「あの音」は色々役に立つ?

ルーノートという言葉があ
ります。そんな名前のニューヨ
ーク生まれのライブハウスやレ
ードレーベルもありますが、
もともとは音楽用語です。

 

その名前からも感じられますが、ブル
ーズという音楽ジャンルで使われる
徴的な音で、メジャー・スケールの音
のうち3度、5度、7度(Cメジャー
だとすると、ミ・ソ・シ)の音を半音
下げた音になります。正確に言うと半
音じゃない、とかいう議論もあります
がここでは立ち入りません。

 

というわけで、「ブルーズという音楽
を特徴づける音」なわけですが、じゃ
あブルーズでしか使われないのかとい
うと、そういうわけではありません。
いまや、ポピュラー音楽のほとんどす
ベてのジャンルでブルーノートは使わ
れています。

 

あなたは気がついていないかもしれま
せんが、ブルーノートはあなたの背後
で今もうごめいているのです。ほらほ
ら……

 

え? わからない?

 

そうですか……。では実例で感じてい
ただきましょう。

 

星野源「恋」という曲がありますね。
2016年のテレビ・ドラマ『逃げるは
だが役に立つ』(逃げ恥)のエンデ
ングテーマでしたが、ドラマが今も
人気なのと同様に、ずっと人気の曲で
すよね。

 

ドラマ自体が人気で、ガッキーがかわ
いいだの石田ゆり子がキレイだの、そ
んなことも話題でしたが、エンディン
グのこの曲がヒット。それに合わせた
「恋ダンス」も動画で拡散し、当人も
主演して好感度アップと、笑いが止ま
らない状態でしたね、星野源(とTBS
笑)。再放送されても人気だったりし
てますし、あげくのはてには、主役の
2人が現実に結婚するというね……

 

それはともかく。

 

この「恋」という曲、キーはAなんで
すが、楽曲の構成上、極端な転調があ
ある訳でもなく、Aメジャー・スケー
ルから外れた音も使われていないです。
が、1ヶ所だけサビの一番最後「夫
婦をこえてゆけ―」「こ」のところ
スケール上の C♯ではなくて半音下
Cナチュラルになっているのですね。

この Cナチュラルこそ、なにを隠そう
(隠してないけど)メジャー・スケー
ルの3度の音がフラットしたブルーノ
ートなんですね。別にフラットしなく
てもメロディーが成り立たないわけじ
ゃないですが、フラットすることで
妙なファンキーさが加わった味付け
なされているのです。

 

ね? ブルーノートはそっとあなたに
忍びよっているのです。ほら……

 

て、ことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

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標準語と方言とあなたと音楽と

イタリア語はボン・ジョ
ルノとチ
ャオとあとは料理関係
の言葉くらいしか知らないんで
すが……

 

普通イタリア語っていえば一つの言葉
だと思うじゃないですか。でも実は、
色んな方言があるんですよね。日本だ
って北は北千住じゃなかった北海道か
ら南は沖縄まで山ほど方言があるのと
一緒ですね。それを言えば、多くの言
語がそうだと思いますが。

 

イタリア語の場合、ちょっと違うのは、
もっとラジカルにそれぞれの地域の言
葉は「方言」ではなくて独立した「言
語」であると主張する人たちがかなり
いるってことですね。

 

いわゆる標準イタリア語っていうのは、
トスカナ地方(フィレンツェのあたり
すね)の言語の変種であって、あとは
北はピエモンテから南はシチリアまで
それぞれの言語がある、という主張。

 

日本の場合、そこまでの主張はあまり
みられない(アイヌ語と沖縄・奄美地
方を除く)とは思いますが、ここらへ
んの言語と方言の区別というのは、純
粋に言語学的な話ではなくて政治的な
動きなども絡むので、クリアな結論を
出すのはなかなか難しいようです。

 

でね、

 

音楽のジャンルなんてのも、大ぐくり
にまとめることもできるし、細かく違
いをとりたてて強調してジャンル分け
をすることもできますよね。それをど
こまで細分化するかっていうのは、
定版的なルールがあるわけではない
ですね。言語の違いなのか、「なまり」
レベルの差なのかの区別が難しいのと
似ています。

 

