聞かれてもいないのに教えようとするおじさんについて

にとあるブログ記事を見ま
して。

 

一部の皆さまには有名あるギター講
師の方のブログだったんですが。すで
にその記事は消されてしまってい
うで読めないんですけど。

 

どんな内容かというと「ロックT警察」
の話でした。「ロックT警察」という
のは、

 

昔のロックバンドの名前の入ったTシ
ャツを着ている若者にそのロックバン
ドについて訊ねて、知らなかったりす
るとがっかりしたり、教えてやろうと
説教したりするおじさん

 

のことを言っているそうでして。

 

で、そのブログでは、そういうのは
然ロックじゃないしカッコ悪い、と批
判していたわけです。確かにおっしゃ
るとおりですけど。

 

Tシャツの胸によく見えるように書い
てある好きなロックバンドの名前を見
ると反応したくなるおじさんの気持ち
もわからないじゃないですけどね。
をつけましょうね。

 

ことロックTに限らず、別に頼まれて
もいないのに、色々アドバイスしたり
教えてやろうとかする人いますよね。
音楽なんかでもそういう自称「耳の肥
えた」おじさんがいるので、言うこと
をきいてはいけない、と誰か書いてま
したが(笑)

 

まあ、えてしてそういうのはそのおじ
さんの自己肯定感の低さの裏返しだっ
たりしますね。そしてまた最近はそれ
SNS上で展開されたりもしますので、
話はよりやっかいで、困ったもんです。

 

でも、今の世の中、昔のことでも知識
を得ようと思えば調べは結構簡単につ
ので、時々おじさんもびっくりな知
を昔のアーティストについて持って
いる若者もいますからね。記憶力の低
下しているおじさんが木っ端みじん
されてしまったりしてね。

 

そんな番組とか動画の企画、誰かやっ
てみたら面白いかもしれませんな。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

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不良にならずに音楽やってます?

前あるネットの記事を目に
まして。

 

現在高齢者となった人たちが若い頃
当時の大人に言われたことを聞いた、
みたいな内容だったんですね。まあ大
人から説教されたことみたいな内容で
す。

 

リンクがあったんですが、元記事が削
されてしまったようで、今は見られ
ないのですけど、音楽に関する文句が
多かったです。KISSは悪魔の音楽だそ
うですよ。まあそういえなくもないか
もしれませんが(笑)

 

やっぱり、みんな当時流行っていて好
きだった音楽については、上の世代の
人たちからは色々言われていたんです
ねえ。

 

アメリカの話ではあるんですけどね。
でも結構日本でも似たようなものでは
なかったかと思います。

 

よく聞く話は、エレキギターを弾くよ
うな奴は不良だといわれていた、とい
うのですね。まあ、エレキを始めた動
不純なものがまるでなかったか
言われると、No と言いきれる人は少
ないだろうという気はしますが……。
え? そんなことない?

ギタリストの皆さん、どうでしたか?

 

はといえば、エレキをちゃんと(何
がちゃんとだかよくわかりませんが)
弾き始めたのは、高校に入ってから
したが、うちの親は特に心配すること
もない様子で、弾かせてくれていまし
たねえ。

 

うちの両親は、特に楽器を弾いたりす
る趣味はありませんでしたが、そこら
へんはわりと自由にさせてくれていま
した。

 

部屋へたくそなギターを弾いていた
り、音楽仲間がやってきても特に文句
をいうでもなかったです。時々、うる
さいから静かにといわれたことはあり
ましたけどね(笑)

 

私のことを信頼してくれていたのか、
不良化するとかそんなことはあまり
く考えていなかったのかよくわかり
ませんが。

 

そんな意味では、おかげでいまだにギ
ターを弾いているわけで、そこは感謝
しております、はい。

 

て、ことで。


それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

スムースは神、だった?

