ということわざがありまして。
ご存じの方もいらっしゃると思います
が英語のことわざなんでして、元の英
文は
Don’t put all your eggs in one
basket.
basket.
ですね。
このことわざ、元をたどると、セルバ
ンテスの『ドン・キホーテ』にあると
いわれています。ですけど、本当にそ
れが起源かというと特定するのは難し
いでしょうね。
それはともかく、このことわざは、
「1つのことに全てを賭けることはす
るな」
と言いたいわけですよね。一撃で全て
を失う危険を冒すな、と。ある意味賢
明で常識的なことを言っていることわ
ざなわけですが。
でも、
人のメンタルとくに音楽をやる時のメ
ンタルを考えると、案外自分の音楽的
なアイデンティティ(というと大げさ
ですが)を一つのカゴに詰め込んでい
ることも多い気がします。
どういうことかというと、例えば曲の
中でソロを弾くなんていうとき、結構
弾く当人というのは、自分のソロにつ
いて一面的な見方(聴き方?)しかし
ていないことが多いんですよね。
ここのフレーズの運指がどうとか、あ
そこのチョーキングがどうだとか、こ
だわりのポイントがあるのはわかりま
す。それがいけないとは言いませんが
それが上手くいかないと、全てがダメ
と思いがちなんですよね。
それでもって落ち込んだりしてね。あ
りがちな話ではありますが。私もそう
いうことありましたよ、正直な話。
でも、そんな時、自分の演奏を聴いて
いた人と話をすると、実は全然違うこ
とを聴いていたことに気づかされたり
するんですよね。
ある人は「音色」だとか、ある人は演
奏のリズム的な側面に注目してたりと
か、バンドメンバーとの細かいやり取
りを面白がっていたり、とか。それで
結構、評価してくれたりすることもあ
るんですよね。
卵を入れるカゴは1つではない、と思
えることは、幸せな音楽生活のポイン
トではないか、いや音楽生活に限らな
いけども……などと思うのですが、い
かがですかね?
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)


