ネット「環境」構築物語(番外編?)

(だいぶ前のその1、その2の続き
……なのかな?あ、もちろんフィ
ションです)

朝も会社のプロジェクトの
オンライン会議がある予定だっ
た。最近、会議の頻度が増えて
いる。

 

しかし、最近うちはネットの回線
速の光回線にしたので、オンライン会
議も快適だ。最近は結構テレワーク
順応している自分がなんとなく誇ら
しい。そんなことを思って俺は会議の
リンクをクリックした。

 

遅いぞ5分前集合だと言っているだ
ろう。

 

会社の先輩で、プロジェクトの最古参
の男が言った。別に彼がプロジェクト
・リーダーというわけではないのだが、
折りに触れて先輩風を吹かすいやな奴
だ。

 

俺は何も聞こえなかったふりをして、
そのまま知らん顔をした。定刻3分前
で遅刻したわけじゃないのに、うるさ
い男だ。

 

お前の片割れがまだ来てないぞ、どう
した?その男がさらに俺に話しかけた。
片割れというのはあの同僚のことだ。

 

知りませんよ。別に一緒に暮らしてる
わけじゃないですから。その、「お前
の片割れ」ってのやめてもらえません
かね。俺は言った。

 

お前ら二人で一人前じゃないのか?全
く二人ともだらしない奴らだ。先輩の
男は言った。

 

つまんないこと言ってないで、とっと
会議始めてもらえませんか?こっち
ヒマじゃないんで。同僚の声がした。

 

いつのまにか同僚は、Webカメラの画
像を切ったまま会議に入ってきていた。

 

な、なんだお前、来たなら来たと言え。
だいたい、入ってくる時くらい、カメ
ラをONにしたらどうだ。失礼な奴だ。

 

あー、ちょっと今部屋に家具屋が新し
いソファを持ってきて据付けしてる
でね。お見苦しいところお見せしちゃ
「失礼」かと思ったんですよ。同僚は
切り返した。

 

そういや先輩、後ろのドアが開いてい
て、その向こうで奥さんがお化粧して
るのが見えてますよ。あれ?そういえ
先輩去年離婚したんじゃないんでし
たっけ?同僚は笑いをかみ殺すような
声で言った。

 

たしかに、よく画面を見ると、「先輩」
の後ろで、誰かがけだるく鏡に向かっ
ているのが見えた。

 

「先輩」は後ろを見て、慌ててドアを
閉めようとして立ち上った。その時に
足を机だかの角にぶつけたらしい。し
ばらく痛がる姿を会議参加者の目にさ
らすことになった。

 

テレワークっていうのも、会社に出勤
してれば見なくて済むものを見ちゃっ
たりして、便利なばかりじゃないよな
あ。同僚は誰にともなく続けた。

 

俺は珍しく同僚に対してグッジョブ
心の中で叫んでいたのだが、そこでは
っと気がついて、自分の PC のカメラ
を OFF にした。いつも会社の会議の
時にはバーチャル背にするのだが、
忘れていた。俺は自分の後ろの部屋の
様子を眺めた。

あらためて眺めてみると、雑然とした
見苦しい部屋だ。どれも大事なギター
たちが並んでいるが、もう少し整理整
頓しないと、物置から会議に出ている
みたいだ。これを会社の人間にさらし
ていたのか。俺は思って、いつものよ
うなバーチャル背景に切替えた。

 

ネット環境が整って速度が速くなれば
それで OK ってもんじゃないな。俺は
ため息をついて考えた。めんどくさい
ものだ。あの同僚なんかは気がついて
心の中で笑っていたにちがいない。そ
んなことを考えると、会議の内容など
頭に入って来なかった。ぴえん。

 

このお話はフィクションですので、
現実の家庭の事情やインターネット環
境や、会社の会議やらとは無関係です
きっと。

 

て、ことで。

 

それでは、また。( ̄▽ ̄)

 

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