ット・ロックお話でござい
ました。流行った当時はAORとか
いわれていたジャンルの音楽です
ね。

 

この言葉は、その名も『ヨット・ロッ
ク』という 2000年代になってネット
上で公開された動画のシリーズから来
ているんです。

 

これ、ご興味のある方YouTube
”Yacht Rock” 検索すれば見つかり
ます。え? 探すの面倒? しょうが
ないな……こちらです。

 

まあ全部英語ですけどね。でも言葉が
わからなくても、観ればわかります
ど、早い話このシリーズ

 

AOR の立役者たちを、チープなテイス
トでシニカルに皮肉ったおバカな似非
ドキュメンタリー(モキュメンタリー
というらしい)

 

なわけでして。

 

で、今回、私はこのシリーズ全編
を通しました!(威張るほどのことか)
全部で12本ありますが、実は1本あた
り5分くらいですので、すぐに見終わ
ってしまうんですけどね。

 

さて、このシリーズの主役格(?)は、
あのマイケル・マクドナルドケニー
・ロギンズの2人なんですね。もちろ
役者がやっていて、本人たちが出て
くるわけじゃないですよ。

 

2人はココとかいう師匠のようなプロ
デューサー架空の人物のようです)
に、「スムースは神である」(と実際
に言っているわけじゃないですが)と
いうような指導(?)を受けて、ヒッ
ト曲を生み出していく……

 

というようなストーリーなんです。他
にもこの2人だけでなく、わき役とし
て、同時代の AOR 系やそれ以外のミ
ュージシャンたちも登場します。クリ
ストファー・クロスとか、TOTO とか
イーグルズとか他にもいろいろ。ホー
ル&オーツはなぜか悪役扱いなんです
よね(笑)。

 

なぜ、『ヨット・ロック』かというと
おそらく、当時のニュー・リッチ的な
ヨットを乗り回す若者の好む音楽、と
いうイメージがあったのかな、と思い
ます。このシリーズの舞台も、南カリ
フォルニアのマリーナらしきところ
なっています。

 

とまあ、長々と『ヨット・ロック』に
ついて語ってしまいましたが。この
ット・ロック現象を見て思うのはです
ね、昔の音楽でもこんな形(ネットの
動画)で再び人の目に(耳に?)触れ
て、蘇ったりするってことですね。

 

たとえ、からかい半分だったとしても
それで人の耳に入ると、それを好きな
ってリスペクトする人も出てくるんで
すよね。近年ヨット・ロックが用語
として定着してきたのも、そんな動き
が実際にあるからなので。

 

そして、アラカン世代もそんな今でも
リスペクトされるようなジャンルの曲
リアルタイムで聞いていたことで、
リスペクトされることもあるかもしれ
ない、ということですね。

 

知らんけどな。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

ヨット・ロックとは?

ット・ロックという音楽ジャ
ンル(を指す言葉)がありまして
ね。

 

ある、というか作られた、というか
談から駒というような話なんですが。

 

ヨット・ロック何を指すのかという
1970年代から80年代にかけて流行
った、いわゆる AOR という言葉が指
す音楽とほぼ同じものといってよいか
と思います。

 

まあ、早い話がジャズや R&B の影響
を受けているけど、どファンクみたい
なねちっこい音楽じゃなくて、さらっ
とスムースな(主に)白人系のロック
のサブジャンル、みたいな感じですよ
ね。

 

TOTOとか、軟弱化(笑)したあとの
シカゴとか、ボズ・スキャッグスとか
スティーリー・ダンとか、マイケル・
マクドナルドが前面に出たドゥービー
・ブラザーズとか(実はマイケル・マ
クドナルドはこの「ヨット・ロック」
を語る上での重要人物なのですが、そ
の話は後ほど)。

 

アラカンの皆さんは、若い頃ドライブ
ミュージックとしてよく聞いておられ
た方も多いのではと思います。青春の
熱い記憶が蘇ります、かね?(笑)

 

で、話はヨット・ロックに戻りますけ
ど、

 

AOR って言葉がすでにあるのに、
んで今さら AOR のことをヨット・ロ
ックなんて呼ぶようになったでしょう
か?

 

実は、ヨット・ロックという言葉はそ
れらの曲が流行った頃にはなかった
葉なんですね。

 

この言葉が生まれたのは、インターネ
ットが普及した今世紀に入って登場し
たある動画のシリーズがきっかけにな
っているのです。それは……

 

続きます(←こら)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

デスメタルで健康な生活を??

かなか気分や体調が落ち着
ないことありますよね。整わ
ないというかね。季節的な影響
が結構あったりするともいわれ
ます。

 

前にこんなことを書いたことがありま
して。

 

簡単に言うと、春先は実は自律神経が
乱れやすい。そして、そんな自律神経
の乱れを整えるのに効果的なのが音楽
らしい、ということですね。

 

で、別にヒーリング・ミュージックと
いったような特別な音楽を聴かなくて
も、自分の好きな音楽を聴くのがいち
ばんいいらしい、なんてことも書いて
います。

 

なんですが、

 

その時、じゃあデスメタルなんていう
のはどうなんだろうか? なんてこと
を冗談半分で書きまして。で、まあ
に好きな音楽なら良いんじゃない
という結論にしたんですが。

 

正直、どうなんだろうという気もして
いました。

 

よくいわれるのは、デスメタルのよう
暴力的な音楽を聴くと、聴いた人も
攻撃的、暴力的な気持ちになるのでは
ないか、ということなのですよね。あ
るいは、聴き慣れているとさらに強い
刺激を求めるのでは、とか。そんな音
楽を聴いて、果たして自律神経は整う
のか?

