この前、「バンドマン」という
言葉について書きましたが。
そんなことを書いていると、セレンデ
ィピティというかなんというか、こん
な本のことが目に入ってくるものでし
て▼▼▼
「夢と生きる バンドマンの社会学」
という書名でもわかるように、学術系
の研究者の方の書いた本でして。博士
論文をもとに書籍化したようで、最初
の導入部分などは特にとっつきにくい
印象をもつ人もいるようですが。※
でも、具体的な中身は実際に活動して
いる(していた)バンドマンへのイン
タビューを元に書かれているので、結
構一気に読めてしまいます。
そんなインタビューを通して、バンド
活動という「夢追い」スタートするき
っかけや、活動を維持するための要因、
そして夢を諦めるに至るプロセスなど
が語られています。
著者によれば、バンド活動という夢を
追う若者に影響を与えるのは、彼らの
属する「若者文化」を中心に、「教育」
「家庭」「労働」という領域があると
いうことでした。
例えばバンドへの入り口になるのは、
「教育」現場である学校の軽音などの
サークルや文化祭の影響が大きいわけ
ですね。
他にも「ライブハウス共同体」という
「若者文化」とか、フリーターという
「労働」のあり方がバンド活動の維持
には重要な役割を果たしているとか。
まあ、詳しい内容にご興味のある方は
本を読んでいただきたいと思うのでは
ありますが。
版元が岩○書店のハードカバーで、値
段も3000円近くしますしね。そんな
に気軽に手に取るというわけにもいか
ないかもしれませんけど。
発売当時、結構話題になったりしてた
んですが。音楽系やらサブカル系のメ
ディアで扱われることがあまり多くな
いようなのがちょっと残念ですね。
最新の動向の研究(この本はコロナ前
のインタビューが中心なので、コロナ
禍後の状況とか)を加えて新書とかに
まとめてくれたら、もっと売れるよう
な気がしなくもありません。知らんけ
ど。
て、ことで。
それでは、また。( ̄▽ ̄)
※この本の著者の方は音楽をやった経
験ないのだそうです。研究始めた時は
ビートルズのメンバーが何人か知らな
かったのだとか。