると、そこでは、ファン
クのジャムセッションの真っ最中。

 

ステージでは、エビやらヤドカリやら
のバンドが演奏しておりフロアでは
やヒラメが舞い踊っていました。

 

そして、カウンターの向こうでは1人
の女性がドリンクを作っていました。
「どーも、こんばんは。乙姫といいま
すー。うちのエクスプローラーがお世
話になったそうで、今日は、この子を
好きなだけ弾き倒していってください
ね」いつのまにか、浦島の手にはエク
スプローラーがにぎられていました。

 

乙姫に促されるままにステージに上が
った浦島は、エクスプローラーでファ
ンク?とは思いましたが、もともと嫌
いじゃない性格なので、ハウスバンド
ファンクのリズムに身を任せてギタ
ーを弾き始めました。

 

あるときはナイル・ロジャーズ
あるときはアル・マッケイ
はたまたレイ・パーカーJr.
ときにはブルーイ
……といったカッティングを繰り出し
たり

 

かと思えば、
デヴィッド・T・ウォーカーのような
エロいソロを弾いたかと思うと、

 

次には、コーネル・デュプリーのよう
ブルージーなフレーズを繰り出し、

 

また次の瞬間には、
カーティス・メイフィールド風にワウ
を効かせたギター弾きながらファル
セットで歌ったり、

 

やりたい放題の演奏を繰り広げたので
した。浦島太郎は次第にトランス状態
になって行きました。

 

「きもちい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

……

 

気がつくと、浦島太郎は海辺に倒れて
いました。すでに朝になっており、太
陽が次第に海辺全体を照らし、海辺の
砂が熱くなりだしていました。

 

「あー、頭いて……。そうか、一晩中
セッションしてたんだっけ……」

 

浦島太郎が起き上がって、ふと気がつ
くとそばに何か箱のようなものがあり
その中に手紙があるのでした。封筒に
「乙姫」とあり、中をみると、便せ
んに「お疲れさまでした。ノリノリ
したねー。300日連続であんなにギタ
ーを弾いた人は初めてです。あとで
会計お願いしますね」と書いてありま
した。

 

一晩と思えましたが、浦島太郎は300
晩連続でセッションしていたのでした。

 

封筒の中には請求伝票が同封されてい
ました。

 

「う……」

 

その伝票を見た浦島太郎の髪は一瞬で
真っ白くなってしまったということで
す。

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

お読みいただきありがとうございま
した。こんな話やら、セッションノ
ウハウ
情報などお届けする無料のメ
ルマガ
やっておりますので、よろ
しければ
ご登録ください。その他、
色々な音楽
企画やシニアライフにま
つわる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/page-48/

 

ハードロッカー桃太郎

々、おじいさんが山でトラ
ペットの、おばあさんが川でサッ
クスの練習をブルージャイアント
よろしくしていると、川上から
きな桃がどんぶらこっこ、どんぶ
らこっこというシャッフル系のノ
リで流れてきました。

 

「ちょっ、クールじゃん」とおばあさ
んがその桃を引き上げ、家に持ち帰っ
て2人で割ってみると、中からギブソ
ンのフライングVを抱えた長髪で腕に
タトゥーをした男の子が生まれてきま
した。

 

「桃からうまれたのでピーチボーイ
名付けましょう」という安易なネーミ
ングに反発しつつも、男の子はすくす
くそだち、立派なロックギター小僧
成長しました。

 

毎日毎日ギターでリフやらランフレー
やらを大音量で弾くので近所の人や
らクマやらイノシシやらは迷惑そうに
していましたが、おかまいなしに弾い
ていると、上達は著しく、まもなく村
の若い衆ではかなう相手がいなくなり
ました。

 

ある日ピーチボーイはおじいさんとお
ばあさんに言いました。

 

「おじいさん、おばあさん。僕は鬼ケ
にいってギター合戦して鬼退治をし
てきます」といいました。「鬼ケ島」
というのは隣の町にあるジャムセッシ
ョンを夜な夜なやっているライブハウ
の名前でした。

 

おばあさんにきびだんご型のギターピ
ックをもらい、おじいさんから改造し
強力ディストーションエフェクター
をもらったピーチボーイは愛機のフラ
イングVを手に町へと出かけて行きま
した。