そしたらですね、

 

デスメタルの曲が人間にどのような
情的反応を引き起こすか、オーストラ
リアの大学の研究チームが調べたらし
いんですよ。ブラッドバスというデス
メタル・グループの “Eaten” という
を被験者に聞かせながら、暴力的な画
像を見せたんだそうですが。

 

で、まあ結論をいってしまうと、デス
メタルのファンが暴力的な画像を見て
も特に普通の人たちと異なった反応を
示すことはなかったそうでして。

 

この実験をした研究者によれば、デス
メタルファンの「この音楽に対する主
な感情的反応は、喜びとエンパワーメ
ント(自信を与えること)」「(デ
スメタル)ファンは、いい人」「彼ら
は誰かを傷つけることはない」のだそ
うです(笑)

 

なので、デスメタル・ファンの皆さん
は、デスメタルを楽しんで、健康な生
活を送ってくださいね。

 

※こちらの記事を参考にいたしました。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

名曲すぎて嫌んなっちゃう?

ックギター関連の総合Web
サイトで
Ultimate-Guitar.com 
というアメリカの
(?)やつが
ありまして…。

 

アメリカって書きましたが、もともと
はロシアで立ち上がったとかサイトに
は書いてありましたけど。ま、ありが
たいことに(?)、ロシア語ではなく
英語のサイトです。

 

で、そのサイトが最近、サイトの読者
コミュニティで「必要以上にプレイさ
れているロックとメタルの曲オールタ
イムトップ25」というアンケート
果を発表したんです。

 

人気があって名曲かもしれないけと、
あまりに演奏されすぎていてちょっと
どうよっていう曲たちってことですね。
で、その結果をご紹介しようと思いま
して…。25位まで紹介すると長くなる
ので、ここではトップ10を見てみまし
ょう。まず、10位から2位です。

 

10位 ドント・ストップ・ビリーヴィ
ン (ジャーニー)
9位 天国への階段
(レッド・ツェッペリン)
8位 バック・イン・ブラック
(AC/DC)
7位 ワンダーウォール
(オアシス)
6位 ウィ・ウィル・ロック・ユー
(クイーン)
5位 リヴィン・オン・ア・プレイヤ
ー (ボン・ジョヴィ)
4位 スウィート・ホーム・アラバマ
(レーナード・スキナード)
3位 エンター・サンドマン
(メタリカ)
2位 スメルズ・ライク・ティーン・
スピリット (ニルヴァーナ)

 

…というランキングでした。

 

アメリカというか英語圏の読者のラン
キングですから、日本人的な感覚から

いうとちょっと違うと思う曲もあるか
もしれませんけどね。「スウィート・
ホーム・アラバマ」なんてのは、やは
アメリカだからなんてこともありそ
うです。

 

でも、ま、全体的に気持ちは分かる
思いません?

 

で、さて、お待ちかねの(?)第1位
ですが、ジャーン、

 

スウィート・チャイルド・オブ・マイ
ン (ガンズ・アンド・ローゼズ)

 

…で、ございました。なるほどねー。

いかがでしょうか。ま、色々とご意見
もあるとは思いますが。

 

あと、日本人的感覚でいうと、これは
絶対入ってくるだろうと思える、「ス
モーク・オン・ザ・ウォーター」は11
で、惜しくも(?)トップ10を逃し
ています。それからヴァン・ヘイレン
の「ジャンプ」は23位なんですなー。

 

トップ25全てを知りたい方はこちら
のサイトをご覧くださいませ。(すみ
ません英語です)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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チケット売りのギター小僧

どく寒い日でした。雪も降
っており
すっかり暗くなり、も
う夜。明日は大
晦日という日で
した。

 

そのギター弾きの青年は、街角でライ
ブのチケットを売っておりました。今
日中にあと20枚売らないと、明日の大
晦日カウントダウンライブのノルマ
達成できないのです。

 

