歪み系ギタリストetc.……という「役」を演じてみる

れをお読みの皆さんの中で、
ギタリ
ストの方はどのくらいい
るのでしょう
か?とくにエレキ
を弾く人は。結構い
るのかな?

 

で、そんなエレクトリック・ギタリス
の皆さんは、クリーンな音が好きで
すか?それとも歪ませたひずませた
と読んでくださいね)トーンがお好き
ですか?

 

は、普段はそんなに歪ませたトーン
では演奏しないのですが、以前、
曲のイメージに合わせてギターの音を
歪ませたい、と言われたことがありま
して。それじゃあということで、マー
シャルのアンプのゲインを持ち上げた
歪ませた音で弾いたんです。

 

で、それはそれで楽しかったんですね。
普段とちょっと違う自分「演じる」
というのも大げさですが、そんな気分
で演奏するのも楽しいなと思ったので
した。

 

普段はあまりやらないこととか、自分
には合わないと思うこととか、こだわ
りがあってできない、とか、そんなこ
とって人間だれしもあるとは思うので
すが。時々そこから一歩踏み出してみ
るのも大切だと言われます。

 

いわゆる「コンフォート・ゾーン」
ら出てみる、というやつですね。

 

ただ、そんな時に、自分を変えてみる
とか、生き方を変えるんだとか、そん
な風に思うと、なかなか大事になって
しまって、足がすくんでしまいかねな
ですよね。

 

そんな時は、単にそんな役を「演じて
みる」という気持ちでいくといいんじ
ゃないか、と思うわけですよ。別に
当の自分を変えようとか思わずにね。

 

そうやっているうちに、新しい世界が
見えてくるかもしれません。

 

……ギターの音を歪ませたくらいで
げさかもしれませんが、そんなことを
ちょっと思ったので。

 

て、ことで。

 

それでは、また( ̄▽ ̄)

 

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オーディオ愛好家とギタリストの話が(やや)かみ合った理由

いぶ以前の話ですが、クラシ
ックのコンサートに行きまして。

 

ちょっとタダでチケットをもらえる
いうことがありまして、2枚もらった
ので、クラシック好きの友人を誘って
行ったのですが。

 

で、まあそれはそれだけのことなので
すが、今日のお話の本題はそのコンサ
ートの後で友人と食事しながら話した
ことなのです。

 

その友人はクラシックばかりでなくジ
ャズなども聴く音楽好きな人間ですが、
楽器の演奏をするとか、ジャムセッシ
ョンをするとか、そういう趣味はない
んですが。ただ、

 

オーディオには結構うるさい

 

んですね。うるさいというか、まあ
なんですな。ただ、そんな超高価な
システムを持ってるとか、そういうの
ではないようなんですが。

 

で、その男と話していたら、突然ある
外国のメーカーの名前を口にしたんで
すよ。で、私はちょっと驚きまして。

 

その名前はギタリストにとっては、数
々のギターやベース用のエフェクター
ペダルを作っている有名メーカーとし
て認識される名前だったんですね。も
っと言ってしまうと、有名なエフェク
ターと同等に近い性能のものをとても
安く売っているメーカーなんですが。

 

ギタリストの皆さんはもうお分かりに
なった方が多いのではと思いますが、
あのドイツのメーカーなんです(工場
は中国にあります。なんせ同じ性能の
ものを半分の値段でというのが社是
会社なので)。

 

ですが、当然ながら友人はそこのエフ
ェクターの話をしたかったのではなく
て、そこが出している「デジタルグラ
フィックイコライザー」という機材を
買ったという話をしたかったのでした。

 

この機材は、普通ライブ会場のPA
調整などのために使われるものなんで
すが、は自分の家のオーディオを部
屋の特性に合わせて調整するために購
入したのですね。そんなプロの機材を
買ってまで?というのが、素人の感想
ではあるのですが、友人に言わせると、
なんせそのメーカーのその機材は

 

めちゃくちゃ安い

 

んだそうです(調べてみたらサ〇ン〇
ハウ〇で3万円台でした)。さすが、
ベリンガー(あ、言っちゃった)。

友人に言わせれば、高いオーディオシ
ステムを買わなくても、これで調整す
れば音がとてもよくなる(はず)とい
うことなんですね。結果が出たらまた
教えてくれるそうです。

 

まあ、結果がとても良くても私がその
機材を買うかというと、それはない
思うんですけどね。でも、その会社の
名前が出たことでオーディオという私
には縁遠い趣味にちょっと親近感がわ
いたことは確かです。

