シュールレアリスムという芸
術・思想運動がありまして。
アンドレ・ブルトンという詩人がリー
ダー格でしたが、画家にもダリとかエ
ルンストとかいった有名な人たちが数
多くいます。
その中でもダリと並んで、いやおそら
くダリ以上に現代のポップカルチャー
に影響を与えた人に、ルネ・マグリッ
トというベルギーの画家がいます。
マグリットの絵がお好きな方も多いの
ではないでしょうか。私も大好きで、
その元をたどると、子供の頃読んでい
た「少年マガジン」の影響が大きい気
がします。なぜか、マグリットの絵が
よく取り上げられていたんですよね。
さらに私が中学生のころにマグリット
の大回顧展が東京の近代美術館で開催
されたことがあって、それ以来、部屋
にはマグリットの絵を飾ったりしてい
ました。有名な「大家族」というタイ
トルの絵だったと思いますが。▼▼▼
で、
マグリットという人の絵は特に、広告
とかグラフィックアートに影響を与え
たといわれています。レコードのジャ
ケットなどにも彼の絵が「引用」され
ていたり、あるいはそのまま使われて
いたりする例が結構あります。
有名なところではジェフ・ベックのア
ルバム『ベック・オラ』のジャケット
に「リスニング・ルーム」というタイ
トルの絵がまんま使われていたりしま
した。▼▼▼
ほかにも探すとつい最近の例まで色々
出てくると思います。
面白いと思ったのは、最近目にした記
事で、マグリットが画家として独立す
る前に壁紙などを作る会社でデザイナ
ーとして働いていたときの作品を見た
のですが。※
当時(1920年代でまだLPレコードの
ジャケットというものが生まれる前)
マグリットはシート・ミュージック、
つまり市販の楽譜の表紙のデザインも
担当していたのですね。
まだシュールレアリストになる前で、
アールデコ風の絵ですけどね。ちょっ
と日本趣味の絵なんかもあります。
そうやって音楽にまつわるアートの仕
事をしていたマグリットの絵が、後年
になって巡り巡ってアルバムジャケッ
トに使われたりしたというのが、面白
いなと思ったりしておりました。
※マグリットのデザインした楽譜の表
紙デザインはこちらでご覧になれます。
▼▼▼
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
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