どこかのギター名人伝(その2)

(昨日の続きです。フィクションです
よ。)
者修行を終えてカリスマ超
絶技巧ギ
タリストとなった男は
良からぬことを
考えていた。

 

もはやこの国の中に自分のカリスマを
脅かす存在がいるとすれば、それは
匠だけである。なので、師匠のホスト
しているセッションに行って、師匠を
凌駕する演奏をして完膚なきまでに打
ち負かしてしまえば、もうこの国で
いものはない

 

そう考えた男は、師匠がまさにホスト
しているところにずかずかと乗り込ん
だのである。そして今まさにセッショ
が始まろうとしているところに割っ
て入った。そこにいたギター担当の男
をどけて、自分のギターをアンプにつ
ないだのである。

 

そして、男は、自分の持つあらんかぎ
りのテクニックを駆使した超絶速弾き
フレーズを機関銃のように繰り出した
のだった。

 

だが、

 

しかし、師匠もさるもの、男の意図を
一瞬のうちに感じ取るや、自らもギタ
ーを手に取り、男の弾くギターの音に
対して逆位相の音をすぐさま繰り出し、
男の弾く音をすべてキャンセルしてし
まったのだ(ノイズキャンセリング・
ヘッドフォンの原理ですな)。

このバトル十数分にわたって続けら
れたといわれているが、客席からはな
んとギター音は全く聞こえなかった
いう。

 

この壮絶なバトルが終わったとき、二
人のギタリストは互いを抱きしめ合い、
涙を流して和解したと伝えられている。

 

涙ながらに抱擁し合いながらも、師匠
のギタリストは考えた。今日はなんと
かうまくいったが、今後またこの男は
何かをしでかすかもしれない。そんな
状況が続くのは剣呑でかなわん。何か
手を打たねばなるまい。

 

そこで師匠は男に告げた。もはやお前
教えることは何も残ってはいない
これより上を目指すのであれば、西の
山に住むという、孤高の老ギタリスト
の元に行くしかなかろう。

 

西の山の孤高の老ギタリスト?男は繰
り返した。

 

そうだ、その人のテクニックに比べれ
ば、我々の技巧など、子供だましにす
ぎない。お前が師と仰ぐべきなのはそ
のお方だ。行け、西の山へ。

 

なんと、この国にはまだそのような超
絶ギタリストがいたのか。男は打ちひ
しがれたが、生来立ち直りの早い性格
であったので、ペットショップボーイ
の音楽をバックにすぐさまギターを
背に西の山へと向かった。

 

もはや男の頭には、その西の山の超絶
ギタリストを倒すことしか頭になかっ
た。

 

続きます(笑)

 

て、ことで。

 

それでは、また( ̄▽ ̄)

 

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