 

で、さて……

 

この話、最後にちょっとしたオチがあ
りまして、友人はオーディオマニアの
クラシックファンとして、たくさん
ナログレコードを持ってるわけですね。

 

で、上に書いた機材はデジタルイコラ
イザーなのでレコードを聴くときにも
活用しようと思うと、20万円近くする
高性能のアナログ・デジタル・コンバ
ーターが必要、ということらしく。
局節約にならないんだよなあ、という
ことでございました。ちゃんちゃん。

 

て、ことで(ギタリストでもオーディ
オ好きでもないみなさんには退屈でし
たかねー。すみません)

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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OSアップデートの時に思うこと

ンピュータとかスマホとか
を使って
いるとOSのアップデー
とかを時々
しますよね。

 

メジャー・アップデートだったりする
と、時間が結構かかったりしてね。失
敗しないだろうかとか、ちょっとドキ
ドキしますよね。アップデートする前
には、ネットで評判なんかを検索した
り慎重になりがちだったりして。

 

まあ、私は結構こういうアップデート
運(?)のいい方で、これまであまり
大きな問題に遭遇したことないんです
けどね。

 

そういえば、楽器にはあまりOSのアッ
プデートってないですねえ。DTMとか
やってるとソフトのバージョンアップ
とかあるでしょうけどね。そりゃもう
コンピュータ使ってやるんだから当た
りまえですね。

 

あと、最近のマルチエフェクターとか
ソフトアップデートされたりして、
あたらしい音色とかエフェクトが追加
されたりすることありますね。電子楽
とかにもあるのかな。

でも、電子製品でない楽器はそういう
のありませんね。エレキギターだって
いちおう電気は使いますけど、OSと
か関係ないですね、普通。そのうち回
路にICチップとか組み込まれたりして
ソフトのアップデートで色々機能が改
良されたりするのが普通になるのかも
しれませんが、今のところはね。

 

そんなわけで、コンピュータのような
アップデートの心配はいらないんです
が。そうなると、楽器の機能はかわら
ないので、自分の側のOSをアップデ
ートしなきゃいけないってことですよ
ね。

 

つまり、練習しろ、と(笑)

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

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ハードロッカー桃太郎

々、おじいさんが山でトラ
ペットの、おばあさんが川でサッ
クスの練習をブルージャイアント
よろしくしていると、川上から
きな桃がどんぶらこっこ、どんぶ
らこっこというシャッフル系のノ
リで流れてきました。

 

「ちょっ、クールじゃん」とおばあさ
んがその桃を引き上げ、家に持ち帰っ
て2人で割ってみると、中からギブソ
ンのフライングVを抱えた長髪で腕に
タトゥーをした男の子が生まれてきま
した。

 

「桃からうまれたのでピーチボーイ
名付けましょう」という安易なネーミ
ングに反発しつつも、男の子はすくす
くそだち、立派なロックギター小僧
成長しました。

 

毎日毎日ギターでリフやらランフレー
やらを大音量で弾くので近所の人や
らクマやらイノシシやらは迷惑そうに
していましたが、おかまいなしに弾い
ていると、上達は著しく、まもなく村
の若い衆ではかなう相手がいなくなり
ました。

 

ある日ピーチボーイはおじいさんとお
ばあさんに言いました。

 

「おじいさん、おばあさん。僕は鬼ケ
にいってギター合戦して鬼退治をし
てきます」といいました。「鬼ケ島」
というのは隣の町にあるジャムセッシ
ョンを夜な夜なやっているライブハウ
の名前でした。

 

おばあさんにきびだんご型のギターピ
ックをもらい、おじいさんから改造し
強力ディストーションエフェクター
をもらったピーチボーイは愛機のフラ
イングVを手に町へと出かけて行きま
した。

 

町に向かっているとがやってきて、
「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」と
いいました。

 

「んー、じゃ、お前サイドギターね」

 

犬をサイドギターにしたピーチボーイ
は次にに出会いました

 

「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」

 

「んー、やってもいいけど、ギターば
かりいても困るからおまえベースな」

 

猿をベースとして加入させたピーチボ
ーイは次にに出会いました。

 

「ピーチボーイさん、お腰につけたギ
ターピックひとつ私にくださいな」

 

「もうあとはドラマーの空きしかない
けど、それでもよければ」

 