青年は、ポケットにチケットを入れ、
片手にギターを持ち、もう片方の手に
古そうなギターアンプを引きずってい
ました。

 

そのアンプは、青年のギタリストだっ
おじいさんの形見で、見た目は小ぶ
りなのですが、超強力なサウンドを生
み出す真空管アンプなのでした。青年
ライブの時にも、そのアンプをライ
ブハウスに持ち込むほど、肌身離さず
使っていたのです。

 

実は、青年はその日、あまりの生活力
のなさに呆れた彼女に、部屋を追い出
されたのでした。路頭に迷った青年は、
ギターとアンプを引きずって、それで
チケットを売ろうとしていました。

 

しかし、そんな青年の必死の形相も、
暮れの街を歩く人たちにとっては恐ろ
しいばかりで、皆んな逃げていくので
した。

 

「くそー、電源さえあればこのアンプ
にギターつないで、一曲ぶちかまして
客引きするのになー」

 

青年は悔しそうにアンプを見ました。

 

すると、どうでしょう! 電源に繋が
っていないにもかかわらず、アンプの
ューブに火が灯っているではありま
せんか!

青年は驚き、しかし半信半疑ながらも、
ギターをアンプにつなげました。そし
て、ギターをかき鳴らしてみると、ア
ンプは大音響で鳴り響きました。

 

青年は、いつもバンドでやっている
ギターソロを一心不乱に弾きまし
た。しばらく弾いていると、だんだん
人が集まってくるのを感じました。そ
れは1人2人と増えていくようでした。

 

青年がソロを弾き終えると、その人だ
かりから、割れるような拍手がおこり
ました。

 

「やったぜ!」

 

そう思って青年が目を上げると、最前
に立っていたのは、死んだはずの彼
のおじいさんでした。

 

「素晴らしい! それだけ弾けるなら
大丈夫だ。おいで、私と一緒に行こう。
皆んな待ってるぞ

 

「皆んな? 皆んなって?」

 

「皆んなだよ。B.B.とか、チャック・
ベリーもわりと最近来たな。プリンス
とか、ムッシュかまやつもいるぞ。そ
うだ、少し前にはトム・ペティーも来
たし。それに、もうすぐくるやつら
多いらしい。○○○○○とか△◆♯と
か」

 

おじいさんは言うのでした。

 

「そうか、そんな場所があるなら行き
たいなー」

 

「そうだろう、毎日セッション三昧
からな。楽しいぞ!」

 

その時、青年のアンプのチューブがそ
れまでにも増して明るく輝き、その瞬
間、二人は、輝く光と喜びに包まれて、
高く、とても高く飛び、 やがて、もは
寒くもなく、空腹もなく、心配もな
いところへと旅立ったのでした。

 

けれど、あの街角には深夜を過ぎても
あのかわいそうな青年の姿がありまし
た。売り物のチケットをポケットに、
片手にはギターをにぎりしめ、もう一
方の手で、アンプを抱えるようにして、
古い一年の最後の朝をむかえる前に凍
え死んでいたのです。

 

誰も青年がどんなに素晴らしい所に行
ったのか、知る人はいませんでした。
青年がおじいさんと一緒に、ギター・
レジェンドたちの集うあの場所に行っ
たと想像する人は誰一人いなかったの
です。

 

(ちょっとしゃれにならんかなーw)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

注:下記ページを参考にしました。

 

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これなんですか?(セッション編)

「ごめんください」

 

「いらっしゃいませ。どうされました
か?」

 

「いや、ちょっとジャムセッション
たいなあ、なんて思うんですが……」

 

「ジャムセッションね……。ジャンル
は何を?」

 

「えーと、ロックを少し……」

 

「ロックね……。なるほど。えー、こ
ちら、『クロスロード』『パリの散歩
道』『ロング・トレイン・ランニング』
などそろえてますが……。ま、どれに
なさっても同じようなものかと……」

 

「……えーと……。じゃあ『ロントレ』
をお願いします」

 

「はい『ロントレ』ですね……」

 

……これなんですか?