 

町に向かっているとがやってきて、
「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」と
いいました。

 

「んー、じゃ、お前サイドギターね」

 

犬をサイドギターにしたピーチボーイ
は次にに出会いました

 

「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」

 

「んー、やってもいいけど、ギターば
かりいても困るからおまえベースな」

 

猿をベースとして加入させたピーチボ
ーイは次にに出会いました。

 

「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」

 

「もうあとはドラマーの空きしかない
けど、それでもよければ」

 

犬と猿と雉が加わってピーチボーイズ
と名乗ることにした一行が、目的地の
「鬼ケ島」に着くと、そこでは鬼達が
大音量ロックジャムセッションの真っ
最中。ピーチボーイは鬼達に言いまし
た。

 

ロックンロールオールナイトいきま
ーす!ワンツースリーフォー!」いき
なりフルテンのボリュームで弾き始め
ました。

 

犬のパワーコード鬼達のパンツを引
き裂きました。

 

猿の重低音ベース鬼達の鼓膜をぶち
抜きました。

 

雉のドラミング鬼達の角を破壊しま
した。

 

そんな阿鼻叫喚の中、ピーチボーイ
ありったけのテクニック高速フレー
ズを繰り出してギターを弾きまくり
した。

 

「ひえええ、降参です降参です。勘弁
してください」

 

ピーチボーイズは鬼達から金銀財宝
取り上げようとしました。

 

が、

 

「すみません楽器代とハコ代とノルマ
で消えてしまいました」といわれてし
まい、あげくのはてにライブハウスの
マスターからチャージを巻き上げられ
一文無しで帰りましたとさ。

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

Acapella というアプリが面白いので…

前に、こんな動画を作りまし
て…▼▼▼
Acapellaというスマホ、タブレット用
のアプリ、正確にいうとAcapella from
PicPlayPostというものがありまして、
しばらく前から、気にはなっていたの
ですが、先日ようやくダウンロード
て(無料なんですけどね)使ってみた、
その作品(?)第1号なんですね。

 

どんなアプリかといいますと Mixcord
というデベロッパー(というかデベロ
ッパーのネットワーク?)から出てい
るようで、つい最近出来たアプリかと
思っていたんですが、2年以上前から
あるようですね。

 

で、どうも元々PicPlayPostという
画のコラージュを作るアプリがあって
それがベースになっているようです。
このAcapellaというソフトは、その
画コラージュを「音楽」に特化させた
というのが一番の特徴です。

 

iPhone用のアプリはこちら▼▼▼
Android用はこちら▼▼▼

 

何ができるかというと、一つの画面を
最大9つのフレームに分割して、その
それぞれに音声付きの動画をどんどん
録画していけるんですね。前に撮った
動画を再生しながらそれに重ねていけ
るので、あのジェイコブ・コリアみた
いな1人多重録音の動画を作ったり、
動画のデータを共有することによって、
YouTubeで見るようなペンタトニック
ス風のコラボ動画を作ることができま
す。

そんなわけで、入手してすぐに、1人
多重録音(録画)をモノは試しとやっ
てみたのが、最初にご紹介した動画で
した。まあギターのバッキングの上で
ソロをぱらぱら弾いただけですが…

 

ユーミンの「卒業写真」ジャズっぽ
く弾いてみたわけですが、普通に動画
編集ソフトを使ってやろうとするとそ
れなりに結構な手間のかかることが
単にできてしまうんですよね。気に入
るまで何回も録り直しもできますし。

 

なかなか楽しいアプリではないかと思
い、これは色々遊べそうと思ったので
した。この続きはまたそのうち…。

 

※追記:この他の Acapella 関係の投
稿
にご興味のある方は、
こちらにまと
めてあります
!▼▼▼
https://seniorlife.sakuraweb.com/?s=Acapella&x=0&y=0

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などもお届けしているメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼


 
 

昭和の歌謡曲でセッションパーティー!