犬と猿と雉が加わってピーチボーイズ
と名乗ることにした一行が、目的地の
「鬼ケ島」に着くと、そこでは鬼達が
大音量ロックジャムセッションの真っ
最中。ピーチボーイは鬼達に言いまし
た。

 

ロックンロールオールナイトいきま
ーす!ワンツースリーフォー!」いき
なりフルテンのボリュームで弾き始め
ました。

 

犬のパワーコード鬼達のパンツを引
き裂きました。

 

猿の重低音ベース鬼達の鼓膜をぶち
抜きました。

 

雉のドラミング鬼達の角を破壊しま
した。

 

そんな阿鼻叫喚の中、ピーチボーイ
ありったけのテクニック高速フレー
ズを繰り出してギターを弾きまくり
した。

 

「ひえええ、降参です降参です。勘弁
してください」

 

ピーチボーイズは鬼達から金銀財宝
取り上げようとしました。

 

が、

 

「すみません楽器代とハコ代とノルマ
で消えてしまいました」といわれてし
まい、あげくのはてにライブハウスの
マスターからチャージを巻き上げられ
一文無しで帰りましたとさ。

 

おしまい。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

ギタリストの「変身」(その3)

(フィクションですってば)
睡とはほど遠かったが、ア
キラが次
に気がつくと朝だった。
自分がエフェ
クターになってか
ら丸1日が過ぎたわ
けだった。

 

「兄さん、起きた?」前日に起きたこ
とをアキラが反芻していると、が入
ってきた。「いい知らせよ。専門家
呼んだの」

 

「専門家?」

 

「そう、エフェクターのことはエフェ
クターの専門家に聞くのが一番でしょ」

 

「エフェクターの専門家って誰?」

 

「もうすぐ来るわ。見つけるのに苦労
したけど、持つべきはミュージシャン
仲間よね」妹はアキラとは別のバンド
でキーボードを担当しているのだ。た
しか彼氏がギタリストかベーシスト
ったはずだ。

 

「そうだ、兄さんの写真をインスタ
上げるって約束したんだった」妹は自
分と巨大エフェクターと化した兄の姿
スマートフォンで撮影しはじめた。

 

「おい、よせよ」アキラは言ったが、
そもそも止めようとしても、逃げよう
としても動けないのだった。

 

「いいじゃない。専門家紹介してもら
う代わりに、インスタに写真上げるっ
て約束したのよ」

 

そんなことを話しているうちに階下で
ドアフォンの呼び出し音がした。母親
が対応する声がきこえ、ほどなく来客
と一緒にアキラの部屋にやってきた。

 

「兄さん。いらしたわ。アカシさんよ」

 

「どうも」とその男は部屋に入ってき
た。物静かな様子だが、手には金属製
のスーツケースを持っていた。背後で
父親と母親がこわごわといったおもも
ちで部屋の中の様子を窺っているのが
感じられた。

 

「それじゃ、アカシさん、後はよろし
くお願いしますね」妹はそういうと、
父親と母親と一緒に階下に降りていっ
た。

 

部屋にはアカシという男とアキラの2
人、正確には1人と1台が残された。
「なるほど、これは極めて興味深い
アカシは独り言のように言った。

 

「あのー、俺ってどうなってしまう
ですかね?」アキラはおそるおそる尋
ねた。

 

「どうなってしまうかですか。それは
私にもわかりませんなあ。そもそも
自身どうなってしまうかさえ、私には
わかりません。まして、一夜にしてエ
フェクター、しかもコーラスになった
人がこの先どうなるか、と言われても
ですね」アカシは言った。

 

「……でも、まあ、まずはちょっと見
てみましょうかね」そういってアカシ
はスーツケースを開けた。中にはぎっ
しりと工具が詰まっていた。

「まずは、じっくり調べてみないと
すなあ。エフェクター好きとしてはこ
機会を逃すわけにはいきませんから
なあ」アカシはアキラが見たこともな
い工具を手に取った。そして、アキラ
を様々な角度から眺め始めた。

 

階下のアキラの家族の声が聞こえてき
た。ずいぶんと遠く感じたが、めった
に笑わない父親が笑っているのが聞き
とれた。

 

アキラのに(もはやどこが背かわか
らなかったが)悪寒が走った。冷や汗
が流れた。いや、身体の構造上、冷や
汗をかこうにもかけないが、身体の表
面の金属の温度が下がったので、結露
したのだった…

 

<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!