 

『スタンド・バイ・ミー』ですね」

 

「あー、そうですか……」

 

「演奏されますか?」

 

「あ、いやいや、まさか……」

 

「ははは。じゃ、これだけですね?」

 

「……えと、あとファンクもやってみ
うかな、なんて思うんですよね」

 

「ファンクねえー。そうしますと『チ
キン』『スーパースティション』『カ
メレオン』などがありますが……。ま、
どれになさっても同じようなんですが
……」

 

「あ、なるほど……。……じゃ、『チキ
ン』で」

 

「はい、『チキン』……と」

 

「……これなんですか?」

 

『スタンド・バイ・ミー』ですね」

 

「あー。あー、『スタンド・バイ・ミ
ー』ね」

 

「演奏されますか?」

 

「いやいやいやいや。あはは……」

 

「ははは。じゃ、これでいいですね?」

 

「えー、あとジャズも少々……」

 

「ジャズ、ジャズ……と。それではど
うでしょう?『酒とバラの日々』『オ
ール・オブ・ミー』『モーニン』など
など数多くありますが。ま、どれになさ
っても同じようなものですが……」

 

「あー、じゃ、『モーニン』で……」

 

「はい、『モーニン』……と。そうし
ますと、これとこれ……とこれですね。
ルチ・ジャンルにご興味お持ちでい
らっしゃるようですからね。グルーヴ
取り違えないようにね、注意してい
ただいて……。それでは以上でよろし
いですね?」

 

「これください」

 

「『スタンド・バイ・ミー』ですね」

 

「げほげほげほ……」

 

(*ネタなので、「どれも同じじゃな
い」とか怒らないでください)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

 

ハードロッカー桃太郎

々、おじいさんが山でトラ
ペットの、おばあさんが川でサッ
クスの練習をブルージャイアント
よろしくしていると、川上から
きな桃がどんぶらこっこ、どんぶ
らこっこというシャッフル系のノ
リで流れてきました。

 

「ちょっ、クールじゃん」とおばあさ
んがその桃を引き上げ、家に持ち帰っ
て2人で割ってみると、中からギブソ
ンのフライングVを抱えた長髪で腕に
タトゥーをした男の子が生まれてきま
した。

 

「桃からうまれたのでピーチボーイ
名付けましょう」という安易なネーミ
ングに反発しつつも、男の子はすくす
くそだち、立派なロックギター小僧
成長しました。

 

毎日毎日ギターでリフやらランフレー
やらを大音量で弾くので近所の人や
らクマやらイノシシやらは迷惑そうに
していましたが、おかまいなしに弾い
ていると、上達は著しく、まもなく村
の若い衆ではかなう相手がいなくなり
ました。

 

ある日ピーチボーイはおじいさんとお
ばあさんに言いました。

 

「おじいさん、おばあさん。僕は鬼ケ
にいってギター合戦して鬼退治をし
てきます」といいました。「鬼ケ島」
というのは隣の町にあるジャムセッシ
ョンを夜な夜なやっているライブハウ
の名前でした。

 

おばあさんにきびだんご型のギターピ
ックをもらい、おじいさんから改造し
強力ディストーションエフェクター
をもらったピーチボーイは愛機のフラ
イングVを手に町へと出かけて行きま
した。

 

町に向かっているとがやってきて、
「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」と
いいました。

 

「んー、じゃ、お前サイドギターね」

 

犬をサイドギターにしたピーチボーイ
は次にに出会いました

 

「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」

 

「んー、やってもいいけど、ギターば
かりいても困るからおまえベースな」

 

猿をベースとして加入させたピーチボ
ーイは次にに出会いました。

 

「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」

 

「もうあとはドラマーの空きしかない
けど、それでもよければ」

 

犬と猿と雉が加わってピーチボーイズ
と名乗ることにした一行が、目的地の
「鬼ケ島」に着くと、そこでは鬼達が
大音量ロックジャムセッションの真っ
最中。ピーチボーイは鬼達に言いまし
た。

 

ロックンロールオールナイトいきま
ーす!ワンツースリーフォー!」いき
なりフルテンのボリュームで弾き始め
ました。

 

犬のパワーコード鬼達のパンツを引
き裂きました。

 

猿の重低音ベース鬼達の鼓膜をぶち
抜きました。

 

雉のドラミング鬼達の角を破壊しま
した。

 

そんな阿鼻叫喚の中、ピーチボーイ
ありったけのテクニック高速フレー
ズを繰り出してギターを弾きまくり
した。

 

「ひえええ、降参です降参です。勘弁
してください」

 

ピーチボーイズは鬼達から金銀財宝
取り上げようとしました。

 

が、

 

「すみません楽器代とハコ代とノルマ
で消えてしまいました」といわれてし
まい、あげくのはてにライブハウスの
マスターからチャージを巻き上げられ
一文無しで帰りましたとさ。

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)