そんな「なまり」の違いを研究するの
はもちろんいいことで、それを誰にで
分かりやすく解説してくれる人はあ
りがたい存在だと思います。

 

ですが、実際の演奏の現場でとか、
の演奏を聴いて、その「なまり」をと
りたててああでもないこうでもないと
言うのはどんなもんだろう、と思った
りするのですよ(レッスンの場とかは
ちょっと別かもしれませんが)。

 

普通に会話する時も、個々人に色んな
「なまり」があってもそれをどうこう
いうことはしませんよね。それをやり
だすと言われた人は気分良くないだろ
うし、下手すりゃケンカですよねえ。
だいいち色んな方言が聞けるのは楽し
と思いませんか?

 

音楽の場合、言語の違いのように何を
言っているのか全くわからないという
ようなことはほぼないと思いますしね。
そんな「なまり」が飛び交う中で、新
たな発見があるかもしれませんし。あ
げつらうより、面白がるのが吉、とい
うことかな、と。

 

ただでさえ、シニア男子は上から目線
で口を出すから嫌われるんだ、なんて
ことを言われていることもあるし…あ、
これはまた別の話だ。

 

て、ことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

 

音楽界最大の「出会い物」はブルーノート

回、「出会い物」のお話を
しまして…
日本食の食材の取り
合わせで特に素晴
らしいものに
つかわれる、なんてお話
をいた
しました。

 

でね、

 

一つ思いついたんですが、音楽界最
の出会い物。それはやはり、ブルー
ート
なんではないか、と。

 

もともとアフリカから奴隷としてアメ
リカ大陸につれて来られた人たちがい
たわけなんですが。その人達が昔から
持っていた音階(というか音使い)と
西洋音楽の音階が出会ったことによっ
て、独特な緊張感というか不安定感の
ある音楽が生み出され(つまりブルー
ズが誕生し)たわけですね。その音楽
の特徴的な音使いにブルーノートとい
う名前がついて認知されるようになっ
たということかと思うのですが。

ブルーノートっていうのは、もちろん
ブルーズでよく使われる音(ご承知の
方も多いと思いますが、メジャースケ
ールでいう3度、5度、7度の音がフ
ラットします)なのですが。とはいえ
いまやポピュラー音楽のたいていのジ
ャンルで使われるようになり、もはや
ブルーズの専売特許というわけではな
くなっていますね。

 

ロックにしてもジャズにしても、極東
の島国のJ-POPとかいう音楽にしても、
ブルーノートなくしては成立しなくな
っているという意味で、もはや骨の髄
までポピュラー音楽にしみ込んでいる
といえるでしょう。

 

て、ことで。

 

では、また  ( ̄▽ ̄)

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ブルーズじゃないけどブルーズ?

Watermelon Man という曲
は有名なのでご存じ
の方も多い
と思います。

 

どんな曲かというとこんな曲です▼▼

スクリーンショット 2016-04-19 07.11.55 AM

曲名はご存じなくても聞いたことはあ
って方もいますよね。CMソング
しても使われてたりもしますしね。

 

上記の動画では、ロックのリズムでや
ってますが、もともとはハービー・
ンコック
というジャズ・ピアニスト
作品でオリジナルのバージョンはいわ
ゆるジャズ・ファンク系のもう少し
ったりとしたノリ
でした。いまやラテ
ン風
ほか色々にアレンジされて演奏さ
れます。

FB用 96

この曲ワンコーラスの長さは16小節
るんですが、曲の作りとしては、いわ
ゆるブルーズ進行の9, 10小節目を3回
繰り返して3回目にブレーク
をいれてキ
メをつくる形になってます。

 

なので、基本はブルーズだと思って演
奏してOK
で、そのため初心者向けの
(でなくても)セッションなどでも定
的な地位(?)を得ています。

 

ブルーズという形式は、一つの音楽ジ
ャンル
でもありますが、今の様々に分
化したポピュラー音楽の、大きなルー
でもあるので、普段ブルーズとして
扱われていないような曲
でも、実はブ
ルーズの根っこ
のようなものが見え隠
している曲は、結構いくつもあった
りします。

 

そんな曲のいくつかを何回かにわけて
お届けしようかと思います。

 

…てことで、続きます。

 

では、また。( ̄▽ ̄)

 

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