いぶ以前に、昭和の歌謡曲
縛りでセ
ッションしたら面白い
かも、というこ
とを書きまして。
書いたまんま、なか
なか出来な
かったのですが(セッショ
ンの
中の1曲あるいは数曲を歌謡曲
することはよくあります)…

 

こちらでもときどきご報告などしてい
アラカンセッションという、原則50
代以上の方々を対象として毎月開催し
ているセッションが1周年を迎えたと
きに、それをやりました!

 

この日は1周年を記念して、ちょっと
いつもとは違ったパーティー形式のイ
ベントを実施いたしました。場所は吉
祥寺のとあるビルにある貸切パーティ
ーのできるカフェでした。窓からは井
の頭公園も望めるなかなか素敵なロケ
ーションです。

 

そんなスペースで、日曜の昼下がりに、
食事とドリンクを用意して、みんなで
パーティーとしゃれこみました。

そして、当日は「昭和のあの歌、あの
曲」というテーマを設定して、セッシ
ョンを楽しんだのです (^-^)

 

そんな様子を動画に撮りました(笑)

 

「すきすきソング」(ひみつのアッコ
ちゃん)です▼▼▼

 

「ドリフのズンドコ節」です▼▼▼

なんか、色モノ系ばっかりやってるよ
うな感じですかね?もちろんそればっ
かりじゃないんですよ。たとえば…

 

「ルビーの指輪」です▼▼▼

 

そんなわけで、懐しい曲を演奏し、語
り合い、楽しい時間を過ごすことがで
きました。

 

いかがですか?こんなアラカンセッシ
ョンご興味がある、あるいは参加し
たいと思われましたら、コメントでそ
の旨お知らせくださいませ。

 

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などもお届けしているメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼


 
 

良いプレイヤーの指標って何?

球というスポーツが人々の
興味を引
きつけるのには「数字」
とか「統計」
といったものの働
きがありますよね。

 

つまり、投手の勝ち数とか打者の本塁
打数といった数の積み重ねであったり、
あるいはさらにそれを「割合」で見て
いく防御率とか打率とかいう数字をめ
ぐって、みんなが盛り上がるという側
があるわけです。もちろん一方では
試合の勝ち負けやシーズンの優勝とい
「勝負」の側面があるのは間違いな
いのですが。

 

面白いのは、そうした数字上の記録と
勝負が必ずしもリンクしない、という
ところなんですよね。派手な活躍をす
る選手がいても、チームとして勝負は
また別だったりすることも往々にして
あったりします。

 

そんなこともあるので、そもそも従来
のそうした成績の統計の取り方疑問
を持つ人が出てもくるわけでして。も
っと別の指標の方が統計学的に勝負に
直結するという「理論」を打ち出した
のが、例の「マネーボール」という本
やら映画で描かれた「セイバーメトリ
クス」というものですね。

 

打率より出塁率のほうが重要なんだと
か、送りバントは(ほとんどの場合)
無意味だとか、そんなこれまでの常識
とは異なる考え方が生まれたりもして
います。最近投手についてよくいわれ
「クォリティ・スタート」(先発投
手が6回を3失点以内におさえること)
という考え方もこの理論からきていま
すね。

 

でね、

 

そんな野球の話を、別に何でも音楽の
世界に当てはめたりするのがいいと思
っているわけではないのですが、たと
えばセッションなどでの演奏を成功さ
せる(あるいは演奏をより良いものに
する)指標というのが、これまでの
奏技術のとらえ方とは別にあっても良
いのではないか、とふと思ったりした
んですね。

早く弾けるとか、複雑なフレーズが弾
けるとか、高い音が出せるとか、そう
いうのとは別の指標。例えば、周りの
音がよく聞こえているとか、メンバー
同士の反応の良さとか、そんなのを測
指標はないものか。そんなことを考
えたんですが。

 

…でもまあ、それって一緒に演奏して
いて楽しい人ってことか…。別に指標
化しなくてもいいのかも(←オイ)

 

そんなことを、テレビで野球の試合を
観ながら考えたのではありました。


では、また。( ̄▽ ̄)

こんな話やら、セッションノウハウ
情報などもお届けしているメルマガ
やっておりますので、よろしけれ
ご登録ください。その他、色々な
レッスン企画やシニアライフにまつ
わる
話題をお届けしております。
こちらからどうぞ。▼▼▼