書いておいて気がつきましたが、この
「老人力」という言葉は少々誤解をま
ねくかも、と思いまして。
これはですね、いわゆる「老人パワー」
とかそういうモノではありません。
「老人力」という言葉を世に出したの
は、故・赤瀬川原平さんで、正・続の
2冊の本となって出版されました(今
は合本されて売られているようです)。
本はベストセラーとなり流行語の仲間
入りもしたのですが、今となってはだ
いぶ忘れられていると思います(それ
もまた老人力らしいといえばらしいで
すが)。▼▼▼
著者は「老人力」について、
ふつうは歳をとったとか、モーロクしたとか、あいつもだいぶボケたとかいうんだけど、そういう言葉の代りに、『あいつもかなり老人力がついてきたな』というふうにいうのである。そう
すると何だか、歳をとることに積極性
が出てきてなかなかいい。
…という風に書いているのですね。つ
まりそれまではマイナスのイメージが
ついていた言葉をプラス思考に転換し
たことがポイントだったわけです。
でね、この「老人力」という本を出し
たとき、赤瀬川さんはちょうど60歳に
さしかかるころ、まさしくアラカンで
あったわけなのですね。もっと歳をと
ってからの本かと思っていたら。今の
私とほとんど一緒じゃないですか(笑)
そんな「忘れる」とか「挫折したこと
がある」とか、そんな「力」がアラカ
ン世代の音楽ライフを盛り上げること
になるのでは、と考える今日この頃な
わけです。
「よーし次、枯葉やろう、枯葉」
「青井さん、30分前に枯葉やって5コ
ーラスもソロ弾いたじゃないですか」
「じゃあ、あれやろう、あれ」
「あれって…」
「あれだよあれ」
「あれですかー」
「そう、あれ。じゃあ、せーの…」
…とか?なかなかな破壊力かも。
では、また ( ̄▽ ̄)
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