 

 

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

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ギタリストの「変身」(その2)

(くどいですがフィクションです)

「つまり、兄さんは朝起き
たらエフェ
クターになっていた
?」アキラが妹に
自分の身に起
こったことを説明した後、
妹は
言った。

 

「そういうこと。全く突然に」

 

エドワード8世が人妻と恋に落ちる
くらい突然に」

 

「何それ?」

 

「なんでもない。気にしないで……。
でも何か前触れのようなものがあった
はずよ。竜巻の前には匂いを感じる
ていうでしょ。そんな前兆」

 

「さあ、匂いは感じなかったなあ」相
変わらず声はキンキラしていた。

 

「ちょっと待って。いい?1、2の3
て私が数えたら息をとめてね」そうい
うと突然妹は立ち上がり「1、2の3」
というなり、アキラの腹にあるフット
スイッチを思い切りの力で踏みつけた。

 

アキラはしばらく息ができず、声も出
せなかった。ようやく息ができるよう
になって、アキラは言った。「何すん
だよ!」

 

「これでよし、エフェクト切ったから
普通の声になったわ。あ、父さんが帰
ってきたみたいね」と言って妹は出て
いった。階下で声がした。母親が連絡
したため勤め先を早退してきたらしい。
その声は明らかにいらだっていた。

 

「……ったく、仕事中に電話するなっ
……言ったじゃないか」そんな声が聞
こえた。そこから、母親と父親は声を
ひそめて何か話し合っているようだっ
た。途切れ途切れに何か聞こえてきた
が、内容は聞きとれなかった。

 

「やれやれ、これから家族会議よ。行
ってくるから、静かに待っててね」そ
う言うと妹は出ていった。

 

アキラは部屋に1人、いや1台残され
た。静かにしろもなにも身動き一つで
きない。外はいつの間にか日が暮れた
ようで。アキラは次第に眠くなった。
無理もない。こんな経験をすれば、誰
でも疲れ果てる、とアキラは思った。

 

いつの間にかアキラは眠りに落ちてい
た。夢の中で、断片的を聞いた気
がした。

大きすぎ……」
使い物に……るのか?」
エフェクター屋看板……どう?」
「……ード・オフ……もっていくの…
…大変」
「ピアノ引っ越し……ンター……見積
を……」
粗大ごみ……ってタダじゃな……」
「……」

 

さらに続きます ( ̄▽ ̄)

 

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ギタリストの「変身」

(このお話はフィクションです)
る朝、アキラがなにか気が
かりな夢
から目をさますと、自
分が寝床の中で
一台の巨大な
フェクターに変ってい
るのを発
見した。

 

彼は鎧のように堅い背を下にして(い
やそれをいえば全身が堅いのだが)、
あおむけに横たわっていた。頭をすこ
し持ちあげると(後から思うとエフェ
クタのどこが頭か自分でもよくわから
ないのだが、その時はなぜか持ち上げ
られたのだ)真っ青な色の腹といくつ
かのつまみが目に入った。

 

「な、なんだこれは。どうなっている
んだ」アキラは思った。

 

そして、夜遅くハードロックばかりや
るセッションから帰って来たのを思い
出した。その夜のセッションはアキラ
にとっては最悪なもので、リズム隊と
の息は合わず、アキラのギターのソロ
もミスばかりで、気分は最後まで盛り
上がらなかった。

 

そのままを浴びるように飲んで、
夜に帰宅して、そのまま部屋のベッド
で寝てしまったはずだった。夢でもう
なされていた気がするが、思い出せな
い。そのあげく目を覚ますとこの始末
だった。

 

「まいったなあ、こんなことになって
しまったら、自分で動けないじゃない
か」実際、寝返りすら打てないのだっ
た。

 

「今日は来週のライブの練習があるの
に」

 

何とか動けないものかと身体のあちこ
ちに力をいれようとしていると、ドア
ノックの音がした。

 

「アキラ、いい加減に起きなさい。入
るわよ」

 

ドアが開いて、アキラの母親が入って
きた。

 

2人の目が合った。…とアキラは思っ
たが、母親がアキラと目を合わせたと
いう認識をもったかは定かでなかった。
確かなのは、母親が凍りついたような
視線で自分を見ていたことだった。

 

「な、なんなの、これは?アキラ、い
ないの?アキラ?」どうも母親は、目
の前の物体をアキラとは認識していな
いようだ。

 

「俺だよ、母さん。目の前にいるだろ」

 

その声を聞いたとたん、母親はさらに
混乱の色を見せた。

 

