セレンディピティという言葉を
お聞きになったことがあるのでは
と思いますが。
昔、セレンディップ(今のスリランカ
のことだそうです)の国に3人の王子
がいて、彼らが旅をする、という童話
から来ているのだそうですが。
その旅の途中、意外な出来事に遭遇す
ると、王子たちはいつもその聡明さで
予想もしないような発見をするという、
そんな内容なんだそうで。
そこから、何かを探しているときに、
探しているものとは別の価値があるも
のを偶然見つけること、ふとした偶然
をきっかけに、幸運をつかみ取ること
をセレンディピティというようになり
ました。
現実世界でも、科学上の様々な発見や
発明に、セレンディピティといえるよ
うな逸話があるといわれています。
で、
コロナ禍があって「会議」というもの
のオンライン化が進んだ影響で、色々
問題が起きていて、とくにビジネス関
係の記事とか読むとよく論議にもなっ
たりしているみたいなんですが。
そこでよく出てくるのがこのセレンデ
ィピティという言葉なんですよね。オ
ンラインの会議では雑談が生れづらく
てセレンディピティが欠如してしまい
がち、とか。確かにそりゃそうかもし
れません。
ちょっと別の文脈ですが、メタバース
にはセレンディピティが生れないとか
そんなこといってる記事もあった気が
します。まあ、それが本当にそうかど
うかはこれまた議論があるでしょうが。
<ところで、
ジャムセッションしてると、時々これ
がこうなると、ああなるのかー、とい
うようなことが起きたりします。
一人の出した音に対する別の人の反応
とか、その場の雑談みたいなものとい
えなくもないですよね。そこに意外で
(時に)面白い演奏が生れたりするこ
とがあるわけですね。
事前にパワーポイントを作っておくと
か、そういうのとは違うんで、セレン
ディピティ的なものを生みやすいんで
しょうかね。
逆に言えば、会議が面白いアイデアを
生むような有用なものであるためには
ジャムセッション化する必要があると
いうことなのかもしれません。
とはいえ、じゃあセッションホストに
会議を仕切らせれば素晴しいアイデア
が生れるのか、といえばまた別の話だ
とは思いますけどね。セッションホス
トやってるような人は会議嫌いでしょ
うし。
て、ことで。
では、また。( ̄▽ ̄)