「な……何?なにそのおかしな声。ア
キラどこに隠れてるの?」

 

「だから目の前にいるじゃないか!」

 

だが、母親は何かアキラが変ないたず
らを仕掛けているとでも思ったのか、
部屋を出て、となりのの部屋に行っ
て妹を連れてきた。

 

入ってきた妹は一瞬驚きの色をみせた
が、すぐに冷静になって、しげしげと
アキラを見た。

 

「おー、俺だよ俺。なんかこんなこと
になっちゃってさー。何とか助けてく
れよ」

 

「ホントに兄さんなの?何で、そんな
微妙にキランキランした声なわけ?あ、
もしかして……」そういうと、妹はベ
ッドの上にのってアキラを上から見下
ろすようにした。

 

「えー、あのハード・ロッカーの兄さ
んが何でまたコーラス・エフェクター
になったのよ?」

コーラス?そうか、それでこんな青い
なのか。

 

「あんな、大音量で歪ませることしか
頭になかった兄さんが、そんな繊細な
音を出すようになるとはねー」

 

なんて、ことだ。とアキラは思った。

 

「面白がってないで、なんとかしてく
れよ」アキラはか細いキラキラした声
で言った。

 

(なんとかなるのか?)

 

続きます。( ̄▽ ̄)

 

 

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○○系エフェクター禁止法

「こんにちは。青井ですが」
とある雑
居ビルの一室のドアフ
ォンに向かって
おれは話しかけ
た。

 

「……」返事はなかったが、およそ30
秒待つとドアは開いた。ドアを開けた
は、無言のまま俺に中に入るように
手まねきした。

 

「久しぶりですね、明石さん」と俺は
言いながら中に入った。「お願いした
モノはどうですか? オリジナル通り
に上がってますか?」

 

「わたしに再現できないエフェクター
はない」

 

「でも、大変でしょうゲルマニウム・
トランジスタの入手とか?」

 

「つては、ある」

 

「なるほど、蛇の道は蛇ってわけだ。
見せてもらえますか?」

 

男は隣の部屋に行き、平べったい円形
の物体を手に戻ってきた。

 

「酔狂な話だな。もうこんなエフェク
ターで演奏なんかできないだろうに」
男は俺の顔も見ないで言った。

 

「俺が使うんじゃないんです。俺がふ
だんはクリーントーンでジャズしか弾
かないのご存じでしょ? 演奏できる
場所はあるみたいですよ。これを頼ん
だ俺の友達が言ってましたが」

 

アンダーグラウンドハコか」

 

「ま、そんなところです。歪み系エフ
ェクター禁止法が出来てからというも
のロッカーも命がけだ。脳に影響が出
るとか、ウソ臭い話ですが」

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「わたしの知ったことではないな」

 

「まあ、いいや。お約束の代金です」
俺は男に金を渡した。男は金を数え始
めた。

 

「確かに」そういって男は満足げに自
分の手の中の金から俺に目を移した。
その途端、その目は大きく見開かれた。

 

俺の隣に別の男が立っていたからだ。

 

「明石さん。あなたを歪み系効果装置
の製造・利用等を禁止する法律に違反
した疑いで逮捕する」

 

「お前いつから警察の犬になった!」
男は俺に向かって叫んだ。

 

「すまない、明石さん」俺は言った。
半分嗚咽するような声になっている。
「しかたなかったんだよ」

 

「まあこの男を恨むな。ジャズギター
弾いてるくせに、ちょっとばかりゲイ
ンを稼ごうとしてオーバードライブ
手を出したところを俺が押えたんでね。
オトリになってもらったわけなのさ。
あんたの知りあいってことで、前から
目をつけてたのさ」刑事は男の手に手
錠をかけようとする。その途端……

 

男は笑い出した。

 

「逮捕するのはいいが、刑事さん、
のエフェクターのどこが歪み系なのか
ね?」笑いながら男は言う。

 

刑事の顔色が変わった。刑事はそのエ
フェクターを持って隣の部屋に行くと、
そこにあったギターとアンプにつない
で音を出した。

 

空間系のディレイ・サウンド……

 

俺は、ぼう然とその音を聞いていた。
俺がオトリとなってのこの作戦が失敗
したということは、俺とこの刑事との
取引はチャラだ……

 

<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!

 

※……今回のお話は(もちろん)フィ
クションです。
Special Thanks to Eiji Akashi

 

では、また ( ̄▽ ̄)

 

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